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後編
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レジナルド第一王子視点
僕は宮廷内の大広間に目をやる。集まった国中の貴族は、誰もが玉座に座る父上を見詰めて息を潜めていた。
「これまで長く平穏を保っていたが、戦況は悪化の一途を辿っている。このままでは、我が国は魔王軍の手中に収まるだろう。しかしその状況を逆転させる千載一遇の機会が訪れた」
父上が手を上げると、ファンファーレが響いた。その合図とともに登場したのは、頭を包帯で巻いたひとりの女性――アデラインだった。僕は彼女を眺め、そっと微笑んだ。ようやくこの日が来た。僕はずっと待っていたのだ。
その時、怒号が飛んだ。
「悪女アデライン! なぜここにいる!?」
「こいつは英雄ベイジルの元悪妻よ! 恥を知りなさい!」
広間の扉からベイジルとミアが飛び込んできた。二人はアデラインの前に躍り出ると、彼女を憎々しげに睨みつける。
「この二人を捕らえよ」
父上がそう命じる前に、二人は親兵に拘束された。僕はアデラインを心配したが、彼女は無反応のまま立ってた。
「アデライン、小奴らを牢に連れて行くか?」
「いいえ、陛下。この二人にも事の顛末を教えて差し上げて下さい」
その答えに父上は頷き、話を続ける。
「これよりアデラインが包帯を取る。皆の者、その素顔をしかと目に焼き付けよ」
おお、と貴族達が声を上げた。アデラインの素顔、それは誰も知らない秘密である。多くの者達がその素顔を憶測し、そして邪推してきた。
「包帯女が素顔を晒すって!? どうせ化け物のような顔だろう!?」
「そうよ! 魔物の顔をしているに違いないわ!」
ベイジルとミアが騒ぐ。僕としては、この二人を切って捨てたかったがやめた。アデライン本人が事の顛末を知らせてやると言うのなら、そうさせるべきだ。
一方、貴族達も素顔の予想を口にしていた。
「本当に醜いのかしら?」
「とびきりの美女かもしれないわよ」
「いや、外国人だろう」
「精霊の目の色をしているのではないか?」
ふ、とアデラインの手が上がり、包帯の留め金を掴む。そしてするすると包帯を解いていくと、やがてその素顔を人々の前に曝け出した。
オレンジがかった金髪に、オレンジの瞳。鋭く知性的な瞳に、薄い唇。そして肌は陽の光を遮り続けたせいか真っ白だった。
ざぁっと、貴族達が慄いた。
「……み、醜くない! ごく普通の顔だ! ただの普通の女じゃないか!」
「何よ! あたしの方が綺麗じゃない! 地味女よ!」
ベイジルとミアだけが肩透かしを食らったように声を上げている。まさかこの二人はアデラインの顔を知らないのだろうか。本当に我が国の民だろうか。
「まさか……アデラインの顔を知らないのか……?」
あまりのことに、僕はベイジルとミアに声をかけた。
「レジナルド殿下。知りません、こんな顔」
「あたしも知りません。皆もそうでしょう?」
「君達は我が国の歴史を知らないのか……?」
「歴史? 歴史と顔が一体どう関係するのです?」
僕は深くため息をつき、大広間の一角を指差す。その先には一枚の肖像画がかけられていた。オレンジがかった金髪に、オレンジの瞳の知的な女性が描かれている。
「あの肖像画を見るがいい。あれは我が国の創始者の顔を描いたものだ。創始者は王家に支配権を譲り消えたが、国民に紛れて我が国を守護し続けていたのだ。その子孫……いや、ただの子孫ではない。まさに生まれ変わりがアデラインなのだ」
ベイジルとミアの表情が変わった。
ようやく顔の秘密が理解できたのだ。
「そ……そんな……では、アデラインが聖女の力を持って……」
「聖女の力ではない。創始者の守護力だ」
「嘘でしょ……創始者の生まれ変わりって……」
「嘘ではない。彼女は前世の記憶を持っている」
僕はアデラインの素顔を知る唯一の人間だった。同じ学園にて、偶然彼女の顔を見てしまってからずっと慕い続けてきた。自分の存在を秘匿しようとする彼女の意思を尊重して沈黙を貫いてきたが、もうそれもお仕舞いだ。これからは素顔を見て生きていける。
「本当は死ぬまで顔を隠し続けるつもりでした。しかしここ数ヶ月で魔王軍が力をつけ、我が国は危機に陥りました。そのため、名乗り出るしかなくなったのです」
「その通りだ。我が国には“国が危機的状況になった時、創始者が統治して守護を強める”という言い伝えがある。その通りにする時が来たのだ。儂は王位から退いて、アデラインが継ぐ。今日はそれを皆の者に伝えるために集まらせたのだ」
愚かな二人はぽかんとした様子でアデラインと父上の話を聞いていたが、貴族達の間には緊張が走っていた。
「これよりアデラインが新国王だ」
ざっと、貴族達がお辞儀をした。
全員が従う意思を見せたのだ。
「皆さん、ありがとうございます。王位を継ぐ儀式を終えれば、もう魔王軍は我が国に手出しできなくなります。戦いも、これまでです」
おおぉッと歓声が上がる。
貴族達は手を取り合い、笑っていた。
「我が国の創始者が復活した!」
「アデライン様、おめでとうございます!」
僕はいつかこうなると思っていた。我が王家一族はアデラインの補佐にまわり、王政を支えていくことになる。しかし彼女は前世の記憶を持っているため、子爵家の出身だったとしても十分政治を行えるはずであるのだが。それにしても何より愛しい相手が身近にいてくれることが嬉しい。
「新国王として最初の仕事をしたいのですが、よろしくて?」
ひとり喜びに浸っていると、アデラインに話しかけられた。僕は驚いて、彼女を見る。
「何かな、アデライン」
「レジナルド殿下……」
「いや、その呼び方はやめてくれ。今や君が国王だろう?」
すると彼女は花のように微笑んだ。
「では、レジナルド。ひとつ頼みがあります。あなたにリロルット男爵領を差し上げます。どうか使用人と農民を幸せにして下さいませんか?」
「喜んで。君が助けた人々だろう?」
「ええ、大切な家族のような存在ですの」
僕はお辞儀をして、アデラインの申し出を受けた。
「お……俺の土地が……財産が……」
「あたしは……あたしはどうなるの……」
アデラインが目で合図すると、親兵がベイジルとミアを大広間から下がらせた。僕としては、大広間に飛び込んで迷惑をかけた処罰を与えたいところだが、アデラインはどう思うだろうか。
そんなことを考えていると、再び声がかかった。
「レジナルド」
彼女は不安げな表情で言った。
「今まで、わたくしの顔のことを隠し続けて下さってありがとうございます。お陰様で、平穏な日々を送ることができました」
「いいんだよ。君の人生の邪魔をしたくないからね。言っただろう、いつでも味方でいると」
すると彼女は“人生の邪魔……”と呟いた。
その表情は悲しげで、見ているこちらが切なくなる。
「レジナルドが人生の邪魔になる訳ありません。リロルット男爵家とは家同士の繋がりで結ばれましたが、わたくし達はもっと違う繋がりがあるでしょう?」
その言葉に、僕の胸が高鳴った。まさか彼女も僕のことを慕ってくれているのだろうか。見る見るうちに、彼女の頬が紅色に染まる。
だから僕は、アデラインが口を開く前に告げていた。
「アデライン、愛している。僕と一緒になってくれないか」
彼女は涙を浮かべて頷いた。
(終)
僕は宮廷内の大広間に目をやる。集まった国中の貴族は、誰もが玉座に座る父上を見詰めて息を潜めていた。
「これまで長く平穏を保っていたが、戦況は悪化の一途を辿っている。このままでは、我が国は魔王軍の手中に収まるだろう。しかしその状況を逆転させる千載一遇の機会が訪れた」
父上が手を上げると、ファンファーレが響いた。その合図とともに登場したのは、頭を包帯で巻いたひとりの女性――アデラインだった。僕は彼女を眺め、そっと微笑んだ。ようやくこの日が来た。僕はずっと待っていたのだ。
その時、怒号が飛んだ。
「悪女アデライン! なぜここにいる!?」
「こいつは英雄ベイジルの元悪妻よ! 恥を知りなさい!」
広間の扉からベイジルとミアが飛び込んできた。二人はアデラインの前に躍り出ると、彼女を憎々しげに睨みつける。
「この二人を捕らえよ」
父上がそう命じる前に、二人は親兵に拘束された。僕はアデラインを心配したが、彼女は無反応のまま立ってた。
「アデライン、小奴らを牢に連れて行くか?」
「いいえ、陛下。この二人にも事の顛末を教えて差し上げて下さい」
その答えに父上は頷き、話を続ける。
「これよりアデラインが包帯を取る。皆の者、その素顔をしかと目に焼き付けよ」
おお、と貴族達が声を上げた。アデラインの素顔、それは誰も知らない秘密である。多くの者達がその素顔を憶測し、そして邪推してきた。
「包帯女が素顔を晒すって!? どうせ化け物のような顔だろう!?」
「そうよ! 魔物の顔をしているに違いないわ!」
ベイジルとミアが騒ぐ。僕としては、この二人を切って捨てたかったがやめた。アデライン本人が事の顛末を知らせてやると言うのなら、そうさせるべきだ。
一方、貴族達も素顔の予想を口にしていた。
「本当に醜いのかしら?」
「とびきりの美女かもしれないわよ」
「いや、外国人だろう」
「精霊の目の色をしているのではないか?」
ふ、とアデラインの手が上がり、包帯の留め金を掴む。そしてするすると包帯を解いていくと、やがてその素顔を人々の前に曝け出した。
オレンジがかった金髪に、オレンジの瞳。鋭く知性的な瞳に、薄い唇。そして肌は陽の光を遮り続けたせいか真っ白だった。
ざぁっと、貴族達が慄いた。
「……み、醜くない! ごく普通の顔だ! ただの普通の女じゃないか!」
「何よ! あたしの方が綺麗じゃない! 地味女よ!」
ベイジルとミアだけが肩透かしを食らったように声を上げている。まさかこの二人はアデラインの顔を知らないのだろうか。本当に我が国の民だろうか。
「まさか……アデラインの顔を知らないのか……?」
あまりのことに、僕はベイジルとミアに声をかけた。
「レジナルド殿下。知りません、こんな顔」
「あたしも知りません。皆もそうでしょう?」
「君達は我が国の歴史を知らないのか……?」
「歴史? 歴史と顔が一体どう関係するのです?」
僕は深くため息をつき、大広間の一角を指差す。その先には一枚の肖像画がかけられていた。オレンジがかった金髪に、オレンジの瞳の知的な女性が描かれている。
「あの肖像画を見るがいい。あれは我が国の創始者の顔を描いたものだ。創始者は王家に支配権を譲り消えたが、国民に紛れて我が国を守護し続けていたのだ。その子孫……いや、ただの子孫ではない。まさに生まれ変わりがアデラインなのだ」
ベイジルとミアの表情が変わった。
ようやく顔の秘密が理解できたのだ。
「そ……そんな……では、アデラインが聖女の力を持って……」
「聖女の力ではない。創始者の守護力だ」
「嘘でしょ……創始者の生まれ変わりって……」
「嘘ではない。彼女は前世の記憶を持っている」
僕はアデラインの素顔を知る唯一の人間だった。同じ学園にて、偶然彼女の顔を見てしまってからずっと慕い続けてきた。自分の存在を秘匿しようとする彼女の意思を尊重して沈黙を貫いてきたが、もうそれもお仕舞いだ。これからは素顔を見て生きていける。
「本当は死ぬまで顔を隠し続けるつもりでした。しかしここ数ヶ月で魔王軍が力をつけ、我が国は危機に陥りました。そのため、名乗り出るしかなくなったのです」
「その通りだ。我が国には“国が危機的状況になった時、創始者が統治して守護を強める”という言い伝えがある。その通りにする時が来たのだ。儂は王位から退いて、アデラインが継ぐ。今日はそれを皆の者に伝えるために集まらせたのだ」
愚かな二人はぽかんとした様子でアデラインと父上の話を聞いていたが、貴族達の間には緊張が走っていた。
「これよりアデラインが新国王だ」
ざっと、貴族達がお辞儀をした。
全員が従う意思を見せたのだ。
「皆さん、ありがとうございます。王位を継ぐ儀式を終えれば、もう魔王軍は我が国に手出しできなくなります。戦いも、これまでです」
おおぉッと歓声が上がる。
貴族達は手を取り合い、笑っていた。
「我が国の創始者が復活した!」
「アデライン様、おめでとうございます!」
僕はいつかこうなると思っていた。我が王家一族はアデラインの補佐にまわり、王政を支えていくことになる。しかし彼女は前世の記憶を持っているため、子爵家の出身だったとしても十分政治を行えるはずであるのだが。それにしても何より愛しい相手が身近にいてくれることが嬉しい。
「新国王として最初の仕事をしたいのですが、よろしくて?」
ひとり喜びに浸っていると、アデラインに話しかけられた。僕は驚いて、彼女を見る。
「何かな、アデライン」
「レジナルド殿下……」
「いや、その呼び方はやめてくれ。今や君が国王だろう?」
すると彼女は花のように微笑んだ。
「では、レジナルド。ひとつ頼みがあります。あなたにリロルット男爵領を差し上げます。どうか使用人と農民を幸せにして下さいませんか?」
「喜んで。君が助けた人々だろう?」
「ええ、大切な家族のような存在ですの」
僕はお辞儀をして、アデラインの申し出を受けた。
「お……俺の土地が……財産が……」
「あたしは……あたしはどうなるの……」
アデラインが目で合図すると、親兵がベイジルとミアを大広間から下がらせた。僕としては、大広間に飛び込んで迷惑をかけた処罰を与えたいところだが、アデラインはどう思うだろうか。
そんなことを考えていると、再び声がかかった。
「レジナルド」
彼女は不安げな表情で言った。
「今まで、わたくしの顔のことを隠し続けて下さってありがとうございます。お陰様で、平穏な日々を送ることができました」
「いいんだよ。君の人生の邪魔をしたくないからね。言っただろう、いつでも味方でいると」
すると彼女は“人生の邪魔……”と呟いた。
その表情は悲しげで、見ているこちらが切なくなる。
「レジナルドが人生の邪魔になる訳ありません。リロルット男爵家とは家同士の繋がりで結ばれましたが、わたくし達はもっと違う繋がりがあるでしょう?」
その言葉に、僕の胸が高鳴った。まさか彼女も僕のことを慕ってくれているのだろうか。見る見るうちに、彼女の頬が紅色に染まる。
だから僕は、アデラインが口を開く前に告げていた。
「アデライン、愛している。僕と一緒になってくれないか」
彼女は涙を浮かべて頷いた。
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