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11.残念だよ
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と、とにかく早く、鎖を切らないと……
さらに強く魔法をかけると、魔法の道具は一際強く輝く。相変わらずヴァソレリューズ様には邪魔されちゃうけど……
もう、だんだん僕も意地になってきた!!
このままだと、ヴァソレリューズ様に好きなだけ弄ばれるっ……!!
こうされているのも……
少し気持ちいいような気がしてくるけど…………
「あっ…………んっ……!! ああ!!」
変な声が出ちゃって、自分でもひどくいやらしい気がするのに……
ヴァソレリューズ様は、どう思ってるんだ??
こんなの……恥ずかしすぎる!!
ヴァソレリューズ様が、ずっと僕のことを見てるのに……
このままだとヴァソレリューズ様の前で、もっといやらしい姿を見せることになるっ……!
集中してそれに魔法をかけていくと、魔法の道具の中の魔力も落ち着いたのか、ゆっくり光も消えていく。
その時には、僕は一気に多くの魔力を使ったせいで、肩で息をしていた。
けれど、魔法の道具が落ち着いたことで、僕を縛り上げていた鎖も消えていく。
よかった……
僕は心底安心したのに、ヴァソレリューズ様は、がっくりと肩を落とす。
「ああ……抑えられちゃったか…………」
……そんなにがっかりしなくても……
だけど、そんなに落ち込まれると…………もう少しヴァソレリューズ様に縛られてみてもよかったかな……
って、何考えてるんだ、僕っ……!
こんなの、いい訳ない!!
ヴァソレリューズ様は、顔を上げた。
「縛れなくなったのは残念だけど……ありがとう。これの魔力を抑えることができて、本当によかったよ」
「……は、はい…………」
そういえば、魔法の道具を抑えるの、気づいたら終わってた。これからもこんな感じでやれば上手くいくかもしれない。
「…………僕も……あ、ありがとう……ございます……魔法の道具、いつのまにか抑えられていました」
「……俺は残念だよ…………」
しょんぼりするヴァソレリューズ様。
顔を上げて、僕に「また一緒にやろうね?」って言う。
また?? その度にこんな感じになるのか?? それだと僕、また縛られちゃうんだけど……それは、少し怖い。
…………だけど、ヴァソレリューズ様のことは、好きだ……
こうしてそばにいるだけで、胸が痛くて堪らないくらい。
ヴァソレリューズ様は立ち上がり、行こうかって言ってくれた。
「は、はい!!」
急いで、彼の後を追う。
その人と歩いていると、こんなに鼓動が大きくなるのに、ホッとする。
……僕がこの人のことを好きになるなんて、おこがましいのかもしれないけど、精一杯お仕えすることはできる。
いつかは領主様のところに帰らなきゃならないんだ。それまでの間だけど……僕にできることは、全部しよう!
決意していると、彼は僕を見下ろして言った。
「…………なんだか嬉しそう」
「へ!?? あっ…………な、なんでもないですっ…………あ! でもっ……う、嬉しいこともありますっ……ヴァソレリューズ様にお仕えできて……本当に嬉しいです……」
僕は本当に仕えられて嬉しいのに、ヴァソレリューズ様は、少し顔を曇らせてしまう。
「……お仕えできて………………」
「……え?」
「……なんでもないよ」
「……?」
「昼からは、別の部屋にある魔法の道具の調整を頼んでいいかな?」
「え? は、はい!! もちろんです!!」
「俺はこれから用事ができたから出かけるけど……他の魔法使いたちもいるから。分からないことがあったら、彼らに聞いて?」
「は、はい……あのっ……! い、いつお帰りになるのですか?」
「夜には帰る……」
夜……夜にはまた、会えるんだ。
そう思ったら、やっぱり嬉しい。
ヴァソレリューズ様のそばにいられるんだ!
「分かりました! お……お帰りをお待ちしています!」
「うん……すぐ帰ってくる」
言って、ヴァソレリューズ様は、窓を開けた。え? 玄関から行かないの??
驚く僕に、彼は振り向いた。
「……すぐ帰ってくるよ」
「は、はい!!」
「それと、俺……フェイヴェレルのこと、好きだから」
「へっっ!!??」
「覚えておいてね」
「え……? えっ!? ……えっ……と…………」
「昼からの仕事は、俺の側近の魔法使いに教えてもらって。あ……でも、あんまり近づかないように」
「……え…………えっ……と…………」
まだ僕が返事をしないうちに、ヴァソレリューズ様は、窓から魔法で飛び出して行ってしまう。
よほど急いでいたのかな……
そんなに大事な用事があったのか?? だったら、なんで僕の相手なんてしてくれたんだろう……
それに、さっき…………
す、好きって言われたような気がするけどっ……!! え……ど、どう言うことなんだ!??
好きですって……
考えたってますます混乱してしまいそうで、僕はずっと、ヴァソレリューズ様が飛んで行った方を見つめていた。
さらに強く魔法をかけると、魔法の道具は一際強く輝く。相変わらずヴァソレリューズ様には邪魔されちゃうけど……
もう、だんだん僕も意地になってきた!!
このままだと、ヴァソレリューズ様に好きなだけ弄ばれるっ……!!
こうされているのも……
少し気持ちいいような気がしてくるけど…………
「あっ…………んっ……!! ああ!!」
変な声が出ちゃって、自分でもひどくいやらしい気がするのに……
ヴァソレリューズ様は、どう思ってるんだ??
こんなの……恥ずかしすぎる!!
ヴァソレリューズ様が、ずっと僕のことを見てるのに……
このままだとヴァソレリューズ様の前で、もっといやらしい姿を見せることになるっ……!
集中してそれに魔法をかけていくと、魔法の道具の中の魔力も落ち着いたのか、ゆっくり光も消えていく。
その時には、僕は一気に多くの魔力を使ったせいで、肩で息をしていた。
けれど、魔法の道具が落ち着いたことで、僕を縛り上げていた鎖も消えていく。
よかった……
僕は心底安心したのに、ヴァソレリューズ様は、がっくりと肩を落とす。
「ああ……抑えられちゃったか…………」
……そんなにがっかりしなくても……
だけど、そんなに落ち込まれると…………もう少しヴァソレリューズ様に縛られてみてもよかったかな……
って、何考えてるんだ、僕っ……!
こんなの、いい訳ない!!
ヴァソレリューズ様は、顔を上げた。
「縛れなくなったのは残念だけど……ありがとう。これの魔力を抑えることができて、本当によかったよ」
「……は、はい…………」
そういえば、魔法の道具を抑えるの、気づいたら終わってた。これからもこんな感じでやれば上手くいくかもしれない。
「…………僕も……あ、ありがとう……ございます……魔法の道具、いつのまにか抑えられていました」
「……俺は残念だよ…………」
しょんぼりするヴァソレリューズ様。
顔を上げて、僕に「また一緒にやろうね?」って言う。
また?? その度にこんな感じになるのか?? それだと僕、また縛られちゃうんだけど……それは、少し怖い。
…………だけど、ヴァソレリューズ様のことは、好きだ……
こうしてそばにいるだけで、胸が痛くて堪らないくらい。
ヴァソレリューズ様は立ち上がり、行こうかって言ってくれた。
「は、はい!!」
急いで、彼の後を追う。
その人と歩いていると、こんなに鼓動が大きくなるのに、ホッとする。
……僕がこの人のことを好きになるなんて、おこがましいのかもしれないけど、精一杯お仕えすることはできる。
いつかは領主様のところに帰らなきゃならないんだ。それまでの間だけど……僕にできることは、全部しよう!
決意していると、彼は僕を見下ろして言った。
「…………なんだか嬉しそう」
「へ!?? あっ…………な、なんでもないですっ…………あ! でもっ……う、嬉しいこともありますっ……ヴァソレリューズ様にお仕えできて……本当に嬉しいです……」
僕は本当に仕えられて嬉しいのに、ヴァソレリューズ様は、少し顔を曇らせてしまう。
「……お仕えできて………………」
「……え?」
「……なんでもないよ」
「……?」
「昼からは、別の部屋にある魔法の道具の調整を頼んでいいかな?」
「え? は、はい!! もちろんです!!」
「俺はこれから用事ができたから出かけるけど……他の魔法使いたちもいるから。分からないことがあったら、彼らに聞いて?」
「は、はい……あのっ……! い、いつお帰りになるのですか?」
「夜には帰る……」
夜……夜にはまた、会えるんだ。
そう思ったら、やっぱり嬉しい。
ヴァソレリューズ様のそばにいられるんだ!
「分かりました! お……お帰りをお待ちしています!」
「うん……すぐ帰ってくる」
言って、ヴァソレリューズ様は、窓を開けた。え? 玄関から行かないの??
驚く僕に、彼は振り向いた。
「……すぐ帰ってくるよ」
「は、はい!!」
「それと、俺……フェイヴェレルのこと、好きだから」
「へっっ!!??」
「覚えておいてね」
「え……? えっ!? ……えっ……と…………」
「昼からの仕事は、俺の側近の魔法使いに教えてもらって。あ……でも、あんまり近づかないように」
「……え…………えっ……と…………」
まだ僕が返事をしないうちに、ヴァソレリューズ様は、窓から魔法で飛び出して行ってしまう。
よほど急いでいたのかな……
そんなに大事な用事があったのか?? だったら、なんで僕の相手なんてしてくれたんだろう……
それに、さっき…………
す、好きって言われたような気がするけどっ……!! え……ど、どう言うことなんだ!??
好きですって……
考えたってますます混乱してしまいそうで、僕はずっと、ヴァソレリューズ様が飛んで行った方を見つめていた。
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