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31.俺たちとお前の部隊だ!
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自分たちに身を隠す魔法をかけて、僕らは山の中を進んだ。
先頭はオフィセイール様。それから、僕と二人の魔法使い。魔法使いのうちの一人が、周囲の状況を探るために、使い魔を飛ばしてくれた。竜には山の周りを飛んでもらい、逃げた賊がいないか、それ以外の敵がいないか、見て回ってもらっている。
こうして、誰かとパーティを組んで敵を探すなんて初めてだ。
このあたりは、まだ深い山の中。この先に進むと、結界の魔法の道具があるはず。それで、山を守る結界を張っているんだ。人の出入りを禁じるようなものではなくて、魔物の増加を抑えるためのものだ。だけど、今は厳戒態勢。敵を逃さないために、誰かが通れば探知できるようにしてある。とはいえ、山の中は広い。その範囲をすべてカバーできるほどの強力な魔法はかけられない。結界で人の出入りを必ず探知できるとはいえず、探知できたとしても、ごく弱い反応になる。敵は、そのことを知って、僕らが駆けつける前に逃げ出すつもりなんだろう。
だけど……僕はずっと、この山にいたんだ!
任務のためとご飯のために、いっぱい歩き回ったんだから!!
山のことなら、誰よりも詳しいはずだ!
オフィセイール様が、周囲を見渡して言った。
「確かに……この辺りに魔法の植物はないな……レオトウェルラレットの使い魔は撃ち落とされたのか……」
「急ぎましょうっ……! 敵を逃してしまう前にっっ!!」
僕が言うと、オフィセイール様も力強く返事をしてくれた。
「俺の使い魔で周りの状況を確認しながら進む! 警戒を怠るな!!」
すると、仲間の魔法使いのうちの一人、ウィザリウィト様が、オフィセイール様にたずねた。
「オフィセイール様……」
「どうした?」
「飛ばした使い魔に、一瞬……強い魔力を感じたんです」
「この辺りか?」
「いえ……すぐに魔力は消えました。誰かが、この近くで、強い魔法を使ったのかもしれません……例の、王都の敵の可能性はないのでしょうか? 王都からの部隊が追うほどの凶悪な敵が、こちらに、向かっているのですよね? この山の方に向かっている可能性はないのですか?」
それを聞いて、オフィセイール様は、険しい顔をして言う。
「王都の敵がどこに向かったのか、まだ情報は入っていない……警備隊からの連絡もない。突然強力な敵が現れて混乱しているのかと思っていたが……ここまでくると、誰かに妨害されている可能性の方が高いな」
「ここに王都の部隊が来るかもしれないのなら、私たちが王国の魔法使いであるよう、分かりやすいようにしておいた方がいいと思います。敵が何か分からない今、王国からの部隊に敵と勘違いされては困りますし……」
確かに、彼の言うとおりだ。オフィセイール様たちは王国の魔法使いだけど、僕と竜は違う。見知らぬ部隊に見つかって、敵だと勘違いされたら、その間に敵を逃してしまうかもしれない。
オフィセイール様が「そうだな、頼む」というと、彼は僕の杖に魔法をかける。すると、僕の杖に宝石でできた紋章がリボンで括り付けられた。
「え…………え!?? なんで……部隊の下僕としての首輪でいいんじゃ……」
「それは、オフィセイール様の部隊の紋章です。あなたが私たちの仲間であることを証明してくれます」
「で……でもっ……」
「今日は、私たちとあなたとで、部隊を組んだんです。宰相様も許してくださいます。あの方はずっと、お前の枷を外すために尽力しておられるのですから」
「…………」
いいのかな……
でも、また敵だと誤解されるのは嫌だし……
恐る恐る、僕は頷いた。
「あ、ありがとうございますっ……!」
お礼を言う僕に、今度はオフィセイール様が言った。
「緊急の際に、仲間だと証明する方法は分かるな?」
「はい! 紋章を示せばいいんですよね!?」
「ああ……行くぞ!」
オフィセイール様を先頭にして、しばらく走る。
すると、数人の男たちが集まっているのが見えてきた。結界を越えようとしているらしい。逃がすものか!
先頭はオフィセイール様。それから、僕と二人の魔法使い。魔法使いのうちの一人が、周囲の状況を探るために、使い魔を飛ばしてくれた。竜には山の周りを飛んでもらい、逃げた賊がいないか、それ以外の敵がいないか、見て回ってもらっている。
こうして、誰かとパーティを組んで敵を探すなんて初めてだ。
このあたりは、まだ深い山の中。この先に進むと、結界の魔法の道具があるはず。それで、山を守る結界を張っているんだ。人の出入りを禁じるようなものではなくて、魔物の増加を抑えるためのものだ。だけど、今は厳戒態勢。敵を逃さないために、誰かが通れば探知できるようにしてある。とはいえ、山の中は広い。その範囲をすべてカバーできるほどの強力な魔法はかけられない。結界で人の出入りを必ず探知できるとはいえず、探知できたとしても、ごく弱い反応になる。敵は、そのことを知って、僕らが駆けつける前に逃げ出すつもりなんだろう。
だけど……僕はずっと、この山にいたんだ!
任務のためとご飯のために、いっぱい歩き回ったんだから!!
山のことなら、誰よりも詳しいはずだ!
オフィセイール様が、周囲を見渡して言った。
「確かに……この辺りに魔法の植物はないな……レオトウェルラレットの使い魔は撃ち落とされたのか……」
「急ぎましょうっ……! 敵を逃してしまう前にっっ!!」
僕が言うと、オフィセイール様も力強く返事をしてくれた。
「俺の使い魔で周りの状況を確認しながら進む! 警戒を怠るな!!」
すると、仲間の魔法使いのうちの一人、ウィザリウィト様が、オフィセイール様にたずねた。
「オフィセイール様……」
「どうした?」
「飛ばした使い魔に、一瞬……強い魔力を感じたんです」
「この辺りか?」
「いえ……すぐに魔力は消えました。誰かが、この近くで、強い魔法を使ったのかもしれません……例の、王都の敵の可能性はないのでしょうか? 王都からの部隊が追うほどの凶悪な敵が、こちらに、向かっているのですよね? この山の方に向かっている可能性はないのですか?」
それを聞いて、オフィセイール様は、険しい顔をして言う。
「王都の敵がどこに向かったのか、まだ情報は入っていない……警備隊からの連絡もない。突然強力な敵が現れて混乱しているのかと思っていたが……ここまでくると、誰かに妨害されている可能性の方が高いな」
「ここに王都の部隊が来るかもしれないのなら、私たちが王国の魔法使いであるよう、分かりやすいようにしておいた方がいいと思います。敵が何か分からない今、王国からの部隊に敵と勘違いされては困りますし……」
確かに、彼の言うとおりだ。オフィセイール様たちは王国の魔法使いだけど、僕と竜は違う。見知らぬ部隊に見つかって、敵だと勘違いされたら、その間に敵を逃してしまうかもしれない。
オフィセイール様が「そうだな、頼む」というと、彼は僕の杖に魔法をかける。すると、僕の杖に宝石でできた紋章がリボンで括り付けられた。
「え…………え!?? なんで……部隊の下僕としての首輪でいいんじゃ……」
「それは、オフィセイール様の部隊の紋章です。あなたが私たちの仲間であることを証明してくれます」
「で……でもっ……」
「今日は、私たちとあなたとで、部隊を組んだんです。宰相様も許してくださいます。あの方はずっと、お前の枷を外すために尽力しておられるのですから」
「…………」
いいのかな……
でも、また敵だと誤解されるのは嫌だし……
恐る恐る、僕は頷いた。
「あ、ありがとうございますっ……!」
お礼を言う僕に、今度はオフィセイール様が言った。
「緊急の際に、仲間だと証明する方法は分かるな?」
「はい! 紋章を示せばいいんですよね!?」
「ああ……行くぞ!」
オフィセイール様を先頭にして、しばらく走る。
すると、数人の男たちが集まっているのが見えてきた。結界を越えようとしているらしい。逃がすものか!
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