どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章三十三節 氷狼女王の提案と育て・産みとシロの激昂!…-

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さて朝早くから…ならぬ寝起きの昼頃からシロとハードなじゃれ合いを

して行くと、これには女王とハティビィエールも目を真ん丸にして驚き戸惑い!…

そして一体これは!?とばかりに如何反応したら良いのかで戸惑って見せる!…

その際今だに響くよう聞こえて来る鈍い音とスキール音の二つを耳にすると、

そのシロの突撃の凄まじさを改めて理解し!…

と、これには周りの面々もポロポロと言葉を口にし出し!…

もはやいつも見る光景ではあるのだがやはり何度目にしても有り得ない上に

可笑しい!とばかりに零して行くと、呆れた反応も露わにする!…


「な、何ですか今のは!?…」


「…お姉様が消えて見えた!?…でもそれ以上にあの人!?…」


「……分かっていたけど良くやるよ…

ヤブ…本当に良くやるよ…」


「…もはやあれは技の一つではないのか?……

あの頭突きは軽く人を殺せそうだが?…」


この時女王も自身の娘のミサイル具合に驚きが止まらず!…

ハティビィエールも続けて驚きを露わにするのだが!…

ハティビィエールの場合は着眼点が如何にも違い!…

その飛んで来たシロを受け止めたマサツグの方に驚いて見せると、

モツもこれには苦笑い!…呆れを通り越して感心をする!…

そして固まるマサツグを見詰めて戸惑って居ると、

リーナもツッコミの言葉を口に…

と、その一方では肝心のマサツグも動くに動けず!…

と言うのもやはりあの突撃を喰らって無事では済まなかった様子で痙攣をすると、

同時に吐血も零して行く!…

しかしシロはそんなマサツグの事など御構い無し!…頭を摺り寄せ甘えに甘え!…


「ご主人様、ご主人様ぁ~♪」


「…ごふっ!!…お、おはよ…シロ…

嬉しいのは分かったからこのミサイル頭突きは止めような?…

幾ら耐えれるとは言え…キツイから…」


「いや、キツイってレベルじゃね~だろ!!!…ヤブ良く見ろ!!…

ヤブが立っていた位置から大分ノックバックしてるからな!?…」


「愛ゆえの肉体言語?…だとしたら兄さん…

いつかシロちゃんに戦闘不能にされるんじゃ?…」


シロは上機嫌に尻尾を振り!…

マサツグも若干口から血を零しつつシロの頭を撫でて行くと、

挨拶で返事をして見せる…その際シロに注意の言葉を口にすると、

先程のアレをただのキツイで流してしまい!…

と、そのマサツグの言葉にモツもすかさずツッコミを口に!…

この時元居たマサツグの位置と今居るマサツグの位置を交互に

指差し可笑しい!と言うと、そこにはまるで車が急ブレーキを掛けた様な!…

黒いブレーキ痕が真っ直ぐ二本床にクッキリ残っていた!…

そしてその長さは軽く見ただけで約1~2m位は有るだろうか?…

マサツグ自身も部屋の壁を背に!…と、そんな様子にオリハも青褪め!…

シロのタックルで見える未来を何か見た様に話しをすると、

漸く動ける様になったのか…マサツグがシロを抱えて移動をする!…


__……ギュッ…コッ…コッ…コッ…コッ……ギッ!…


「…ッ!…ッ!?…ご、ご主人様!?」


__ポン!…なでなで……グイッ!…


さてフラフラとしながらもマサツグはその空いている二席を

見つけて移動をして行き…自身が座ろうとする席の隣にシロを座らせると、

自身も席に掛けて見せる…するとここでシロもふと何かに気が付いた様子で

徐にマサツグの事をチラッと見ると、そこで吐血している様子を目にして行き!…

となるとシロもそれを見て当然驚き戸惑い!…

慌ててマサツグの事を心配する様に声を掛けて行くのだが、

マサツグは大丈夫!とばかりにシロの頭に手を!…

撫でながら笑みを浮かべて見せる!…

そして徐にその口元の血をグイッと拭うと、早速女王に挨拶を!…


「やぁ…お待たせして申し訳ごふッ!!…」


「ッ!?…もう無理するな!!…

ヤブの代わりに俺が話をするから!!…大人しくしてろ!?…」


まずマサツグは女王を待たせてしまった事について謝罪を…

しかしシロのミサイル頭突きが未だに響いて居るのか次にはまた吐血!…

となるとそれを見た女王を含める全員が途端にギョッとして見せ!…

モツももう良い喋るな!と慌てて代役を買って出ると、

マサツグは申し訳なさそうな表情をする…

そしてそんな様子を見せられて居る女王としても当然戸惑う事態になり、

ただただ終始困惑の表情!…それは狼の姿であろうともハッキリと伺え!…

女王自身もこんな事を初めて!と言った様子でマサツグを見つめると、

やっと場が落ち着き!…そして漸く女王達の話が始まる!…


「……ゴホンッ!!…まずはこの話し合いの場にご参加…

及びご足労頂いた事に感謝いたします…

話と言うのは他では有りません…私の娘…スコルティナについてです…」


「ッ!!…」


__ガタッ!!…


女王はまず集まってくれた…何よりここまで来てくれた事に対して感謝をすると、

軽く頭を下げて見せる…それは狼の身でありながら上品で…

思わずリーナやアヤが見惚れる素振りを見せて居ると、早速話は本題に!…

シロの事へと発展する!…となるとそれを聞いた瞬間マサツグやモツ!…

オリハと言った者が思わず身構え出すと、女王に対して当然警戒!…

が、そんな三人の様子を目にしても女王は慌てず!…

寧ろ当然の反応と言った様子で流してしまうと、構わず話を続けて行く!…


「…あぁ、その様に身構えなくとも大丈夫です…今すぐ返せとは言いません…

…今の様子を見ていれば分かります…スコルティナは本当にその方を…

本当の親の様に慕っている事を…」


{…その親の様に思っている相手に大ダメージを与えちゃうんだもんなぁ~…

この子…まぁ…話がややこしくなるから黙っていよう…}


その際もまずは敵意が無い事を口にすると、

続けてマサツグから無理やり引き剥がす様な事もしないと話し!…

と言うのもまず本題を話した際シロの反応を目にしてしまい!…

シロはその話を聞くなりマサツグの腕に!…

まるで意地からでも離れない!と言った素早いくっ付き様を露わにすると、

それを見た女王としてもショック!…改めてマサツグとの絆を確認する!…

そして自身が立ち入る隙が無い事も認識すると、

マサツグとの関係を認める様に言葉を!…

が、そんな話をされても先程のミサイル頭突きの後であり…

思わずオリハや他の面々もツッコミたくなってしまうのだが、

当然スルー!…押し殺す様にして黙って見せる!…そして女王の話は続き!…


「……確かに本当の事を言えばこのままスコルティナを返して貰いたいのですが…

無理やりになどすればこの子が傷ついてしまったり…

或いはそれ以上に悪くなったりするかもしれません…

それはこちらとて望みませんし…私としても避けたい状況です…」


__ッ!……ッ……


まだ話が続く際女王も正直な心の内を吐露して見せ、

シロを返して欲しい!と告白!…だが無理やりそんな事をすれば

当然傷付くのは目に見えて居り、女王としてもそれを望まない事を勿論!…

何よりシロに嫌われる事を恐れた様子で話しを続けると、

やはり悲しげな反応を露わにする!…

それは実の親でありながら触れ合えない!と嘆いて居る様にも見える訳で、

そんな女王の様子にマサツグ達もフッと…

しかしシロが心を開かない事には如何にも出来ず!…

シロ自身も今だに何か不安げな表情を見せて居ると、

次には女王がある提案を…マサツグ達に持ち掛け始める!…


「…そこで提案なのですが…

貴方方には暫くの間この城に留まって頂きたいのです…」


「ッ!…え?…」


「正確にはチャンスを与えて欲しいのです…」


「ちょちょちょ!!…ちょっと待って下さい!?…

如何言う事ですか!?…チャンスって!?…

…チャンスも何もシロは貴方の子供じゃ!!…」


この時女王が持ち掛けた相談と言うのも暫くここに泊れ!との事で、

とにかく長期滞在して欲しい!と…

となると突然そんな提案をされた事で各々驚き!…

モツが声に出して戸惑った反応を露わにすると、更に女王は細かく!…

何故そんなお願いをするのか?をこれまた続ける!…

その際まるで他人行儀な言い方でマサツグ達に時間を求めるよう話しをすると、

その女王の言葉にモツが更に驚き戸惑った様子で返事を口に!…

と言うのも元を正せばシロは女王の子供であり、

逆にこっちが要求される側なのでは!?と慌てて見せると、

更に女王も話を…


「…そうです……そうですが、そうではありません……」


「ッ!?…一体如何言う?…」


「…先程申し上げた通り…今の親は冒険者マサツグ様だからです…」


この時もやはり女王は悲し気な様子を露わに…

目を閉じ俯きながらにモツの話を肯定すると、同時に否定もして見せ…

と、当然この答えにモツも困惑!…

その返事の真意について再度戸惑った具合に質問をすると、

女王はその言葉の意味をモツに説明!…

目を開けるなり溝が深い事を続けて行く!…

と言うのもやはり原因はマサツグとの仲にある様子で、

その話を聞いたマサツグとしても戸惑った反応を…


「ッ!…え?…」


「スコルティナ…ッ!…いえ、今はシロ…

で御座いましたでしょうか?…とにかくシロは今現在…

冒険者様を親の様に慕って過ごして居る状態に御座います…

その証拠に先程のじゃれ合い…そして今だ私に近づく気配が無い事等…

それはその冒険者様と過ごした時間がまさに親子の時間であったが為…

シロにとっても大切な記憶である為、その記憶がある限りは…

幾ら産みの親である私が頑張ろうともその関係が覆る事は無いのであります!…」


__ッ!!……ッ……


勿論自分が関係して居ない!とは思っても居ない訳なのだが、

それでも改めて言われると戸惑うモノで…

と、マサツグが戸惑っている一方で更に女王も話の続きを!…

その際シロの名前を態々言い直して他人行儀!…

自身との距離がある事を改めてマサツグ達に話して行くと、

ここまでの時間を…そのマサツグとシロの時間について口にする!…

それが絆であると同時に強固である!と語って見せると、

同時に何か嬉しかった様子!…

するとそれを聞かされてマサツグもハッ!と…

この時ドレッグに言われた言葉を思い出す様なそんな反応を見せて居ると、

更に女王も語り続け…


「…ですがそれは無理やり引き剥がしたり無理強いをした場合のみ!…

今からでも時間を掛けて親子としての記憶を作って行けば!!…

少なくとも冒険者様以上とは行かなくとも親子には成れる筈!!…

と、私は考えたので御座います!!……勿論…

記憶を消す方法等幾らでも探せば出て来ますが…

それを実の子にする親が何所に居ましょうか!!…私には出来ません!!」


と言うのも結論から言うとせめてシロとの絆を作りたい!と、

その為の時間をマサツグに要求して居る訳で!…

何ならそれ以上行かなくともせめて自身を母親と見て欲しい!とばかりに

女王は語り!…そして徐々に感情的にもなって見せ!…

その際その絆を消す方法は幾らでもある事を話すのだが、

これは許されざる行為!と自ら語り!…

何か戒める様なそんな反応も露わにすると、絶対にしない!と誓って見せる!…

それは女王自身も情けなくも辛く感じている様で有り…

誰もがそんな女王に対して反論が出来ない何か重い空気に飲まれてしまうと、

ただただ女王を見詰めて困惑する!…

その一方でまだ女王のターンは終わっておらず!…

改めて元の話に戻って行くと、先程の提案を持って来る!…


「……そこでこの提案なのです…貴方方の許せる時間の限り!…

私にこの子との親子の記憶を作らせて欲しいのです!!…

例えそれで親として認められなくとも!…

この子の親として出来る限りの事をしてあげたいのです!!…

……ですからお願いです!!…

女王としてでは無く!…ただ一人の母親として!!…

どうか!…どうか!!…」


「…ッ……」


期間としてはマサツグ達の都合に合わせる!…

そして例えシロに親として認められなくとも!…

何かしてやりたい!と思う気持ちを全面に訴え掛けるようマサツグへ

そう話し掛けて行くと、マサツグもマサツグで硬直!…

当然選択を迫られるそんな覚悟を感じて行く!…

その際女王の言葉は如何にも母親として力強いモノを感じられると同時に、

優しさも感じられ…

だがそれでもその言葉には悲しみも滲んで居る様に感じられ!…

それが逆に悲痛さを物語って居る様に女王の声が聞こえてしまうと、

アヤやリーナ…更にはシルビィも何かを感じた様子で涙を流す!…

そしてこの時も女王はマサツグに対して頭を下げ続ける姿勢を見せると、

静かに涙を流し…

と、そんな様子を初めて見るのかハティビィエールも女王を見詰め!…

何とも言えない具合で驚き!…同時に何か悲しげな表情を見せると、

こっちもこっちで沈黙する…

さてそうなって来ると一方でマサツグにも視線が!…

その決断に注目されるよう面々の視線が刺さって行くと、

会議室内はトンデモナイ位に重い空気に!…

そしてマサツグも考えが纏まったのか!…

遂に口を開くそんな素振りを露わにすると、返事をちゃんと口にする!…


「……分かりました…」


「…ッ!!!……」


「但し!…我々もずっとここにいる訳にはいかないので、

女王様の提案通りに時間を決めさせて貰います!…時間は…一週間!…

それを過ぎれば僕達はこの山を下りるつもりです!…

…ですがそれまでにシロがここに残りたい!と言うのであれば…

…ッ…俺も何も言いません!…シロを貴方に!…女王様にお返し致します!!…」


答えを出す直前一度目を閉じると数分固まり…

そしてマサツグの中でも結論が出ると、次にはスッと目を開ける…

その際マサツグ自身も真剣な表情で俯く女王に視線を向けると、

ただ分かった!と返事をし…

となると女王もそんなマサツグの返事を聞いてピクッとして見せ!…

恐る恐る頭を上げる様な素振りを露わにすると、

そこでマサツグの表情を目視する!…するとそこには真摯に受け止めた様子!…

そしてやはり何か苦悩する様子を浮かべるマサツグの反応がそこに在り!…

それでもマサツグは女王の提案を受け入れ!…

期間を一週間設ける事を口にすると、判断をシロに任せると続けて行く!…

この時同時にそのシロの気持ち次第でちゃんと女王にシロを返す事も約束すると、

その約束事に他の面々も驚き戸惑い!…


「ッ!?…ちょ、ちょっと待て!?…本気かヤブ!?…

さっきのが打ち所悪くてトチ狂ったとかじゃないよな!?…」


「…酷い言われ様だがトチ狂っちゃいないぞ?…本気だ!…」


「ッ!?…お、おいおい!…」


__ッ!?!?!?…どよどよ!!…


慌ててモツが待った!を掛け…

先程のミサイル頭突きの事から打ち所が悪かったのでは?と言葉を掛けると、

マサツグもモツに対して返事!…別に何の影響もない本心である事を口にする!…

その際モツの方に振り向き本気の表情も浮かべて行くと、

モツもそのマサツグの表情を見て直ぐに本気である事を理解し!…

となるとそんな様子に他の面々も更に驚き!…

会議室内が騒然とする様なそんな事態になって行くと、

当然そのマサツグの結論に不服とする者が一人!…


「ご主人様!!!…」


「ッ!!…シロ…」


「如何して勝手に決めちゃうのですか!?…

シロはそんな約束したくは有りません!!!」


「………。」


当然この結論に異議を申し立てたのはその話の種であるシロご本人!…

シロは怒った様子でマサツグを呼び!…

そして頬を膨らませながら若干涙目にもなって見せると、

その態度全体で抗議する!…するとマサツグも呼ばれた事で反応すると、

そのシロの様子を見て悲しげな表情を…が、シロは御構い無しに文句も口に!…

何よりシロ本人の意思を無視された事に怒って見せると、

更にはマサツグから離れたくない!と…この約束自体に対して猛反対する!…

となるとそんなシロの意見に他の面々も御尤も!と言った様子で見て居ると、

マサツグは依然として沈黙しており…しかしそれでも尚約束を取り止める!と

言った事を一切せず!…ただ黙ってシロに怒られ続けるそんな様子を見せると、

更にシロは激昂!…意地からでもそんな約束をしない!とマサツグに口にする!…


「絶対絶対絶~~~~~……対に!!…シロは約束しませんからね!!!…

そんな約束シロは認めませんからね!?」


「………。」


「ッ~~~!!!…何で何も言わないのですか!!!…

もしこれで本当にシロが残るって言っちゃったら!!!…

ご主人様はシロと離れ離れになっちゃうんですよ!!!…

…もう!!…もう会いたくても会えなくなっちゃうかもしれないんですよ!?…

ご主人様!!!!」


「…ッ……」


シロは突如自身の座っていた椅子の上に立つと、

尻尾と耳を逆立て認めない!の一点張り!…

そしてマサツグに先程の約束について撤回させようとするのだが!…

やはりシロが幾ら文句を言おうとマサツグは動かず!…

ただ黙ってシロの文句を聞き続けると、俯き苦悩する様子を露わにする!…

となるとそんなマサツグの様子に更にシロが怒って行くと、

もしもの話まで持ち出し!…もう会えないかもしれない事を重点に!…

徐々に涙声になりながら如何しても嫌である事を口にするが、

それでもマサツグは何も言わない!…

するとそんなやり取りを見せられて居るモツ達としても戸惑うばかりで、

如何したら良いのか分からず…と言うより迂闊に手が出せないのが正解で!…

結果としてただ見守るだけに留まって居ると、

シロは遂に肩で息をする様に怒りを!…マサツグに対して苛立ちを露わにする!…


「ふぅーーー!!…ふぅーーーーー!!!…」


「……シロ?」


「ッ!!!…なんです!?」


__……ッ!!…ザザッ!!…


そのシロの怒り様を始めて見た面々は何も出来ず!…

ただただ驚き戸惑った様子で見詰め続け!…

と、一方でシロも息を荒げて睨み付ける!…

ただマサツグの撤回の言葉を待つよう仁王立ちすると、

次にはマサツグがシロを…機嫌を伺う様に呼んで見せる!…

するとそのマサツグの呼び掛けに対してシロもピクッと反応すると、

やはり怒気が混じった様子で返事を!…

と、この時当然シロはプンプンの状態であり!…

もしかして!と周りの面々もハッと何かに気が付いた様子で思わず構える!…

と言うのもマサツグの返事次第によっては大乱闘も!…

しかしマサツグは自身の意見を貫き!…


「悪いがこの約束は俺と女王が互いに守らないといけない約束なんだ!…

…確かにシロの意見も聞かないでやるのは如何かと思うが…

だからと言って幾らシロが嫌だ!と言っても覆る事は無い!…

それに俺自身…この約束はシロに殺されようとも破るつもりは無い!!…

…誰に何を言われようが意見を変える気は無い!!…」


「な!……何で!?…

どうしてですか!?…シロが嫌いになったのですか!?」


マサツグは改めて真剣な面持ちを露わにし!…

この約束だけは絶対に守る旨を話して行くと、

シロの方を一切見ない!…

ただ一点に女王の事だけを見詰めて見せる!…

それはもはや鉄の意思を見せる位の鬼気迫る様子を見せて居り、

女王もそれに答えるようマサツグを凝視!…

となるとそんなマサツグの話を聞いてシロも驚き戸惑った様子を露わに!…

まるで嵐の前の静けさの様な一瞬の困惑具合を露わにすると、

周りの面々達も警戒!…いつでも抑えられる様に構えて見せる!…

そして徐々にシロも正気を取り戻した様にワナワナと震えると、

直球でその気持ちについて質問を!…

と、その質問にマサツグもピクッと反応を露わにして行き!…

次には振り向きシロの目を真っ直ぐに見つめるそんな様子を露わにすると、

マサツグもマサツグで答えて見せる!…


「ッ!…いいや、シロの事は好きだ!!…

それは今でも変わりは無いし!…変わる事も無い!!…」


「ッ!?…じゃあどうして!?…」


この時シロの質問に対してマサツグが食い気味に答えて行くと、

逃げない様子を見せ!…が、シロはそれでも納得が行かない様子であり!…

再度マサツグに何故この約束だけは頑なに撤回しないのか?について尋ねて行くと、

戸惑いの様子も更に濃く!…シロもシロで頑なな拒否反応を露わにする!…

しかしそんなシロの反応を目にしてもマサツグは如何しても止めない様で、

寧ろシロに対して若干ウンザリする様な…とにかく溜息を一つ吐き…

そして自身もこの約束に対して如何思って居るのか?を話して行くと、

シロに説得を試みる!…


「……はぁ…頼むシロ?…

この約束だけは俺は守らないといけないんだ!!…

分かってくれ!!…」


__パンッ!!…


「ッ!?……ッ!!!…ッ……ッ~~~!…」


説得と言っても何も理由を話さずただ女王とこの約束をしたい!と

マサツグが話しをすると、両手を合わせてシロに頭を下げる態度を…

と、こんなマサツグの様子に…と言うよりも初めてのマサツグの反応に

シロも戸惑い!…この時だけ一瞬怯む様なそんな反応を見せ…

しかし当然ながら次には納得出来ない様子を露わに!…

シロはその場で俯くと徐々に頬を膨らませそして再度怒った表情を

浮かべて行くと、プルプルと体を震わせ始める!…

その際シロは俯いたままブツブツと何かを呟く様子も見せるのだが、

その言って居る言葉は至近距離のマサツグにも聞き取り辛く!…

が、何かを言って居るのは聞こえて居り!…

マサツグが何を言っているのか?と不思議そうな表情を浮かべて見せると、

思わずいつもの感覚で自身の顔をシロに!…不用意に近付ける様子を取って行く!…


「ッ!…え?…」


「ッ!!!…」


__バッ!!!…


この瞬間シロも遂に我慢の限界を迎えたのか!…

その尋ねて近付いて来たマサツグの顔に向かって咄嗟に動きを露わにすると、

同時に顔を上げて見せる!…となるとそこには目に涙を溜めるシロの表情が

映っており、マサツグもそれを見てギョッ!と…

何なら思わず困惑する様なそんな動きが固まる素振りを取って見せると、

シロもシロで拳を!…その驚き戸惑うマサツグの顔面目掛けて打ち放つ!…

それは椅子の上だと言うにも関わらず!…体重の乗った!…

更には腰の捻りも入った重~い右ストレートを遠慮なくブッパし!…


「ご主人様の…馬鹿ぁ~~~~!!!!」


__ドゴオオォォォォ!!!…


「ッ!?…ナブシュッ!!!…」


__グラァ……ガシャアアァァァン!!!…


シロのパンチはほぼ無警戒のマサツグの左頬を綺麗に捉えると、

そのまま振り抜き様にマサツグを後ろへと仰け反らせるようダウンへと追い込み!…

と、そのパンチを諸に食らったマサツグも受け身を取る事無くそのまま床に!…

後ろに倒れて椅子を薙ぎ倒す荒れ様を見せてしまうと、その様子に一同唖然!…

先程のミサイル頭突きの件もあってか!…

マサツグが死んだのでは!?とモツやリーナが慌てた反応を見せて居ると、

女王も青褪め!…とにかく会議室内は騒然とする!…

そしてこの時殴り倒されたマサツグに向かいモツが声を掛けて行くが、

その返事が返って来る事は勿論なく!…


「ヤ、ヤブーーーー!?…」


「だ、駄目だ!!…完全に意識を刈り取られている!!…

私から見ても綺麗なフォームで放たれたパンチだった!!…

あれはかなりヤバイぞ!?…」


「ッ!!!………ふん!!!」


__タッ…タッ…タッ…タッ…バアァン!!!…


何ならそのシロのパンチフォームを見てリーナが思わず絶賛をする始末であり!…

そしてそのパンチを放った当本人もその様子を見て!…

一度は慌てた反応を見せるのだが!…直ぐに怒りでまた上書きされたのかそのまま

怒った様子で会議室の扉に向かい歩いて行くと、その扉を開けるなり姿を消す!…

当然一同双方が大変な事になった事で慌てて居ると、

今の今まで同席していたシルビィやラグナスも絶句してしまい!…

その間にマサツグを心配する者とシロを心配する者とで二分化!…

取り敢えずシロを追い駆けるか追い駆けないか?でアヤやくまさんが悩み出すと、

その場でワタワタとして見せる!…


「ど、如何するの?…

追った方が良いの?…追わない方が良いの?…」


「…追った所で我々に出来る事は無い上に…

今のあの幼子を言い聞かせられるであろう者はそこで伸びておる…

…幸いあの幼子がここから出て行く事は無いだろう…

来て間も無いこの場所で引き篭もれる場所もそう無いからな…

あの様に怒って居てもやはりその者が気になっている様であったからな。」


観音開きの扉と白目を剥いて倒れるマサツグを交互に見て慌てるアヤとくまさん!…

そして互いに相談をし合う様に慌てて居ると、パルシィがそんな二人に対して

冷静な助言を口に!…何ならその際その場を去るシロの様子を見ていたのか?…

その時のシロの様子とこの土地に着いてからの経緯について話をすると、

さも心配ない!と言った様子で言葉を続け!…

その説明を聞いてアヤもハッとした様子で理解する!…

が、やはり心配である事には当然変わらず!…若干の戸惑い様も露わに!…


「ッ!…そ、そうなの?…でも…」


「……まぁ、この者が何を思って…

あの幼子に説明をしなかったのかが…私は問題だと思うがな?…」


__………ッ!?…ガタァ!!…


「こ、こんな所で固まって居る場合では!!…

…だ、旦那様!?…ご無事で!?…

…ッ!?…あぁ!!…こ、こんなにもシロ様の跡がクッキリと!!…」


しかし幾ら追い駆けても無駄である!と…

パルシィが既に先が見据えている様子で話しをすると、

その床に伸びているマサツグをチラリ…

これはマサツグの問題である!と話を続ける!…

そしてシルビィもハッとした様子で気を取り戻すと、

慌ててマサツグに駆け寄り!…と、次には勿論救急看護!…

何とかマサツグの容態を見よう!とそのマサツグの顔に目を向けると、

そこで左頬にクッキリと残る!…シロのパンチ跡を見つけるのであった!…

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30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。  無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。  一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。  甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。  しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--  これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話  複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

神々に見捨てられし者、自力で最強へ

九頭七尾
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三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。 「天職なし。最高じゃないか」 しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。 天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

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俺は善人にはなれない

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とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~

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異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。 音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、 幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。 魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。 そして再び出会う幼馴染。 彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。 もういい。 密かにやってた支援も打ち切る。 俺以外にも魔道具職人はいるさ。 落ちぶれて行く追放したパーティ。 俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。

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