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50:神器作成
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俺がやろうとしていることは創造。
銀髪の女性がまだ眠っているから承認は得ていないが魔神病を治せるのなら大丈夫だろう。
今までの俺は色々な創造をしてきた。
家から始まり様々な果物、畑、建物、神を殺す剣。
今回やろうとしているのはそれらを総集したものと言ってもいいかもしれない。
「できた」
何となくでやったができてしまった。
俺の手の中には手のひらサイズの正方形の箱があった。
確かに今までも何となくでできていたからできないわけがないか。薬の時もそうだし効果を怪しむこともない。
「なにそれ」
俺の手にあるものを覗き見るリリス。
「これは神殿が付いている領域を作り出す魔道具だ」
「領域を? 何のために?」
「領地を守るためだな。俺はこれしか思い浮かばなかった」
「神殿ですか。その神殿では何ができるのですか?」
「神殿では魔神病を治す薬が無限に湧き出る魔道具が設置されてある。だけどこの領域の中では魔神病はすべて消え去るんだけど」
「おー、すご。でも領域を守るためってどういうこと?」
「この領域では仮想の神を設定してある。それを信仰すればするほど力が得られるようになっている。逆に信仰しなければこの領域では一切の争いができなくなっている」
ルールとしてやってもよかったが神がいるこちらの世界ならそっちの方がいいだろうと思った。
「仮想の神ですか……」
「それまた随分と罪深いことをするねー」
こちらの世界の住人である二人は訳ありなことを言ってくる。
「ダメそうか?」
「あたしはいいと思うよ。でも神がいるのに仮想の神を崇拝するのは神的にも面白くないんじゃない?」
言われてみれば確かにそうか。
ただ俺が今まで聞いた話だと神は気に入った人間に加護を与えている。それならその他の人間には力を与えているのかって話になる。
「加護を与えられた人間以外は神を崇拝していてもあまり関係ないのか?」
「関係ない。神は気まぐれで加護を与えてくるだけ。でもエイルがいたアイテル聖王国の神はそこら辺はちゃんとしていたと思う」
「はい。パナケア様を含めたアイテル聖王国の神は善神と呼ばれる神様です」
確かにアイテル聖王国の神たちはそういうところはちゃんとしてそうだ。
「それならエイルはこのシステムは反対か?」
俺はド直球にそう聞く。
エイルは少し悩んだあとに答えてくれた。
「私は……すみません。反対です。仮想の神はあまりいい印象は受けなくて……」
「そうか。それなら少し変えようか」
「エイルは真面目だねー。でもそこが可愛いんだけど」
さて、どうしようか。
基礎的なものは変えなくていいだろう。
「あっ、それならアストレアに任せればいいな。こんなことをお願いしてきた神に尻拭いさせるのがいいな」
「いえ、それはできないと思います。神は加護以外に人間世界に干渉することはありませんでしたから」
え、めっちゃここに導いてきているんだが。
「そういうルールがあるってことか?」
「ないと思うけどなー。でも神が直接手を下すことはないか」
「……どうなのでしょうか」
エイルとリリスが分かっていないのならどうしようもない。
「でもルールがないと魔神病を対処するか」
「残念ながらそれはできません」
「できない?」
「魔神病は神すらも殺す病気だからねー」
「マジか!」
え、そんな病気の奴をアストレアは箱庭に導いたのか? それはヤバすぎる。
「……聞いてみるか」
こうなれば聞いてみるしかない。
アストレアができるのならそれに越したことはない。ていうかそっちの方が楽だ。
「どのように聞くのですか?」
「スマホで連絡する。いつもあっちから連絡してくるからな。今度はこっちから連絡する」
元々持っていたスマホを改造して今までかけてきた女神の連絡先が出るようになった。
でもこうして女神の連絡先があるというのは優越感があるな。この世界と元の世界で俺だけだからな。
俺はアストレアを指定して電話をかける。
『はーい、こちらアストレア! 優斗くんから連絡が来るなんて思わなかった』
「一つ確認したいことがあったので連絡しました」
『うん、何でも聞いて、の前にテミスは大丈夫?』
「テミスって言うと、送られてきた銀髪の女性のことか?」
『そう』
「それなら大丈夫だ。魔神病をすべて取り除いて寝ているところだ」
『……よかったぁ! 本当にありがとう!』
こうしてお礼を言われると気分は悪くない。しかも事前に連絡を入れてくれるから女神の中では一番好きかもしれない。
次はパナケア。最下位はフレイヤ。たぶん最悪なものが来ない限りはフレイヤが最下位を独占するだろうな。
銀髪の女性がまだ眠っているから承認は得ていないが魔神病を治せるのなら大丈夫だろう。
今までの俺は色々な創造をしてきた。
家から始まり様々な果物、畑、建物、神を殺す剣。
今回やろうとしているのはそれらを総集したものと言ってもいいかもしれない。
「できた」
何となくでやったができてしまった。
俺の手の中には手のひらサイズの正方形の箱があった。
確かに今までも何となくでできていたからできないわけがないか。薬の時もそうだし効果を怪しむこともない。
「なにそれ」
俺の手にあるものを覗き見るリリス。
「これは神殿が付いている領域を作り出す魔道具だ」
「領域を? 何のために?」
「領地を守るためだな。俺はこれしか思い浮かばなかった」
「神殿ですか。その神殿では何ができるのですか?」
「神殿では魔神病を治す薬が無限に湧き出る魔道具が設置されてある。だけどこの領域の中では魔神病はすべて消え去るんだけど」
「おー、すご。でも領域を守るためってどういうこと?」
「この領域では仮想の神を設定してある。それを信仰すればするほど力が得られるようになっている。逆に信仰しなければこの領域では一切の争いができなくなっている」
ルールとしてやってもよかったが神がいるこちらの世界ならそっちの方がいいだろうと思った。
「仮想の神ですか……」
「それまた随分と罪深いことをするねー」
こちらの世界の住人である二人は訳ありなことを言ってくる。
「ダメそうか?」
「あたしはいいと思うよ。でも神がいるのに仮想の神を崇拝するのは神的にも面白くないんじゃない?」
言われてみれば確かにそうか。
ただ俺が今まで聞いた話だと神は気に入った人間に加護を与えている。それならその他の人間には力を与えているのかって話になる。
「加護を与えられた人間以外は神を崇拝していてもあまり関係ないのか?」
「関係ない。神は気まぐれで加護を与えてくるだけ。でもエイルがいたアイテル聖王国の神はそこら辺はちゃんとしていたと思う」
「はい。パナケア様を含めたアイテル聖王国の神は善神と呼ばれる神様です」
確かにアイテル聖王国の神たちはそういうところはちゃんとしてそうだ。
「それならエイルはこのシステムは反対か?」
俺はド直球にそう聞く。
エイルは少し悩んだあとに答えてくれた。
「私は……すみません。反対です。仮想の神はあまりいい印象は受けなくて……」
「そうか。それなら少し変えようか」
「エイルは真面目だねー。でもそこが可愛いんだけど」
さて、どうしようか。
基礎的なものは変えなくていいだろう。
「あっ、それならアストレアに任せればいいな。こんなことをお願いしてきた神に尻拭いさせるのがいいな」
「いえ、それはできないと思います。神は加護以外に人間世界に干渉することはありませんでしたから」
え、めっちゃここに導いてきているんだが。
「そういうルールがあるってことか?」
「ないと思うけどなー。でも神が直接手を下すことはないか」
「……どうなのでしょうか」
エイルとリリスが分かっていないのならどうしようもない。
「でもルールがないと魔神病を対処するか」
「残念ながらそれはできません」
「できない?」
「魔神病は神すらも殺す病気だからねー」
「マジか!」
え、そんな病気の奴をアストレアは箱庭に導いたのか? それはヤバすぎる。
「……聞いてみるか」
こうなれば聞いてみるしかない。
アストレアができるのならそれに越したことはない。ていうかそっちの方が楽だ。
「どのように聞くのですか?」
「スマホで連絡する。いつもあっちから連絡してくるからな。今度はこっちから連絡する」
元々持っていたスマホを改造して今までかけてきた女神の連絡先が出るようになった。
でもこうして女神の連絡先があるというのは優越感があるな。この世界と元の世界で俺だけだからな。
俺はアストレアを指定して電話をかける。
『はーい、こちらアストレア! 優斗くんから連絡が来るなんて思わなかった』
「一つ確認したいことがあったので連絡しました」
『うん、何でも聞いて、の前にテミスは大丈夫?』
「テミスって言うと、送られてきた銀髪の女性のことか?」
『そう』
「それなら大丈夫だ。魔神病をすべて取り除いて寝ているところだ」
『……よかったぁ! 本当にありがとう!』
こうしてお礼を言われると気分は悪くない。しかも事前に連絡を入れてくれるから女神の中では一番好きかもしれない。
次はパナケア。最下位はフレイヤ。たぶん最悪なものが来ない限りはフレイヤが最下位を独占するだろうな。
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