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第1章 成長
第47話 再開する洗濯
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「これでレベル5。まだやらないとダメ?」
「ん~」
冒険者ギルドで依頼を受けてダンジョンに戻ってくる。流石にユマ君は飽きてきちゃったのかもしれない。
5レベルもあれば逃げることくらいはできるかな?
「レナリスさんに相談するとか?」
「ラッドが会いたいだけだったりして?」
「そ、そんなわけないだろ!」
ラッドが頭の後ろで腕を組んで提案するとレイブンが揶揄う。レナリスさんはかっこよくて綺麗だからね。惚れてしまうのも致し方なし。
「ファム様というものがいるのに他に目を向けるなんて馬鹿だな~」
レイブンがそう言ってラッドを睨みつける。彼女は私を買いかぶりすぎだよね。これから成長しない私なんて見ていても仕方ないのにな。
「うん。僕は断然ファム姉さんの方が好きだな~」
「はぁ!? ユマ?」
ユマ君がそう言って私を見つめてきた。ラッドは驚いた表情で彼を見つめる。
おませさんなユマ君。ラッドよりもおとなしいから大人っぽいんだよな~。思わずドキッとしてしまった。
「ははは、嘘嘘。ラッド兄さんをからかってみただけ~」
「な!? おまえ~!」
「あ!? 痛い痛い!」
からかうユマ君がラッドにげんこつでグリグリされている。
「なんか、ユマをこんなに痛めつけられる日が来るなんてな~」
「感傷に浸りながらグリグリしないでよ兄さん」
ラッドが天を仰ぎながらユマ君の頭をグリグリしてる。彼はレベル7、2レベルの差だとかなり痛そう。ユマ君は魔法関係のステータスが高いだけだしね。
「ダンジョンができてあんまり外にでなくてもよくなったけど。洗濯をしてほしい人は沢山いるってネネさんが言ってたんだ。お年寄りのお客さんもいたからやってあげたいんだよね」
ラッドから解放されると、ユマ君がそう言って俯く。ほんとに優しい子だなユマ君は。命が狙われたっていうのに人の心配が出来るなんてさ。
命を狙われる洗濯屋さんか。悪い人がいるといつもルールが厳しくなる。みんな優しくてルールの守れる人ばかりになれば、もっと快適な世界にできるんだけどね。
「ネネさんに洗濯をしてほしい人を集めて集会みたいのを開くとか?」
レイブンが人差し指を口に当てながら提案する。なるほど、そうすれば集まるかな?
「それはいいかもね」
レイブンの提案に頷く。早速やってみようとネネさんに掛け合うと喜んでくれた。
実は最近になって洗濯物が綺麗な家っていうのがネネさん達だけになったと噂になっていたらしい。
ずっと監視されているような嫌な感じを受けてたらしい。この時代の洗濯物を綺麗にするのは大変だもんな。目立ってしまったんだろう。私もこの世界にやってきて一番困ったのが洗濯だから。
イブリムおじさんにこき使われていた時に手が荒れて大変だった。洗剤もない世界だから手もみのみ。綺麗になるわけがない。それでも『白くなるまで綺麗にしろ』とか言われて必死でやってたな~。思い返すと腹が立つ。
「え? ああ、そうすればよかったんだね。わかったよ。みんなに話してみるね。事情も知っているから内緒にするのも簡単だろうしね」
ダンジョンから出てネネさんに相談するとすぐに対応してくれる。それから次の日になるとすぐにお客さんが殺到する。洗濯物とお代を受けるネネさんと双子。二つの列の対処をするみんな。
私とユマ君は前に並べられる洗濯物の山にウォッシュをかけていく。
「あ~、よかったわ。教会から解放されたのね。司祭に連れて行かれたときはびっくりしたのよ」
「あ、はい。ご心配をおかけしました。ですが僕がいることは内緒にしてくださいね。特に教会には」
「わかってるよ。あなた達のような子供を監禁するなんてどうしようもない人達だよ。これからは私達婦人会が守るわ。安心して!」
洗濯物を並べると一人のおばちゃんがユマ君に声をかける。心配してくれたおばさんは周りのおばちゃんと一緒に鼻息荒く宣言してくれる。
婦人会の力を手に入れた。これで世の旦那さん達は太刀打ちできないだろう。
「あなたがファムちゃんね。ラッセルがひれ伏したって聞いているわよ」
微笑ましくユマ君とおば様方を見ていると私も声をかけられる。ラッセルの知り合いみたい。
「ラッセルの妻をしているリドナよ」
まさかの奥さん。あの人も結婚してたのか。ビルといい、この世界の人はやることやってるのね~。
それも両方美人。ビルもラッセルも渋い顔をしているけど、それほどでもない。ラッドやユマ君はもちろんのこと、ランスさんの方がイケてるわ。
まあ、私の好みはトトさんだけどね。ネネさんが羨ましい。
「ユマ君の知り合いでもあるなんて思わなかったわ。洗濯ありがとうね」
「いえ、ラッセルには迷惑もかけてるので」
「ふふ、気を利かせちゃったわね。まあ、いい薬になったわ。最近事業がうまくいっていなかったから転機だったのよ。ビルが事業を任されるようになったらうまくいったしね。あ、安心して。暗殺業は引退しているからね」
リドナさんがクスクス笑って嬉しそうに話す。暗殺業からも足を洗ってくれたのね。よかった。
彼女の表情を見ると、私のやったことは無駄じゃなかったってわかる。なめられたらダメな世界だから、私を襲ってくると思ったけど、杞憂に終わったみたいね。
「明日もお願いね」
代金を手渡してリドナさんは帰っていく。次々と洗濯を済ませていくと、ついに終わりを迎える。
ユマ君が誘拐されて、みんな洗濯をサボっていたんだろうな。一人一人の数が凄かった。でも、お昼になる前に終わらせることができた。これで心置きなくダンジョンに入れる。
「ファム姉さん。私達もダンジョンに入ってレベル上げちゃダメ?」
ダンジョンに帰ろうと思ったらそんなことを言ってくるネーナちゃん。私達ってことはドンタ君とドロップ君もってことかな? さすがに双子ちゃんは違うよね。
「ん~、一応魔物と戦うからね。危ないよ」
「でも、これからも狙われない保証はないでしょ。ユマ兄ちゃんが誘拐されたって聞いて、私達も強くなりたいって思ったの」
断ろうと言葉を濁す。ネーナちゃん達なりに考えていたみたい。みんなの顔を見回すとみんな頷いてる。
「私は大歓迎だよ! ダンジョンポイントガッポガッポ!」
「はぁ~。まあ、ゴブリンを倒せるならレベル上げれるかな」
イーターが姿を現して声を上げる。お客さんがいなくなったから解放されたみたいね。
私は彼女の声で呆れのため息をついて答える。ネーナちゃん達にゴブリンと会ってもらってから考えてもらえればいいかな。
「ん~」
冒険者ギルドで依頼を受けてダンジョンに戻ってくる。流石にユマ君は飽きてきちゃったのかもしれない。
5レベルもあれば逃げることくらいはできるかな?
「レナリスさんに相談するとか?」
「ラッドが会いたいだけだったりして?」
「そ、そんなわけないだろ!」
ラッドが頭の後ろで腕を組んで提案するとレイブンが揶揄う。レナリスさんはかっこよくて綺麗だからね。惚れてしまうのも致し方なし。
「ファム様というものがいるのに他に目を向けるなんて馬鹿だな~」
レイブンがそう言ってラッドを睨みつける。彼女は私を買いかぶりすぎだよね。これから成長しない私なんて見ていても仕方ないのにな。
「うん。僕は断然ファム姉さんの方が好きだな~」
「はぁ!? ユマ?」
ユマ君がそう言って私を見つめてきた。ラッドは驚いた表情で彼を見つめる。
おませさんなユマ君。ラッドよりもおとなしいから大人っぽいんだよな~。思わずドキッとしてしまった。
「ははは、嘘嘘。ラッド兄さんをからかってみただけ~」
「な!? おまえ~!」
「あ!? 痛い痛い!」
からかうユマ君がラッドにげんこつでグリグリされている。
「なんか、ユマをこんなに痛めつけられる日が来るなんてな~」
「感傷に浸りながらグリグリしないでよ兄さん」
ラッドが天を仰ぎながらユマ君の頭をグリグリしてる。彼はレベル7、2レベルの差だとかなり痛そう。ユマ君は魔法関係のステータスが高いだけだしね。
「ダンジョンができてあんまり外にでなくてもよくなったけど。洗濯をしてほしい人は沢山いるってネネさんが言ってたんだ。お年寄りのお客さんもいたからやってあげたいんだよね」
ラッドから解放されると、ユマ君がそう言って俯く。ほんとに優しい子だなユマ君は。命が狙われたっていうのに人の心配が出来るなんてさ。
命を狙われる洗濯屋さんか。悪い人がいるといつもルールが厳しくなる。みんな優しくてルールの守れる人ばかりになれば、もっと快適な世界にできるんだけどね。
「ネネさんに洗濯をしてほしい人を集めて集会みたいのを開くとか?」
レイブンが人差し指を口に当てながら提案する。なるほど、そうすれば集まるかな?
「それはいいかもね」
レイブンの提案に頷く。早速やってみようとネネさんに掛け合うと喜んでくれた。
実は最近になって洗濯物が綺麗な家っていうのがネネさん達だけになったと噂になっていたらしい。
ずっと監視されているような嫌な感じを受けてたらしい。この時代の洗濯物を綺麗にするのは大変だもんな。目立ってしまったんだろう。私もこの世界にやってきて一番困ったのが洗濯だから。
イブリムおじさんにこき使われていた時に手が荒れて大変だった。洗剤もない世界だから手もみのみ。綺麗になるわけがない。それでも『白くなるまで綺麗にしろ』とか言われて必死でやってたな~。思い返すと腹が立つ。
「え? ああ、そうすればよかったんだね。わかったよ。みんなに話してみるね。事情も知っているから内緒にするのも簡単だろうしね」
ダンジョンから出てネネさんに相談するとすぐに対応してくれる。それから次の日になるとすぐにお客さんが殺到する。洗濯物とお代を受けるネネさんと双子。二つの列の対処をするみんな。
私とユマ君は前に並べられる洗濯物の山にウォッシュをかけていく。
「あ~、よかったわ。教会から解放されたのね。司祭に連れて行かれたときはびっくりしたのよ」
「あ、はい。ご心配をおかけしました。ですが僕がいることは内緒にしてくださいね。特に教会には」
「わかってるよ。あなた達のような子供を監禁するなんてどうしようもない人達だよ。これからは私達婦人会が守るわ。安心して!」
洗濯物を並べると一人のおばちゃんがユマ君に声をかける。心配してくれたおばさんは周りのおばちゃんと一緒に鼻息荒く宣言してくれる。
婦人会の力を手に入れた。これで世の旦那さん達は太刀打ちできないだろう。
「あなたがファムちゃんね。ラッセルがひれ伏したって聞いているわよ」
微笑ましくユマ君とおば様方を見ていると私も声をかけられる。ラッセルの知り合いみたい。
「ラッセルの妻をしているリドナよ」
まさかの奥さん。あの人も結婚してたのか。ビルといい、この世界の人はやることやってるのね~。
それも両方美人。ビルもラッセルも渋い顔をしているけど、それほどでもない。ラッドやユマ君はもちろんのこと、ランスさんの方がイケてるわ。
まあ、私の好みはトトさんだけどね。ネネさんが羨ましい。
「ユマ君の知り合いでもあるなんて思わなかったわ。洗濯ありがとうね」
「いえ、ラッセルには迷惑もかけてるので」
「ふふ、気を利かせちゃったわね。まあ、いい薬になったわ。最近事業がうまくいっていなかったから転機だったのよ。ビルが事業を任されるようになったらうまくいったしね。あ、安心して。暗殺業は引退しているからね」
リドナさんがクスクス笑って嬉しそうに話す。暗殺業からも足を洗ってくれたのね。よかった。
彼女の表情を見ると、私のやったことは無駄じゃなかったってわかる。なめられたらダメな世界だから、私を襲ってくると思ったけど、杞憂に終わったみたいね。
「明日もお願いね」
代金を手渡してリドナさんは帰っていく。次々と洗濯を済ませていくと、ついに終わりを迎える。
ユマ君が誘拐されて、みんな洗濯をサボっていたんだろうな。一人一人の数が凄かった。でも、お昼になる前に終わらせることができた。これで心置きなくダンジョンに入れる。
「ファム姉さん。私達もダンジョンに入ってレベル上げちゃダメ?」
ダンジョンに帰ろうと思ったらそんなことを言ってくるネーナちゃん。私達ってことはドンタ君とドロップ君もってことかな? さすがに双子ちゃんは違うよね。
「ん~、一応魔物と戦うからね。危ないよ」
「でも、これからも狙われない保証はないでしょ。ユマ兄ちゃんが誘拐されたって聞いて、私達も強くなりたいって思ったの」
断ろうと言葉を濁す。ネーナちゃん達なりに考えていたみたい。みんなの顔を見回すとみんな頷いてる。
「私は大歓迎だよ! ダンジョンポイントガッポガッポ!」
「はぁ~。まあ、ゴブリンを倒せるならレベル上げれるかな」
イーターが姿を現して声を上げる。お客さんがいなくなったから解放されたみたいね。
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