73 / 81
第2章 国
第73話 つないだ手
しおりを挟む
◇
「はいや~! もっと早く早くだ!」
激しい雨が降る中、俺は故郷の【ムゼルグ村】に馬を走らせる。馬が白い息を吐きながらも頑張っている姿を励ましている時間もない。
俺の妹を生き返らせることができるんだ。レイスロード様に頼らずに。
「ヒヒ~ン」
「ハァハァ……」
丸三日が経った。馬は疲れて走ることが出来ずにいるが歩いてくれる。こいつも俺と同じムゼルグ村出身の馬だ。長い付き合い、俺の気持ちを汲んでくれてるんだろう。
「見えてきた。国境の山だ。もういいぞ、ゆっくりいこう」
故郷の山を見据えて馬を労う。ポンポンと体を叩くと嬉しそうに首を振った。
普通は一週間はかかる王都からの道。それを三日で到着した。こいつには感謝しかないな。
「ここにくるのはあの日以来か。5年くらい前だったか……」
俺が17の時、木の上で鳥を取ろうと矢を構えていた時だ。
「この村は廃村になることになった。村長を呼べ!」
そんな声が聞こえてきて、俺はそのまま木の上に隠れていた。声の主は兵士、30人くらいの部下を引き連れてやってきた。
「わ、私が村長ですが……。なぜ廃村に? ブルース様は何と言っておられたんですか?」
村長が怯えながら問いかける。すると兵士がコホンと咳ばらいをして答える。
「この村は税を正しく治めていなかったようだな。そのせいで王はお怒りということだ」
「税? しっかりと払っておりました。なぜ王がお怒りになるのです?」
「ええい! うるさい。これ以上の問答は時間の無駄だ」
村長の声に苛立ちを見せた兵士は声と共に腰の剣を抜いた。俺は矢を構えて止めようと思った。だけど、遅かった。
村長の首が宙に舞う。毎日優しく挨拶を交わしあっていた村長が死んだ。俺はショックを感じながらも矢を射かける。
「木の上に隠れている奴がいるぞ! 気をつけろ!」
村長を殺した兵士の頭に矢が当たると別の兵士が声を上げる。
一人二人と矢で仕留める。背中が軽くなって矢がなくなったことに気が付く。鳥を取るのにそんなに矢は必要なかった。用意できていなかったんだ。俺は解体用のナイフを取り出して、木から降りる。
「みんな! 逃げろ! こいつらは兵士じゃない!」
声を上げて兵士達の群れに飛び込む。数はいても強くはない。俺なら倒せる。
そんな甘い考えを頭が走る。今思えば若さ故の油断というやつだ。家に急いで帰って矢を持ってきていればよかったんだ。
「ハァハァ……」
「強いが、まだまだ経験が浅いな小僧」
5人ほど相手にした後、俺は息を切らせる。兵士達は俺を囲ってくる。逃げられないようにしようとしてる。
「命令は全員処刑。できるだけ残酷な処刑方法でやれと言われている。お前は何がいい? 火あぶりか? それとも水責めか?」
ニヤニヤと笑う兵士達。ナイフをなめまわして品定めしてくる。息を整えて俺は笑顔を見せた。
「後ろががら空きよ!」
「ぐあ!?」
遠くに見える俺の家から妹が矢を射かけてくれる。鋭く放たれた矢が5発。見事に兵士の鎧の隙間に食い込む。
その一瞬の隙をついて俺は家へと駆けこむ。
「フーラ! 流石俺の妹! 矢の腕も一流だな!」
「なに言ってんのよ馬鹿兄! いつでも軍隊を相手にするくらいの準備をしないとダメでしょ!」
家に入ると妹とこぶしをぶつけ合う。ニカッと笑った姿は今でも思い出される。
「人数はどのくらいいた?」
「あそこだけじゃないよ。反対側にも同じくらいの数がいた」
「ってことは50以上か……。戦えるのは俺とお前だけ?」
「うん……」
ムゼルグ村の大人の男は村長だけだった。それ以外の大人は全員出稼ぎに行っている。レイドレッド帝国の鉱山やオルブス王国の農村に。
俺達の両親は早くに流行り病で死んでいた。俺達は二人でこいつらを相手にしないといけない。
でも、よかったよ。あと一週間もしたら、俺も冒険者になって出稼ぎに行くところだった。その時に来ていたらフーラが一人でこの兵士達を倒さないといけなかったんだからな。
『この家だ。この家に逃げ込んだ!』
外からそんな声が聞こえてきて緊張が走る。二階に上がり、俺は窓から外へと出て屋根へと上る。
「はっ! やっ!」
屋根から兵士を射かける。一人二人三人、頭に命中させて仕留めて見せる。すると兵士達が物陰へと隠れ始める。
「て、抵抗はやめろ! 後悔するぞ!」
「はんっ! 後悔させられてるのはどっちだい! 男なら姿を見せてカッコよく散りな!」
兵士の声にフーラが声を上げる。男勝りに育っちまって、誰に似たんだか。そう思いながら嬉しく思ってしまう俺がいた。
「ま、魔法兵! あの家を燃やし尽くせ!」
「な!? 魔法!?」
魔法兵? オルブス王国に魔法兵なんてないぞ。騎士団が魔法を使うことはあるけれど、魔法兵なんて言われずに騎士と言われている。
こいつら、レイドレッド帝国の奴らか。そうおもっている間に魔法兵が大きな火の玉を作り出していく。あれは確か、【ファイアボール】か。
「やらせるかよ!」
大きな火の球に当たらないように、矢を曲げる細工をして放つ。火球を避けて見事に当たる軌道に乗った矢。しかし、矢は途中で焼け落ちる。火球の威力を物語っている。
「フーラ! 家から出ろ!」
「で、でも!」
「いいから!」
窓に手を伸ばしフーラへと声を上げる。手が触れて屋根へと上らせようと力んだその時……。その後の記憶がない。手はその時からずっと痛んでる。
それから俺はレイドレッド帝国に身を潜んで命令を下した奴らを探していた。
「フーラ。故郷を離れるのは悲しいと思うけど、あと少しの辛抱だからな」
レイドレッド帝国で暮らし始める前に村の人達の墓を作った。むごい殺され方はしていなかった。それだけは救いだったのかもしれないな。
俺は吹き出す涙をぬぐいながら妹の棺を馬につなげる。本当は村のみんなも生き返らせてほしいけど、遺体の見つけられなかった人もいる。生き返っても悲しい思いをさせてしまうと思う。
「今まで汚い仕事をさせられてきたが我慢してきたんだ。妹を生き返らせてくれるっていうから」
涙を拭って声を吐く。レイスロード様は確かに生き返らせてくれるといっていた。それをするにはオルブス王国が必要と言って策略を練っていた。手伝ってきたが妹を生き返らせる手立てはないように見えた。諦めかけていたんだ。
「いくぞ」
俺は棺を馬にしっかりと固定したのを確認して乗り込む。その時、ふと視線を感じてレイドレッド帝国の方角を見据えた。
「レイスロード様?」
「ケビン……」
焼け焦げた村を背景にしてレイスロード様が立っていた。彼はとても悲しそうな表情で見つめてきていた。
◇
「はいや~! もっと早く早くだ!」
激しい雨が降る中、俺は故郷の【ムゼルグ村】に馬を走らせる。馬が白い息を吐きながらも頑張っている姿を励ましている時間もない。
俺の妹を生き返らせることができるんだ。レイスロード様に頼らずに。
「ヒヒ~ン」
「ハァハァ……」
丸三日が経った。馬は疲れて走ることが出来ずにいるが歩いてくれる。こいつも俺と同じムゼルグ村出身の馬だ。長い付き合い、俺の気持ちを汲んでくれてるんだろう。
「見えてきた。国境の山だ。もういいぞ、ゆっくりいこう」
故郷の山を見据えて馬を労う。ポンポンと体を叩くと嬉しそうに首を振った。
普通は一週間はかかる王都からの道。それを三日で到着した。こいつには感謝しかないな。
「ここにくるのはあの日以来か。5年くらい前だったか……」
俺が17の時、木の上で鳥を取ろうと矢を構えていた時だ。
「この村は廃村になることになった。村長を呼べ!」
そんな声が聞こえてきて、俺はそのまま木の上に隠れていた。声の主は兵士、30人くらいの部下を引き連れてやってきた。
「わ、私が村長ですが……。なぜ廃村に? ブルース様は何と言っておられたんですか?」
村長が怯えながら問いかける。すると兵士がコホンと咳ばらいをして答える。
「この村は税を正しく治めていなかったようだな。そのせいで王はお怒りということだ」
「税? しっかりと払っておりました。なぜ王がお怒りになるのです?」
「ええい! うるさい。これ以上の問答は時間の無駄だ」
村長の声に苛立ちを見せた兵士は声と共に腰の剣を抜いた。俺は矢を構えて止めようと思った。だけど、遅かった。
村長の首が宙に舞う。毎日優しく挨拶を交わしあっていた村長が死んだ。俺はショックを感じながらも矢を射かける。
「木の上に隠れている奴がいるぞ! 気をつけろ!」
村長を殺した兵士の頭に矢が当たると別の兵士が声を上げる。
一人二人と矢で仕留める。背中が軽くなって矢がなくなったことに気が付く。鳥を取るのにそんなに矢は必要なかった。用意できていなかったんだ。俺は解体用のナイフを取り出して、木から降りる。
「みんな! 逃げろ! こいつらは兵士じゃない!」
声を上げて兵士達の群れに飛び込む。数はいても強くはない。俺なら倒せる。
そんな甘い考えを頭が走る。今思えば若さ故の油断というやつだ。家に急いで帰って矢を持ってきていればよかったんだ。
「ハァハァ……」
「強いが、まだまだ経験が浅いな小僧」
5人ほど相手にした後、俺は息を切らせる。兵士達は俺を囲ってくる。逃げられないようにしようとしてる。
「命令は全員処刑。できるだけ残酷な処刑方法でやれと言われている。お前は何がいい? 火あぶりか? それとも水責めか?」
ニヤニヤと笑う兵士達。ナイフをなめまわして品定めしてくる。息を整えて俺は笑顔を見せた。
「後ろががら空きよ!」
「ぐあ!?」
遠くに見える俺の家から妹が矢を射かけてくれる。鋭く放たれた矢が5発。見事に兵士の鎧の隙間に食い込む。
その一瞬の隙をついて俺は家へと駆けこむ。
「フーラ! 流石俺の妹! 矢の腕も一流だな!」
「なに言ってんのよ馬鹿兄! いつでも軍隊を相手にするくらいの準備をしないとダメでしょ!」
家に入ると妹とこぶしをぶつけ合う。ニカッと笑った姿は今でも思い出される。
「人数はどのくらいいた?」
「あそこだけじゃないよ。反対側にも同じくらいの数がいた」
「ってことは50以上か……。戦えるのは俺とお前だけ?」
「うん……」
ムゼルグ村の大人の男は村長だけだった。それ以外の大人は全員出稼ぎに行っている。レイドレッド帝国の鉱山やオルブス王国の農村に。
俺達の両親は早くに流行り病で死んでいた。俺達は二人でこいつらを相手にしないといけない。
でも、よかったよ。あと一週間もしたら、俺も冒険者になって出稼ぎに行くところだった。その時に来ていたらフーラが一人でこの兵士達を倒さないといけなかったんだからな。
『この家だ。この家に逃げ込んだ!』
外からそんな声が聞こえてきて緊張が走る。二階に上がり、俺は窓から外へと出て屋根へと上る。
「はっ! やっ!」
屋根から兵士を射かける。一人二人三人、頭に命中させて仕留めて見せる。すると兵士達が物陰へと隠れ始める。
「て、抵抗はやめろ! 後悔するぞ!」
「はんっ! 後悔させられてるのはどっちだい! 男なら姿を見せてカッコよく散りな!」
兵士の声にフーラが声を上げる。男勝りに育っちまって、誰に似たんだか。そう思いながら嬉しく思ってしまう俺がいた。
「ま、魔法兵! あの家を燃やし尽くせ!」
「な!? 魔法!?」
魔法兵? オルブス王国に魔法兵なんてないぞ。騎士団が魔法を使うことはあるけれど、魔法兵なんて言われずに騎士と言われている。
こいつら、レイドレッド帝国の奴らか。そうおもっている間に魔法兵が大きな火の玉を作り出していく。あれは確か、【ファイアボール】か。
「やらせるかよ!」
大きな火の球に当たらないように、矢を曲げる細工をして放つ。火球を避けて見事に当たる軌道に乗った矢。しかし、矢は途中で焼け落ちる。火球の威力を物語っている。
「フーラ! 家から出ろ!」
「で、でも!」
「いいから!」
窓に手を伸ばしフーラへと声を上げる。手が触れて屋根へと上らせようと力んだその時……。その後の記憶がない。手はその時からずっと痛んでる。
それから俺はレイドレッド帝国に身を潜んで命令を下した奴らを探していた。
「フーラ。故郷を離れるのは悲しいと思うけど、あと少しの辛抱だからな」
レイドレッド帝国で暮らし始める前に村の人達の墓を作った。むごい殺され方はしていなかった。それだけは救いだったのかもしれないな。
俺は吹き出す涙をぬぐいながら妹の棺を馬につなげる。本当は村のみんなも生き返らせてほしいけど、遺体の見つけられなかった人もいる。生き返っても悲しい思いをさせてしまうと思う。
「今まで汚い仕事をさせられてきたが我慢してきたんだ。妹を生き返らせてくれるっていうから」
涙を拭って声を吐く。レイスロード様は確かに生き返らせてくれるといっていた。それをするにはオルブス王国が必要と言って策略を練っていた。手伝ってきたが妹を生き返らせる手立てはないように見えた。諦めかけていたんだ。
「いくぞ」
俺は棺を馬にしっかりと固定したのを確認して乗り込む。その時、ふと視線を感じてレイドレッド帝国の方角を見据えた。
「レイスロード様?」
「ケビン……」
焼け焦げた村を背景にしてレイスロード様が立っていた。彼はとても悲しそうな表情で見つめてきていた。
◇
262
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
追放された荷物持ち、【分解】と【再構築】で万物創造師になる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーから「足手まとい」と捨てられた荷物持ちのベルク。しかし、彼が持つ外れスキル【分解】と【再構築】は、万物を意のままに創り変える「神の御業」だった!
覚醒した彼は、虐げられていた聖女ルナを救い、辺境で悠々自適なスローライフを開始する。壊れた伝説の剣を直し、ゴミから最強装備を量産し、やがて彼は世界を救う英雄へ。
一方、彼を捨てた勇者たちは没落の一途を辿り……。
最強の職人が送る、痛快な大逆転&ざまぁファンタジー!
スキル【ファミレス】を使っていたら伝説になりました。
キンモクセイ
ファンタジー
スキル「ファミレス」を手にした。
ハズレスキルかと思い、主人公の思うがまま行動している。
そんな時に1人の少女と出会い、運命が変わる。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる