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第2章 国
第72話 取引
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「おはようございますランスさん」
「ん? ははは、今日も元気だねファム君。おはよう」
ラッドのレベル上げに付き合って次の日。冒険者ギルドにラッドとレイブンと一緒にやってきてランスさんに声をかける。
ジュディーさんじゃなくて彼に声をかけたのはケビンがついてくるから。
ランスさんはすぐに理解してくれてケビンに声をかけてくれる。それを見て私達はジュディーさんに声をかけて依頼を受ける。
「人気者も大変ね、ファムちゃん」
「別に人気者とかじゃないですよ」
ジュディーさんが揶揄ってくる。苦笑いをして答えると彼女はランスさんに怒られているケビンを見てヤレヤレと首を横に振った。
「ケビンさんはもう少し世間体っていうのを考えないとね。少女たちに付きまとうなんて犯罪以外の何物でもないのに」
「ん、犯罪」
ジュディーさんの声を肯定するレイブン。現代だったらストーカーって言われる事案だよね。理由が理由なだけに攻めきれないのが困る。
「あ! ファム様!」
ジュディーさんと話をしていると冒険者ギルドにシャーリーとビードが入ってくる。ビードにお姫様抱っこされて近づいてくるシャーリー。
ほんとイチャイチャしてるな~。羨ましいけど、ビードさんは大変だろうな~。
「どうしたの?」
「ケビンについて少し思ったことがありまして。少し話をしてみようと来てみたんだ」
私の問いかけにビードが答えてシャーリーと一緒にケビンに近づいていく。
「だから、俺はただ……。な、なんだよお前?」
「私は聖女シャーリーの近衛兵ビード。お前に聞きたいことがある」
ランスさんに訴えかけているケビンの言葉を遮って声を上げるビード。彼はシャーリーを降ろすとまっすぐにケビンを見つめた。
「少し三人で話したい」
「おっと。紳士としたことが。席を外しますね」
話を聞こうとしたビードに睨まれるランスさん。はははと笑ってランスさんが私の近くの受付に座った。
「なに話してるんだ?」
「さあ?」
ラッドが耳を傾ける。ビード達は小声で会話をしてる。ケビンと接点はないはずなんだけど、シャーリー達は何を聞いてるんだろう?
しばらくすると三人の会話が終わる。ケビンは何度も驚いた表情を作っていた。何の話をしたんだろう?
「ほんとだろうな?」
「私達はシャイン教の信徒ですよ。嘘はつきません」
ケビンが顔を赤くさせて追及してくる。その声にシャーリーが答えるとビードも頷く。ケビンはその声を聞くと冒険者ギルドから飛び出す。凄い急いでどこかへ走ってく。
「ファム様。お耳を」
「ん? どうしたの?」
シャーリーがケビンを見送ると私に耳打ちしてくる。
「(ケビンの妹を生き返らせましょう)」
「え?」
シャーリーの言葉に驚きつつも、なんで思いつかなかったのか自問自答する。死んでしまった人を思うがあまりに人を傷つけようとしてしまう。そんな悲しいことはない。
それなら死んでしまった人を生き返らせてしまえばいいんだ。でも、いいのかな? 死者をこんなに簡単に生き返らせて?
「私がしたことにすればどうとでもなります。シャイン教をご自由にお使いください」
いろいろと考え込んでいると跪いて首を垂れるシャーリー。
その様子にランスさん達が目を真ん丸にして驚いてる。聖女であるシャーリーが首を垂れてるんだから驚くよね。
「ファム君。どうやら君には大きな秘密があるみたいだね。秘密は女性の魅力の一つだが。大きすぎると恐怖に変わるよ」
「そんな秘密ないつもりなんですけど……。普通に過ごしていたらこんなことになっちゃったんです」
ランスさんがため息をつきながら心配してくれる。その声に答えながらラッド達を見つめると二人ともため息をついてる。
「今日の依頼は薬草納品にしておきます」
「は、はい。わかりました」
とりあえず、ここで話を進めるのはギルドに迷惑だと思ってジュディーさんに薬草の依頼書を出してもらう。
シャーリー達を連れてネネさんの宿屋に帰る。
「おかえり。すぐにダンジョンに入るのかい? って聖女様じゃないか。聖女様もダンジョンに入るのかい?」
宿屋に帰ってくるとネネさんが迎えてくれる。シャーリーがいることに驚きながらもすぐに対応してくれる。
「折角なのでダンジョンも見学させてもらいましょうか」
「ダンジョンポイントも入るからそれの方がいいかな」
シャーリーが目を輝かせて答える。イーターのレベルを上げることにもなるし、入ってもらった方がいい。壁に耳あり障子に目ありっていうし、内緒話をするにはダンジョンがいいよね。
「はっ! やぁ~!」
「あ~! ファムお姉ちゃん。遅~い!」
ダンジョンに入るとスライムと戯れてるムムちゃんとナナちゃんがいた。今では双子も魔物を狩ることを覚えた。レベルは2レベルにしかなっていないから戦闘は苦手みたい。それでもみんなの役に立ちたいと頑張ってる。
「ネーナちゃん達は?」
「トトさんが手を貸してほしいことがあるって言ってついていったよ~」
「三人とも?」
「「うん!」」
ネーナちゃんとドンタ君とドロップ君は三人で行動することが多い。トトさんは三人を連れて何をしてるんだろう? お店の番でもさせてるのかな? 私に言ってくれればやったのにな~。少し嫉妬してしまう。
「それで? ケビンは何を急いで?」
「妹さんの死体を持ってくれば生き返らせると伝えたんです」
私は早速シャーリーにケビンの様子が変になったことを聞いた。妹さんを生き返らせることができる。そんな話を聞いたら急いで妹さんを連れてくるよね。
でも、本当に生き返らせることができるのかな? あの時はラッセルを怪我を治そうとしただけなんだけど。
魔法のことを考えているとシャーリーの瞳の色が変わる。シャインに変わった?
「生き返らせる魔法を教えてあげる。本来は神が禁止しているような魔法だけど、あなたは許されているみたいだから教えるわ。ただ、あなたの場合は自分のマナをだけを使う詠唱にしないとダメ。そうしないと町全体にまで効果が及んじゃう」
シャインに変わると説明をしてくれる。詠唱は言葉通りの効果を及ぼす。精霊の力と私の力を使うような詠唱はとても危険だということが分かった。
生き返らせる魔法名を教えてもらう。あとはケビンが妹さんを連れてくれば万事解決?
「ん? ははは、今日も元気だねファム君。おはよう」
ラッドのレベル上げに付き合って次の日。冒険者ギルドにラッドとレイブンと一緒にやってきてランスさんに声をかける。
ジュディーさんじゃなくて彼に声をかけたのはケビンがついてくるから。
ランスさんはすぐに理解してくれてケビンに声をかけてくれる。それを見て私達はジュディーさんに声をかけて依頼を受ける。
「人気者も大変ね、ファムちゃん」
「別に人気者とかじゃないですよ」
ジュディーさんが揶揄ってくる。苦笑いをして答えると彼女はランスさんに怒られているケビンを見てヤレヤレと首を横に振った。
「ケビンさんはもう少し世間体っていうのを考えないとね。少女たちに付きまとうなんて犯罪以外の何物でもないのに」
「ん、犯罪」
ジュディーさんの声を肯定するレイブン。現代だったらストーカーって言われる事案だよね。理由が理由なだけに攻めきれないのが困る。
「あ! ファム様!」
ジュディーさんと話をしていると冒険者ギルドにシャーリーとビードが入ってくる。ビードにお姫様抱っこされて近づいてくるシャーリー。
ほんとイチャイチャしてるな~。羨ましいけど、ビードさんは大変だろうな~。
「どうしたの?」
「ケビンについて少し思ったことがありまして。少し話をしてみようと来てみたんだ」
私の問いかけにビードが答えてシャーリーと一緒にケビンに近づいていく。
「だから、俺はただ……。な、なんだよお前?」
「私は聖女シャーリーの近衛兵ビード。お前に聞きたいことがある」
ランスさんに訴えかけているケビンの言葉を遮って声を上げるビード。彼はシャーリーを降ろすとまっすぐにケビンを見つめた。
「少し三人で話したい」
「おっと。紳士としたことが。席を外しますね」
話を聞こうとしたビードに睨まれるランスさん。はははと笑ってランスさんが私の近くの受付に座った。
「なに話してるんだ?」
「さあ?」
ラッドが耳を傾ける。ビード達は小声で会話をしてる。ケビンと接点はないはずなんだけど、シャーリー達は何を聞いてるんだろう?
しばらくすると三人の会話が終わる。ケビンは何度も驚いた表情を作っていた。何の話をしたんだろう?
「ほんとだろうな?」
「私達はシャイン教の信徒ですよ。嘘はつきません」
ケビンが顔を赤くさせて追及してくる。その声にシャーリーが答えるとビードも頷く。ケビンはその声を聞くと冒険者ギルドから飛び出す。凄い急いでどこかへ走ってく。
「ファム様。お耳を」
「ん? どうしたの?」
シャーリーがケビンを見送ると私に耳打ちしてくる。
「(ケビンの妹を生き返らせましょう)」
「え?」
シャーリーの言葉に驚きつつも、なんで思いつかなかったのか自問自答する。死んでしまった人を思うがあまりに人を傷つけようとしてしまう。そんな悲しいことはない。
それなら死んでしまった人を生き返らせてしまえばいいんだ。でも、いいのかな? 死者をこんなに簡単に生き返らせて?
「私がしたことにすればどうとでもなります。シャイン教をご自由にお使いください」
いろいろと考え込んでいると跪いて首を垂れるシャーリー。
その様子にランスさん達が目を真ん丸にして驚いてる。聖女であるシャーリーが首を垂れてるんだから驚くよね。
「ファム君。どうやら君には大きな秘密があるみたいだね。秘密は女性の魅力の一つだが。大きすぎると恐怖に変わるよ」
「そんな秘密ないつもりなんですけど……。普通に過ごしていたらこんなことになっちゃったんです」
ランスさんがため息をつきながら心配してくれる。その声に答えながらラッド達を見つめると二人ともため息をついてる。
「今日の依頼は薬草納品にしておきます」
「は、はい。わかりました」
とりあえず、ここで話を進めるのはギルドに迷惑だと思ってジュディーさんに薬草の依頼書を出してもらう。
シャーリー達を連れてネネさんの宿屋に帰る。
「おかえり。すぐにダンジョンに入るのかい? って聖女様じゃないか。聖女様もダンジョンに入るのかい?」
宿屋に帰ってくるとネネさんが迎えてくれる。シャーリーがいることに驚きながらもすぐに対応してくれる。
「折角なのでダンジョンも見学させてもらいましょうか」
「ダンジョンポイントも入るからそれの方がいいかな」
シャーリーが目を輝かせて答える。イーターのレベルを上げることにもなるし、入ってもらった方がいい。壁に耳あり障子に目ありっていうし、内緒話をするにはダンジョンがいいよね。
「はっ! やぁ~!」
「あ~! ファムお姉ちゃん。遅~い!」
ダンジョンに入るとスライムと戯れてるムムちゃんとナナちゃんがいた。今では双子も魔物を狩ることを覚えた。レベルは2レベルにしかなっていないから戦闘は苦手みたい。それでもみんなの役に立ちたいと頑張ってる。
「ネーナちゃん達は?」
「トトさんが手を貸してほしいことがあるって言ってついていったよ~」
「三人とも?」
「「うん!」」
ネーナちゃんとドンタ君とドロップ君は三人で行動することが多い。トトさんは三人を連れて何をしてるんだろう? お店の番でもさせてるのかな? 私に言ってくれればやったのにな~。少し嫉妬してしまう。
「それで? ケビンは何を急いで?」
「妹さんの死体を持ってくれば生き返らせると伝えたんです」
私は早速シャーリーにケビンの様子が変になったことを聞いた。妹さんを生き返らせることができる。そんな話を聞いたら急いで妹さんを連れてくるよね。
でも、本当に生き返らせることができるのかな? あの時はラッセルを怪我を治そうとしただけなんだけど。
魔法のことを考えているとシャーリーの瞳の色が変わる。シャインに変わった?
「生き返らせる魔法を教えてあげる。本来は神が禁止しているような魔法だけど、あなたは許されているみたいだから教えるわ。ただ、あなたの場合は自分のマナをだけを使う詠唱にしないとダメ。そうしないと町全体にまで効果が及んじゃう」
シャインに変わると説明をしてくれる。詠唱は言葉通りの効果を及ぼす。精霊の力と私の力を使うような詠唱はとても危険だということが分かった。
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