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第二章 フェイク
第37話 グランドマスター
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ブランド様とトルトさんと一緒に我が家に到着。外で話すような話ではないということで入ったのはいいけど、なんでお父さんたちまで?
「早速本題ですが。ジーニアスベルに商人ギルドの施設を建てようと思います」
席について一声、トルトさんの声にお父さんたちは驚愕する。
「こんな小さな町にギルドを?」
「ははは、そんなに驚くようなことではないですよジークさん。商人ギルドは安全な町には必ずありますから。それに行商人の人数を見るに、取引の管理は必要だと思いますからね」
トルトさんは微笑んで疑問に答える。ジーニアスベルは安全な町として認識してもらえてるのか。なんか嬉しいな。魔物を狩ってたかいがある。
「グランドマスターのトルトさんが言うのであれば必要なのだろう」
「グランドマスター?」
ブランド様が腕を組んで肯定の声をあげる。その声を聞いてお父さんが首を傾げた。
「トルトさんは商人ギルドすべてを牛耳っているのだ。小さな頃に私も少し世話になった」
「ははは、そんな世話など。獣人差別に対して苦言をさせていただいただけですよ。それに私もブランド様には世話になっていますし」
微笑み合って話す二人。色々と歴史があるみたいだな。
「それはさておき、町の長であるジーク様に了承を得なくては出来ないのですが。よろしいでしょうか?」
「あっ、はい。こちらとしては取引の管理を任せられるのでありがたい限りです」
「ではこちらの紙にサインを」
トルトさんの話にお父さんが頷くと真っ白い紙を差し出してきた。お父さんが手に取ると白い紙に文字が書かれていく。
「読んでほしい人の手に渡ると文字が書かれる契約書。魔法によって契約が結ばれるので破られる恐れがありません」
「破ったらどうなるんですか?」
「そうですね。破り続けると命の危険があります」
「え!?」
「ははは、呪いのようなもので体力が削られていくんですよ。寝ている間に死んでしまうこともあるとか。大丈夫破らなければいいのですから」
お父さんがサインしながら疑問を投げかけるとトルトさんは笑いながら答えた。呪いって言っているけど、なんか毒状態って感じだな。
「商人ギルドでの収入の5割をジーニアスベルのものとする。国には1割ということで」
「へ!? 5割ももらえるんですか? もっと少ないと……」
トルトさんがサインの書かれた紙を懐にしまいながら話すとお父さんが戸惑いの声をあげる。取引の管理をしてもらうからもっと少ないと思ってた。
「主に鉱石を扱うので商人ギルドが取るわけではありませんし、鉱石を商人ギルドが買い取って行商人に売るのでこんなものかと? もっと下ろしましょうか?」
「いえいえいえ!」
「ははは、本当にジーク様はお優しい。初めて会った時も助けた見返りをお求めにならなかった」
いたずらが成功したかのように笑うトルトさん。お父さんが焦って声をあげるものだから面白いんだろうな。
「では職員を派遣する運びにいたします。それとブランド様」
「ん? どうした?」
トルトさんが立ち上がってブランド様に耳打ちをする。険しい顔になって行くブランド様。何があったんだろう?
「私も立とう。王都に行くのだろ? 護衛にな」
「ありがとうございますブランド様」
二人はそういって家を出ていった。本当に何かあったみたいだな。
「どうしたのかな。あんなに楽しそうにしていたのに?」
「わからん。でも、終わった~」
お母さんの疑問にお父さんは答えながら伸びをする。なかなか緊張感のある話し合いだったからな~。やっぱり偉い人との会話は緊張するよな~。
「バブバブ!」
「お~ジーニアス。癒してくれるのか~?」
お父さんの足に抱き着くと高い高いをしてくれて抱きしめてくれる。柔らかな僕の体は癒しを与えるのだ。
「ジーク様、お話はおすみですか?」
お父さんとじゃれているとシリカちゃんがやってきた。鍛冶屋の服装のままだけど、可愛らしいな~。
「いらっしゃいシリカ。大丈夫だぞ~。ジーニアスをどうぞ」
「あっ! はい、いただきます」
僕を手渡すお父さん、快く受け取ってくれるシリカちゃんは早速抱きしめてくれる。
「お外にいきましょ。ジーニ様にいただいた魔法書の方を試していたので見てほしくて」
「バブ!」
試練の報酬で魔法書をもらったから試しにシリカちゃんにあげたんだよな。早速読んでくれたみたいだ。
「【ウォーターアロー】」
「!?」
街の端に来て城壁に水の矢を撃ち付けるシリカちゃん。彼女は水に適性があるのか。それもだけど僕は驚いてしまった。だって詠唱せずに魔法名だけだ。この世界の魔法は詠唱が必要だから。
「この魔法書が杖や詠唱の代わりになるようなんです。凄いですよね」
ニッコリと微笑むシリカちゃん。なるほど、魔法の杖であり、詠唱の代わりでもあるのか。ん? かなりのレアアイテムなんじゃ?
「ジーニ様もやりますか?」
「ば、バブ!」
戸惑いながらも魔法書を手に取る。僕の魔法は城壁に使うと危ないので空に放つ。そういえば、試していなかったことをやることにした。
「【バーブバブ~】!」
シリカちゃんと同じ魔法、【ウォーターアロー】を空に放つ。ゴーという音と共に水の柱が空で爆発して雨を降らせた。本当に詠唱無しで出せた。
『詠唱省略のスキルを得ました』
「バブ?」
システム音声が聞こえてきてスキルを告げてきた。なるほど、こういうスキルの得かたもあるのか。色々試すべきかもしれないな。ん? ってことは?
シリカちゃんも持ってるのか。天才になってしまったかもな~。
「凄いですジーニ様!」
「バブバブ!」
そんなことになっているとは気づかずにシリカちゃんは無邪気に僕を褒める。嬉しそうにするものだから僕も嬉しくなってしまう。魔法書はシリカちゃんのものだな。僕は彼女とララちゃんからもらった杖があるしね。しかし、試練で得たものはすべてレアアイテムと思ったほうがいいな。秘薬もそうだけど、スキルを得てしまうアイテムなんて貴重すぎる。
「早速本題ですが。ジーニアスベルに商人ギルドの施設を建てようと思います」
席について一声、トルトさんの声にお父さんたちは驚愕する。
「こんな小さな町にギルドを?」
「ははは、そんなに驚くようなことではないですよジークさん。商人ギルドは安全な町には必ずありますから。それに行商人の人数を見るに、取引の管理は必要だと思いますからね」
トルトさんは微笑んで疑問に答える。ジーニアスベルは安全な町として認識してもらえてるのか。なんか嬉しいな。魔物を狩ってたかいがある。
「グランドマスターのトルトさんが言うのであれば必要なのだろう」
「グランドマスター?」
ブランド様が腕を組んで肯定の声をあげる。その声を聞いてお父さんが首を傾げた。
「トルトさんは商人ギルドすべてを牛耳っているのだ。小さな頃に私も少し世話になった」
「ははは、そんな世話など。獣人差別に対して苦言をさせていただいただけですよ。それに私もブランド様には世話になっていますし」
微笑み合って話す二人。色々と歴史があるみたいだな。
「それはさておき、町の長であるジーク様に了承を得なくては出来ないのですが。よろしいでしょうか?」
「あっ、はい。こちらとしては取引の管理を任せられるのでありがたい限りです」
「ではこちらの紙にサインを」
トルトさんの話にお父さんが頷くと真っ白い紙を差し出してきた。お父さんが手に取ると白い紙に文字が書かれていく。
「読んでほしい人の手に渡ると文字が書かれる契約書。魔法によって契約が結ばれるので破られる恐れがありません」
「破ったらどうなるんですか?」
「そうですね。破り続けると命の危険があります」
「え!?」
「ははは、呪いのようなもので体力が削られていくんですよ。寝ている間に死んでしまうこともあるとか。大丈夫破らなければいいのですから」
お父さんがサインしながら疑問を投げかけるとトルトさんは笑いながら答えた。呪いって言っているけど、なんか毒状態って感じだな。
「商人ギルドでの収入の5割をジーニアスベルのものとする。国には1割ということで」
「へ!? 5割ももらえるんですか? もっと少ないと……」
トルトさんがサインの書かれた紙を懐にしまいながら話すとお父さんが戸惑いの声をあげる。取引の管理をしてもらうからもっと少ないと思ってた。
「主に鉱石を扱うので商人ギルドが取るわけではありませんし、鉱石を商人ギルドが買い取って行商人に売るのでこんなものかと? もっと下ろしましょうか?」
「いえいえいえ!」
「ははは、本当にジーク様はお優しい。初めて会った時も助けた見返りをお求めにならなかった」
いたずらが成功したかのように笑うトルトさん。お父さんが焦って声をあげるものだから面白いんだろうな。
「では職員を派遣する運びにいたします。それとブランド様」
「ん? どうした?」
トルトさんが立ち上がってブランド様に耳打ちをする。険しい顔になって行くブランド様。何があったんだろう?
「私も立とう。王都に行くのだろ? 護衛にな」
「ありがとうございますブランド様」
二人はそういって家を出ていった。本当に何かあったみたいだな。
「どうしたのかな。あんなに楽しそうにしていたのに?」
「わからん。でも、終わった~」
お母さんの疑問にお父さんは答えながら伸びをする。なかなか緊張感のある話し合いだったからな~。やっぱり偉い人との会話は緊張するよな~。
「バブバブ!」
「お~ジーニアス。癒してくれるのか~?」
お父さんの足に抱き着くと高い高いをしてくれて抱きしめてくれる。柔らかな僕の体は癒しを与えるのだ。
「ジーク様、お話はおすみですか?」
お父さんとじゃれているとシリカちゃんがやってきた。鍛冶屋の服装のままだけど、可愛らしいな~。
「いらっしゃいシリカ。大丈夫だぞ~。ジーニアスをどうぞ」
「あっ! はい、いただきます」
僕を手渡すお父さん、快く受け取ってくれるシリカちゃんは早速抱きしめてくれる。
「お外にいきましょ。ジーニ様にいただいた魔法書の方を試していたので見てほしくて」
「バブ!」
試練の報酬で魔法書をもらったから試しにシリカちゃんにあげたんだよな。早速読んでくれたみたいだ。
「【ウォーターアロー】」
「!?」
街の端に来て城壁に水の矢を撃ち付けるシリカちゃん。彼女は水に適性があるのか。それもだけど僕は驚いてしまった。だって詠唱せずに魔法名だけだ。この世界の魔法は詠唱が必要だから。
「この魔法書が杖や詠唱の代わりになるようなんです。凄いですよね」
ニッコリと微笑むシリカちゃん。なるほど、魔法の杖であり、詠唱の代わりでもあるのか。ん? かなりのレアアイテムなんじゃ?
「ジーニ様もやりますか?」
「ば、バブ!」
戸惑いながらも魔法書を手に取る。僕の魔法は城壁に使うと危ないので空に放つ。そういえば、試していなかったことをやることにした。
「【バーブバブ~】!」
シリカちゃんと同じ魔法、【ウォーターアロー】を空に放つ。ゴーという音と共に水の柱が空で爆発して雨を降らせた。本当に詠唱無しで出せた。
『詠唱省略のスキルを得ました』
「バブ?」
システム音声が聞こえてきてスキルを告げてきた。なるほど、こういうスキルの得かたもあるのか。色々試すべきかもしれないな。ん? ってことは?
シリカちゃんも持ってるのか。天才になってしまったかもな~。
「凄いですジーニ様!」
「バブバブ!」
そんなことになっているとは気づかずにシリカちゃんは無邪気に僕を褒める。嬉しそうにするものだから僕も嬉しくなってしまう。魔法書はシリカちゃんのものだな。僕は彼女とララちゃんからもらった杖があるしね。しかし、試練で得たものはすべてレアアイテムと思ったほうがいいな。秘薬もそうだけど、スキルを得てしまうアイテムなんて貴重すぎる。
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