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第3章 ルインズ
第18話 ラインハルト?
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「ふふ、タツミさんがお兄様になるんですね。嬉しいな~」
「そうよ~。アルと結婚するんだから」
「ちょ、ちょっと二人とも……。ごめんねタツミさん。巻き込んでおいてこんな……」
馬車に乗り込んで一日走ってきた。エスラル君もリステアさんも知らない仲じゃなくなってきたから揶揄われる揶揄われる。
アルもいじられて顔を赤くしているし、仲のいい親子だな。
「お父さん、結婚ってなに?」
「ははは、ルキアにはまだまだ先の話だぞ~」
ルキアが興味を持ち始めてしまった。結婚なんてルキアには早い。お父さんは絶対に許さないぞ。
「ルキアちゃん。結婚っていうのはね~」
「ああ、ちょっとアル!」
秘密にしておこうと思ったらアルがルキアに耳打ちしてる。
「じゃあ、ルキアはお父さんと結婚する~」
ルキア……そうか、嬉しいな~。アルの説明でわかったようでルキアがそんな嬉しいことを言ってくれた。父親みょうりに尽きるとはこのことだな。
「ふふ、そうだね」
「うん!」
アルが微笑んでルキアと仲良く話してる。まるで親子みたいで微笑ましいな。
和やかな馬車内。そんな馬車旅を過ごして、馬車がルインズの街に無事についた。トラとサンが警戒していてくれたけど何事もなかったな。
ということはあの兵士長のバルバスさんは本当に国の事を思ってくれている人ってことだろう。
「どうぞ皆様」
バルバスさんがみんなに手を貸して馬車から下ろしていく。男の俺は遠慮する、流石に男に手を貸されるのはな。
「王がお待ちです」
バルバスさんに続いて城に入って行く。中に入ると驚きの事態になっていた。
「オラストロの人達が……」
トム達がいなくなったから減ったはずのオラストロの兵士達。
少なくなったはずなのにいっぱいいる。
「オラストロ? ああ、確かに姫様達に続いていった方々がいましたね。今いるオラストロの方々は王の近衛兵ですよ」
「王?」
「はい、オラストロの王です」
「え!?」
バルバスさんに質問すると驚愕の答えが返ってきた。まさかのオラストロの王の近衛兵が来ているらしい。近衛兵が来ているということは王も来ているってことだ。オラストロの王……碌なものじゃないだろ。
「会う前にアルのお父さんに会いに行こう」
「玉座の間で二人とも待っていますが……」
玉座の間へと歩きながらバルバスさんが苦笑しながら答えた。
これはもうダメっぽいな。
「えっと別の部屋には?」
「ダメです。王を待たせるわけには」
「そうだよね」
リステアさんとかが帰ってきたって安心させたいしね。まあ、リステアさんはエスラル君を殺したとか容疑がかかってしまっていたけどな。
「タツミさん、とにかく、お父様を回復させてください話はそれからです」
「諦めが肝心か」
アルが腹をくくって話してきた。彼女が腹を決めたのなら俺も従うまでだ。
オラストロの王が何か言って来たら今度こそ逃げる。それでいいだろう。
「お父さん。危なかったらルキアが守るよ」
「タツミ兄さん僕も!」
「ありがとうな二人とも」
ルキアとアスベルはいい子だな~。思わず頭をなでなでしてしまったよ。
二人は気持ちよさそうにしているよ。
二人は今、ルキアがノームの着ぐるみでアスベルがアテナの服になってる。最強コンボでどんな奴が来ても余裕だな。
「トラちゃんとサンちゃんがいればもっといいんだけどな~」
「そうだね。二人はお城には入れないからしょうがないけど、心細いね」
ルキアとアスベルがトラたちがいないことに不安をもらす。
二人は進化もしているから頼りになるんだよな。
玉座の間の扉に着いてしまった。バルバスさんが扉を開けてくれた。
「おお~待って居ったぞ。二人とも」
玉座の間に入ると早速、アルのお父さんであるオールデアが声をあげた。
「ん? エスラル? エスラルなのか!?」
エスラル君に気づいたオールデアが声を荒らげた。わなわなと体を震わせている。
「リステア! おぬしまたもたばかったのか。者どもリステアを」
「お父様少し黙ってください。タツミさん」
オールデアの声を遮ってアルが声をあげた。
アルの合図で俺はオールデアに近づいて状態回復魔法の【キュア】をかけた。
「ほ~。なかなかの回復魔法だ……。ん? おまえ」
オールデアが回復するのを見届けていると横に鎮座していた坊主の男が睨んできて話しかけてきた。
坊主の男は立ち上がって俺の周りをまわってまじまじと見てくる。
「おまえ、ラインハルトか?」
「は?」
坊主男の言葉に首を傾げる。
ラインハルト? 誰だそれは? てかこの人誰。
「ふう~。なんだか体が軽い。蘇ったようだ。今まで何をしていたんだ私は……」
首を傾げていると回復したオールデアが眼光鋭く目覚めた。
本来のオールデアは威圧できるほどの強戦士のような人のようだ。
「そうよ~。アルと結婚するんだから」
「ちょ、ちょっと二人とも……。ごめんねタツミさん。巻き込んでおいてこんな……」
馬車に乗り込んで一日走ってきた。エスラル君もリステアさんも知らない仲じゃなくなってきたから揶揄われる揶揄われる。
アルもいじられて顔を赤くしているし、仲のいい親子だな。
「お父さん、結婚ってなに?」
「ははは、ルキアにはまだまだ先の話だぞ~」
ルキアが興味を持ち始めてしまった。結婚なんてルキアには早い。お父さんは絶対に許さないぞ。
「ルキアちゃん。結婚っていうのはね~」
「ああ、ちょっとアル!」
秘密にしておこうと思ったらアルがルキアに耳打ちしてる。
「じゃあ、ルキアはお父さんと結婚する~」
ルキア……そうか、嬉しいな~。アルの説明でわかったようでルキアがそんな嬉しいことを言ってくれた。父親みょうりに尽きるとはこのことだな。
「ふふ、そうだね」
「うん!」
アルが微笑んでルキアと仲良く話してる。まるで親子みたいで微笑ましいな。
和やかな馬車内。そんな馬車旅を過ごして、馬車がルインズの街に無事についた。トラとサンが警戒していてくれたけど何事もなかったな。
ということはあの兵士長のバルバスさんは本当に国の事を思ってくれている人ってことだろう。
「どうぞ皆様」
バルバスさんがみんなに手を貸して馬車から下ろしていく。男の俺は遠慮する、流石に男に手を貸されるのはな。
「王がお待ちです」
バルバスさんに続いて城に入って行く。中に入ると驚きの事態になっていた。
「オラストロの人達が……」
トム達がいなくなったから減ったはずのオラストロの兵士達。
少なくなったはずなのにいっぱいいる。
「オラストロ? ああ、確かに姫様達に続いていった方々がいましたね。今いるオラストロの方々は王の近衛兵ですよ」
「王?」
「はい、オラストロの王です」
「え!?」
バルバスさんに質問すると驚愕の答えが返ってきた。まさかのオラストロの王の近衛兵が来ているらしい。近衛兵が来ているということは王も来ているってことだ。オラストロの王……碌なものじゃないだろ。
「会う前にアルのお父さんに会いに行こう」
「玉座の間で二人とも待っていますが……」
玉座の間へと歩きながらバルバスさんが苦笑しながら答えた。
これはもうダメっぽいな。
「えっと別の部屋には?」
「ダメです。王を待たせるわけには」
「そうだよね」
リステアさんとかが帰ってきたって安心させたいしね。まあ、リステアさんはエスラル君を殺したとか容疑がかかってしまっていたけどな。
「タツミさん、とにかく、お父様を回復させてください話はそれからです」
「諦めが肝心か」
アルが腹をくくって話してきた。彼女が腹を決めたのなら俺も従うまでだ。
オラストロの王が何か言って来たら今度こそ逃げる。それでいいだろう。
「お父さん。危なかったらルキアが守るよ」
「タツミ兄さん僕も!」
「ありがとうな二人とも」
ルキアとアスベルはいい子だな~。思わず頭をなでなでしてしまったよ。
二人は気持ちよさそうにしているよ。
二人は今、ルキアがノームの着ぐるみでアスベルがアテナの服になってる。最強コンボでどんな奴が来ても余裕だな。
「トラちゃんとサンちゃんがいればもっといいんだけどな~」
「そうだね。二人はお城には入れないからしょうがないけど、心細いね」
ルキアとアスベルがトラたちがいないことに不安をもらす。
二人は進化もしているから頼りになるんだよな。
玉座の間の扉に着いてしまった。バルバスさんが扉を開けてくれた。
「おお~待って居ったぞ。二人とも」
玉座の間に入ると早速、アルのお父さんであるオールデアが声をあげた。
「ん? エスラル? エスラルなのか!?」
エスラル君に気づいたオールデアが声を荒らげた。わなわなと体を震わせている。
「リステア! おぬしまたもたばかったのか。者どもリステアを」
「お父様少し黙ってください。タツミさん」
オールデアの声を遮ってアルが声をあげた。
アルの合図で俺はオールデアに近づいて状態回復魔法の【キュア】をかけた。
「ほ~。なかなかの回復魔法だ……。ん? おまえ」
オールデアが回復するのを見届けていると横に鎮座していた坊主の男が睨んできて話しかけてきた。
坊主の男は立ち上がって俺の周りをまわってまじまじと見てくる。
「おまえ、ラインハルトか?」
「は?」
坊主男の言葉に首を傾げる。
ラインハルト? 誰だそれは? てかこの人誰。
「ふう~。なんだか体が軽い。蘇ったようだ。今まで何をしていたんだ私は……」
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本来のオールデアは威圧できるほどの強戦士のような人のようだ。
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