25 / 79
第一章 愛
第25話 白いクジラさんは凄いの
しおりを挟む
「嫌なの~」
「ちゃんとあてられた家にいないとダメよ」
「今日はここで寝たいの~」
ラルクお兄ちゃんの家で寝ようと思って、食事が終わってもずっとここにいたの。そうしたら、ルナちゃんが迎えに来て連れ戻しに来たの。カンカンなの。
「ラルクさんごめんなさいね」
「いえいえ、俺は構わないんですけど...」
ウテナさんがラルクお兄ちゃんに謝っているの。アイは悪くないの~。
「ほら、帰るわよ!」
「嫌なの~」
「ラルクさん達に迷惑でしょ」
「一緒に寝たいの~」
みんな呆れているけど、仕方ないの。野営の時も一緒に寝ようとしたらダメって言われて我慢したの。でも、もう我慢しないの、一緒に寝るの。
「あの、僕は構わないですよ」
「ラルクお兄ちゃん大丈夫って言ってるの」
「私達が構うのよ! 女の子が男性と寝たなんて事になったら、どうなると思っているの!」
「す、すみません...」
ルナちゃんが凄い剣幕で怒っているの。ラルクお兄ちゃんが押されているの、頑張ってほしいの。
「ルナ様、アイ様はまだまだ子供です。まだ大丈夫だと思うのですが」
「アイは大丈夫でもこの男がどんなことをするか分からないでしょ」
レイお姉ちゃんはこっちの味方なの。後押ししてくれてるけど、それもルナちゃんが凄い剣幕で反論しているの。ラルクお兄ちゃんはオドオドしているの。
「私は大丈夫だと思います。ラルクさんはアイ様を兄妹と思っている様ですから」
「そ、そんなのいつ変わるか分からないじゃない」
「ルナ様は嫉妬しているように感じられますね。ラルクさんにアイ様を取られてしまうと思っているのでしょう」
「レイ! な、何を言うの」
レイお姉ちゃんの指摘にルナちゃんが顔を真っ赤にしているの。お父さんがお母さんに図星をつかれた時みたいに顔を真っ赤にしているの。大抵ああいう時は女の子がらみなの、お母さんが言っていたの。
「もういいわよ! 好きにすればいいわ」
「好きにするの~」
フンスッと鼻息荒くルナちゃんは帰っていったの。
「本当に良いのかい? アイちゃん」
「いいの! ラルクお兄ちゃんと寝るの~」
「ルナちゃんと仲直りした方がいいんじゃないかな?」
ラルクお兄ちゃんがアイに話しかけてきたの。アイはラルクお兄ちゃんと一緒にいたかっただけなの。
「う~、でも~」
「お兄ちゃんはルナちゃんと仲良くして欲しいな」
「う~、お兄ちゃんがそう言うなら、言ってあげてもいいの。だけど、今度一緒に寝てほしいの」
「分かった。約束だよ」
「じゃあ、指切りげんまんなの~」
「指切り?」
アイはお兄ちゃんと約束するの。指切りげんまんは絶対にしないといけないの、お母さんもよくやってくれたの。
「お兄ちゃんはしらないの? じゃあ、教えてあげるの~。小指を結んで~、約束の言葉を言うの~」
「約束の言葉?」
「そうなの~」
お兄ちゃんと小指を結んで教えてあげるの。
「指切りげんまん! 嘘ついたらハリセンボンの~ます! 指切った~」
「ははは、ハリセンボンはきついな~。これは約束を守らないといけないね」
「そうなの~!」
ラルクお兄ちゃんは微笑んでくれたの。しょうがないからルナちゃんと仲直りするの~。
「行っておいで」
「分かったの!」
ラルクお兄ちゃんに言われてルナちゃんの元へ走るの。ラルクお兄ちゃんはやっぱり優しいの。ルナちゃんの事も考えてくれているの。
「なによ...。アイはあの人達と一緒に寝るんでしょ?」
ルナちゃん達の家に戻るとルナちゃんが布団にくるまっていたの。いじけてしまったみたいなの。
「あの人達と寝たらいいじゃない」
「ふふ、この子ったら」
ルナちゃんは強がりを言っているの、ウテナさんとレイお姉ちゃんは笑ってしまっているの。
「ルナちゃんごめんなさいなの」
「フンッ、アイなんて知らない。あの人達の所に戻ったらいいじゃない」
「ルナちゃ~ん」
「ちょ、ちょっと何よ!」
ルナちゃんのお布団に潜りこんだの。ルナちゃんは驚いて顔を真っ赤にしちゃってるの。
「ちょっと、入らないでよ」
「ルナちゃんが許してくれるまで出ないの~」
ルナちゃんがアイを手で押して布団から出そうとしてきたの、アイは抵抗するの。許してくれるまで頬をすりすりするの~。
「わかった~わかったから、一度離れて」
「ルナちゃん大好きなの」
「も~げんきんなんだから...」
ルナちゃんは許してくれたの。優しく微笑んでアイの頬を触っているの。ルナちゃんもラルクお兄ちゃんと同じくらいホッとするの。大好きなの。
「じゃあ、一緒に寝ましょ」
「はいなの~」
ルナちゃんと一緒に眠りについたの。
「ルナちゃん寝たの?」
「す~ す~」
眠ってしばらくしたらルナちゃんが眠りについたの。それを見計らってアイはお外に出るの。
「抜き足差し足~なの」
アイはラルクお兄ちゃんの所に向かっているの。誰にも見つからないようにするの~って思ってたら白いクジラさんがアイの周りをクルクル回り始めたの。どうしたのって思ったらアイの体が透明になってきたの。白いクジラさん凄いの。
「これなら誰にも見つからないの!」
別に見つかってもいいんだけど、白いクジラさんがやってくれたから見つからないようにいくの~。
「アイちゃん達仲直りできたかな?」
「大丈夫だろ。ルナ様も仲直りしたいと思うからな」
ラルクお兄ちゃん達の家の前に着いたの。全然誰にも見つからないの。
「それにしてもラルクもアイちゃんのこと相当気に入ってるよな」
「孤児院で育ったからな」
「それにしても可笑しいだろ。二人共、本当は兄妹なんじゃないか? ウテナ様の娘じゃないだろうしな」
「確かに、黒髪に黒い瞳だから、ウテナ様の子ではないな」
ラルクお兄ちゃん達がアイの話をしているの。アイだけやっぱり違うみたいなの。
「ちゃんとあてられた家にいないとダメよ」
「今日はここで寝たいの~」
ラルクお兄ちゃんの家で寝ようと思って、食事が終わってもずっとここにいたの。そうしたら、ルナちゃんが迎えに来て連れ戻しに来たの。カンカンなの。
「ラルクさんごめんなさいね」
「いえいえ、俺は構わないんですけど...」
ウテナさんがラルクお兄ちゃんに謝っているの。アイは悪くないの~。
「ほら、帰るわよ!」
「嫌なの~」
「ラルクさん達に迷惑でしょ」
「一緒に寝たいの~」
みんな呆れているけど、仕方ないの。野営の時も一緒に寝ようとしたらダメって言われて我慢したの。でも、もう我慢しないの、一緒に寝るの。
「あの、僕は構わないですよ」
「ラルクお兄ちゃん大丈夫って言ってるの」
「私達が構うのよ! 女の子が男性と寝たなんて事になったら、どうなると思っているの!」
「す、すみません...」
ルナちゃんが凄い剣幕で怒っているの。ラルクお兄ちゃんが押されているの、頑張ってほしいの。
「ルナ様、アイ様はまだまだ子供です。まだ大丈夫だと思うのですが」
「アイは大丈夫でもこの男がどんなことをするか分からないでしょ」
レイお姉ちゃんはこっちの味方なの。後押ししてくれてるけど、それもルナちゃんが凄い剣幕で反論しているの。ラルクお兄ちゃんはオドオドしているの。
「私は大丈夫だと思います。ラルクさんはアイ様を兄妹と思っている様ですから」
「そ、そんなのいつ変わるか分からないじゃない」
「ルナ様は嫉妬しているように感じられますね。ラルクさんにアイ様を取られてしまうと思っているのでしょう」
「レイ! な、何を言うの」
レイお姉ちゃんの指摘にルナちゃんが顔を真っ赤にしているの。お父さんがお母さんに図星をつかれた時みたいに顔を真っ赤にしているの。大抵ああいう時は女の子がらみなの、お母さんが言っていたの。
「もういいわよ! 好きにすればいいわ」
「好きにするの~」
フンスッと鼻息荒くルナちゃんは帰っていったの。
「本当に良いのかい? アイちゃん」
「いいの! ラルクお兄ちゃんと寝るの~」
「ルナちゃんと仲直りした方がいいんじゃないかな?」
ラルクお兄ちゃんがアイに話しかけてきたの。アイはラルクお兄ちゃんと一緒にいたかっただけなの。
「う~、でも~」
「お兄ちゃんはルナちゃんと仲良くして欲しいな」
「う~、お兄ちゃんがそう言うなら、言ってあげてもいいの。だけど、今度一緒に寝てほしいの」
「分かった。約束だよ」
「じゃあ、指切りげんまんなの~」
「指切り?」
アイはお兄ちゃんと約束するの。指切りげんまんは絶対にしないといけないの、お母さんもよくやってくれたの。
「お兄ちゃんはしらないの? じゃあ、教えてあげるの~。小指を結んで~、約束の言葉を言うの~」
「約束の言葉?」
「そうなの~」
お兄ちゃんと小指を結んで教えてあげるの。
「指切りげんまん! 嘘ついたらハリセンボンの~ます! 指切った~」
「ははは、ハリセンボンはきついな~。これは約束を守らないといけないね」
「そうなの~!」
ラルクお兄ちゃんは微笑んでくれたの。しょうがないからルナちゃんと仲直りするの~。
「行っておいで」
「分かったの!」
ラルクお兄ちゃんに言われてルナちゃんの元へ走るの。ラルクお兄ちゃんはやっぱり優しいの。ルナちゃんの事も考えてくれているの。
「なによ...。アイはあの人達と一緒に寝るんでしょ?」
ルナちゃん達の家に戻るとルナちゃんが布団にくるまっていたの。いじけてしまったみたいなの。
「あの人達と寝たらいいじゃない」
「ふふ、この子ったら」
ルナちゃんは強がりを言っているの、ウテナさんとレイお姉ちゃんは笑ってしまっているの。
「ルナちゃんごめんなさいなの」
「フンッ、アイなんて知らない。あの人達の所に戻ったらいいじゃない」
「ルナちゃ~ん」
「ちょ、ちょっと何よ!」
ルナちゃんのお布団に潜りこんだの。ルナちゃんは驚いて顔を真っ赤にしちゃってるの。
「ちょっと、入らないでよ」
「ルナちゃんが許してくれるまで出ないの~」
ルナちゃんがアイを手で押して布団から出そうとしてきたの、アイは抵抗するの。許してくれるまで頬をすりすりするの~。
「わかった~わかったから、一度離れて」
「ルナちゃん大好きなの」
「も~げんきんなんだから...」
ルナちゃんは許してくれたの。優しく微笑んでアイの頬を触っているの。ルナちゃんもラルクお兄ちゃんと同じくらいホッとするの。大好きなの。
「じゃあ、一緒に寝ましょ」
「はいなの~」
ルナちゃんと一緒に眠りについたの。
「ルナちゃん寝たの?」
「す~ す~」
眠ってしばらくしたらルナちゃんが眠りについたの。それを見計らってアイはお外に出るの。
「抜き足差し足~なの」
アイはラルクお兄ちゃんの所に向かっているの。誰にも見つからないようにするの~って思ってたら白いクジラさんがアイの周りをクルクル回り始めたの。どうしたのって思ったらアイの体が透明になってきたの。白いクジラさん凄いの。
「これなら誰にも見つからないの!」
別に見つかってもいいんだけど、白いクジラさんがやってくれたから見つからないようにいくの~。
「アイちゃん達仲直りできたかな?」
「大丈夫だろ。ルナ様も仲直りしたいと思うからな」
ラルクお兄ちゃん達の家の前に着いたの。全然誰にも見つからないの。
「それにしてもラルクもアイちゃんのこと相当気に入ってるよな」
「孤児院で育ったからな」
「それにしても可笑しいだろ。二人共、本当は兄妹なんじゃないか? ウテナ様の娘じゃないだろうしな」
「確かに、黒髪に黒い瞳だから、ウテナ様の子ではないな」
ラルクお兄ちゃん達がアイの話をしているの。アイだけやっぱり違うみたいなの。
11
あなたにおすすめの小説
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる
まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。
そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
召喚物語 - 召喚魔法を極めた村人の成り上がり -
花京院 光
ファンタジー
魔物討伐を生業とする冒険者に憧れる俺は、十五歳の誕生日を迎えた日、一流の冒険者になる事を決意して旅に出た。
旅の最中に「魔物を自在に召喚する力」に目覚めた主人公が、次々と強力な魔物を召喚し、騎士団を作りながら地域を守り続け、最高の冒険者を目指します。
主人公最強、村人の成り上がりファンタジー。
※小説家になろうにて、990万PV達成しました。
※以前アルファポリスで投稿していた作品を大幅に加筆修正したものです。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる