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第一章 愛
第33話 これから忙しいの
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「アイ、体は大丈夫?」
「ルナちゃん、アイは大丈夫なの」
「でも、元気がないじゃない」
「うん、だって、ルナちゃん達が嘘を言うから」
「嘘?」
アイはプラクちゃんが言っていたことを信じてないわけじゃないの。だけど、これは確認しないといけない事なの。
「お母さんとお父さんから連絡あったって言うのは嘘なの...」
「それは...」
アイの言葉にルナちゃんは俯いてしまったの。ウテナさんも俯いてしまっているの。プラクちゃんの言った事は本当だったの。
「プラクちゃんが言っていたの。嘘は嘘でも優しい嘘だって、だから、大丈夫なの。我慢するの」
「アイちゃんは強いのね」
「アイは強いの!」
ウテナさんはアイの頭をナデナデしてくれたの。とっても温かい手で優しさがこもっているの。
「アイのお母さんとお父さんはあっちの世界で死んでしまったらしいの。アイは帰ってくるの待っていたけど、それは無駄だったの。プラクちゃんはアイのお母さんとお父さんを助けてくれて、この世界に転移させてくれたらしいの」
「そうだったのね...」
「ラルクお兄ちゃんがお父さんかもしれないの」
「えっ!? ラルクさんが?」
「そうなの!」
ラルクお兄ちゃんと一緒にいるとホッとするの。あの気持ちはお父さんと一緒にアニメを見ている時みたいだったの。お父さんの温かさを感じたの。
「でも、ラルクさんはそんな事?」
「記憶を無くしているらしいの。だから、思い出すのを待たないといけないみたいなの」
「頭とか叩いたら思い出すかも?」
「ルナちゃん乱暴はいけないの!」
「冗談よ冗談...」
ルナちゃんが記憶を思い出すために叩いたらとか言っているの。ルナちゃんはラルクお兄ちゃんに何か恨みでもあるの? 怖いの。
「お父さんはいいとして、お母さんを見つけないといけないわね」
「プラクティラ様はどこにとか言っていなかった?」
「プラクちゃんは力を使いすぎて何もできない状態なの。お母さんが何処にいるかはわからないの」
「そう...」
ウテナさんは考え込んでしまったの。お母さんは何処にいるの?
「ラルクさんも確定ではないけど、近くにおいておいた方がいいって事ね。じゃあ、彼らをこの屋敷の警護に雇ってしまいましょうか」
「それはいいの! 毎日ラルクお兄ちゃんに会えるの!」
「ちょっとお母様もアイもそれはダメよ。ラルクさん達だって冒険者なんだから自由を奪っては色々迷惑でしょ」
ウテナさんが嬉しい案を言ってくれたの。アイは賛同したんだけど、ルナちゃんが反対しているの。ラルクお兄ちゃんが困るのはアイも困るの。
「では、こうしましょう。ラルクさん達にはこの町で冒険者活動をしてもらって、町にいる間はうちの屋敷に滞在してもらう。丁度屋敷も二棟あるしね。ルナもこれならいいと思うでしょ?」
「...そ、そうですわね。それならラルクさん達に迷惑にならないと思いますわ。(残念だけれど)」
ウテナさんがニヤニヤしながら言うと、ルナちゃんが俯き加減で答えたの。少し小さな声で何か言っていたけど、聞こえなかったの。
「じゃあ、決まりね。すぐにメイドに行ってギルドに連絡しましょ」
「では、私が行きます。ついでに私もギルド登録して、ラルクさん達のパーティーに入れさせていただきます」
「アイもラルクお兄ちゃん達のパーティーにはいるの~」
「アイ様、冒険者登録は10歳になってからですよ。それまでは出来ません」
「そうよアイ! 冒険者なんてダメよ」
レイお姉ちゃんがラルクお兄ちゃん達のパーティーに入るらしいの。アイも入りたいのって言ったらダメって言われたの。10歳のお姉さんにならないと冒険者さんにはなれないらしいの残念なの。
「では早速行ってきますね」
「レイ、お願いね」
「はい」
レイお姉ちゃんが窓から飛び出して走っていっちゃったの。くノ一さんはやっぱりすごいの!
「今後の方針も固まった所でアイとルナの入学の話をしましょうか」
「そうですわね」
「学校なの~」
学校が始まるの! 楽しみなの~。
「ルナちゃん、アイは大丈夫なの」
「でも、元気がないじゃない」
「うん、だって、ルナちゃん達が嘘を言うから」
「嘘?」
アイはプラクちゃんが言っていたことを信じてないわけじゃないの。だけど、これは確認しないといけない事なの。
「お母さんとお父さんから連絡あったって言うのは嘘なの...」
「それは...」
アイの言葉にルナちゃんは俯いてしまったの。ウテナさんも俯いてしまっているの。プラクちゃんの言った事は本当だったの。
「プラクちゃんが言っていたの。嘘は嘘でも優しい嘘だって、だから、大丈夫なの。我慢するの」
「アイちゃんは強いのね」
「アイは強いの!」
ウテナさんはアイの頭をナデナデしてくれたの。とっても温かい手で優しさがこもっているの。
「アイのお母さんとお父さんはあっちの世界で死んでしまったらしいの。アイは帰ってくるの待っていたけど、それは無駄だったの。プラクちゃんはアイのお母さんとお父さんを助けてくれて、この世界に転移させてくれたらしいの」
「そうだったのね...」
「ラルクお兄ちゃんがお父さんかもしれないの」
「えっ!? ラルクさんが?」
「そうなの!」
ラルクお兄ちゃんと一緒にいるとホッとするの。あの気持ちはお父さんと一緒にアニメを見ている時みたいだったの。お父さんの温かさを感じたの。
「でも、ラルクさんはそんな事?」
「記憶を無くしているらしいの。だから、思い出すのを待たないといけないみたいなの」
「頭とか叩いたら思い出すかも?」
「ルナちゃん乱暴はいけないの!」
「冗談よ冗談...」
ルナちゃんが記憶を思い出すために叩いたらとか言っているの。ルナちゃんはラルクお兄ちゃんに何か恨みでもあるの? 怖いの。
「お父さんはいいとして、お母さんを見つけないといけないわね」
「プラクティラ様はどこにとか言っていなかった?」
「プラクちゃんは力を使いすぎて何もできない状態なの。お母さんが何処にいるかはわからないの」
「そう...」
ウテナさんは考え込んでしまったの。お母さんは何処にいるの?
「ラルクさんも確定ではないけど、近くにおいておいた方がいいって事ね。じゃあ、彼らをこの屋敷の警護に雇ってしまいましょうか」
「それはいいの! 毎日ラルクお兄ちゃんに会えるの!」
「ちょっとお母様もアイもそれはダメよ。ラルクさん達だって冒険者なんだから自由を奪っては色々迷惑でしょ」
ウテナさんが嬉しい案を言ってくれたの。アイは賛同したんだけど、ルナちゃんが反対しているの。ラルクお兄ちゃんが困るのはアイも困るの。
「では、こうしましょう。ラルクさん達にはこの町で冒険者活動をしてもらって、町にいる間はうちの屋敷に滞在してもらう。丁度屋敷も二棟あるしね。ルナもこれならいいと思うでしょ?」
「...そ、そうですわね。それならラルクさん達に迷惑にならないと思いますわ。(残念だけれど)」
ウテナさんがニヤニヤしながら言うと、ルナちゃんが俯き加減で答えたの。少し小さな声で何か言っていたけど、聞こえなかったの。
「じゃあ、決まりね。すぐにメイドに行ってギルドに連絡しましょ」
「では、私が行きます。ついでに私もギルド登録して、ラルクさん達のパーティーに入れさせていただきます」
「アイもラルクお兄ちゃん達のパーティーにはいるの~」
「アイ様、冒険者登録は10歳になってからですよ。それまでは出来ません」
「そうよアイ! 冒険者なんてダメよ」
レイお姉ちゃんがラルクお兄ちゃん達のパーティーに入るらしいの。アイも入りたいのって言ったらダメって言われたの。10歳のお姉さんにならないと冒険者さんにはなれないらしいの残念なの。
「では早速行ってきますね」
「レイ、お願いね」
「はい」
レイお姉ちゃんが窓から飛び出して走っていっちゃったの。くノ一さんはやっぱりすごいの!
「今後の方針も固まった所でアイとルナの入学の話をしましょうか」
「そうですわね」
「学校なの~」
学校が始まるの! 楽しみなの~。
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