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第二章 学校
第39話 クラスメイト
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「せんせ~」
「はい? アイ様、質問ですか?」
「ちょっとアイ?」
アイが凄いのか聞きたかったから質問したかったの。だけど、ルナちゃんに止められたの。
「ダメよアイ。アイが凄い事を他の人に聞かれたら。先生たちはみんな知っているかもしれないけど、生徒は知らないんだから」
「分かったの。リエッタ先生に後で聞くの」
「そうした方がいいわ」
「ルナ様どうされました?」
「いえ。質問は後で個人的にするみたいです」
「あら、そうなのね。分かりました。では、他の人は大丈夫ですか?」
リエッタ先生はみんなを見て別の質問のある人を聞いているの。
「精霊を複数使役する人はどういった人なのでしょうか?」
ルーツ君が聞いているの。アイみたいな人が別にもいるみたいなの。
「そうですね。ルーツ様のように三属性を使役している人は稀です。また、それ以上になりますと賢者や巫女、または女神と称されるようになるでしょう」
「なの?」
リエッタ先生はそう言ってアイを見てきたの。やっぱり、アイは凄いみたいなの。ルーツ君も三属性を使役しているみたいだから凄いの。
ピヨピヨピヨピヨ!
「あら? もうこんな時間、では一時間目の授業を終わります」
時計さんからハトさんがピョコピョコ出てきて音を出しているの。リエッタ先生は教壇に置いていた本をしまって外へと出ていったの。
「そんなに時間経っていたかしら?」
「なの?」
確かに可笑しいの、そんなに時間は経っていないと思うの。
「なはは、そりゃそうだわ。私が時計の針を操ったんだもの」
「あなたは?」
「あ~そう言えば、自己紹介がまだだったわ~。あのリエッタって先生、ぬけているわ~。私はワエル、大商会ワルアードを仕切ってるワルドの娘だわ」
「あら? あの大商会の、いつも服を買ったりしているわ」
「お得意様は大体貴族とか王族様だわ。えっと..」
「失礼、私はルナ・コンデフォートよ。こっちはアイよ」
「アイなの! よろしくなの」
「よろしくだわ」
ワエルちゃんはアイとルナちゃんに握手を求めてきたの。それに応えると微笑んでくれたの。ワエルちゃんは短髪の緑の髪で男の子みたいな子なの。
「時計の針を動かすってどうやったの?」
「簡単な原理だわ。私は木の精霊を使役してるから木製の物ならなんでも操作できるんだわ」
「あまり良い事ではないわね」
「あんたは?」
ルナちゃんがワエルちゃんに時計を操作したのを聞いて答えるとワエルちゃんの背後から声を聞こえてきたの。声の方を見ると椅子に座って本を広げている白髪の女の子だったの。眼鏡をかけていて、賢そうなの。
「私はイリエラよ。あまり話しかけないでくださいね。不正をする人と仲良くはなりたくないので」
「言ってくれるわ~」
「全く、一般市民がSランクに来るなんてどうなっているのかしら」
「ぐぬぬ、ふんっ。それを分かっていたのにリエッタ先生に言わなかったあんたも同罪だわ」
「なっ! 私は最初から本を読んでいただけ」
「見てみぬふり何てそれこそ恥じたほうがいいわ~」
イリエラちゃんとワエルちゃんが睨みあっているの。喧嘩はダメなの。
「喧嘩はダメだよ。それにリエッタ先生は自己紹介の時間を省いちゃったからいけないんだ。僕もみんなの事を知りたいと思ってたから時計をいじってくれてよかったよ」
「おいおい、ルーツ。良い所だったのに邪魔するなよな」
「そうよ。全く、ライバルの属性が分かったかもしれないのに」
ルーツ君が仲裁に入ってくれたの。だけど、それはダメって男の子と女の子がそれぞれ言ってきたの。
「だけどライリー」
「お人好しはこれだからな。なあ、ピア」
「ほんと、ライリーはお人好しよね」
ルーツ君金髪、ライリー君は赤毛、ピアちゃんはピンクの髪なの。三人は仲がいいみたいなの。
「自己紹介はしておいた方がいいと僕も思うよ。僕はジーク」
「そうやな。わいも自己紹介しとこか。わいは、アゲハやよろしゅう」
ルナちゃんの机にみんな集まっているの。やっぱり、ルナちゃんは凄いの。
「ルナ様はやはり凄いのですわ」
「あなたは?」
「私はツィエナよ」
これで全員あつまったの。クラスメイトは8人しかいないなんて少し寂しいの。
「ランクでチームを組んで別クラスと競う事もあるからチームメイトは知っておかないといけないわね」
「そんな事もするの?」
「お母様からそんな事を聞いたわ。でも、別クラスに負ける気はしないわ。だって、こっちにはアイがいるんだもの」
ルナちゃんがそんな事を言っているの。別のクラスと競争するみたいなの。何だか、学校生活は大変そうなの。
「自己紹介も終わったし、もういいでしょ。席に戻ってくださる?」
「おいおい、ツィエナさん。それはないでしょ。私もルナ様と仲良くしたいわ」
今度はワエルちゃんとツィエナちゃんが睨みあっているの。周りの子はそれを見つめて楽しそうなの。
「ツィエナさん、ワエルさん。...」
「「リエッタ先生...」」
「先生としては生徒の自主性を尊重したいと思って時計をいじったのを見なかったことにしたのですがね。ワエル様、今度からそう言った事をした場合、親御さんに連絡しますからね」
「はい..」
「ぷふっ」
「イリ!」
「ワエル様!」
「すみません」
リエッタ先生に叱られてワエルちゃんは俯いてしまったの。その姿が楽しかったみたいでイリエラちゃんが笑ってしまっているの、それを見てワエルちゃんが怒ろうと思ったらリエッタ先生に怒られているの。ワエルちゃんがいけないからしょうがないの、因果応報なの。
「はい? アイ様、質問ですか?」
「ちょっとアイ?」
アイが凄いのか聞きたかったから質問したかったの。だけど、ルナちゃんに止められたの。
「ダメよアイ。アイが凄い事を他の人に聞かれたら。先生たちはみんな知っているかもしれないけど、生徒は知らないんだから」
「分かったの。リエッタ先生に後で聞くの」
「そうした方がいいわ」
「ルナ様どうされました?」
「いえ。質問は後で個人的にするみたいです」
「あら、そうなのね。分かりました。では、他の人は大丈夫ですか?」
リエッタ先生はみんなを見て別の質問のある人を聞いているの。
「精霊を複数使役する人はどういった人なのでしょうか?」
ルーツ君が聞いているの。アイみたいな人が別にもいるみたいなの。
「そうですね。ルーツ様のように三属性を使役している人は稀です。また、それ以上になりますと賢者や巫女、または女神と称されるようになるでしょう」
「なの?」
リエッタ先生はそう言ってアイを見てきたの。やっぱり、アイは凄いみたいなの。ルーツ君も三属性を使役しているみたいだから凄いの。
ピヨピヨピヨピヨ!
「あら? もうこんな時間、では一時間目の授業を終わります」
時計さんからハトさんがピョコピョコ出てきて音を出しているの。リエッタ先生は教壇に置いていた本をしまって外へと出ていったの。
「そんなに時間経っていたかしら?」
「なの?」
確かに可笑しいの、そんなに時間は経っていないと思うの。
「なはは、そりゃそうだわ。私が時計の針を操ったんだもの」
「あなたは?」
「あ~そう言えば、自己紹介がまだだったわ~。あのリエッタって先生、ぬけているわ~。私はワエル、大商会ワルアードを仕切ってるワルドの娘だわ」
「あら? あの大商会の、いつも服を買ったりしているわ」
「お得意様は大体貴族とか王族様だわ。えっと..」
「失礼、私はルナ・コンデフォートよ。こっちはアイよ」
「アイなの! よろしくなの」
「よろしくだわ」
ワエルちゃんはアイとルナちゃんに握手を求めてきたの。それに応えると微笑んでくれたの。ワエルちゃんは短髪の緑の髪で男の子みたいな子なの。
「時計の針を動かすってどうやったの?」
「簡単な原理だわ。私は木の精霊を使役してるから木製の物ならなんでも操作できるんだわ」
「あまり良い事ではないわね」
「あんたは?」
ルナちゃんがワエルちゃんに時計を操作したのを聞いて答えるとワエルちゃんの背後から声を聞こえてきたの。声の方を見ると椅子に座って本を広げている白髪の女の子だったの。眼鏡をかけていて、賢そうなの。
「私はイリエラよ。あまり話しかけないでくださいね。不正をする人と仲良くはなりたくないので」
「言ってくれるわ~」
「全く、一般市民がSランクに来るなんてどうなっているのかしら」
「ぐぬぬ、ふんっ。それを分かっていたのにリエッタ先生に言わなかったあんたも同罪だわ」
「なっ! 私は最初から本を読んでいただけ」
「見てみぬふり何てそれこそ恥じたほうがいいわ~」
イリエラちゃんとワエルちゃんが睨みあっているの。喧嘩はダメなの。
「喧嘩はダメだよ。それにリエッタ先生は自己紹介の時間を省いちゃったからいけないんだ。僕もみんなの事を知りたいと思ってたから時計をいじってくれてよかったよ」
「おいおい、ルーツ。良い所だったのに邪魔するなよな」
「そうよ。全く、ライバルの属性が分かったかもしれないのに」
ルーツ君が仲裁に入ってくれたの。だけど、それはダメって男の子と女の子がそれぞれ言ってきたの。
「だけどライリー」
「お人好しはこれだからな。なあ、ピア」
「ほんと、ライリーはお人好しよね」
ルーツ君金髪、ライリー君は赤毛、ピアちゃんはピンクの髪なの。三人は仲がいいみたいなの。
「自己紹介はしておいた方がいいと僕も思うよ。僕はジーク」
「そうやな。わいも自己紹介しとこか。わいは、アゲハやよろしゅう」
ルナちゃんの机にみんな集まっているの。やっぱり、ルナちゃんは凄いの。
「ルナ様はやはり凄いのですわ」
「あなたは?」
「私はツィエナよ」
これで全員あつまったの。クラスメイトは8人しかいないなんて少し寂しいの。
「ランクでチームを組んで別クラスと競う事もあるからチームメイトは知っておかないといけないわね」
「そんな事もするの?」
「お母様からそんな事を聞いたわ。でも、別クラスに負ける気はしないわ。だって、こっちにはアイがいるんだもの」
ルナちゃんがそんな事を言っているの。別のクラスと競争するみたいなの。何だか、学校生活は大変そうなの。
「自己紹介も終わったし、もういいでしょ。席に戻ってくださる?」
「おいおい、ツィエナさん。それはないでしょ。私もルナ様と仲良くしたいわ」
今度はワエルちゃんとツィエナちゃんが睨みあっているの。周りの子はそれを見つめて楽しそうなの。
「ツィエナさん、ワエルさん。...」
「「リエッタ先生...」」
「先生としては生徒の自主性を尊重したいと思って時計をいじったのを見なかったことにしたのですがね。ワエル様、今度からそう言った事をした場合、親御さんに連絡しますからね」
「はい..」
「ぷふっ」
「イリ!」
「ワエル様!」
「すみません」
リエッタ先生に叱られてワエルちゃんは俯いてしまったの。その姿が楽しかったみたいでイリエラちゃんが笑ってしまっているの、それを見てワエルちゃんが怒ろうと思ったらリエッタ先生に怒られているの。ワエルちゃんがいけないからしょうがないの、因果応報なの。
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