異世界転移! 幼女の女神が世界を救う!?

カムイイムカ(神威異夢華)

文字の大きさ
54 / 79
第二章 学校

第54話 ドラゴンさん?

しおりを挟む
 校長先生に注意されて、赤いお猿さんに剣の中に入ってもらったの。それからコボルトと戦って倒すと青いリスさんと交代してもらったの。
 それから、5回同じように別の精霊さんに変えて戦うとみんなも終わったみたいで休憩になったの。みんなは一体しか倒せなかったみたいで、アイを可笑しいって言って来たの。アイは可笑しくないの!

「最初の七精霊を纏うのも可笑しいけど、一柱の時も可笑しいぞ」

「明らかにアイの力じゃないでしょ......」

 ジーク君が呆れて話すとルナちゃんがそれに同意して首を傾げているの。
 確かに剣が勝手に動く感じがしてコボルトさんを蹴散らしているの。でも、それもアイの力だと思うの。

「羨ましいわ~。アイの精霊さん一体欲しいわ~」

「ダメなの~。アイのなの~」

 ワエルちゃんがアイに頬をこすり付けて言ってきたの。そんな事してきてもあげないの、精霊さんはアイのなの。

「ふふ、あなた達は仲がいいわね」

「リエッタ先生、これからの事で話があるんじゃがええかの?」

「あ、はい。では皆さん、私達は部屋の外で話しているのでコボルトと訓練していてくださいね」

『は~い』

 リエッタ先生と校長先生が部屋から出ていったの。コボルトさんは合図があるまでは召喚されないから便利なの。

「よし、休憩終わりだ。みんないいか?」

「私達は大丈夫なんですけど......」

「ははは、アイちゃんはいつもこうなんだよ」

 アイはラルクお兄ちゃんの膝枕で寝ているの。イリエラちゃんに白い眼で見られているみたいだけど、気にしないの。ラルクお兄ちゃんの膝はアイの物なの~。

「アイちゃんそろそろ、訓練を再開するよ」

「ラルクお兄ちゃんの命令は絶対なの。すぐに訓練を終わらせて戻るの~」

 アイはシャキッと立ち上がって剣を握るの。次は白いクジラさんを纏わせるの。

「では始め!」

 ラルクお兄ちゃんの合図でコボルトが動き出すの。みんなチャンバラをし始めて、騒がしくなったの。アイの前のコボルトさんは動かないで怯えているの。毎回こんな感じだから、訓練にならないの。

「アイちゃんの相手にはもっと凄いのじゃないとダメそうだな」

「そうみたいなの」

 ラルクお兄ちゃんが近づいてきてため息をついて話したの。アイの相手を出来るのはもっと凄い子みたいなの。

「じゃあ、あれくらい?」

「ん? ああ、ドラゴンか~......ドラゴン!?」

 ツィエナちゃんが指さす方向を見るとドラゴンが飛んでいたの。ラルクお兄ちゃんはドラゴンを二度見して驚いているの。ドラゴンさんは黒くて目が真っ赤なの。

「こっち見てへん?」

「そうみたいだわ~」

「おい、降りてくるぞ!」

「みんな逃げろ!」

 ドラゴンが降りてきそうになるとみんな驚いて逃げ始めたの。アイは逃げないのドラゴンさん、カッコいいから近くで見たいの~。

「アイ!?」

「ルナちゃん」

 ルナちゃんはアイの前に立って守ってくれているの。でも、大丈夫なの、アイには精霊さんがついているの。

「ルナ様、無茶しすぎだ!」

「アイは私がまもる!」

 アイとドラゴンの前でラルクお兄ちゃんとルナちゃんが喧嘩し始めたの。アイは人気者なの~。

「二人共大好きなの! アイが二人を守るの!」

 二人の前に立って精霊さんにお願いするの。精霊さん達がみんなでドラゴンに向かって色とりどりのビームを放ったの。宙でビームが混ざり合って螺旋を描いてドラゴンを貫いたの。ドラゴンさんはそのまま地面に落ちて大きな音を立てたの。カッコいいドラゴンさんは落ち方もカッコいいの。
しおりを挟む
感想 78

あなたにおすすめの小説

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

幼女と執事が異世界で

天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。 当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった! 謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!? おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。 オレの人生はまだ始まったばかりだ!

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件

言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」 ──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。 だが彼は思った。 「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」 そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら…… 気づけば村が巨大都市になっていた。 農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。 「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」 一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前! 慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが…… 「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」 もはや世界最強の領主となったレオンは、 「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、 今日ものんびり温泉につかるのだった。 ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

処理中です...