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第二章 学校
第56話 黒い服
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「どうやら、アイ様が言っていたドラゴンは誰かの策略だったみたいですね」
「そうなの?」
レイお姉ちゃんが二人の会話を聞いて言ってきたの。アイは首を傾げるの、そんなことしてどうするの? アイにドラゴンさんを倒させても何もならないの。
「アイ様は類まれない力を持っていますから、暗殺しようとしたのでしょう。事故と見せかけて」
「そうなの?」
「はい、アイ様はとても凄いのですよ」
どうやら、アイが狙われただけだったみたいなの。ドラゴンさんを倒してほしかったわけじゃなかったみたいなの。
「あまり大きな声で話すな。校長に聞かれたら生きてはいられないぞ」
二人の黒い服の人にもう一人の黒い服の人が声をかけてるの。その人は一人だけ金色の数字みたいな文字の入ったフードを被っているの。
「お前たちはすぐに準備に入れ。私は人除けの魔法を強めておく」
「「はっ!」」
深くお辞儀をして三人はそれぞれ別々の所に歩いていくの。
「あの口ぶりから察するにアイ様のおかげで人除けの魔法を退けているようですね。人除けの魔法は使った魔術師よりも高位なものには効かないはずですからね」
レイおねえちゃんは何度も頷いて説明してくれたの。アイはあの金文字の人よりもすごい魔法使いみたいなの。精霊さんが凄いだけでアイはほどほどなの、精霊さんをほめてほしいの。
「一人一人捉えていきましょう」
「は~いなの」
金文字さんは後回しにして、黒い服の人を一人一人襲うの。レイおねえちゃんはくノ一さんだからお手の物なの~。
「ぐふっ……」
「二人目っと……、あとはあの金文字の男ですね」
あっという間に二人の黒い服さんを締め上げてレイおねえちゃんが言っているの。今回はアイの出番はないみたいなの。
「フォッフォッフォ、なんじゃ? 侵入者だと思ったらアイちゃん達じゃったか」
黒服さんをひとまとめにしていると校長先生が現れたの。校長先生は寝てたみたいでかわいい寝間着なの、アイもあの星のついた帽子ほしいの、とってもかわいいの。
「ゴルグィード様、夜分に申し訳ありません。不審な人物がいましたので締め上げていました」
「おぬしは紫炎の里のものじゃな。ダイジロウは息災かの?」
「はい! 父上は元気です」
「フォッフォッフォそうかそうか~。しかし、アイちゃんと紫炎の里の者が知り合いとはな」
ダイジロウおじさんと先生は知り合いみたいなの。元気だって聞くと嬉しそうに笑っているの。
「ゴルグィード様。この怪しい奴らに心当たりは?」
「ふむ。黒き光の外套じゃな」
「黒き光なの?」
レイおねえちゃんが黒い服の人を指さして聞くと先生が髭を触りながら答えてるの。
「黒き光とは、黒き神を蘇らせるために動いているとかいう組織の?」
「紫炎の里の者ならば知っていて当然じゃな。白き神と黒き神は知っておるじゃろ。白き神は平和を、黒き神は破壊を。黒き光は黒き神を蘇らせてこの世界を破壊するつもりなんじゃ」
先生が説明してくれているの。だけど、よくわからないの。なんでアイを狙ったの?
「アイ様が狙われたのですがそれは?」
「昼間のドラゴン騒ぎじゃな。わしも調べたのじゃが、白き神の力はアイちゃんのような力なのじゃよ。精霊さんと仲良しで何をするのも精霊と一緒にできるんじゃ」
アイの力は神様と一緒なの?
「神々は更に触れたものを進化させる力も持っておる。アイちゃんは覚えはないかの?」
「知らないの……」
先生が聞いてきたけどアイは進化とか知らないの。アイが答えるとレイおねえちゃんが代わりにこたえ始めたの。
「アイ様は白い馬をユニコーンにしてしまいました。ただ触っただけで」
「!? それは……すごいの~」
校長先生はアゴにてを当てて感心しているの。
アイがユニコーンさんを作ってしまったの?
「ユニコーンさんがいたの!?」
「はい、いつもアイ様を見ていましたよ。今度かまってあげてください」
「いくの~すぐ行くの~」
「アイ様、今は黒き光が先です」
「じゃあ、すぐに終わらせるの!」
すぐにユニコーンさんに触りたいから急ぐの!
「そうなの?」
レイお姉ちゃんが二人の会話を聞いて言ってきたの。アイは首を傾げるの、そんなことしてどうするの? アイにドラゴンさんを倒させても何もならないの。
「アイ様は類まれない力を持っていますから、暗殺しようとしたのでしょう。事故と見せかけて」
「そうなの?」
「はい、アイ様はとても凄いのですよ」
どうやら、アイが狙われただけだったみたいなの。ドラゴンさんを倒してほしかったわけじゃなかったみたいなの。
「あまり大きな声で話すな。校長に聞かれたら生きてはいられないぞ」
二人の黒い服の人にもう一人の黒い服の人が声をかけてるの。その人は一人だけ金色の数字みたいな文字の入ったフードを被っているの。
「お前たちはすぐに準備に入れ。私は人除けの魔法を強めておく」
「「はっ!」」
深くお辞儀をして三人はそれぞれ別々の所に歩いていくの。
「あの口ぶりから察するにアイ様のおかげで人除けの魔法を退けているようですね。人除けの魔法は使った魔術師よりも高位なものには効かないはずですからね」
レイおねえちゃんは何度も頷いて説明してくれたの。アイはあの金文字の人よりもすごい魔法使いみたいなの。精霊さんが凄いだけでアイはほどほどなの、精霊さんをほめてほしいの。
「一人一人捉えていきましょう」
「は~いなの」
金文字さんは後回しにして、黒い服の人を一人一人襲うの。レイおねえちゃんはくノ一さんだからお手の物なの~。
「ぐふっ……」
「二人目っと……、あとはあの金文字の男ですね」
あっという間に二人の黒い服さんを締め上げてレイおねえちゃんが言っているの。今回はアイの出番はないみたいなの。
「フォッフォッフォ、なんじゃ? 侵入者だと思ったらアイちゃん達じゃったか」
黒服さんをひとまとめにしていると校長先生が現れたの。校長先生は寝てたみたいでかわいい寝間着なの、アイもあの星のついた帽子ほしいの、とってもかわいいの。
「ゴルグィード様、夜分に申し訳ありません。不審な人物がいましたので締め上げていました」
「おぬしは紫炎の里のものじゃな。ダイジロウは息災かの?」
「はい! 父上は元気です」
「フォッフォッフォそうかそうか~。しかし、アイちゃんと紫炎の里の者が知り合いとはな」
ダイジロウおじさんと先生は知り合いみたいなの。元気だって聞くと嬉しそうに笑っているの。
「ゴルグィード様。この怪しい奴らに心当たりは?」
「ふむ。黒き光の外套じゃな」
「黒き光なの?」
レイおねえちゃんが黒い服の人を指さして聞くと先生が髭を触りながら答えてるの。
「黒き光とは、黒き神を蘇らせるために動いているとかいう組織の?」
「紫炎の里の者ならば知っていて当然じゃな。白き神と黒き神は知っておるじゃろ。白き神は平和を、黒き神は破壊を。黒き光は黒き神を蘇らせてこの世界を破壊するつもりなんじゃ」
先生が説明してくれているの。だけど、よくわからないの。なんでアイを狙ったの?
「アイ様が狙われたのですがそれは?」
「昼間のドラゴン騒ぎじゃな。わしも調べたのじゃが、白き神の力はアイちゃんのような力なのじゃよ。精霊さんと仲良しで何をするのも精霊と一緒にできるんじゃ」
アイの力は神様と一緒なの?
「神々は更に触れたものを進化させる力も持っておる。アイちゃんは覚えはないかの?」
「知らないの……」
先生が聞いてきたけどアイは進化とか知らないの。アイが答えるとレイおねえちゃんが代わりにこたえ始めたの。
「アイ様は白い馬をユニコーンにしてしまいました。ただ触っただけで」
「!? それは……すごいの~」
校長先生はアゴにてを当てて感心しているの。
アイがユニコーンさんを作ってしまったの?
「ユニコーンさんがいたの!?」
「はい、いつもアイ様を見ていましたよ。今度かまってあげてください」
「いくの~すぐ行くの~」
「アイ様、今は黒き光が先です」
「じゃあ、すぐに終わらせるの!」
すぐにユニコーンさんに触りたいから急ぐの!
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