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第二章 学校
第68話 守る
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「ゴルグィード……帰ってくるって言ったじゃない」
アイが屋敷に帰ってくるとインクさんがしがみついてどうなったのか聞いてきたの。じーじが消えちゃったって伝えると泣き崩れちゃった。
「校長先生が負ける相手って……」
「グランダークくらいしかいないはずだよ……」
みんなじーじが負けた事を悲しんでうつむいているの。メイギスお姉ちゃんはとっても強いみたいなの。
「大丈夫なの! アイがみんなを守るの」
「ダメよ! アイが危ないわ!」
「ルナちゃん……」
アイがみんなを守るっていうとルナちゃんが抱き着いてきたの。少し涙目で今にも泣きだしちゃいそうなの。
「大丈夫なの。ルナお姉ちゃんはアイが守るの」
「アイ……?」
ルナちゃんに微笑んだの。ルナちゃんは少しびっくりして見つめているの。アイがお姉ちゃんっていったから驚いたみたいなの。
「……いつまでも悲しんでいられないな。私は学校の方にゴルグィードが敗れたことを知らせてきます」
「そうなると学校は休校かしらね」
「そうね。国で対処することになるかもしれないですね」
インクさんが顔を拭って立ち上がったの。アイを一目見て気持ちを切り替えたみたいなの。インクさんとウテナさんがこの後の事を話しているの、どうやら、学校が休みになっちゃうみたいなの。みんなに会えないのは悲しいの。
「アイ、本当に戦うの?」
「なの! みんなを守るの」
「でも、でもね。その、メイギスさんって人は戦いたくないかもしれないわよ」
ルナちゃんと一緒のベッドに寝て、話しているの。ルナちゃんにはじーじとメイギスお姉ちゃんのことを話しているの。お姉ちゃんがアイを切りつけようとしたけどやめたことを話したからどうにかできるんじゃないかって思ってるみたいなの。
「そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれないの」
「なら!」
「ダメだったらみんなが傷つくの。メイギスお姉ちゃんは戦争って言っていたの」
「戦争って……」
「だから、戦わないといけないの」
「なんでアイが……」
ルナちゃんが泣き出してしまったの、結局泣いてしまったの。アイはルナちゃんを泣かしてばっかなの、イケない子なの。
「みんなが大好きだから……」
「えっ」
「ルナちゃんやウテナさん、アイゼンさんにレイおねえちゃん。みんなみんな大好きなの。アイはみんなを守りたいの」
「……」
アイの言葉を聞いてルナちゃんは目を瞑ったの。何を言ってもアイが聞き分けないから怒ってしまったみたいなの。
「私だって、あと少しすれば戦う力が手に入ったかもしれないのに。私だってアイを守りたい。守れる力が欲しい」
ルナちゃんは自分に怒ってたみたいなの。ルナちゃんは本当に優しい子なの。だから大好きなの。
「ルナちゃんはみんなを守ってほしいの」
「それはレイがいるわよ」
「違うの、ルナちゃんじゃないと守れないものがあるの」
「私しか守れないもの?」
ルナちゃんは首を傾げてるの。
「ルナちゃんにしか守れないものは家族なの!」
「えっ」
「ウテナさんやアイゼンさん。それにおなかの中の弟なの!」
「ふふ、それじゃアイだってそうじゃない」
ルナちゃんは笑い出しちゃったの。そういえば、アイも家族にしてもらっていたの。おかしいの。
「やっと笑ってくれたのやっぱりその顔がいいの」
「しょうがないわね。こっちは任せて! 家族を守って見せる! アイは、ちゃんと帰ってきてね。約束よ!」
「指切りげんまんするの」
ルナちゃんと約束して指切りげんまんなの。
「「指切りげんまん、嘘ついたらハリセンボンの~ます。指切った」」
「ふふ、ハリセンボン用意しておこうかしら?」
「それは困るの~」
「ふふふ」
ハリセンボンは飲めないの。アイは絶対に守って帰ってくるの。
アイが屋敷に帰ってくるとインクさんがしがみついてどうなったのか聞いてきたの。じーじが消えちゃったって伝えると泣き崩れちゃった。
「校長先生が負ける相手って……」
「グランダークくらいしかいないはずだよ……」
みんなじーじが負けた事を悲しんでうつむいているの。メイギスお姉ちゃんはとっても強いみたいなの。
「大丈夫なの! アイがみんなを守るの」
「ダメよ! アイが危ないわ!」
「ルナちゃん……」
アイがみんなを守るっていうとルナちゃんが抱き着いてきたの。少し涙目で今にも泣きだしちゃいそうなの。
「大丈夫なの。ルナお姉ちゃんはアイが守るの」
「アイ……?」
ルナちゃんに微笑んだの。ルナちゃんは少しびっくりして見つめているの。アイがお姉ちゃんっていったから驚いたみたいなの。
「……いつまでも悲しんでいられないな。私は学校の方にゴルグィードが敗れたことを知らせてきます」
「そうなると学校は休校かしらね」
「そうね。国で対処することになるかもしれないですね」
インクさんが顔を拭って立ち上がったの。アイを一目見て気持ちを切り替えたみたいなの。インクさんとウテナさんがこの後の事を話しているの、どうやら、学校が休みになっちゃうみたいなの。みんなに会えないのは悲しいの。
「アイ、本当に戦うの?」
「なの! みんなを守るの」
「でも、でもね。その、メイギスさんって人は戦いたくないかもしれないわよ」
ルナちゃんと一緒のベッドに寝て、話しているの。ルナちゃんにはじーじとメイギスお姉ちゃんのことを話しているの。お姉ちゃんがアイを切りつけようとしたけどやめたことを話したからどうにかできるんじゃないかって思ってるみたいなの。
「そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれないの」
「なら!」
「ダメだったらみんなが傷つくの。メイギスお姉ちゃんは戦争って言っていたの」
「戦争って……」
「だから、戦わないといけないの」
「なんでアイが……」
ルナちゃんが泣き出してしまったの、結局泣いてしまったの。アイはルナちゃんを泣かしてばっかなの、イケない子なの。
「みんなが大好きだから……」
「えっ」
「ルナちゃんやウテナさん、アイゼンさんにレイおねえちゃん。みんなみんな大好きなの。アイはみんなを守りたいの」
「……」
アイの言葉を聞いてルナちゃんは目を瞑ったの。何を言ってもアイが聞き分けないから怒ってしまったみたいなの。
「私だって、あと少しすれば戦う力が手に入ったかもしれないのに。私だってアイを守りたい。守れる力が欲しい」
ルナちゃんは自分に怒ってたみたいなの。ルナちゃんは本当に優しい子なの。だから大好きなの。
「ルナちゃんはみんなを守ってほしいの」
「それはレイがいるわよ」
「違うの、ルナちゃんじゃないと守れないものがあるの」
「私しか守れないもの?」
ルナちゃんは首を傾げてるの。
「ルナちゃんにしか守れないものは家族なの!」
「えっ」
「ウテナさんやアイゼンさん。それにおなかの中の弟なの!」
「ふふ、それじゃアイだってそうじゃない」
ルナちゃんは笑い出しちゃったの。そういえば、アイも家族にしてもらっていたの。おかしいの。
「やっと笑ってくれたのやっぱりその顔がいいの」
「しょうがないわね。こっちは任せて! 家族を守って見せる! アイは、ちゃんと帰ってきてね。約束よ!」
「指切りげんまんするの」
ルナちゃんと約束して指切りげんまんなの。
「「指切りげんまん、嘘ついたらハリセンボンの~ます。指切った」」
「ふふ、ハリセンボン用意しておこうかしら?」
「それは困るの~」
「ふふふ」
ハリセンボンは飲めないの。アイは絶対に守って帰ってくるの。
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