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第三章 白と黒
第69話 本拠地?
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じーじがいなくなって学校は休校になっちゃったの。アイはインクさんと共に黒き光を追いかけているの。インクさんも空が飛べるみたいでとっても早いの。
「アイ、ちょっと待ってくれよ」
「お父さん遅いの~」
「そんなこと言ってもまだ慣れていないんだよ」
ラルクお兄ちゃん……じゃなくてお父さんも一緒に来てくれたの。ラルクお兄ちゃんに戻っていたと思ったらお父さんのまんまだったの。オーリーちゃん達にはバレたらしいけど、許してもらったらしいの。泣かれちゃったみたいだけど、いつか元に戻ると思うから受け入れてもらったみたいなの。
お父さんも特別な力が使えるみたいで精霊さんたちが見えるらしいの。緑のオットセイさんを使役してて、空も自由に飛べるの。まだまだアイ程は飛べないけどなかなかなの~。
「ははは、こうやって空を飛んでいると異世界に来たって感じがするな~」
お父さんは空から周りを見渡して呟いているの。ホワイトランスから北に向かってるから街はもう見えなくなっているの。尖った白いお山とか森が広がっているの。
「もう少しで魔族領です。降りますよ」
「降りるの?」
「ええ、国境を超えるときは国境にある砦を通らないといけないんですよ。それこそ、国と国の戦争になってしまうんです」
戦争になっちゃうの? それは大変なの。
インクさんについていって砦の前に降りたの。 砦にはメイギスお姉ちゃんと同じ青い肌の魔族さんと人族の兵士さんが立っていたの。
「ワグナリア国へ渡るのですか?」
「はい」
「では証明書を」
青い肌の兵士さんにインクさんがカードを渡したの。アイももらった証明カードなの。
「インク様ですね。では次はそちらの方々」
「は~い」
アイは初めてカードを使うの。
「アイちゃんね」
「なんでわかったの?」
「ふふ、この読み込みカードが見せてくれるのよ」
兵士さんは女の人みたいなの。兜をかぶっているからわからなかったの。
カードを読み取るカードがあるみたいなの。何だか凄いの。
「ではお通りください」
砦を無事に通り過ぎて見えなくなるまで歩くの。砦が見えなくなるとみんなで空に飛ぶの。
「メイギスといわれる魔族はあそこにいると思われます」
空から見下ろすのは大きなお城なの。半分白で半分黒のお城なの。かっこいいの。
「サンダーク城。最終決戦の場所だ」
お父さんが呟いているの。やっぱり、ここはお父さんの描いた世界みたいなの。
「メイギスとかいう知らないキャラ。それに歴史改変。誰かの手が加えられているのは明らかだ。気を付けようアイ」
「はいなの!」
お父さんにメイギスお姉ちゃんのことを聞いたんだけど知らなかったの。お父さんの描いた漫画の世界なのに知らない人がいるなんておかしいの。
「大丈夫、私が守ります」
「ゴルグィードさんがやられた相手ですよ……」
「……」
お父さんの描いた世界。最強の存在はゴルグィードじーじ、アイーラちゃんも最強になるみたいだけど、それは五年後の世界らしいの。
聖剣グレイテスハウルを持っているアイは最強のはずなんだけど、よくわからないの。
「潜入しますよ」
「精霊さんにお願いして透明にしてもらうの」
「そんなことができるのですか……サンミラーとは驚きです」
潜入って聞いたからアイが精霊さんにお願いして、透明にしてもらったの。インクさんもお父さんも驚いているの。
「こんな魔法もあるんだな~。僕の描いた世界だと潜入なんてしないで派手な魔法ばっかだから知らなかったよ」
お父さんが感心して呟いているの。派手な魔法もあるけど、使うかはわからないの。精霊さんは派手な魔法が好きみたいだからあんまり使うと危ないの。
「では入りますよ」
「は~いなの」
「アイ、静かにな……」
「は~いなの」
「「……」」
二人に言われたから返事だけなの、二人はあきれ顔でため息をついているの。大丈夫なの、音も精霊さんがやってくれているの。緑のオットセイさんと茶色の犬さんが全力で音を消してくれているの。尻尾をフリフリしているからたぶんそうなの。
「アイ、ちょっと待ってくれよ」
「お父さん遅いの~」
「そんなこと言ってもまだ慣れていないんだよ」
ラルクお兄ちゃん……じゃなくてお父さんも一緒に来てくれたの。ラルクお兄ちゃんに戻っていたと思ったらお父さんのまんまだったの。オーリーちゃん達にはバレたらしいけど、許してもらったらしいの。泣かれちゃったみたいだけど、いつか元に戻ると思うから受け入れてもらったみたいなの。
お父さんも特別な力が使えるみたいで精霊さんたちが見えるらしいの。緑のオットセイさんを使役してて、空も自由に飛べるの。まだまだアイ程は飛べないけどなかなかなの~。
「ははは、こうやって空を飛んでいると異世界に来たって感じがするな~」
お父さんは空から周りを見渡して呟いているの。ホワイトランスから北に向かってるから街はもう見えなくなっているの。尖った白いお山とか森が広がっているの。
「もう少しで魔族領です。降りますよ」
「降りるの?」
「ええ、国境を超えるときは国境にある砦を通らないといけないんですよ。それこそ、国と国の戦争になってしまうんです」
戦争になっちゃうの? それは大変なの。
インクさんについていって砦の前に降りたの。 砦にはメイギスお姉ちゃんと同じ青い肌の魔族さんと人族の兵士さんが立っていたの。
「ワグナリア国へ渡るのですか?」
「はい」
「では証明書を」
青い肌の兵士さんにインクさんがカードを渡したの。アイももらった証明カードなの。
「インク様ですね。では次はそちらの方々」
「は~い」
アイは初めてカードを使うの。
「アイちゃんね」
「なんでわかったの?」
「ふふ、この読み込みカードが見せてくれるのよ」
兵士さんは女の人みたいなの。兜をかぶっているからわからなかったの。
カードを読み取るカードがあるみたいなの。何だか凄いの。
「ではお通りください」
砦を無事に通り過ぎて見えなくなるまで歩くの。砦が見えなくなるとみんなで空に飛ぶの。
「メイギスといわれる魔族はあそこにいると思われます」
空から見下ろすのは大きなお城なの。半分白で半分黒のお城なの。かっこいいの。
「サンダーク城。最終決戦の場所だ」
お父さんが呟いているの。やっぱり、ここはお父さんの描いた世界みたいなの。
「メイギスとかいう知らないキャラ。それに歴史改変。誰かの手が加えられているのは明らかだ。気を付けようアイ」
「はいなの!」
お父さんにメイギスお姉ちゃんのことを聞いたんだけど知らなかったの。お父さんの描いた漫画の世界なのに知らない人がいるなんておかしいの。
「大丈夫、私が守ります」
「ゴルグィードさんがやられた相手ですよ……」
「……」
お父さんの描いた世界。最強の存在はゴルグィードじーじ、アイーラちゃんも最強になるみたいだけど、それは五年後の世界らしいの。
聖剣グレイテスハウルを持っているアイは最強のはずなんだけど、よくわからないの。
「潜入しますよ」
「精霊さんにお願いして透明にしてもらうの」
「そんなことができるのですか……サンミラーとは驚きです」
潜入って聞いたからアイが精霊さんにお願いして、透明にしてもらったの。インクさんもお父さんも驚いているの。
「こんな魔法もあるんだな~。僕の描いた世界だと潜入なんてしないで派手な魔法ばっかだから知らなかったよ」
お父さんが感心して呟いているの。派手な魔法もあるけど、使うかはわからないの。精霊さんは派手な魔法が好きみたいだからあんまり使うと危ないの。
「では入りますよ」
「は~いなの」
「アイ、静かにな……」
「は~いなの」
「「……」」
二人に言われたから返事だけなの、二人はあきれ顔でため息をついているの。大丈夫なの、音も精霊さんがやってくれているの。緑のオットセイさんと茶色の犬さんが全力で音を消してくれているの。尻尾をフリフリしているからたぶんそうなの。
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