結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第二部二章 ベリズリーがゴール

二話

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 これは当たった。なのにルカの首は硬かった。
 俺の力なんかじゃ当たってないのと同じだった。まさかこれが、この空間での貫通防御が上がる、という魔力なのか。
 いや全てにおいて向上してやがる。

 特に魔力質量が前とは桁違いに多くなってやがる。

 勝てる気がしねえ。

「可哀想に、自分が死ぬことをわかっているようだ」

 後ろから、小さなナイフが襲ってくる。
 しかもこのナイフは全て聖剣並みの魔力質量を込められてやがる。
 
 もしかして、小さくして一つ一つ全てに聖剣並みの魔力を入れたのか。そうすることによって魔力消費が少なくなり、後からの大きな攻撃が出来るようになる。
 これはやばい。全てを避けるべきじゃないな、魔力で体を覆って受けるべきだ。
 そしてその次にある、強い魔力をそのまま受けるべきだろう。

 
 防御魔法発動! 対応全身!


「まさか気づいたのか」

 ようやく、ルカの驚いた顔を目の前で見れたぜ。よしこのまま俺が戦闘・・・・・。
 
 おい、ないが起きた。腹が痛えええ。
 それに片手が無くなっちまってる。痛いか。

 まあ、今治す必要はない。
 こっちも魔力が少なくなっているからだ。

「お前すごいな、確かプランスだとか言ってたよな? 僕の仲間にならないか?」

 なかなかタフってことだろう。確かに片手が無くなってもピンピンしているのは、俺でも怖えぜ。

「俺に勝ってから言えよ」

 ルカは俺に勝てる自信しねえように、立つ。
 しかも俺の目を踏み躙るようにナイフを振り下ろしてくる。
 片手がないから避けるのが最優先ということだ。
 ミア達のところに、行かねばならないのに・・・・・。俺はもしかして、ミアのことが好きなのか? いや今はそんなことを考えるわけには行かない。

「貴様は僕に勝てる自信があるのか? その立ち方じゃあそんなふうに思えないけどな?」

 聖剣が俺の首元を襲う。しかもルカ直々に聖剣を振るから速え、それに重い。
 強すぎな奴は嫌いじゃねえぜ。


 製造魔力発動。完全装備!


 鎧を作りルカの攻撃をなんとか受けた。
 今回は避けれなかった。だから受けるべきであったのだ。

「良い鎧じゃないか? 製造魔力なのだな?」

 なかなか余裕のある、聖剣の振り方。それに対する俺は聖剣並みのナイフかよ。
 狩で習ったナイフの使い方だぞ。

「そうだが、それがなんだ?」

「つまりお前は製造魔力の一族というわけだ」

 俺は製造魔力の一族じゃない。・・なのだ、製造魔力のやつが・・のはずがない。
  だがここは話している暇はない。

 ナイフを全力でルカの目に振り下ろしたけど、避けられてしまった。
 なぜ避ける? 今のは避けない方が、反撃できて、つぎはルカのターンになっていただろう?
 それなのにどうしてだ?

「やるじゃないか、僕に三十パーセント力を引き出すとは」

 これで半分以下というのか、どんな化け物だよ。
 でも俺はまだ十パーセットしか力を出してねえぜ。

 つまりはお前より、俺のほうが強いのさ。

 そうは言っても、だからこっちが押されているのだろうけど。

「プランスと言ったな。その名を聞いた時ピンと来たよ」

「何が言いたい?」

「つまりお前は・・ということだ。どうして人間界にいるのか、わからないが・・ということはわかる」

 やはりこいつには隠し通せないか。
 なら尚更、隠すぜ。
 それにあいつミアだけには隠し通す。

「そうだがなんだ。魔界から出てきたのは、ミアを助けるためだ」

 全て正直にルカに伝える。だからこそ隙が生まれるのだ。

 
 ミーデス

 
 この時、ルカの片手がなくなり、辺りは元に戻った。

 もしかしたら、ルカに傷を負わせることによってあの空間から出れるというトリックだったのか?

 まあ分からないけどよかった。

 だが、周りを見渡すとゼレーナ王国の聖騎士長と見られる者がミアを捕まえていた。

 なんて卑怯な奴なんだ。

 ってことはアンは何処へ。
 シルバーは生きていることが、魔力ので伝えられてからわかるが、アンの魔力は感じられない。
 まさか、死んだ? いやアンに限ってそんなことあるはずがない。
 俺の後輩だぞ? そんなわけ。

「あっプランス!」

 彼女は叫ぶ。だがその眼には涙に加え抵抗傷と見られる傷が頬にあった。
 女の子顔に傷をつけるとは許せない、騎士である。

「ようやく会えた。プリンセス、こんな男に攫われてから、もう二ヶ月以上経った、この日をどれだけ待ったか?」

 何言ってるんだ。一ヶ月間全然聖騎士者来なかったのに。

 俺はいつもお前が来るかもと怯えて生きてきたのに。
 お前はそんな余裕をこくんだ。だからだろうな、俺が今ミアを抱えているのは。
 
「おい、なんのつまりだ!」

 聖騎士長が聖剣を抜き襲いかかってきた。
 だが、俺の自由だよね、死んでくれ。

 俺は聖騎士長の首を切り落とした。
 そこまで強くないくせに、強気で襲いかかってきやがって、子供かよ。

「プランス、ありがとう。でもアンが、危ない状態」

 ミアの眼を見る限り、アンは死んでなくても、危ない状態ということがわかる。

「何をほざいている。プリンセスを離せ」

 聖騎士長の聖剣を手に取り、襲いかかってくる。
 でも、ミアを護ると決めている俺はルカより強い。



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