結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第三部一章 人生というのは残酷非道

新たな魔獣

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 その時だった、青い光と共に現れたのが魔獣ドラ・キュリアだった。 
 この魔獣は主に単体で行動するため、見つけることは困難で、この魔獣の骨が高値で売られる。
 その理由が良い香りと健康に良い成分が含まれており、スープの出汁にして飲むと難病も治るとされていて、美肌効果もあり、貴族たちには大変人気である。
 だから今回はこいつを倒して、今日泊まる村に買い取ってもらおう。
 それにドラ・キュリアのせいで村人も迷惑を受けている上、聖騎士を呼ぶことも出来ないのだろう。それにここは、どこの国にもつかない村地帯無法地帯というところだから、聖騎士にもお願いしにくいときた。
 結構問題だから私が倒しておくべきなのかもしれなし、路銀稼ぎもしないと駄目だ。
 だから仕事と同じようにドラ・キュリアを討伐するとしますか。

「ミア、ここは私に任せてください! 路銀稼ぎにはとことん付き合います!」

 アンは見習い魔法使いの時に与えられる杖を魔力で生成させると魔法を発した。
 その魔法は威力が高いのか、魔力を杖の先端部分に込めており、約一秒程の時間を要して魔法を放つ。

ゾルトリーク愛の消滅

 アンが技名を言うと同時に銀と青に輝く魔力がドラ・キュリアの頭部を襲った。
 これにドラ・キュリアは痛みで暴れながら、だんだん弱っていき、横たわって、近くにいたシルバーは猛ダッシュでドラ・キュリアから離れた。
 そんなこんなで一瞬にしてドラ・キュリアを傷つけることなく、討伐できた。

「ナイス! これで路銀には困らなさそうだね!」

「そうですね、村人がこれを買わないはずがないです!」

 彼女は今まで見せなかった笑顔で微笑み、今までは心を閉ざしていたような笑顔で見せてくれた。
 その姿だけで今まで一緒に旅してよかったと思った。
 
「お金を貯めとかないと後々後悔するからねぇ・・・よしアン異世界袋に全部入る?」

 彼女は「もちろんです」と言うと異世界袋がドラ・キュリアより大きくなってドラ・キュリアの死体を覆ってアンが異世界袋を操り空中に持ち上げるとドラ・キュリアの死体がなくなっており、異世界袋もどこかに消えた。
 異世界袋とはなんでも入れれてどれだけでもストック可能であり、大きさも変えれて食材とかも腐ることがなくなり、この世から完全に消すことも可能で好きな時に異世界袋をこの世に転生することが可能であり、まさに商人界隈では騒がれている代物であり異世界袋は高額で取引きされるのだ。

「よし! 村へ急ぎましょう!」

 私たちは再び次の村に向かう。
 これで一件の村を救った。

 そう思えるだけで幸せであった。

「どんな村かな?」

「わかりません、訪れたことが一度もないので」

 やはり、プランスしか訪れたことがないのかもしれない。
 
 ♢♢♢

 村に着くと村人が薪割りをしたり、洗濯をしていた。
 村から山を見上げると木が斬られており、草原が広がっていた。
 動物は少しの草むらに隠れており、どこにいるかがよくわかって、不思議な光景であって。
 
 家屋の数は十件と村ならではの数であった。

「ミア、早速ドラ・キュリアを売りに出しましょう!」

 アンが張り切ったように、村人の方へ立ち寄ると村人は一歩下がって私たちの事を睨め付けた。
 この時私はなんて無礼な人なんだと少し引いた。けれど、後ろから誰かに話しかけられる。

「貴女達、もしかしてドラ・キュリア様を殺したのかい?」

 違和感の感じるこの声、でもドラ・キュリアを殺したことは大義でやったつもりだけれど・・・・・。
 いや違う、この後ろの人はただまだ現実が見れていないだけのなだ。だから、喜びたいけれど喜べないようになっているのだ。

 私は振り返った。

「はい、それで買い取ってもらうことは出来ませんか?」

 そして堂々と言葉を放つ。別に私は悪いことをしてないからとやかく言われることはないし、むしろ歓迎されるはずだ。

 それなのに、振り返った目線の先には険しい顔をしてこの世の終わりとした顔の、長老的な人がいた。
 どうしてそんな顔をするのか、私には全く分からなかったけれど、同時に何か理由があることが勘で分かった。

 ふとアンの方を見ると、何か申し訳なさそうな顔をしており、アン自身も何か分かったという雰囲気であった。
 それなのに私はまだ分からないままで頭を抱えた。

「馬鹿野郎! ドラ・キュリア様はこの村の守神なのであるぞ!」

 長老と見られる人が大声で私達にぶつけると、一気にこの場は氷ついてしまい、村人は全員涙を流し始めた。男の人も泣いているので、私は一気に落ち込む。
 まさか守神だなんて知らなかった。だからこそ、悲しいのかもしれない。そして、彼女も壮絶な顔どころか膝から崩れ落ちている。
 それは、大義のためにやったつもりが、まさかこんな結果になってしまうとは思ってもいなかったのだろう。

「ですが、自分達はそんなことは知らずに、申し訳ございません。なんとお詫びをすれば良いかぁ」

 私はよく執事が謝っていたように謝る。大体は解決するのだけれど、多分それは無理だろう。確かにドア・キュリアを殺したのは事実だからだ。
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