結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第三部一章 人生というのは残酷非道

次の村までの道のり

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 そして、川を飛行呪文でシルバーと共に渡り、私そのまま飛行呪文を使いながら宙に浮かぶ。それで、シルバーが走り出すのを待ち、動き始めたら私が飛行呪文で加速する。
 さっき魔力が増加したので難なく次の村まで行けそうだ、だがその最中魔物や魔獣がいるので、道のりが長そう。

 魔物は魔族とかとは違い、魔力(魔法)の使える野生動物で魔獣はその上位互換とも言えるだろう。
 だから、野生動物に襲われたようにして戦わなければならない。
 それも、弱い魔物(魔獣)の場合だけで強いやつの場合逃げるのが最適だと思う。
 それは、強い魔獣は聖騎士が対応するレベルだから変に魔力を消費するより逃げた方がいい。
 しかも私にはブーストという逃亡に最適な呪文がある。 
 かといって弱い魔物(魔獣)にブーストを使う意味はない。それはブーストを使う方が魔力を消費してしまうからで、ブーストを使わずに、逃げた場合追いつかれてしまうから立ち向かった方がいい。
 まあ私が勝つからいいけど。

 そんなことを考えていたら、早速魔物の群れが出てきた。
 今まで出てこなかったのは、王国が近くにあったり村があったからだ。
 
 今回は魔物のリトルドラゴンの群れが現れた。
 皮膚が硬いから内部から破壊する方がいいだろう。
 
 なんの呪文とかがいいかな?
 自分に訊く。
 すると頭の中に入ってきた。


 鑑定結果

 魔力量:二十、体力:二千、貫通防御力十、他:ゼロ
 適用:ゴーレム呪の詩


 よしじゃあ、ゴーレム呪文の詩を唱えるとしますか。

 呪文という限り、呪いの攻撃と来ただろう。つまり、内部からでもなんでもなく、物理的じゃないということだ。

「ゴーレムの呪文!」

 簡単な言語だけど、私の魔力でないと使えない魔力であって、能力はゴーレムのような呪いが敵の全身を覆い、私のゴーレムとなる。
 まあ、ゆっくり眠りについてもらい、朝起きたら普通のリトルドラゴンに戻るだけだ。

「ミア、他は私が! いや、もう終わってしまいましたね・・・・・」

 魔道具を片手に持ちながらアンが褒めるように微笑む。それで私はなかなか未来に希望が見えてきた。

「私もなかなか強いでしょ!」

 自信満々な私に対して彼女は笑って返してくれた。でも、その眼には悲しみが隠されていて、彼女も悲しんでいることがわかった。

 私のちょうど下には一本の木が生えていて、他は全て草原で勇者のお伽話を思い出した。
 そのお伽話は勇者が草原をゆっくり旅する話である。

 それで今そんなところを宙に浮いており、遠くにはうっすらと山の麓にある村が見えた。
 次の村はあそこだと、私は目印を貼るように見つめた。

「そうですね。あっ魔力の無駄ですので向かいましょう!」

 私たちは再び、村へ向けて進み始めた。
 シルバーは自由気ままに私たちと同じ方向に走っており、今までとは違うから不思議な光景であった。

「ミアって、もしかして上位聖騎士様に恋してたんですか?」

 唐突に言われて私はなぜ今だと心の中で唱え続けると、暖かい風が私の熱い頬をさらに赤くした。
 それは北の反対の南に進んでいるから暖かい風なのだろう。
 ってアンの問いにどう応えればいいの? 正直に話すのもいいけど、なんか引かれそうだからなぁあ。

「別にミアが上位聖騎士様に恋してても私は何も思いませんよ?」

 それなら正直に話すのもいいかな。

「私は確かにプランスのことが好きだよ。でも、旅には迷惑かけないってまあ今旅してる目的が、無差別処刑をするルカを止めることと、プランスを生き返らせる目的だけどね」

 私は正直に話した、アンは嫌そうな顔を全く見せずにただ頷いて聞いてくれた。
 本当に良い仲間だとこの時また改めて思った。理由は、アンは昔に約束したことを果たしてくてくれているし、シルバーは徐々についてきてくれている。
 そして最後にプランスは死んでも私に勇気をくれた。

 旅の目的は全てプランスが作ったといっても過言ではない。

「私も好きだった人が死んでしまったって言いましたよね? その時から私は恋をしていないんですよ」

 その時彼女はスッと息を吸い込む。それで心が落ち着いたのか右目から涙を流していた。
 それで涙を私が拭き取ってあげる。これこそが、仲間の役目であると私は考えている。
 仲間が苦しんでいるのなら共に乗り越えるそれが仲間だろう。

「確かに本気で恋した人が死んだのに、他の人を愛すなんてもう不可能に近いよね」
 本当に、プランス以外の人を愛せる気がしない。愛せないというのは恋ができないということだ。
 恋ができないということは、生きてないのと同じだ、アンは本当に可哀想だ。

「そうですね、だから私はもう死にたいです・・・・・」

「それは絶対にダメ。それは死んだその人が可哀想でしょ?」

「そうですが、私は本気で死のうと考えたことがあります。でも私には何かの使命がある気がしてそれが出来ないのですよ・・・・・」

 彼女は両目から大粒の涙を流して、随喜の涙のように感動の涙も流した。
 なぜこんな涙を流したか私には分からない。
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