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第三部第二章 ダンジョン
最深部 これはやばい
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そして前に進むと、最深部まで続いていると思われる、階段があった。
だけど、凄まじい魔力が感じて怖気ついてしまった。この恐怖は死ぬという恐怖だ。
一段でも階段に足を踏み出したら死んでしまう。それは、野生の勘が言っているから確実だ。
まるで怒りに怒ったシルバーがいるかのようだ。この魔力量はシルバーと同等以上だ。
下手をしたら王よりも魔力質量が多いかもしれない。
確かに魔力の量で強いかどうかが決まるかもしれないが、今回は例外だ。
相手が悪すぎる、帰らないと駄目だ。さっき獲得した魔力も敵の姿を見なければ元もこうもない。
「ミア、ここは作戦を立てないと駄目ですね、でも作戦を立てても駄目かもしれません・・・」
アンは壮絶な顔をしている。私も壮絶な顔で階段を見ている。一歩でも踏み出したら死ぬのだから当たり前だ。
ここにプランスがいたらどれだけ幸せだろうか? いやプランスがいないから今ここに来ているのだ。
大天使サムエルめ! どうしてこんなところに・・・・・。
私も何度かダンジョンを攻略したことがあるけれど、これほど難しいダンジョンは見たことがない。
魔界だから通常より難しくなっているのだろう。とても悲しい。
しかも作戦を立てるにはまず想定した範囲内のことしか対処できない。
それとここでずっと長居していてはないが起こるかもわからない。
やっぱり、城に戻るべきだろうか? そして、仲間を増やしてまたここに来たほうがいいよね?
それに対して私にはプライドはなかった。プランスを生き返らせるためなら、どんな手でも使える。
『アン』『ミア』声が合わさって恥ずかしい顔をアンはして私も恥ずかしく顔を赤くした。
でも意気投合ができていると安心した。この安堵感があるから今回の旅は絶対に成功する。
間違いない。私が言っているのだから確実である。
何回でも言うけど、プランスは百パーセント生き返る! そう考えると勇気と涙が溢れてきた。
どうして泣いているかなんて意味はない。
意味がないくらいが気持ちいい。
意味がわからないから泣いていたあの頃とは違う。
今は意味がない方が心地い。
「アン、私は城に戻って仲間をつけたほうがいいと思うんだけどどう思う?」
私の提案に彼女は「私も考えていました」とにっこり笑った。「でもどうやって戻りますか?」と続けられたけど、大丈夫だ。私は一度通った道は覚えているから。
それに城までの道のりは勝手に魔族が連れて行ってくれる。
だから大丈夫だ。
「心配いらないよ、アン。私が通った道は絶対に覚えてるし、それに魔族たちがいる限り、迷うことはないから。」
私は自信を持ってそう言ったけれど、正直、少し不安だった。ダンジョンを抜けるまでの道は確かに覚えている。けれど、さっきまであの恐ろしい魔力に怯えていた自分が、その道を無事に辿れるかどうかはわからない。
でも、今は何よりも生き延びることが大事だ。プランスを蘇らせるためには、私たちが生きて帰らなければならないのだから。
「わかった、ミア。じゃあ、早く戻りましょう。ここに長居は無用です」
アンの真剣な顔に、私は頷いた。彼女の言う通りだ。今は無駄に時間をかけるべきではない。ここは一旦退くのが最善だ。
私たちは一歩後ろへと足を引き、ダンジョンの入口へと向かって歩き始めた。背後にはまだあの階段があり、恐ろしい魔力が感じられる。それが、まるで私たちを引き止めようとするかのように、肌に重くのしかかっていた。
でも、振り返らなかった。振り返れば、きっとその魔力に飲み込まれてしまうかもしれない。そんな気がしたからだ。
アンと私は言葉を交わさずにただひたすら歩いた。息を整えることも忘れ、無言のまま前進する。ときおり、魔族の気配を感じるが、今は敵意を向けられているわけではない。彼らもまた、この異常な魔力に恐れを抱いているのかもしれない。
「もう少しで外に出られるはずだよ、アン」私は息をつきながら言った。
「ええ、あと少し・・・頑張りましょう。」
そして、ようやくダンジョンの出口が見えた瞬間、私は心底ホッとした。この恐怖から一刻も早く逃れたいという一心だった。
だが、出口へと近づくその瞬間――
「待ちなさい」
重々しい声が後ろから響いた。私たちは思わず足を止め、振り返る。
そこには、信じられないほどの威圧感をまとった存在が立っていた。まるで、さっき感じた魔力の正体が、ここに具現化したかのようだった。
「あなたたちがここまでたどり着いたことには驚いたが、ここで終わりだ。」
その言葉に、私とアンは顔を見合わせた。これ以上は戦えないとわかっていても、戦うしかないのだろうか?
私たちはすぐに構えをとった。しかし、その相手は手を上げ、ゆっくりと微笑んだ。
「・・・いや、今は見逃してやる。お前たちにはまだ、役割が残っているようだからな」
その言葉に、私は驚きを隠せなかった。何を言っているのだろう? 彼が私たちを見逃すということは、本当にそういう意味なのか?
「・・・行け。だが、次に会ったときは、容赦はしない」
彼の言葉が鋭く響き、私たちは戸惑いながらも再び出口に向かって歩き出した。彼の視線が背中に突き刺さるようで、私は一度も振り返らずに外へ出た。
外の冷たい風が肌に触れると、ようやく生き延びたことを実感できた。しかし、胸の中にある不安は消えることなく、むしろさらに大きくなっていく。
「一体何だったんだろう、今のは?」
私はつぶやき、アンの方を見た。彼女もまた、答えを見つけられないまま、ただ首を横に振った。
「わからない。でも、確かに言ったわ。次に会ったときは」
その言葉を噛みしめながら、私たちはまた一歩を踏み出した。
「一体、あれは何だったのかしら?」私たちは再びダンジョンの出口を目指して歩きながら、互いに疑問を投げかけた。
出口が見えてくるにつれて、私はこの恐ろしい体験が終わることを願っていた。外の世界に戻れば、少しは安心できるだろうと思っていたが、その「見逃してやる」と言った声が脳裏に焼き付いて離れなかった。あの威圧感と、私たちの進行を止めたその存在が、いったい何者だったのか、そして何が目的だったのか、全く見当もつかない。
出口を越えると、外の世界が広がっていた。風は冷たく、空は薄曇りで、ダンジョン内の重苦しさから解放されたことに少し安堵した。ここが安全だと信じたいところだが、心のどこかでまだ緊張が残っていた。
「アン、私たち、本当にこれで良かったのかな?」私は小さくつぶやいた。
「どうだろう、ミア。でも、今は戻るべきだと思う。状況を整理してから、再度挑戦すればいいわ。」アンの言葉は、冷静でありながらも心に寄り添ってくれるものだった。
私たちはダンジョンの周囲を見回し、まずは城に戻るための道を探し始めた。以前、ダンジョンを出たときのルートを頭の中で思い出そうとしたが、あの魔力の圧迫感の中では、記憶も曖昧になっているようだった。
「確か、このあたりを曲がると・・・」私は自信なさげに言いながら、道を探していた。幸いにも、迷うことなく城への道が見つかった。魔族たちがしばらく前に道を教えてくれた記憶が、役立っていた。
道中、何度か魔族たちに出くわしたが、彼らは私たちを見守るようにして、特に干渉してこなかった。ダンジョン内の恐怖が、外の世界でも影響を及ぼしているのか、私たちは黙々と歩き続けた。
ようやく城が見えてきたとき、心からの安堵感がこみ上げてきた。城の門に到達し、内側に入ると、ふと周りの景色が変わり、あの恐怖から解放されたことを実感できた。城の中は、落ち着いた雰囲気に包まれており、安心感が広がっていた。
「ここで、まずはプランスの復活に向けた準備をしなければ」私は決意を新たにし、アンに向かって言った。
「ええ、その通りね。でも、どうやって・・・?」アンが問いかけると、私はふと思い出した。
「魔族たちがこの城の中に情報を持っているかもしれないわ。彼らに協力を求めて、プランスの復活方法を探してみよう」私はその提案を持ちかけた。
アンも頷き、私たちは城内で魔族たちと話し合うための準備を始めた。城の中では、さまざまな魔族たちが忙しく動き回っており、その中に一人、一人と接触して情報を集めることが必要だった。
しばらくして、魔族の一人である老魔族が私たちの相談に乗ってくれることになった。彼は長い白髪と深い皺のある顔を持ち、落ち着いた声で話す人物だった。
「お前たちがダンジョンから無事に戻ったことを聞いて、驚いていたぞ」彼は私たちに言った。「しかし、プランスを生き返らせるためには、大変な力が必要だ。魔界の魔法では、一般的な方法では難しい」
「それでは、どうすれば良いのでしょうか?」私は急いで質問した。
「古の魔法が必要だ。その魔法は非常に強力で、また非常に危険でもある」老魔族は言った。「その魔法の儀式を行うには、まずは古の書物を探し、その呪文を学ばなければならない」
「古の書物・・・それはどこにありますか?」アンが興味深く尋ねた。
「それは、魔界の奥深くにある古代の神殿に眠っている」老魔族は説明した。「そこに辿り着くためには、まずは神殿への道を開くための試練をクリアしなければならない」
「神殿への道・・・試練・・・」私は呟きながら、再び恐怖が蘇るのを感じたが、それでもプランスのためには乗り越えなければならない。
「その試練がどのようなものなのか、詳しく調べてみます」老魔族が言った。「だが、簡単な道ではないことを覚悟しておくことだ。」
私たちはその言葉を胸に、試練と神殿への道を進むための準備を始めた。これからの道のりがどれほど困難であろうと、プランスを生き返らせるために、一歩一歩進んでいくしかないと決意した。
そして、次の挑戦に向けての準備を整える中で、心の中には確かな希望と、再び仲間を取り戻すための強い意志が燃えていた。
だけど、凄まじい魔力が感じて怖気ついてしまった。この恐怖は死ぬという恐怖だ。
一段でも階段に足を踏み出したら死んでしまう。それは、野生の勘が言っているから確実だ。
まるで怒りに怒ったシルバーがいるかのようだ。この魔力量はシルバーと同等以上だ。
下手をしたら王よりも魔力質量が多いかもしれない。
確かに魔力の量で強いかどうかが決まるかもしれないが、今回は例外だ。
相手が悪すぎる、帰らないと駄目だ。さっき獲得した魔力も敵の姿を見なければ元もこうもない。
「ミア、ここは作戦を立てないと駄目ですね、でも作戦を立てても駄目かもしれません・・・」
アンは壮絶な顔をしている。私も壮絶な顔で階段を見ている。一歩でも踏み出したら死ぬのだから当たり前だ。
ここにプランスがいたらどれだけ幸せだろうか? いやプランスがいないから今ここに来ているのだ。
大天使サムエルめ! どうしてこんなところに・・・・・。
私も何度かダンジョンを攻略したことがあるけれど、これほど難しいダンジョンは見たことがない。
魔界だから通常より難しくなっているのだろう。とても悲しい。
しかも作戦を立てるにはまず想定した範囲内のことしか対処できない。
それとここでずっと長居していてはないが起こるかもわからない。
やっぱり、城に戻るべきだろうか? そして、仲間を増やしてまたここに来たほうがいいよね?
それに対して私にはプライドはなかった。プランスを生き返らせるためなら、どんな手でも使える。
『アン』『ミア』声が合わさって恥ずかしい顔をアンはして私も恥ずかしく顔を赤くした。
でも意気投合ができていると安心した。この安堵感があるから今回の旅は絶対に成功する。
間違いない。私が言っているのだから確実である。
何回でも言うけど、プランスは百パーセント生き返る! そう考えると勇気と涙が溢れてきた。
どうして泣いているかなんて意味はない。
意味がないくらいが気持ちいい。
意味がわからないから泣いていたあの頃とは違う。
今は意味がない方が心地い。
「アン、私は城に戻って仲間をつけたほうがいいと思うんだけどどう思う?」
私の提案に彼女は「私も考えていました」とにっこり笑った。「でもどうやって戻りますか?」と続けられたけど、大丈夫だ。私は一度通った道は覚えているから。
それに城までの道のりは勝手に魔族が連れて行ってくれる。
だから大丈夫だ。
「心配いらないよ、アン。私が通った道は絶対に覚えてるし、それに魔族たちがいる限り、迷うことはないから。」
私は自信を持ってそう言ったけれど、正直、少し不安だった。ダンジョンを抜けるまでの道は確かに覚えている。けれど、さっきまであの恐ろしい魔力に怯えていた自分が、その道を無事に辿れるかどうかはわからない。
でも、今は何よりも生き延びることが大事だ。プランスを蘇らせるためには、私たちが生きて帰らなければならないのだから。
「わかった、ミア。じゃあ、早く戻りましょう。ここに長居は無用です」
アンの真剣な顔に、私は頷いた。彼女の言う通りだ。今は無駄に時間をかけるべきではない。ここは一旦退くのが最善だ。
私たちは一歩後ろへと足を引き、ダンジョンの入口へと向かって歩き始めた。背後にはまだあの階段があり、恐ろしい魔力が感じられる。それが、まるで私たちを引き止めようとするかのように、肌に重くのしかかっていた。
でも、振り返らなかった。振り返れば、きっとその魔力に飲み込まれてしまうかもしれない。そんな気がしたからだ。
アンと私は言葉を交わさずにただひたすら歩いた。息を整えることも忘れ、無言のまま前進する。ときおり、魔族の気配を感じるが、今は敵意を向けられているわけではない。彼らもまた、この異常な魔力に恐れを抱いているのかもしれない。
「もう少しで外に出られるはずだよ、アン」私は息をつきながら言った。
「ええ、あと少し・・・頑張りましょう。」
そして、ようやくダンジョンの出口が見えた瞬間、私は心底ホッとした。この恐怖から一刻も早く逃れたいという一心だった。
だが、出口へと近づくその瞬間――
「待ちなさい」
重々しい声が後ろから響いた。私たちは思わず足を止め、振り返る。
そこには、信じられないほどの威圧感をまとった存在が立っていた。まるで、さっき感じた魔力の正体が、ここに具現化したかのようだった。
「あなたたちがここまでたどり着いたことには驚いたが、ここで終わりだ。」
その言葉に、私とアンは顔を見合わせた。これ以上は戦えないとわかっていても、戦うしかないのだろうか?
私たちはすぐに構えをとった。しかし、その相手は手を上げ、ゆっくりと微笑んだ。
「・・・いや、今は見逃してやる。お前たちにはまだ、役割が残っているようだからな」
その言葉に、私は驚きを隠せなかった。何を言っているのだろう? 彼が私たちを見逃すということは、本当にそういう意味なのか?
「・・・行け。だが、次に会ったときは、容赦はしない」
彼の言葉が鋭く響き、私たちは戸惑いながらも再び出口に向かって歩き出した。彼の視線が背中に突き刺さるようで、私は一度も振り返らずに外へ出た。
外の冷たい風が肌に触れると、ようやく生き延びたことを実感できた。しかし、胸の中にある不安は消えることなく、むしろさらに大きくなっていく。
「一体何だったんだろう、今のは?」
私はつぶやき、アンの方を見た。彼女もまた、答えを見つけられないまま、ただ首を横に振った。
「わからない。でも、確かに言ったわ。次に会ったときは」
その言葉を噛みしめながら、私たちはまた一歩を踏み出した。
「一体、あれは何だったのかしら?」私たちは再びダンジョンの出口を目指して歩きながら、互いに疑問を投げかけた。
出口が見えてくるにつれて、私はこの恐ろしい体験が終わることを願っていた。外の世界に戻れば、少しは安心できるだろうと思っていたが、その「見逃してやる」と言った声が脳裏に焼き付いて離れなかった。あの威圧感と、私たちの進行を止めたその存在が、いったい何者だったのか、そして何が目的だったのか、全く見当もつかない。
出口を越えると、外の世界が広がっていた。風は冷たく、空は薄曇りで、ダンジョン内の重苦しさから解放されたことに少し安堵した。ここが安全だと信じたいところだが、心のどこかでまだ緊張が残っていた。
「アン、私たち、本当にこれで良かったのかな?」私は小さくつぶやいた。
「どうだろう、ミア。でも、今は戻るべきだと思う。状況を整理してから、再度挑戦すればいいわ。」アンの言葉は、冷静でありながらも心に寄り添ってくれるものだった。
私たちはダンジョンの周囲を見回し、まずは城に戻るための道を探し始めた。以前、ダンジョンを出たときのルートを頭の中で思い出そうとしたが、あの魔力の圧迫感の中では、記憶も曖昧になっているようだった。
「確か、このあたりを曲がると・・・」私は自信なさげに言いながら、道を探していた。幸いにも、迷うことなく城への道が見つかった。魔族たちがしばらく前に道を教えてくれた記憶が、役立っていた。
道中、何度か魔族たちに出くわしたが、彼らは私たちを見守るようにして、特に干渉してこなかった。ダンジョン内の恐怖が、外の世界でも影響を及ぼしているのか、私たちは黙々と歩き続けた。
ようやく城が見えてきたとき、心からの安堵感がこみ上げてきた。城の門に到達し、内側に入ると、ふと周りの景色が変わり、あの恐怖から解放されたことを実感できた。城の中は、落ち着いた雰囲気に包まれており、安心感が広がっていた。
「ここで、まずはプランスの復活に向けた準備をしなければ」私は決意を新たにし、アンに向かって言った。
「ええ、その通りね。でも、どうやって・・・?」アンが問いかけると、私はふと思い出した。
「魔族たちがこの城の中に情報を持っているかもしれないわ。彼らに協力を求めて、プランスの復活方法を探してみよう」私はその提案を持ちかけた。
アンも頷き、私たちは城内で魔族たちと話し合うための準備を始めた。城の中では、さまざまな魔族たちが忙しく動き回っており、その中に一人、一人と接触して情報を集めることが必要だった。
しばらくして、魔族の一人である老魔族が私たちの相談に乗ってくれることになった。彼は長い白髪と深い皺のある顔を持ち、落ち着いた声で話す人物だった。
「お前たちがダンジョンから無事に戻ったことを聞いて、驚いていたぞ」彼は私たちに言った。「しかし、プランスを生き返らせるためには、大変な力が必要だ。魔界の魔法では、一般的な方法では難しい」
「それでは、どうすれば良いのでしょうか?」私は急いで質問した。
「古の魔法が必要だ。その魔法は非常に強力で、また非常に危険でもある」老魔族は言った。「その魔法の儀式を行うには、まずは古の書物を探し、その呪文を学ばなければならない」
「古の書物・・・それはどこにありますか?」アンが興味深く尋ねた。
「それは、魔界の奥深くにある古代の神殿に眠っている」老魔族は説明した。「そこに辿り着くためには、まずは神殿への道を開くための試練をクリアしなければならない」
「神殿への道・・・試練・・・」私は呟きながら、再び恐怖が蘇るのを感じたが、それでもプランスのためには乗り越えなければならない。
「その試練がどのようなものなのか、詳しく調べてみます」老魔族が言った。「だが、簡単な道ではないことを覚悟しておくことだ。」
私たちはその言葉を胸に、試練と神殿への道を進むための準備を始めた。これからの道のりがどれほど困難であろうと、プランスを生き返らせるために、一歩一歩進んでいくしかないと決意した。
そして、次の挑戦に向けての準備を整える中で、心の中には確かな希望と、再び仲間を取り戻すための強い意志が燃えていた。
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