結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第三部第二章 ダンジョン

決戦の時が来た

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 そして、階段のところまでつくと、殺気がした。立ちくらみするほぼの殺気だ。
 簡単に動いたりしたら一瞬で殺されそうだ。だけど行かないわけにはいかない。
 作戦通り上から魔力を連打だ。私は呪文を唱えて、アンはゾルトリーク愛の消滅を最深部に放ち、ルドラは魔界の全てを焼き尽くすと思われるほどの魔力を放った。

 こんなにも重点的に魔力をぶつけられたらプランスでも傷を負うだろう。だけどプランスに場合ミーデスでそのままお返ししてくる。

 だから、この魔人も何かで跳ね返してくるかもしれない。とても怖い。

「一旦やめ!」

 ルドラが一時的に魔力を止めるよう合図した。これも作戦で少し休憩して魔力を回復させるという方法である。
 そうすることによって、もしも魔人が上に上がってきても、対応可能にするという方法だ。
 
 シルバーがいたならばそのまま下へと降りて行っていたが、今ここにはシルバーよりも手練れの存在は存在しないため、丁寧に攻めないといけない。
 相手はダンジョンの管理者だからダンジョンすらも操れると思う。そこが怖いところで他にも警戒すべきところがある。
 人の意識は無限じゃないから常に気を配るのは流石に無理だ。

「どうだぁ」

 彼が呟いた。魔力探知ではまだ生きている。
 でも片手に大きな損傷があることが判明していたが視界に収めないと真実がわからないのも事実で、彼が階段から下を覗く理由がよく分かった。
 私は下を見てないどころか、階段の二段目も見ていない。見たのは階段の一段目だけ。

 遠くからだと見えたからだ。

「よし、みんな勇気はあるか? 降りるぞ?」

 まっすぐ前に進めば階段があって、そのまま前へと進むことによってだんだんと下へと降りていける階段だ。

 だけど薄暗くて手も足も出な行く、霧と見えたのは魔力の結晶だった。一歩でも踏み出したら何故か死んでしまい気がしたけれど、今はルドラがいる。だから大丈夫だ。

「はい行きましょう。アンも覚悟はできてる?」

「誰に言ってるんですか、死ぬ覚悟なんてあの人が死んだ時からできてましよ!」

「それでは行こうじゃないか?」

 ルドラが先に階段に足を踏み出した。すると下から殺意の込められたなまくらがルドラの首を襲った。そこで私が杖でその鈍を叩き、前へと一歩踏み出そうと思ったが、階段を一段降りただけなのに、死ぬほどの魔力を感知した。これは強力と片付けれる問題じゃない。
 もっと凶悪な問題で深刻だ。

 もしかしたら刻刻に斬られて死んでしまうかもしれない。そういう魔力である。

 階段を一段降りるだけで、私たちに襲いかかる魔力の強さに驚愕しながらも、前へ進むしかないという決意を固めた。ルドラが最初に踏み出したときの鈍い攻撃は、こちらの注意を引くための罠だったのかもしれない。だからこそ、慎重に進まなければならない。

「くそっ・・・これがダンジョンの管理者の力か・・・・・」

 ルドラが呟いた。彼の顔に一瞬、恐怖の色が浮かぶが、すぐにそれを抑え込むように鋭い表情に戻った。周囲には魔力の結晶が霧のように漂い、その中に潜む危険を示している。

「慎重に、動くときは必ず確認してから。罠が仕掛けられているかもしれないから」

 私が指示を出すと、アンは鋭い視線を周囲に向け、注意深く進み始めた。ルドラも同様に、足元を確認しながら階段を降りていく。魔力の結晶が時折、ピリピリとした感覚を私たちに伝えてくるが、その原因を突き止めることはできない。直感的に危険を感じるが、今は進むしかない。

 一歩一歩、階段を降りていくごとに、周囲の魔力の波動が強くなっていく。私たちは常に緊張を保ちながら、少しずつ降りていった。どこかで、魔人の気配が濃厚に感じられ、その魔力が空間を歪めているのがわかる。

「アン、何か感じる?」

「はい・・・・・魔力が強すぎて、正確な位置はわかりませんが、何かが近くにいるのは確かです」

 アンの言葉に私たちはうなずく。進むほどにその魔力の強さが増し、周囲の暗さがより一層深まっていく。まるでこのダンジョン自体が私たちに対抗しているかのようだった。

「この先が最後の試練になるかもしれない。全員、最善を尽くす準備をして」

 私の声が響くと、ルドラとアンはそれぞれの武器を構え、心の準備を整えた。どんな困難が待ち受けているのかは分からないが、私たちは前に進むしかない。意識を集中させ、階段を降り続ける。

 階段の下へと進むにつれ、魔力の波動がさらに強くなり、空気がひんやりとした冷たさを帯びてくる。時折、足元に結晶が突き出ているのを見かけ、それらが発する微弱な光が不気味な雰囲気を醸し出している。

「少し休憩しよう」

 ルドラが突然、進行を止めるように言った。彼の顔には冷静さを保ちながらも、内心の緊張が隠せない様子が伺える。魔力を回復させるための作戦の一環だろう。私たちはその言葉に従い、一時的に立ち止まり、周囲の警戒を怠らないようにしながら、体力と魔力の回復に努めた。

 その間も、ダンジョン内の魔力の流れが変わらず、私たちに圧力をかけ続けていた。時折、足元の結晶が揺らめき、奇妙な音を立てていたが、それが何を意味するのかはわからない。直感的に、これから何が起こるのかという不安が募っていく。

「そろそろ行きますか?」

 アンの声が静寂の中に響く。私たちは深呼吸をし、再び階段を降り始めた。前方には、魔力の強さが増すごとに、より深い暗闇が広がっている。階段の終わりが見えないほどの長さで、目の前には魔力の霧が立ち込め、その中に潜む危険が感じられる。

「皆、油断しないで」

 私が声をかけると、ルドラとアンは再び気を引き締めて、足を進める。階段の下からは、強烈な魔力の圧迫感が伝わってきて、その威圧感に私たちは思わず体をこわばらせた。

「ここから先が本番だ。全力で行こう」

 ルドラが力強く宣言し、私たちは階段の最下部に辿り着いた。そこには、ダンジョンの管理者である魔人の姿が待ち受けていた。彼の目には冷徹な光が宿り、その威圧感に私たちは一瞬ひるむ。しかし、気を引き締めて、最終決戦に臨む準備を整えた。

 魔人の姿がより鮮明に見えてくると、彼の周囲には、さらに強力な魔力の波動が渦巻いているのがわかる。その魔力はただの威圧感ではなく、実際に空間を歪め、私たちの動きを封じ込める力を持っていることが感じられる。どれだけの力を持っているのかは分からないが、これからの戦いが非常に厳しいものであることは確かだった。

「いよいよだな・・・」

 私が呟くと、ルドラとアンも同様に覚悟を決めた表情でうなずいた。魔人との対決に向けて、私たちは最後の力を振り絞り、全力で戦う覚悟を固める。その瞬間、ダンジョン全体が緊張感に包まれ、戦いの幕が上がろうとしていた。
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