結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第三部第二章 ダンジョン

処刑の神

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 そして、ダンジョンの最深部についた。
 強力な魔力を感じていたのに、一気に静けさがこの空間を覆った。静寂なこの空間を誰が作り出しているかなんてすぐに分かった。
 その人物はダンジョンから出た時に会ったあの魔族であった。その魔族は今一人夢物語を語るようにしてわ私達を見ている。
 目は開いていないない。私なんかに目を開ける必要がないとでも言うのだろうか。
 それなら今この状況で、総攻撃を仕掛けるべし。敵を弱く見たそのせいで死んでしまうのは無念のほかないだろう。

 だけど本当に殺せるかどうかはわからないため、ゆっくりとヒットさせて危険はできるだけ犯さない方が良い。

「回り込むますよ!」

 ルドラが合図すると私たちはこの円型の石畳の空間で三角という最強の状態で魔族を追い込む。
 
「ミア!」

 私は雷の呪文を発動して、魔族に雷を落とす。
 光のスピードだからルカでもないと避けることは不可能だろう。
 そしてこの間に、文字を読む。
 頭部の文字を読んだほうがいいから頭部に集中したけれど全く読めなかった。これは力の差だろうか?
 いや違う私が恐れているのだ。この魔族と戦っていることに対して私は怖がっているのだ。
 いや違うのだ、勝てるイメージが未だにできていないだけだ!

「怖がるこちはない、私がいるのだから」

 再履げなく風に乗ったように、ルドラが魔族の懐に入って剣を振った。そして、霧のように姿を消し次々と魔族に剣を振る。
 魔族の血が舞っているようだ。だけど同時にルドラの血と見られるものが宙にも舞う。
 それを私はただ見ているだけ。それでいいのか? ここへ連れてきてしまったのは私なんだよ? こんな戦闘を眺めているだけでいいの?
 でも今動いたら死んじゃう・・・・・

「「それはプランス、あの人、ルドラかれも一緒でしょ! 私も戦うしかないのよ!」」同時にアンと私は一歩前へと出て魔力の総攻撃を再び開始した。これで何かが吹っ切れたように恐怖がなくなったから魔族の文字を読めるかもしれない。
 その時だった、魔族が私の方を睨め付けた。覇気ということだ。
 恐ろしい恐怖と共に、これには勝てると思った。

 それも束の間、魔族が私に魔力を使った。まさか私の技に気づいているのかもしれない。
 まあ、あいつのせいで幻覚に入っていたのだから当たり前か。

「お前らに言っておく。我はお前ら小童よりも強いぞ」

 魔族は目を開けて私を見た。何か疑わしいという眼をしている。

「小童とは随分舐めてくれましたね?」

「己がまだ貧弱だからだ。死ぬ気で来い。全員でだぞ?」

 ルドラが一歩前に踏み出し、鋭い目つきで魔族を睨みつけた。その一瞬で、場の緊張感はさらに高まった。彼の剣先は震えていない。それどころか、魔族の挑発により、さらに闘志が燃え上がっているようだ。

「全員でだぞ・・・・・? 面白いことを言うじゃないか」

 ルドラが嘲笑うように呟いた。そして、私たちもそれに呼応するかのように、再び魔力を集中させた。さっきの総攻撃でさえ、あの魔族には通じなかった。だが今度こそ、全力を超える力で打ち破るしかない。

「ミア、準備はいいでしょうか?」

 ルドラの声に私は強く頷いた。手のひらに溜まる雷のエネルギーは、先ほどよりも遥かに強く感じられる。アンも同じく、背筋を伸ばし、いつでも攻撃に移れるよう集中している。

「覚悟は決まっていますよ、ルドラ」

 アンが静かに言った。その目には一片の迷いもない。

「ならば行くぞ!」

 ルドラの掛け声と同時に、私たちは一斉に攻撃を開始した。私の雷が魔族に向かって轟き、アンの闇の力が包み込む。そしてルドラは、炎の剣を振りかざして真っ直ぐに突き進んだ。

「フッ、これが貴様らの全力か?」

 魔族が不敵に笑みを浮かべたその瞬間、彼の体から紫色の光が放たれ、私たちの攻撃が一瞬にして霧散した。まるで触れることさえできなかったかのように、私たちの魔力は無に帰してしまった。

「なんて力…!」

 私は驚愕し、思わずその場で立ち尽くしてしまった。アンも同様に顔を歪め、何かを感じ取っているようだ。

「まだ終わりじゃないぞ、立て!」

 ルドラが私たちに檄を飛ばした。その声に再び気を取り戻し、私は再度魔力を手に集める。だが、どうしてもこの魔族に打ち勝てるイメージが湧かない。

「小童ども、貴様らではこの私には到底勝てん」

 魔族の言葉に、絶望が心に忍び寄ってくる。しかし、ここで諦めるわけにはいかない。

「私たちは・・・まだ終わってない!」

 私は叫び、再び雷を放つ。アンも負けじと魔力を叩き込む。ルドラは剣を振り上げ、最後の一撃に全てを賭けるように突き進む。

「行けぇぇぇ!」

 その叫びと共に、私たちの全ての力がぶつかり合った。しかし、次の瞬間、魔族の圧倒的な力がさらに増し、私たちは一瞬で弾き飛ばされた。力の差は歴然だった。

「これが、魔族の・・・・・本当の力か・・・」

 私は倒れ込みながら、遠のく意識の中で、魔族が再びその冷徹な笑みを浮かべているのを見た。
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