結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第四部第四章 模擬戦

六話

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 そして、クリスタルとの戦闘が開始された。クリスタルは剣を抜いてこちらに向けている。
 そんな物騒な物を向けるのはクリスタルらしくない。つまり何か裏があるな。シルバーとは違い完成度が高い代物だろう。とても気になって仕方がないが、俺が引き出してやるしかないようだな。

 最初っから本気でいかないと後々苦し紛れに言い訳を言ってしまうことになりかねない。だから本気で行くぜ。

 でも、あまりに力を出しすぎてクリスタルが死んでしまっても困るところだけど、どれくらいの魔力で戦えばよいのだろうか?

 いやそんなことを考えているうちに死んでしまうのはこちら。


 製造魔力発動! ドラゴンを作れ!


 自動的にドラゴンを作り出した。すると一目散にクリスタルを追いかける。派手な技だけど、防御に徹しつつクリスタルの技を見切るにはこうしなければならない。

 魔王として、魔族に稽古をつけるのは普通のことだけど、一方的に暴力を振るっていてはそれはただの暴力になってしまう。だからじゃんじゃん攻撃してきてほしい。
 そしてクリスタルの脳を使い、俺にダメージを与えてみろ。

 その時だった、後ろから激痛が走る。これは魔力じゃない。剣ただの剣。
 まさか奇襲? いや違うこれはクリスタルの剣だ。

 どうして魔力も何も使ってないのに俺にダメージを与えてたのだ? まさか、分身体がいたのか? いやそれならすぐに気配を感じれる筈だ。
 魔力探知も怠らなかったと思っているけど、全く感じられなかった? まさか移送術? 
 俺の内部に剣を転送したのか? それなら話はつくけど、これは後ろから刺されたとしか考えられない。もしかして剣を投げたりした?
 あの頭脳なら可能だと思う。

「さすがだな、まさか投げて俺にダメージを与えるとは」

 多分クリスタルは自慢の頭脳で俺の動きを予想し剣を投げたのだろう。そんなことができるのはクリスタル以外ないし、そもそも貫通させるだけで本当にすごい。
 それにクリスタルは強くない。力では一般魔族と同じくらいだ。
 なのに貫通させるとは、もしかして自分の手を強化する実験をしてそれを使ったのか?

「ふん・・・・・。確かに投げましたが、どうして貫通したのかは私にも存じておりましせん」

 その言葉に一時的に沈黙の時間がやってきて、この戦いは中断される。どういうことだ? 

 もしかして、人間界のスパイがいるのかもしれない? 
 
 クリスタルが投げた剣に魔力を込めて俺にダメージを与えたのか? それでも俺に刺さるはずがないし、クリスタルはどうして剣を投げたのだ?
 これから俺に攻撃を仕掛ける気だったのか? それじゃなかったらここにネズミがいる。そう考えていると、観客側からざわめきが聞こえてきた。
 何やら悲鳴のような音。

 もしやこれは、訓練真っ最中に戦争を仕掛けてきたのか!? だとしたら完全防御体制になるべきだろう。
 もしかしてクリスタルの魔力? いや、この場でそんな技を使って大問題にするほど、クリスタルは能無しじゃない。だからそれはない。
 ならやっぱり、ネズミが潜んでいたいるするのか?
 ならば

「防御体制を徹底しろ! まだルカは来ていないようだ! 悲鳴の聞こえた観客側に部隊を送らせろ! そして、全魔界に知らせて宣戦布告の可能性がると知らせろ!」

 こちらも防御、戦闘体制に徹するまでよ。

 そして、俺はミアを護る。ミアが死ななければ復帰ができるから俺の次に重要な人物である。
 いや俺がいなくてもルカを倒せるかもしれないから、ミアが一番重要な人物だな。

「クリスタル、これはなんだと思う?」

「おそらく、この場を狙ったのは魔族の数が多かったからでしょう。でも突撃してきたのは、小童でございます。恐らく今頃一般魔族に食い殺されていることでしょう・・・・・」

 クリスタルは真面目な顔で平気にグロいことを口にする。多分、自分の考えが正しいと思っているからだろう。まあ確かに、クリスタルの頭脳は確かに全て正しい。正しくないことを口にするほど、クリスタルは馬鹿でもない。

「なら、我々も黙ってはおけませんね? 人間界への侵略を試みましょう」

 俺はこの出来事は境に人間界に侵略を試みることにした。確かに無防備なことはしないがただ侵略というだけなら大丈夫であろう。
 直接攻撃は仕掛けない、ちょこまか攻撃をするだけだ。そして、結界を破壊して内部の者を混乱に陥れる。
 そうすることによって、兵士の心に傷を負わせ万全の状態で戦闘できないようにする。戦争というのは精神喪失した国が絶対に負ける。
 だけど、魔界の者は精神喪失など絶対にしない。自分たちは強いと教えているからであろう。自分が強いと思わなければ貧弱なままでいるしかなくて、成長ができない。
 実は貧弱な者ほど、強い場合もある。

 そんな考えを心に秘めてミアの元へと走る。ミアのことだから、大丈夫だと思うけど実際は弱い場合もあるから気をつけなければならない。

「クリスタルは俺について来い。お前の頭脳が今必要となっている」

 違う本当はクリスタルが怪しいからだ。もしかしたらネズミの可能性がある。そんなのを俺から遠ざけたら誰も止めることができない。
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