結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

恋愛系

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第五部第二章

運命の時

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 彼女は笑って見せた。これは、戦場から帰った夫に対する愛でしかなかった。
 たぶん俺が生きている理由は今ここにあるのだろう。彼女という美しく、儚い存在。
 今にもないていいかと問いをかけてしまうかもしれないと考えるほど彼女は、尊い。
 眼中に収めるのは、流石に勿体無いほどのお姿だ。今日から彼女を平和にしてあげたいと思った。

 彼女は本が好きだから、何か本をプレゼントしてあげるのもいいことだろうな。
 なんの方が良いだろうか? やっぱり、恋愛小説がいいのかもしれない。最近は彼女も本に飢えているし。

 俺は伝達で、執事たちにこう伝えた。

 [小説を持ってきてくれないか? 恋愛小説でミアが好きなジャンルの恋愛小説をお願いする]

 そうすると、すぐにドアをノックされた。さすが有能な執事たちだ。言ったことはすぐにやってくれる。これが、誇りに思えるうちの執事たちだ。

「入ってよろしい」

 俺がそう大きな声で言うと、ゆっくりドアが開いた。執事が独りできた。片手には黒い表紙の本を持っていた。
 結構太くて、ミアが満足できるくらい読める本であろう。
 
 ちょうどいい本を持ってきてくれた執事に感謝だ。飲み込みも早いから、ミアにプレゼントするということを理解しているだろう。

「これは、ミア様にプレゼントです」

 ミアにゆっくり近づき、執事は機嫌気褄を取るように跪き本をミアに渡した。

「これはプレゼントでございます」
 
 太平楽を並べるように立ち上がると、執事は颯爽と扉の方へと歩き出した。
 この一瞬の動きだけだったけど、丁寧さが感じられた。
 さすがは俺が見込んだだけある、執事だ。

 執事長にも任命していいと思う。それくらい俺は彼を信用している。

 名前は確か、クレオパトラ・ベニークルーじゃなかったけ? 今度任命式をやるとしよう。

「ミア、この本はどうだ?」

 何気ない質問に自分でも感動してしまう。こんな質問をできるくらいの余裕を常に持っておきたいと感じたが、これからはもっと、忙しくなって戦闘も悪化するだろう。
 犠牲者まで出る可能性がある。

「いいね、この本古いけど面白そう」

 確かに、表紙は古いけど、何か頑張ったオーラを感じた。

 作者が念入りに書いたのだろう。今もたぶん生きているだろうけど、作者名を確認するとクレオパトラ・ベニークルーでさっきの執事の名前だった。
 まさか自分が筆蹟した本を、読ませにくるとはなかなか、悪ですね。

 このような悪巧みが、後々の未来を輝かせると言っても過言ではない・・・・・。特に真面目な者が悪巧みした場合は。
 俺は真面目なのだろうか?
 周りはまじめ者が多いが、自分は違う気がする。ただの脳筋としか思えない。自分はただの脳筋で戦いのことに関してしか、頭が回らない。

 それは守ると言う気持ちが大きいからだと、誰かに言われたが真実はよくわからない。どうして自分は、戦いに向かうのかわからない。
 ただ戦いたいからだとか、そんな甘ったるいことじゃない。
 何か戦いたいじゃない、平和にしたいということで戦わないといけない。でも、この目に映すとそうは思えなくなっている。
 戦いを見ると加勢したくなってしまうのが、本能のように体が動いてしまう。
 ダメだとわかってもほって置けない。そう考えて、すぐに加勢してしまう。まあそのお陰で、今魔界は平和になっている。

 結果オーライとかの言葉で片付ける何、ミアは嫌だろう。俺が怪我するだけじゃなくて、兵士が傷を負っただけで涙を流すこともある。
 とても、考えられない。
 確かに兵士が傷ついたのは、嫌だが涙を流すことはしない。
 理由は、兵士だからだ。
 怪我をしない兵士は兵士じゃないと思っていない。確かに強敵じゃなければ怪我などしないと思うが、雑魚敵相手に傷を負った場合はその兵士が悪いのでは? と考えてしまうことがあるが、最近はできるだけそんなことを考えないようにしている。
 自分も雑魚敵に負けるかもしれないから、安心していては絶対ダメだ。

「この小説、恋愛小説だけど、すごく深くてミステリー小説みたいな小説だね?」

 ミアがベッドに横たわって、本を読みながらそう呟いた。ミステリー小説に似ている小説というのはなかなか深そうだ。

 俺もたまに、小説を読むがミアほどではない。ミアは毎日にのように、読書をしている。
 本当に読書家だ。

「ミステリー小説かー、どんな感じ?」

「霊を探す旅をしているけど、その間に恋をするって話」

 霊を探すってところでホラー感が強まった。だけど、恋を入れることによって、恋愛ミステリー、と、コーヒーに砂糖を入れたように甘くなった。
 だから、読みたくなるのだろう。

「面白そうだね」

 それだけ言って、俺はミアの隣に横になった。
 甘い香りと、本の古い紙の匂いがする。まるで睡眠魔法のように寝れそうだった。匂いだけでこれだけ眠れるようになるのかもしれない。
 
 だんだん目が瞑ってきた。眠い証拠だろうか? でも、今寝たら後あり後悔するかもしれない・・・・・。俺は黙ってミアに抱きつくと眠ってしまった。
 どんな夢wp見るのだろうか? もしかしたらもう夢の中ー・・・・・」
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