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第六部第一章 運命の時
六話
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プランスはルカのことを一時も目から離すことはなかった。
目を離せばどうなるか分からないため、定期的に体の一部を弄る。
こんなんでは、永遠に続いてしまう。プランスはどうするかずっと悩んでいた。
ルカが立ち上がらないからと言って、安心もできないし、五年間寝ていない。
ルカはいつでも笑っていて、身も心も悪魔に囚われたような感じで、プランスは恐怖を覚えている。
どうすればこの怪物を倒せるのだろうかと、プランスは思考を巡らせる。
魔界の地下深くに、埋まっている歴代の魔王達に協力してもらうというのもいいが、制御できるのだろうか。
それにどうして、ルカが前魔王の死体を持っているのだ? という思考にプランスはつまずいている。どうして前魔王の死体をルカが持っているのだろうか、それは数十年前に遡る。
ルカは隠れて魔界に入った。その時に目立ったことはしていなく、ただ魔界を偵察しに来ていた。
そんな時に魔力と魔力のぶつかり合いの音を五感で察知したため、魔力を完全にゼロにしてそこに向かうと、恐ろしいほどの魔力を持っている者同士が殺し合っているではありませんか。
と、ルカはプランスと前魔王を目撃したのである。どちらが勝つのか、ルカは眼を光らして見ていた。
そして結果プランスが前魔王の首を討ち取りこの戦いは終結を迎えた。
だけど、ルカは前魔王の死体に無限の可能性を感じていた。だからルカは前魔王の死体に近づき瞬間移動でゼレーナ王国に生き、屋敷に地下に極秘で前魔王の死体を隠したのだ。
そんな感じで今に至るわけだ。
そしてプランスは、歴代魔王の死体を蘇らせるのではなく取り込めば良いのでは? という思考に辿り着いたが、強大すぎる魔力を一瞬にして取り込むのは無理な話だ。
そのため、歴代魔王の死体を取り込んでいる間に、ルカかが傷を回復させて逃げられては困る。ひとときも眼を離さなかったから今があるのに少し眼を離したらどうなることやら、プランスの思考はこんがらがる。
シルバーとかにお願いして歴代魔王の死体を持ってきてもらう、という選択肢もあるが少しの気の許しも効かない。
(あ、待て・・・・・・・。ミアにお願いしたらいいんじゃないのか? ルカはミアの邪魔はできないし接触もできないだろうし・・・・・否待て、ルカは色々な亜人を取り込んでいるのだ、あの契約すらも撤去されているのでは?)
プランスは刺すような眼でルカも見つめて内臓を全て取り除き、内臓を剣に変えた。そのまま剣をルカの首目掛けて突き刺したが、当たり前に防がれた。
「何だよその眼~。俺もだんだんハイになってきたんだけど・・・・・」
ルカは色々な血を取り込みすぎて、前のような冷静さは失われてしまった。それは血が暴走しているためであるが、ルカの精神で他種族の暴走を抑えているのだ。
そのため、精神という文字がルカの心の中から失われた。ルカの精神は今現在、他の血に支配されていて、ルカの体を操っているのはルカの精神じゃなくて思考だ。
ルカの体が動かないのとは関係はない。ただ現在ルカの体はプランスによってボロボロになるまで、弄られているのである。
「そうかじゃあ死んでくれ」
プランスが魔力の塊をルカにぶつけた。これは太陽と同等の質量も持っていた。だけどこれですら、ルカは笑って生きていけるのだ。
炎がルカの身体中を纏った時、焦げているような匂いがプランスの鼻に入ってきた。それに、煙が岩盤の城に行き渡る。プランスは暗視のような中、魔力探知でルカの場所を特定し、製造魔力でルカの体を岩盤で固定する。
それはそうと、この煙が凄すぎて、プランスは眼を細めてる。そして超高速でこの煙を異世界袋の中に吸い込ませる。それでもなお、無限に灰のような煙は湧いてくる。
だけど、プランスが発した魔力だ簡単にこの煙すらもなくすことができる。エクスカリバーを横に強く振ると煙はさっていき、ルカが倒れながら固定されている姿を、プランスは上から見下した。
その筈だったのだが、エクスカリバーを振るのが遅かったらしく、ルカが抵抗し始めたのだ。どうやら精神の一部が戻っているらしく、プランスは苦の顔になった。
最初にルカが行った行動は自分に取り付けられている器具を壊し、この岩盤の城を出るという行為だった。そして逃げるために閃光をプランスに放った。だけどそう簡単にプランスから逃げることは無理な話だ。プランスは手始めに閃光を避け岩盤の城を凝縮して岩盤の精度を高めた。これならば、ルカが岩盤の壁を壊すまでに時間を有する。
プランスは製造魔力でルカの体をいじりに弄って、回復までに時間を有するようにした。これで再び同じことが繰り返されるのだ・・・・・。
ここでプランスは気がつく、どうして魔力が使えない状況で治癒の魔法が使えるのだろうか、それに閃光をルカは使えたのだろうか?
もしかして、弱小魔力に関しては使えるとか? でも治癒魔力に関しては弱小魔力じゃないのか? プランス自身に害がないから弱小魔力と認識されているのかもしれない・・・・・・。
プランスはこの戦闘時に頭が混乱していてこの五年間その事に全く気づいていなかった。それだけ混乱しているということに、プランスは自暴自棄になっていた。その証拠に魔力にブレがある。それは戦闘に影響を生じる可能性があって今すぐに、このブレを治さなければならない。
プランスはこのブレを治すために、この戦闘に集中している。
プランスは空中からエクスカリバーを振り下ろした。
ルカは身動きがまたしても取れなくなり、激痛の中、踠くこともできなくなったが、死ぬことがなくてさらに痛みに苦しむ。
それに慣れてくると、痛みはないがただ体が動かせなくなる。
そしてプランスは追い討ちを掛けるように、閃光を降り注いだ。
恍惚とルカは閃光を眺める。まるで流れ星に願いを告げるようにして、喜びの笑みを浮かべる。だがその流れ星が、自分に降り注いだ。
それでもなお、涙を流さずに、笑っている。
まさにとち狂っているとしか言いようがなく、プランスは驚愕した。
ルカの上腕二頭筋に閃光が何発も同時と言わんばかりに降り注いだから、ルカの上腕二頭筋から手が切断された。
どうやら、急所だけは防御が硬い、ということをプランスは理解した。
この五年間落ち着いていなかったこともあり、今になっての気づきが増えている。
その気づきと共に、エクスカリバーでルカの四肢目掛けて自動攻撃とプランス自身のステータスで空中から地面までの重力を利用して創り出した勢いで四肢を両断した。
だが次の瞬間には骨が伸びてきて徐々に肉付けまでされてきている。
何度斬っても同じことが繰り返されて、プランスの精神がすり減っていく。
だから一時的に下がり、またさっきと同じ状況になる。バカみたいだ、こんなことをして五年か・・・・・・と、プランスは絶望を露わにはしなくても、心の中でずっと念じている。
(今は何とか、ルカを逃さず捕えることができたが、次があるのか・・・・・・?)
プランスは壁にぶつかっている。その壁というのが、シルバーや兵隊を呼び多戦してもらうということだ。シルバーにプランスが来てくれと言ったら、死んでもいいと胸に、来るだろう。
勿論ルドラに同様のことをしたらシルバーと同様の行動になるだろう。だけどそれで、ミアまで多戦してきて、ミアが死んでしまって皆を生き返らせる方法が失われたとしたらどうしたらいいのだ・・・・・・。
その思考がプランスの脳内の五割を占めて、決断に忌避感をプランスは感じていた。自分の選択で今後が左右するが、プランスはいち早くミアを抱きしめたいという幸せボケを、望んでいた。
だから一刀一刀に命をかけていた。
(否待て、何で俺は今後のことを考えているんだ・・・・・・・・・・・。俺が生きてるのは・・・・・・・・・今だろ!!)
「「俺が生きているのは今だ!!!!」」
その声が岩盤の外まで響き渡った。下手をしたら魔界全体に広がっていたかもしれない。だけど。プランスはいつもなら普通に考えていたことを、今ようやくその域に辿り着いた。
それでもこの声でルカは驚いたような驚愕したような、もう結末が見えたような顔をした。
プランスは両手を広げて羽ばたくように眼を閉じた。すると、反響した声がまるで創造神のような声に変わって美しい声と見た目になり、神話に出てくるような創造の父の姿になった。
その時ミアも神話の話に出てくるような御伽噺に出てくるような格好に変わった。プランスは創造の父でミアは創造の母の服装になり、魔界に繋がる扉から発しられる魔力が平和な魔力なった。
魔界への扉付近にいる子供の帽子やゆっくり本を読んでいる女性の麦わらの帽子が空へと羽ばたいた。
風で芝生の草が宙に浮かび世界が始まるようにして、鳥が空を優雅に飛び、ミアの顔は微笑みに変わり、アンの服装と顔まで変わり、次々と魔族の服装が変わっていった。
まるで皆が創造族と言われる、全てを製造した者達と同じ服装となり微笑み方も柔らかな布の上に寝ているような感じの顔だ。これは全てが一致した証拠だ。
プランスが今まで以上に、今を生きているということを意識して、皆が同時にそのことを考えたのだ。
知らない魔族ですらも頭の中で今を生きていると考えたのだ。血が共通してつながっているからといってこんな奇跡が起こるわけがない。
それにもう魔族じゃなくて創造族。それなら歴代の魔王と呼ばれていた者は誰だったのだろうか。
それは、創造の父と創造の母が生み出した創造族の一員で創造の父を産んだのはその前にプランスが創り出した創造族の一員だ。
そしてプランスは転生して前魔王の嫁から産まれたのだ。
それと同様にミアはこの世の実態として生きながらえたのだ。皆(魔族達)も同じだ、憑依するのではなく自分だけの肉体を手に入れるためにカラクリではなくちゃんと意識のある者(プランスとミアの息子娘達)から産まれたのだ。
どうしてプランスとミアは自分達の子供だけで満足しなかったのか、それは何かの問題が起きた時、自分の子供という意識で何か変わるかもしれないとプランスとミアは考えたのだ。
それでもプランスの父とされている前魔王は傲慢な性格だった。それはプランスが色々な性格の人物がいてもいいのでは? と、どんな性格になるかわからないまま子供を産んだのだ。
そしたら背徳感を抱えた子が産まれたのだ。
プランスはその事実を思い出して両目から涙を流した。炸裂な心のままプランスはルカの方を見た。だけどルカも馬鹿ではない、野生の本能で咄嗟に魔力という魔力を使い自分の肉体の傷を回復させて、壮絶な顔をして後ろを振り返らずに、岩盤を壊して何処かに去ろうとした。
だけどプランスは何もしないでその姿を哀れな者を見るかのような眼差しで眺めていた。ルカは身体中に蕁麻疹が走り、何時自分が死ぬのかわからないまま、瞬間移動でゼレーナ王国に瞬間移動で戻る。
この時に魔界だから瞬間移動で外の世界に戻れないことをルカは初めて知ったが分身体をゼレーナ王国に置いてきたから意識を交換して分身体に意識を憑依させた。だけどゼレーナ王国の兵士はミアによって殲滅されており、ルカは壮絶と座り込んだ。
自分の部屋とはいえ、情けないと心の中では思っていたが自分のことどうにかできるレベルじゃなくて、ただ座り込んだ。
でも、殲滅した兵士はミアに抵抗した者だけだ。ミアも人道がある、無差別に殺すことはしない。
ルカがどうしてこんなに早くこのことに気付いたかというと、魔力が全く感じ取れなかったからだ。
「何でだよーーーー! ってかなんだよ、あんな奴・・・・・・・。プランスとか言ったが何だよあの強さ、何だよマジで!」
床をプランスは何度も叩く。そのためこの屋敷が揺れ、まるで地震が起きているような、と、メイドはそう思っていたが実際はルカの明け暮れた無謀な気持ちが露わになっているだけだ。
ルカにとっては初めての敗北だったのかもしれない。それで気持ちが露わになっている。もう二度とプランスとは戦いたくないと思っているが、負けず嫌いな性格がここで仇となった。
数十年の時が過ぎた頃にまた殺しに行くと、ルカは自分に誓ったのだ。だけど今のままであの怪物に勝てる、イメージがルカには持てなかったけど未来、の自分なら・・・・・・・。
あの怪物に勝てると本気でルカは思っていた。
「何時か絶対。あいつを殺す・・・・・・・」
だがしかし、プランスは創造の父そう簡単に殺すことなど不可能な話だ。
目を離せばどうなるか分からないため、定期的に体の一部を弄る。
こんなんでは、永遠に続いてしまう。プランスはどうするかずっと悩んでいた。
ルカが立ち上がらないからと言って、安心もできないし、五年間寝ていない。
ルカはいつでも笑っていて、身も心も悪魔に囚われたような感じで、プランスは恐怖を覚えている。
どうすればこの怪物を倒せるのだろうかと、プランスは思考を巡らせる。
魔界の地下深くに、埋まっている歴代の魔王達に協力してもらうというのもいいが、制御できるのだろうか。
それにどうして、ルカが前魔王の死体を持っているのだ? という思考にプランスはつまずいている。どうして前魔王の死体をルカが持っているのだろうか、それは数十年前に遡る。
ルカは隠れて魔界に入った。その時に目立ったことはしていなく、ただ魔界を偵察しに来ていた。
そんな時に魔力と魔力のぶつかり合いの音を五感で察知したため、魔力を完全にゼロにしてそこに向かうと、恐ろしいほどの魔力を持っている者同士が殺し合っているではありませんか。
と、ルカはプランスと前魔王を目撃したのである。どちらが勝つのか、ルカは眼を光らして見ていた。
そして結果プランスが前魔王の首を討ち取りこの戦いは終結を迎えた。
だけど、ルカは前魔王の死体に無限の可能性を感じていた。だからルカは前魔王の死体に近づき瞬間移動でゼレーナ王国に生き、屋敷に地下に極秘で前魔王の死体を隠したのだ。
そんな感じで今に至るわけだ。
そしてプランスは、歴代魔王の死体を蘇らせるのではなく取り込めば良いのでは? という思考に辿り着いたが、強大すぎる魔力を一瞬にして取り込むのは無理な話だ。
そのため、歴代魔王の死体を取り込んでいる間に、ルカかが傷を回復させて逃げられては困る。ひとときも眼を離さなかったから今があるのに少し眼を離したらどうなることやら、プランスの思考はこんがらがる。
シルバーとかにお願いして歴代魔王の死体を持ってきてもらう、という選択肢もあるが少しの気の許しも効かない。
(あ、待て・・・・・・・。ミアにお願いしたらいいんじゃないのか? ルカはミアの邪魔はできないし接触もできないだろうし・・・・・否待て、ルカは色々な亜人を取り込んでいるのだ、あの契約すらも撤去されているのでは?)
プランスは刺すような眼でルカも見つめて内臓を全て取り除き、内臓を剣に変えた。そのまま剣をルカの首目掛けて突き刺したが、当たり前に防がれた。
「何だよその眼~。俺もだんだんハイになってきたんだけど・・・・・」
ルカは色々な血を取り込みすぎて、前のような冷静さは失われてしまった。それは血が暴走しているためであるが、ルカの精神で他種族の暴走を抑えているのだ。
そのため、精神という文字がルカの心の中から失われた。ルカの精神は今現在、他の血に支配されていて、ルカの体を操っているのはルカの精神じゃなくて思考だ。
ルカの体が動かないのとは関係はない。ただ現在ルカの体はプランスによってボロボロになるまで、弄られているのである。
「そうかじゃあ死んでくれ」
プランスが魔力の塊をルカにぶつけた。これは太陽と同等の質量も持っていた。だけどこれですら、ルカは笑って生きていけるのだ。
炎がルカの身体中を纏った時、焦げているような匂いがプランスの鼻に入ってきた。それに、煙が岩盤の城に行き渡る。プランスは暗視のような中、魔力探知でルカの場所を特定し、製造魔力でルカの体を岩盤で固定する。
それはそうと、この煙が凄すぎて、プランスは眼を細めてる。そして超高速でこの煙を異世界袋の中に吸い込ませる。それでもなお、無限に灰のような煙は湧いてくる。
だけど、プランスが発した魔力だ簡単にこの煙すらもなくすことができる。エクスカリバーを横に強く振ると煙はさっていき、ルカが倒れながら固定されている姿を、プランスは上から見下した。
その筈だったのだが、エクスカリバーを振るのが遅かったらしく、ルカが抵抗し始めたのだ。どうやら精神の一部が戻っているらしく、プランスは苦の顔になった。
最初にルカが行った行動は自分に取り付けられている器具を壊し、この岩盤の城を出るという行為だった。そして逃げるために閃光をプランスに放った。だけどそう簡単にプランスから逃げることは無理な話だ。プランスは手始めに閃光を避け岩盤の城を凝縮して岩盤の精度を高めた。これならば、ルカが岩盤の壁を壊すまでに時間を有する。
プランスは製造魔力でルカの体をいじりに弄って、回復までに時間を有するようにした。これで再び同じことが繰り返されるのだ・・・・・。
ここでプランスは気がつく、どうして魔力が使えない状況で治癒の魔法が使えるのだろうか、それに閃光をルカは使えたのだろうか?
もしかして、弱小魔力に関しては使えるとか? でも治癒魔力に関しては弱小魔力じゃないのか? プランス自身に害がないから弱小魔力と認識されているのかもしれない・・・・・・。
プランスはこの戦闘時に頭が混乱していてこの五年間その事に全く気づいていなかった。それだけ混乱しているということに、プランスは自暴自棄になっていた。その証拠に魔力にブレがある。それは戦闘に影響を生じる可能性があって今すぐに、このブレを治さなければならない。
プランスはこのブレを治すために、この戦闘に集中している。
プランスは空中からエクスカリバーを振り下ろした。
ルカは身動きがまたしても取れなくなり、激痛の中、踠くこともできなくなったが、死ぬことがなくてさらに痛みに苦しむ。
それに慣れてくると、痛みはないがただ体が動かせなくなる。
そしてプランスは追い討ちを掛けるように、閃光を降り注いだ。
恍惚とルカは閃光を眺める。まるで流れ星に願いを告げるようにして、喜びの笑みを浮かべる。だがその流れ星が、自分に降り注いだ。
それでもなお、涙を流さずに、笑っている。
まさにとち狂っているとしか言いようがなく、プランスは驚愕した。
ルカの上腕二頭筋に閃光が何発も同時と言わんばかりに降り注いだから、ルカの上腕二頭筋から手が切断された。
どうやら、急所だけは防御が硬い、ということをプランスは理解した。
この五年間落ち着いていなかったこともあり、今になっての気づきが増えている。
その気づきと共に、エクスカリバーでルカの四肢目掛けて自動攻撃とプランス自身のステータスで空中から地面までの重力を利用して創り出した勢いで四肢を両断した。
だが次の瞬間には骨が伸びてきて徐々に肉付けまでされてきている。
何度斬っても同じことが繰り返されて、プランスの精神がすり減っていく。
だから一時的に下がり、またさっきと同じ状況になる。バカみたいだ、こんなことをして五年か・・・・・・と、プランスは絶望を露わにはしなくても、心の中でずっと念じている。
(今は何とか、ルカを逃さず捕えることができたが、次があるのか・・・・・・?)
プランスは壁にぶつかっている。その壁というのが、シルバーや兵隊を呼び多戦してもらうということだ。シルバーにプランスが来てくれと言ったら、死んでもいいと胸に、来るだろう。
勿論ルドラに同様のことをしたらシルバーと同様の行動になるだろう。だけどそれで、ミアまで多戦してきて、ミアが死んでしまって皆を生き返らせる方法が失われたとしたらどうしたらいいのだ・・・・・・。
その思考がプランスの脳内の五割を占めて、決断に忌避感をプランスは感じていた。自分の選択で今後が左右するが、プランスはいち早くミアを抱きしめたいという幸せボケを、望んでいた。
だから一刀一刀に命をかけていた。
(否待て、何で俺は今後のことを考えているんだ・・・・・・・・・・・。俺が生きてるのは・・・・・・・・・今だろ!!)
「「俺が生きているのは今だ!!!!」」
その声が岩盤の外まで響き渡った。下手をしたら魔界全体に広がっていたかもしれない。だけど。プランスはいつもなら普通に考えていたことを、今ようやくその域に辿り着いた。
それでもこの声でルカは驚いたような驚愕したような、もう結末が見えたような顔をした。
プランスは両手を広げて羽ばたくように眼を閉じた。すると、反響した声がまるで創造神のような声に変わって美しい声と見た目になり、神話に出てくるような創造の父の姿になった。
その時ミアも神話の話に出てくるような御伽噺に出てくるような格好に変わった。プランスは創造の父でミアは創造の母の服装になり、魔界に繋がる扉から発しられる魔力が平和な魔力なった。
魔界への扉付近にいる子供の帽子やゆっくり本を読んでいる女性の麦わらの帽子が空へと羽ばたいた。
風で芝生の草が宙に浮かび世界が始まるようにして、鳥が空を優雅に飛び、ミアの顔は微笑みに変わり、アンの服装と顔まで変わり、次々と魔族の服装が変わっていった。
まるで皆が創造族と言われる、全てを製造した者達と同じ服装となり微笑み方も柔らかな布の上に寝ているような感じの顔だ。これは全てが一致した証拠だ。
プランスが今まで以上に、今を生きているということを意識して、皆が同時にそのことを考えたのだ。
知らない魔族ですらも頭の中で今を生きていると考えたのだ。血が共通してつながっているからといってこんな奇跡が起こるわけがない。
それにもう魔族じゃなくて創造族。それなら歴代の魔王と呼ばれていた者は誰だったのだろうか。
それは、創造の父と創造の母が生み出した創造族の一員で創造の父を産んだのはその前にプランスが創り出した創造族の一員だ。
そしてプランスは転生して前魔王の嫁から産まれたのだ。
それと同様にミアはこの世の実態として生きながらえたのだ。皆(魔族達)も同じだ、憑依するのではなく自分だけの肉体を手に入れるためにカラクリではなくちゃんと意識のある者(プランスとミアの息子娘達)から産まれたのだ。
どうしてプランスとミアは自分達の子供だけで満足しなかったのか、それは何かの問題が起きた時、自分の子供という意識で何か変わるかもしれないとプランスとミアは考えたのだ。
それでもプランスの父とされている前魔王は傲慢な性格だった。それはプランスが色々な性格の人物がいてもいいのでは? と、どんな性格になるかわからないまま子供を産んだのだ。
そしたら背徳感を抱えた子が産まれたのだ。
プランスはその事実を思い出して両目から涙を流した。炸裂な心のままプランスはルカの方を見た。だけどルカも馬鹿ではない、野生の本能で咄嗟に魔力という魔力を使い自分の肉体の傷を回復させて、壮絶な顔をして後ろを振り返らずに、岩盤を壊して何処かに去ろうとした。
だけどプランスは何もしないでその姿を哀れな者を見るかのような眼差しで眺めていた。ルカは身体中に蕁麻疹が走り、何時自分が死ぬのかわからないまま、瞬間移動でゼレーナ王国に瞬間移動で戻る。
この時に魔界だから瞬間移動で外の世界に戻れないことをルカは初めて知ったが分身体をゼレーナ王国に置いてきたから意識を交換して分身体に意識を憑依させた。だけどゼレーナ王国の兵士はミアによって殲滅されており、ルカは壮絶と座り込んだ。
自分の部屋とはいえ、情けないと心の中では思っていたが自分のことどうにかできるレベルじゃなくて、ただ座り込んだ。
でも、殲滅した兵士はミアに抵抗した者だけだ。ミアも人道がある、無差別に殺すことはしない。
ルカがどうしてこんなに早くこのことに気付いたかというと、魔力が全く感じ取れなかったからだ。
「何でだよーーーー! ってかなんだよ、あんな奴・・・・・・・。プランスとか言ったが何だよあの強さ、何だよマジで!」
床をプランスは何度も叩く。そのためこの屋敷が揺れ、まるで地震が起きているような、と、メイドはそう思っていたが実際はルカの明け暮れた無謀な気持ちが露わになっているだけだ。
ルカにとっては初めての敗北だったのかもしれない。それで気持ちが露わになっている。もう二度とプランスとは戦いたくないと思っているが、負けず嫌いな性格がここで仇となった。
数十年の時が過ぎた頃にまた殺しに行くと、ルカは自分に誓ったのだ。だけど今のままであの怪物に勝てる、イメージがルカには持てなかったけど未来、の自分なら・・・・・・・。
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