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1章-1節.薬師の名門ブレルスクに入学した私は…
2.やっぱり、身バレするまで隠します。
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「(ザッ)…………着いた。(キョロキョロ)」
「「「「(ザワザワ)」」」」
凄い人だかりだな。ボアは……
「「「「ウォォォォォォォッ!!」」」」
「っ!?」
唐突に歓声が響く。
「おい見たか!?アイツ、本当にボアを倒しやがった!!」
「……信じらんねぇ。これって本当に現実なのか?」
「しかも、真っ正面から倒しやがった。あんな倒し方見た事ねぇよ。」
「確か……名前をアオバとか言ったか?」
人だかりの前列の方から、そんな会話が聞こえる。
「…ハァ……ハァ…ハァ……」
そして、沈黙したボアの正面には息を乱した少年がいる。
なるほど、あのアオバとか言う少年がボアを倒したのか。となると、あの地鳴りはボアが倒れた音だったのか。予感が外れてよかった。
見たところ怪我人もいないみたいだし、私の出る幕は無さそうだな。
「アイツ、確か噂の満点の合格者だろ?勉強だけじゃなくて、あんなに強いのか!?」
「流石バンデンクラット出身だな!俺たちの常識を外れてるぜ!!」
……バンデンクラット?フルスコア??
「噂には聞いてたけど、本当にボアを止めるなんて……」
「確か、アオバだっけか?これからが楽しみだ。」
「すっげえ!すっげえすっげえ!!」
もしかして、私だと勘違いされてるのか?
「いよっ!流石は満点合格者!!」
「バンデンクラット公爵の推薦は伊達じゃないな!!」
「いや…ちがっ……俺は……」
当のアオバは否定の姿勢をとっている。やはりそうか。
「「「「ア・オ・バ!ア・オ・バ!!ア・オ・バ!!!」」」」
「だから!俺は満点合格者じゃねぇぇっ!!」
「……………」
すまん、アオバ。この状況で名乗り出るなんて空気をぶち壊す真似は私には出来ない。私は名乗り出ないから、このまま公爵の紹介を受けた満点合格者として学園生活を始めてくれ。私は、目立ちたくないからな。
「「「「ウォォォォォォォォォォォォォッ!!」」」」
それにしても、ボアって倒すとこんなに歓声を上げられるものなのか。
今朝、家の周辺のをめちゃくちゃ倒しまくったし、素性がバレない様に気をつけないとな。
***
「(バタン)……ふぅ。」
……やれやれ。連日、精神的に疲れるな。
結局、あの後入学式は中止となった。
会場があんなんじゃ仕方ないけど……私、何のために行ったんだろうな。
おまけにボアを薙ぎ倒した少年を探す連中があちこちにいて、それを掻い潜って帰ることになった。
"「(タタタッ)キュキュ~」"
「モコ、ちゃんと留守番してたか?」
"「(スルスルスルスル)キュッ!」"
多少心配ではあったが、約束はちゃんと守れている様で何よりだ。
"「(スリスリスリスリ)」"
肩に登って頬を擦り寄せてくる。相変わらず甘えたな奴だな。
「……」
ティア達、今どのあたりかな?流石に連絡ぐらいあっても良いと思うんだけど。
まぁ、そのうちひょっこり現れるだろうし気長に待つさ。
「………」
それにしても、あのボア達は何処から湧いたんだろう?
この王都そのものが、樹海から見てかなり高度な位置にある。その上壁に囲まれているのだから、簡単に踏破出来るとは到底思えない。
学園については周囲の柵も出入り口も無傷だった。入りようがない。
そもそも、マウントボアは本来森の奥に棲む魔物だ。何の目的もなくこんなところまで来るとは思えない。
可能性としては、誰かが何らかの目的でボアをけしかけたとも考えられる。
だが、街中は昨日の夜からエリックを探す連中でひしめいていた。何か異常があればその時点で連絡が回っていてもおかしくない筈だ。
となると、単に気づかなかったか、けしかけた連中とグルだったかのどちらかという事になる。
後者だとしたら、なんだか後ろ暗いものを感じてならないな。
「………」
不毛だ。こういう考察は不毛の極みだ。
そんなことより、明日に備えて今日は早く休もう。
どんな授業なんだろうか。やっぱり初日は薬師としての心構えとかを説かれるのだろうか。今から楽しみだ。
「「「「(ザワザワ)」」」」
凄い人だかりだな。ボアは……
「「「「ウォォォォォォォッ!!」」」」
「っ!?」
唐突に歓声が響く。
「おい見たか!?アイツ、本当にボアを倒しやがった!!」
「……信じらんねぇ。これって本当に現実なのか?」
「しかも、真っ正面から倒しやがった。あんな倒し方見た事ねぇよ。」
「確か……名前をアオバとか言ったか?」
人だかりの前列の方から、そんな会話が聞こえる。
「…ハァ……ハァ…ハァ……」
そして、沈黙したボアの正面には息を乱した少年がいる。
なるほど、あのアオバとか言う少年がボアを倒したのか。となると、あの地鳴りはボアが倒れた音だったのか。予感が外れてよかった。
見たところ怪我人もいないみたいだし、私の出る幕は無さそうだな。
「アイツ、確か噂の満点の合格者だろ?勉強だけじゃなくて、あんなに強いのか!?」
「流石バンデンクラット出身だな!俺たちの常識を外れてるぜ!!」
……バンデンクラット?フルスコア??
「噂には聞いてたけど、本当にボアを止めるなんて……」
「確か、アオバだっけか?これからが楽しみだ。」
「すっげえ!すっげえすっげえ!!」
もしかして、私だと勘違いされてるのか?
「いよっ!流石は満点合格者!!」
「バンデンクラット公爵の推薦は伊達じゃないな!!」
「いや…ちがっ……俺は……」
当のアオバは否定の姿勢をとっている。やはりそうか。
「「「「ア・オ・バ!ア・オ・バ!!ア・オ・バ!!!」」」」
「だから!俺は満点合格者じゃねぇぇっ!!」
「……………」
すまん、アオバ。この状況で名乗り出るなんて空気をぶち壊す真似は私には出来ない。私は名乗り出ないから、このまま公爵の紹介を受けた満点合格者として学園生活を始めてくれ。私は、目立ちたくないからな。
「「「「ウォォォォォォォォォォォォォッ!!」」」」
それにしても、ボアって倒すとこんなに歓声を上げられるものなのか。
今朝、家の周辺のをめちゃくちゃ倒しまくったし、素性がバレない様に気をつけないとな。
***
「(バタン)……ふぅ。」
……やれやれ。連日、精神的に疲れるな。
結局、あの後入学式は中止となった。
会場があんなんじゃ仕方ないけど……私、何のために行ったんだろうな。
おまけにボアを薙ぎ倒した少年を探す連中があちこちにいて、それを掻い潜って帰ることになった。
"「(タタタッ)キュキュ~」"
「モコ、ちゃんと留守番してたか?」
"「(スルスルスルスル)キュッ!」"
多少心配ではあったが、約束はちゃんと守れている様で何よりだ。
"「(スリスリスリスリ)」"
肩に登って頬を擦り寄せてくる。相変わらず甘えたな奴だな。
「……」
ティア達、今どのあたりかな?流石に連絡ぐらいあっても良いと思うんだけど。
まぁ、そのうちひょっこり現れるだろうし気長に待つさ。
「………」
それにしても、あのボア達は何処から湧いたんだろう?
この王都そのものが、樹海から見てかなり高度な位置にある。その上壁に囲まれているのだから、簡単に踏破出来るとは到底思えない。
学園については周囲の柵も出入り口も無傷だった。入りようがない。
そもそも、マウントボアは本来森の奥に棲む魔物だ。何の目的もなくこんなところまで来るとは思えない。
可能性としては、誰かが何らかの目的でボアをけしかけたとも考えられる。
だが、街中は昨日の夜からエリックを探す連中でひしめいていた。何か異常があればその時点で連絡が回っていてもおかしくない筈だ。
となると、単に気づかなかったか、けしかけた連中とグルだったかのどちらかという事になる。
後者だとしたら、なんだか後ろ暗いものを感じてならないな。
「………」
不毛だ。こういう考察は不毛の極みだ。
そんなことより、明日に備えて今日は早く休もう。
どんな授業なんだろうか。やっぱり初日は薬師としての心構えとかを説かれるのだろうか。今から楽しみだ。
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