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1章-1節.薬師の名門ブレルスクに入学した私は…
5.代案が思い付くまで先延ばしにします。
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面倒な事になったな。多少食い下がってきても、適当に理由を付けて断ろうと思ってたけど……この子、謙った言動に反して中々頑固だ。
何というか、貸し借りに厳しい家で育ったのかもしれないな。
とはいえ、こんな事で金銭の類を受け取る訳にはいかない。
彼女だって、生活は楽ではない筈。その御礼で彼女の生活に何らかの支障をきたす様な事があって良いわけないし、何より他人と深く関わるのは私の本意ではない。
「……わかりました。あなたの申し出を受け、きちんと御礼を受け入れます。」
「はい!」
というか、こう言わないと引き下がらないだろうからな。
「しかし、御礼を受け取るのはその仔猫が完治してからにしましょう。」
「えっ?」
「当然でしょう。ただ足を固定しただけですから、ちゃんと治りきらない内は安心出来ません。それに、私が受け取る側ならば、いつ受け取るかを選ぶ権利は当然ありますよね?」
「あ……は、はい!もちろんです!!」
「でしたら、相談してじっくり決めましょう。お互いのためにも。」
「は…はい!わかりました!」
私だって、ただ話に流されるつもりはない。少しぐらい主導権を奮っても問題はない筈だ。
「では、その子の面倒は……」
「わ、私が!私が引き受けます!!」
「…よろしいのですか?」
「はい……私が見つけた以上、私が責任持って面倒を見たいと思います。」
別に私が引き受けてもよかったんだけど……まぁ、拾ったのは彼女だ。彼女に任せるのがセオリーか。
「では、仔猫の面倒はお任せします。明日から毎朝健康状態を教えてください。」
「はい!!」
「あぁ、それと……アレクです。アレクサンダーでもアレクシスでもなく、アレクが私の名前です。貴族でもありませんので、敬称も不要です。改めて、よろしくお願いします。カンナさん。」
「っ!…はい!」
そうして私は、帰路に着いた。
***
「(ガチャッ)……ふぅ。(バタン)」
“「(タッタッタッ)キュキュ~(ピョンッ…ハシッ)」"
私の従魔は、出迎えて早々飛びついて来た。
「あぁ、ただいま。モコ。」
“「……キュ?(スンスンッ)」"
「モコ?」
“「……キュゥ?キュキュゥ?」“
「あぁ、仔猫を手当てしたんだよ。」
“「……キュキュゥキュゥ?」“
「タラシって……そんなつもりは無いよ。」
目の前に苦しんでいる奴がいたから出来る限り助けた。そういう主義ってだけだ。
けど、所詮は私のわがままだ。私の従魔からしてみれば、自分達を特別扱いして欲しいって感情は当然だし、トラブルに巻き込まれないか心配するのも当然だ。
「やっぱり、こんな主は嫌か?」
“「……キュゥ、キュキュゥ、キュキュキュゥ。」"
……いっそ、非難してくれないかな。
“「キュッ!キュキュッ!!」"
「…モコ?」
"「キュキュ、キュキュキュッ!!(タッタッタッ)」"
「……?」
おかしな事を言ってモコは走り去っていった。
……まぁ、そこまで怒ってる風じゃないから問題ないかな。
《鈍感とは罪ですね。》
プヨ、脳内に直接語りかけてくるな。わかってるから。
《私から言える事は一つ、可愛がってあげてください。》
わかってるよ。存分に甘やかしてやるさ。
「あ………」
王都立図書館、今日行けば良かったな。
仕方ない。王都立の図書館に行くのはまたいずれだな。
さて、勉強はどうするかな。御礼は先延ばしに出来たけど……学園をサボる訳にもいかなくなった。
図書館以外で、別の学び方を始めようかな。
何というか、貸し借りに厳しい家で育ったのかもしれないな。
とはいえ、こんな事で金銭の類を受け取る訳にはいかない。
彼女だって、生活は楽ではない筈。その御礼で彼女の生活に何らかの支障をきたす様な事があって良いわけないし、何より他人と深く関わるのは私の本意ではない。
「……わかりました。あなたの申し出を受け、きちんと御礼を受け入れます。」
「はい!」
というか、こう言わないと引き下がらないだろうからな。
「しかし、御礼を受け取るのはその仔猫が完治してからにしましょう。」
「えっ?」
「当然でしょう。ただ足を固定しただけですから、ちゃんと治りきらない内は安心出来ません。それに、私が受け取る側ならば、いつ受け取るかを選ぶ権利は当然ありますよね?」
「あ……は、はい!もちろんです!!」
「でしたら、相談してじっくり決めましょう。お互いのためにも。」
「は…はい!わかりました!」
私だって、ただ話に流されるつもりはない。少しぐらい主導権を奮っても問題はない筈だ。
「では、その子の面倒は……」
「わ、私が!私が引き受けます!!」
「…よろしいのですか?」
「はい……私が見つけた以上、私が責任持って面倒を見たいと思います。」
別に私が引き受けてもよかったんだけど……まぁ、拾ったのは彼女だ。彼女に任せるのがセオリーか。
「では、仔猫の面倒はお任せします。明日から毎朝健康状態を教えてください。」
「はい!!」
「あぁ、それと……アレクです。アレクサンダーでもアレクシスでもなく、アレクが私の名前です。貴族でもありませんので、敬称も不要です。改めて、よろしくお願いします。カンナさん。」
「っ!…はい!」
そうして私は、帰路に着いた。
***
「(ガチャッ)……ふぅ。(バタン)」
“「(タッタッタッ)キュキュ~(ピョンッ…ハシッ)」"
私の従魔は、出迎えて早々飛びついて来た。
「あぁ、ただいま。モコ。」
“「……キュ?(スンスンッ)」"
「モコ?」
“「……キュゥ?キュキュゥ?」“
「あぁ、仔猫を手当てしたんだよ。」
“「……キュキュゥキュゥ?」“
「タラシって……そんなつもりは無いよ。」
目の前に苦しんでいる奴がいたから出来る限り助けた。そういう主義ってだけだ。
けど、所詮は私のわがままだ。私の従魔からしてみれば、自分達を特別扱いして欲しいって感情は当然だし、トラブルに巻き込まれないか心配するのも当然だ。
「やっぱり、こんな主は嫌か?」
“「……キュゥ、キュキュゥ、キュキュキュゥ。」"
……いっそ、非難してくれないかな。
“「キュッ!キュキュッ!!」"
「…モコ?」
"「キュキュ、キュキュキュッ!!(タッタッタッ)」"
「……?」
おかしな事を言ってモコは走り去っていった。
……まぁ、そこまで怒ってる風じゃないから問題ないかな。
《鈍感とは罪ですね。》
プヨ、脳内に直接語りかけてくるな。わかってるから。
《私から言える事は一つ、可愛がってあげてください。》
わかってるよ。存分に甘やかしてやるさ。
「あ………」
王都立図書館、今日行けば良かったな。
仕方ない。王都立の図書館に行くのはまたいずれだな。
さて、勉強はどうするかな。御礼は先延ばしに出来たけど……学園をサボる訳にもいかなくなった。
図書館以外で、別の学び方を始めようかな。
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