婚約者にざまぁしない話(ざまぁ有り)

しぎ

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婚約破棄?

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しっかりと抱き合った恋人たちに周囲は暖かな拍手を送る。エメラインたちに気づかれないようにガブリエーレはそっと周囲に合図を送り気を失っているベルンハルトを退場させた。
さらにパーティの司会に向け軽く手を振る。司会がはっと気づき再び楽隊に合図を送り音楽を再開させ、パーティの進行を続けようとした。そしてガブリエーレがアランを連れ退場しようとしたその時、

「コリン!お願いあなただけが頼りなの!」
少女のかわいらしく、それでいて媚びるような声が響いた。再び楽隊が音楽を停止させ司会は頭を抱えた。
コリンにローザがしがみついていた。三度繰り返された少女の行動にガブリエーレは思わず鼻で笑った。
ガブリエーレはサンティナをそっと振り返る。ザカライアを見つめていたエメラインもサンティナを気にしているようだった。
サンティナは変わらない。最初にコリンに呼び出されたときのまま、エメラインの口をふさいでいた時のまま、どこか呆れたような無表情で立っているだけだった。
断罪の場に呼び出された最後の令嬢は婚約者をただ見つめているだけだった。

「コリン!本当なの、あたし嘘なんかついてないよ!本当にこの人たちにあたし虐められてたの!」
コリンの胸にしがみつきながらローザは三人の令嬢を指さした。エメラインが軽く眉を顰める。自分より高位の令嬢に向ける行いではない。あまりにも行儀がなっていない。
コリンはだらりと腕を垂らしたまま困ったようにサンティナを見る。
「サンティナ・ヴィオーラ伯爵令嬢。」
コリンが数歩前に進み呼びかける。
「君を含めた令嬢たちがローザ・フクシア男爵令嬢を虐めたということについての調べはついている。」
「そうなの!私この人に水をかけられて」ガブリエーレを指さす。
「この人に教科書とかを破られて」エメラインを指さす。ザカライアが庇うようにさらにエメラインを抱き寄せうっとりしたように見つめあった。
「この人に階段から突き落とされたのよ!」サンティナを指さし憎々しげに叫んだ。
「・・・フクシア男爵令嬢のいうようなことをサンティナ、君がしているのなら。君が彼女を虐めたというなら、僕は君に婚約破棄を・・・」
その時だった。
サンティナが一歩足を前に進めコリンの顔を覗き込んだ。思わずコリンは口をつぐむ。
そしてサンティナが口を開いた。
「本当にいいの?」
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