婚約者にざまぁしない話(ざまぁ有り)

しぎ

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お茶会

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前話に若干セリフ追加してます。
ストーリーに全く関係はないですが、入れようと思っていたセリフを完全に忘れていたので、出来れば少し確認してくださるととてもうれしいです。

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「あの、なぜ俺はここにいるんでしょうか・・・?」
「この間のパーティの功労者ですもの。お呼びして当然ですわ」
顔を引きつらせるトビアスにガブリエーレは微笑みかけた。

卒業パーティの数日後、騒動のさなかにあった彼ら五人はトビアスを加え、生徒会室に集まっていた。
長年の面倒ごとが解決した祝いとしてちょっとしたお茶会を行っていたのだ。
六人が輪になって座り紅茶を飲み茶菓子を食べながら思い思いの会話を繰り広げていた。
ガブリエーレはトビアスの隣に座りこまごまとした世話をやいている。トビアスはそれに対し気を使いすぎて胃を痛めそうになっていた。
ガブリエーレはアランと婚約を破棄した後、次の婚約者としてトビアスを願った。
トビアス・テオレルは伯爵令息であり、身分としては支障がない。
グラオ公爵は宰相をしており、テオレル伯爵がその部下であったことも彼らの婚約の後押しをしていた。
元王子の婚約者であり、現公爵令嬢を妻に娶るという急な話にトビアスは腹を抑え呻いていた。
それはトビアスがこっそりとガブリエーレに対して片思いをしていたという事実があっても変わらないことである。

「そういえば、アラン王子は現在どうなさっているんです?」
紅茶を飲んだエメラインが思い出したようにガブリエーレに聞いた。
クッキーをかじったガブリエーレは目を伏せる。
「アラン王子はあのパーティの後急激に体調を崩されたらしく・・・」
王宮にある北の塔で療養をされているのだ。とガブリエーレは少し悲しげに言った。
「なるほど、それでは療養が長引いて今後人前に出ることが一生なくなるのか、それとも体調を悪化させて儚くなってしまうのか」
「それは王家とお父様たちの話し合い次第となるでしょうね」
ガブリエーレが薄く微笑む。
ガブリエーレはアランがそう嫌いでもなかった。長年の婚約関係はアランに対する多少の情をガブリエーレに湧かせていた。婚約関係の間嫌われ続け最後には醜聞となりそうな話題を突きつけられたとはいえガブリエーレにはアランに対する敵意のような感情が生まれることもなかった。願わくば彼の最後が少しでもましなものになることをガブリエーレは心の中でそっと願った。

「ベルンハルト様はどうなさったんです?」
反対にガブリエーレがエメラインに問い返す。
エメラインは美しい微笑みを作った。
「本当は平民となって一文無しで苦しんでほしかったのですが、優しいザカライアが彼を拾ってあげたのです」
「多少は腕が立つようだったからな。辺境の軍に入って一兵士として戦ってもらうことにした」
ザカライアがエメラインにほほ笑みかける。
ザカライアとエメラインは数年の時間をかけてやっと婚約をすることが出来た。
エメラインの準備が出来次第、ザカライアの待つ辺境の地に旅立つ予定だ。
「辺境の地ですか、盗賊や隣国兵が多く現れるという噂も聞きますが・・・」
サンティナの顔が引きつる。ベルンハルトは自分の腕が立つと思っていたようだし、それは王都の中では正しいことでもあったのだが、毎日が戦場となるような辺境の地でザカライアに一撃で吹き飛ばされて気絶したようなベルンハルトはやっていけるのだろうか。
「彼にはできるだけ長生きしてほしいと思っておりますわ」
エメラインの微笑みがあまりにも恐ろしくてサンティナはそっと目を伏せ紅茶を飲んだ。
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