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23「第一のカップリング3」
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赤眼を瞬かせ、信じられないというように口元に手を当てる燈堂先輩。
よし、ここから一気に畳み掛けるぞ!
「その方はご友人ですか?」
「え…?あ、いや…」
「違うんですか?」
「…違う。少なくとも、今はそんな関係だとアイツは言われたくないだろうな」
「今はって…その方と何かあったんですか?」
恐らく、普段の燈堂先輩であったならば絶対に答えてくれなかっただろう。だが、動揺している今ならばと思った通り、燈堂先輩はゆっくりと話し始めた。
「…アイツとは、友人だった。あの頃の俺たちの関係を聞かれたら、間違いなくそう言えるだろうな」
「…今は、違うんですか?」
「違うだろうな」
「何が…あったんですか?」
「…昔は、よく一緒に遊んでいた。あの頃の一番仲の良い友人は誰だと問われたら、アイツだと答えるくらいにはな」
「………」
「超がつく真面目で融通も利かない正反対な性格だったが、不思議と反りは合った。このまま幼馴染としてずっと付き合いが続くのだろうと、信じて疑わなかった。…あの時までは」
あの時?
そこで言葉を切った燈堂先輩に、俺は先を促すようにじっと赤眼を見つめた。
「…九年前、魔物が現れたあの日からアイツは変わった。…いや、変わらざるを得なかったんだろうな」
「? どういう事ですか?」
首を傾げる俺に、燈堂先輩は今度こそ本当に悲しそうな顔をして言った。
「アイツはあの日、魔物が出現した現場に居合わせた。そして、魔物が起こした火事で『火』に対してトラウマを負った」
「え…」
まさか…と気が付いた俺の表情を察した先輩が「そうだ」と頷く。
「久しぶりに会った時、アイツは俺を見て怯えた顔をしたんだ。…ショック、だったんだろうな。怖がられた事もそうだが、何よりアイツを怖がらせた自分の魔力が憎かった」
「………」
「それに、同時期、俺の家も少しごたついててな。アイツだけのせいじゃないとは分かっていたんだが、それもあって俺はアイツを避けるようになった」
「…その方は、先輩を今でも怖がっているんですか?」
「さあ、どうだろうな?嫌われているのは確かだろうが…まあ、自業自得だな」
肩をすくめて自嘲する燈堂先輩に、俺は少しだけ大きな声で問うた。それこそ、保健室の外で聞き耳を立てている『誰かさん』に聞こえるように。
「もし叶うなら、先輩はその方と仲直りしたいですか?」
ドキンドキンと、心臓が緊張で脈打つ。頼む。頼むから、下手な事は言ってくれるなよ…!
「───そう、だな」
…!!
「もし叶うなら、したい。まあ、アイツが許してくれるかは分からないがな」
普段からは考えられない程に自信なさげに燈堂先輩はそう答えた。
でも、だからこそ、その言葉が本音なのだと。全く燈堂先輩と付き合いがない『俺でも』分かった。
ならば、保健室の外にいる幼馴染の『誰かさん』にも伝わっただろう。よって、ここからは選手交代の時間だ。
「だ、そうですよ? 野分先輩!」
「…え?」
突然、保健室の扉に向かってそう叫んだ俺に、燈堂先輩は驚いたように顔をそちらへと向けた。
視線の先には、少しだけ開いた扉があって。その隙間から『誰かさん』の制服の袖が見えていた。
「…野分?」
「………」
燈堂先輩の呼びかけに、逃げるでもなく、かと言って出てくるでもない『誰かさん』にしびれを切らした俺は、ずんずんと近付き、腕を掴んで引っ張った。
「お、おい…!」
よろけながら姿を現した野分先輩の登場に、燈堂先輩は「…どこから、聞いてたんだ?」と問いかける。
その問いかけに「それは…」と口ごもる野分先輩だったが、その態度から最初から聞いていた事を察した燈堂先輩の視線が『どういう事だ?』と言うように俺へと向けられて。
「すみません。少し、お節介を焼かせて頂きました」
敢えて悪びれる事なく笑顔でそう告げると、燈堂先輩は怪訝な顔を、野分先輩は気まずそうな顔をした。
そんな二人をスルーして、俺は事の経緯を説明する。
「野分先輩からお話しを伺った時、お二人の間にはすれ違いが生じているのではと思いまして。僭越ながら、こうして機会を設けさせて頂きました」
「………」
俺の説明にまだ納得がいっていないような顔をしていた燈堂先輩だったが、「勿論、野分先輩の了承は頂き済みです」と言うと、再度驚いた顔をして野分先輩に視線を向けた。
そんな燈堂先輩の視線を受けて、野分先輩は視線を逸らしながら口を開いた。
「…さっき言っていた事は、その…本当か?」
『さっき言っていた事』とは勿論『仲直りしたい』と言っていた事である。
その事に気が付いた燈堂先輩は顔を少し赤く染めながら、「…本当だ」と頬をかきながら答えた。
よし、ここまで来ればもういいだろう。
「では、俺はここで失礼しますね」
「え…」
「待てっ、まだ心の準備が…!」
野分先輩にがしりと腕を掴まれ、さっさと去ろうとしていたのを止められる。
心許なさそうに見てくる野分先輩が子犬のようで可愛いと思わなくもないが、ここは心を鬼にしてこそっと耳打ちする。
「仲直りしたいって言ったのは野分先輩でしょう?」
「そ、それはそうだが…こんな急だとは聞いていないっ」
「善は急げって言うじゃないですか。それに、こういう事は時間をかけてもあまり良い事はないですから」
「そうなのか…?」
「そうですよ」
多分。
とは言え、自分でセッティングしといて何だが、口八丁手八丁感が否めない事は認める。
だが、多少無理矢理にでも二人が仲直りor(あわよくば)くっついてくれればオールオッケーだろう。うんうん。そういう事にしておこう。
「それじゃあ、ちゃんと仲直りして下さいね」
お見合いじゃないが、後は若い二人でって事で。
サヨナラ~と手を振って、保健室の扉を閉める。
「…よし」
ここまでは上手くいった。あとは二人の仲が進展するのを祈るのみ……と言いたい所だが、まだ不確定要素があるため少し不安がある。
よって、次に俺がとるべき行動は!
「───なあ、燈堂。さっきの話だが、私が先にお前を傷付けたんだな…」
こうして、外から開いた窓越しに保健室の中を盗み見る事である!
…え?何でそんな趣味悪い事をしているのかって?
勿論、俺だってこんな事したくはない。
だけど、顛末を知るまで安心できないと言いますか……あ、決して出歯亀しようという邪な気持ちは一切無いので、そこのところ誤解しないように!
「今更だとは思うが、謝らせて欲しい。…済まなかった」
すっと頭を下げた野分先輩に、燈堂先輩が困惑気味に驚く。
「正直に言うと、あの頃の事はあまりよく覚えていないんだ。だが、だからと言って、お前を傷付けた事に変わりはない」
「………」
「本当に、済まなかった」
流れる沈黙。頭を下げたままの野分先輩と何も言わない燈堂先輩に、窓の外から見ている俺も固唾を飲む。
「…確かに、お前に拒絶されたあの時は傷付いた」
数秒ほど経っただろうか。それまで無言でいた燈堂先輩がゆっくりと口を開いた。
「だがな、お前だけが悪かった訳じゃない」
「…え?」
下げていた頭を上げ、驚いたように自分を見る野分先輩に、燈堂先輩はふっと笑みを浮かべた。
「九年前のあの日、俺の母もあの場所にいたんだ」
「!」
「まあ、同じ建物内にいただけだったが、魔物が起こした火事から逃げ遅れた女性を助けようとして崩れた建物の下敷きになった」
「………」
「ああ、誤解するなよ?救助されて、一命は取り留めた。…だが、それ以来ほとんど寝たきりになってしまってな。父は母に対して過保護だったが、事件以降更に輪をかけて母にかかりきりになった。だから……あの頃の俺はとにかく寂しかった」
そう言って、燈堂先輩は自嘲気味に笑う。そんな燈堂先輩に対して、野分先輩はばつが悪そうに視線を落とした。
野分先輩も気が付いたのだろう。自分が決定打になってしまった事に。
突然母親が寝たきりになり、父親は母親ばかりに構って、自分には見向きもしない。けれど、母親が大変なのだから寂しいなんて我が儘は言えない。
いくら頭が良いと言ってもまだ子どもだ。頭では分かっていても心は追い付かない。
そんな状況で、仲の良い友人にまで拒絶されてしまえば自暴自棄になってしまうのも仕方がないだろう。
「…私は、なんて事を…っ」
ギリッと手を強く握り込む野分先輩の肩に、燈堂先輩が優しく手を置く。
「お前も大変だったんだ。気にするな…と言っても、真面目なお前には無理だろうな」
「当たり前だ。私はお前に償わなければならない」
「償うって…ハハッ、真面目なお前らしいな」
「笑い事ではない!殴られても文句は言えない事をお前にしたんだ。その覚悟は出来ている」
「野分…」
真剣な緑色の眼差しでずいっと詰め寄ってそう言い切った野分先輩に、燈堂先輩は暫く思案するような表情をしていたが何かを思い付いたのか、にっと口角を上げた。
「そうだな。じゃあ、目を閉じてくれ」
「分かった」
野分先輩が言われた通り素直に目を閉じる。
「眼鏡が邪魔だな。取るぞ」
「あ、ああ」
目を瞑ったままの野分先輩から燈堂先輩が眼鏡を外す。
「…よし、じゃあ覚悟はいいな?」
「っ、ああ。気が済むまでやってくれ」
燈堂先輩が野分先輩の前に立つ。その気配に、いよいよ殴られるのだと覚悟を決めた野分先輩の身体が強張ったその時。
「───」
燈堂先輩の唇が、野分先輩のそれと重なった。
よし、ここから一気に畳み掛けるぞ!
「その方はご友人ですか?」
「え…?あ、いや…」
「違うんですか?」
「…違う。少なくとも、今はそんな関係だとアイツは言われたくないだろうな」
「今はって…その方と何かあったんですか?」
恐らく、普段の燈堂先輩であったならば絶対に答えてくれなかっただろう。だが、動揺している今ならばと思った通り、燈堂先輩はゆっくりと話し始めた。
「…アイツとは、友人だった。あの頃の俺たちの関係を聞かれたら、間違いなくそう言えるだろうな」
「…今は、違うんですか?」
「違うだろうな」
「何が…あったんですか?」
「…昔は、よく一緒に遊んでいた。あの頃の一番仲の良い友人は誰だと問われたら、アイツだと答えるくらいにはな」
「………」
「超がつく真面目で融通も利かない正反対な性格だったが、不思議と反りは合った。このまま幼馴染としてずっと付き合いが続くのだろうと、信じて疑わなかった。…あの時までは」
あの時?
そこで言葉を切った燈堂先輩に、俺は先を促すようにじっと赤眼を見つめた。
「…九年前、魔物が現れたあの日からアイツは変わった。…いや、変わらざるを得なかったんだろうな」
「? どういう事ですか?」
首を傾げる俺に、燈堂先輩は今度こそ本当に悲しそうな顔をして言った。
「アイツはあの日、魔物が出現した現場に居合わせた。そして、魔物が起こした火事で『火』に対してトラウマを負った」
「え…」
まさか…と気が付いた俺の表情を察した先輩が「そうだ」と頷く。
「久しぶりに会った時、アイツは俺を見て怯えた顔をしたんだ。…ショック、だったんだろうな。怖がられた事もそうだが、何よりアイツを怖がらせた自分の魔力が憎かった」
「………」
「それに、同時期、俺の家も少しごたついててな。アイツだけのせいじゃないとは分かっていたんだが、それもあって俺はアイツを避けるようになった」
「…その方は、先輩を今でも怖がっているんですか?」
「さあ、どうだろうな?嫌われているのは確かだろうが…まあ、自業自得だな」
肩をすくめて自嘲する燈堂先輩に、俺は少しだけ大きな声で問うた。それこそ、保健室の外で聞き耳を立てている『誰かさん』に聞こえるように。
「もし叶うなら、先輩はその方と仲直りしたいですか?」
ドキンドキンと、心臓が緊張で脈打つ。頼む。頼むから、下手な事は言ってくれるなよ…!
「───そう、だな」
…!!
「もし叶うなら、したい。まあ、アイツが許してくれるかは分からないがな」
普段からは考えられない程に自信なさげに燈堂先輩はそう答えた。
でも、だからこそ、その言葉が本音なのだと。全く燈堂先輩と付き合いがない『俺でも』分かった。
ならば、保健室の外にいる幼馴染の『誰かさん』にも伝わっただろう。よって、ここからは選手交代の時間だ。
「だ、そうですよ? 野分先輩!」
「…え?」
突然、保健室の扉に向かってそう叫んだ俺に、燈堂先輩は驚いたように顔をそちらへと向けた。
視線の先には、少しだけ開いた扉があって。その隙間から『誰かさん』の制服の袖が見えていた。
「…野分?」
「………」
燈堂先輩の呼びかけに、逃げるでもなく、かと言って出てくるでもない『誰かさん』にしびれを切らした俺は、ずんずんと近付き、腕を掴んで引っ張った。
「お、おい…!」
よろけながら姿を現した野分先輩の登場に、燈堂先輩は「…どこから、聞いてたんだ?」と問いかける。
その問いかけに「それは…」と口ごもる野分先輩だったが、その態度から最初から聞いていた事を察した燈堂先輩の視線が『どういう事だ?』と言うように俺へと向けられて。
「すみません。少し、お節介を焼かせて頂きました」
敢えて悪びれる事なく笑顔でそう告げると、燈堂先輩は怪訝な顔を、野分先輩は気まずそうな顔をした。
そんな二人をスルーして、俺は事の経緯を説明する。
「野分先輩からお話しを伺った時、お二人の間にはすれ違いが生じているのではと思いまして。僭越ながら、こうして機会を設けさせて頂きました」
「………」
俺の説明にまだ納得がいっていないような顔をしていた燈堂先輩だったが、「勿論、野分先輩の了承は頂き済みです」と言うと、再度驚いた顔をして野分先輩に視線を向けた。
そんな燈堂先輩の視線を受けて、野分先輩は視線を逸らしながら口を開いた。
「…さっき言っていた事は、その…本当か?」
『さっき言っていた事』とは勿論『仲直りしたい』と言っていた事である。
その事に気が付いた燈堂先輩は顔を少し赤く染めながら、「…本当だ」と頬をかきながら答えた。
よし、ここまで来ればもういいだろう。
「では、俺はここで失礼しますね」
「え…」
「待てっ、まだ心の準備が…!」
野分先輩にがしりと腕を掴まれ、さっさと去ろうとしていたのを止められる。
心許なさそうに見てくる野分先輩が子犬のようで可愛いと思わなくもないが、ここは心を鬼にしてこそっと耳打ちする。
「仲直りしたいって言ったのは野分先輩でしょう?」
「そ、それはそうだが…こんな急だとは聞いていないっ」
「善は急げって言うじゃないですか。それに、こういう事は時間をかけてもあまり良い事はないですから」
「そうなのか…?」
「そうですよ」
多分。
とは言え、自分でセッティングしといて何だが、口八丁手八丁感が否めない事は認める。
だが、多少無理矢理にでも二人が仲直りor(あわよくば)くっついてくれればオールオッケーだろう。うんうん。そういう事にしておこう。
「それじゃあ、ちゃんと仲直りして下さいね」
お見合いじゃないが、後は若い二人でって事で。
サヨナラ~と手を振って、保健室の扉を閉める。
「…よし」
ここまでは上手くいった。あとは二人の仲が進展するのを祈るのみ……と言いたい所だが、まだ不確定要素があるため少し不安がある。
よって、次に俺がとるべき行動は!
「───なあ、燈堂。さっきの話だが、私が先にお前を傷付けたんだな…」
こうして、外から開いた窓越しに保健室の中を盗み見る事である!
…え?何でそんな趣味悪い事をしているのかって?
勿論、俺だってこんな事したくはない。
だけど、顛末を知るまで安心できないと言いますか……あ、決して出歯亀しようという邪な気持ちは一切無いので、そこのところ誤解しないように!
「今更だとは思うが、謝らせて欲しい。…済まなかった」
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「正直に言うと、あの頃の事はあまりよく覚えていないんだ。だが、だからと言って、お前を傷付けた事に変わりはない」
「………」
「本当に、済まなかった」
流れる沈黙。頭を下げたままの野分先輩と何も言わない燈堂先輩に、窓の外から見ている俺も固唾を飲む。
「…確かに、お前に拒絶されたあの時は傷付いた」
数秒ほど経っただろうか。それまで無言でいた燈堂先輩がゆっくりと口を開いた。
「だがな、お前だけが悪かった訳じゃない」
「…え?」
下げていた頭を上げ、驚いたように自分を見る野分先輩に、燈堂先輩はふっと笑みを浮かべた。
「九年前のあの日、俺の母もあの場所にいたんだ」
「!」
「まあ、同じ建物内にいただけだったが、魔物が起こした火事から逃げ遅れた女性を助けようとして崩れた建物の下敷きになった」
「………」
「ああ、誤解するなよ?救助されて、一命は取り留めた。…だが、それ以来ほとんど寝たきりになってしまってな。父は母に対して過保護だったが、事件以降更に輪をかけて母にかかりきりになった。だから……あの頃の俺はとにかく寂しかった」
そう言って、燈堂先輩は自嘲気味に笑う。そんな燈堂先輩に対して、野分先輩はばつが悪そうに視線を落とした。
野分先輩も気が付いたのだろう。自分が決定打になってしまった事に。
突然母親が寝たきりになり、父親は母親ばかりに構って、自分には見向きもしない。けれど、母親が大変なのだから寂しいなんて我が儘は言えない。
いくら頭が良いと言ってもまだ子どもだ。頭では分かっていても心は追い付かない。
そんな状況で、仲の良い友人にまで拒絶されてしまえば自暴自棄になってしまうのも仕方がないだろう。
「…私は、なんて事を…っ」
ギリッと手を強く握り込む野分先輩の肩に、燈堂先輩が優しく手を置く。
「お前も大変だったんだ。気にするな…と言っても、真面目なお前には無理だろうな」
「当たり前だ。私はお前に償わなければならない」
「償うって…ハハッ、真面目なお前らしいな」
「笑い事ではない!殴られても文句は言えない事をお前にしたんだ。その覚悟は出来ている」
「野分…」
真剣な緑色の眼差しでずいっと詰め寄ってそう言い切った野分先輩に、燈堂先輩は暫く思案するような表情をしていたが何かを思い付いたのか、にっと口角を上げた。
「そうだな。じゃあ、目を閉じてくれ」
「分かった」
野分先輩が言われた通り素直に目を閉じる。
「眼鏡が邪魔だな。取るぞ」
「あ、ああ」
目を瞑ったままの野分先輩から燈堂先輩が眼鏡を外す。
「…よし、じゃあ覚悟はいいな?」
「っ、ああ。気が済むまでやってくれ」
燈堂先輩が野分先輩の前に立つ。その気配に、いよいよ殴られるのだと覚悟を決めた野分先輩の身体が強張ったその時。
「───」
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