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22「第一のカップリング2」
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と言っても、俺の都合で燈堂先輩と野分先輩を『中間試験イベント』でくっつける事に対して罪悪感がない訳ではない。
勿論、本音では俺の安寧のために二人が付き合ってくれればと思っている。だが、いくら俺の今世の人生がかかっているとは言え、それはあちらにも同じ事が言える訳で。
だから、本当に、ほんとーーーーに!『あわよくば』という魂胆でいる。
従って、最悪二人が付き合わなくても、二人の仲を取り持つ事によって俺から注意が逸れれば、それで良しなのだ。
それに、この二人をくっつけるタイミングとして『中間試験イベント』を選んだのにもちゃんと理由がある。
このイベントは、野分先輩ルートで出てくるイベントで。どういうイベントかというと、野分先輩の悩みが明かされるというものだった。
ゲームでは、学園生活最後の中間試験が迫って、今回こそは燈堂先輩に勝たなければという強迫観念に近い思考に追い詰められていた野分先輩のいつもと違う様子を心配した主人公に、野分先輩は自分の悩みをこう打ち明ける。
『本当は同年代の者たちのように、気の置けない友人が欲しい。だが…皆が求めているのは「真面目で完璧な私」だ。だから…こんな腑抜けた願望を持っている本当の私を知ったら、きっと失望するだろう。そう考えると怖くて堪らない』
前世でこのイベントを見た時「優等生も大変なんだなぁ」くらいにしか思わなかったが、今なら分かる。
あの言葉は、言動はどうあれ自由気ままに振る舞っている燈堂先輩が羨ましいという思いから来た言葉だったのだと。
だから、気に入らないし、何かと目に付いてしまう。そして、昔は仲が良かった分余計に変わってしまった幼馴染が許せなかった。
…と、まあ、少し話が脱線したが、そんな経緯で主人公に悩みを吐露した野分先輩に、主人公は野分先輩の悩みに対して………何て言ってたっけな?
ま、まあそこは忘れたが、野分先輩の心に刺さるような事を言った主人公(恐らく)に、野分先輩は初めて恋心を自覚するのだ。
そう!大事な所だからもう一度言おう!
野分先輩は、このイベントで、『恋心』を、『自覚』するのだ!
つまり!ゲームでは相手は主人公だったが、ここで相手を『燈堂先輩』に挿げ替える事ができれば!
めでたく第一のカップリングが誕生するという寸法なのである!
…え?そんな上手く事が進むのかって?
無論、俺とて簡単にいくとは思っていない。
だから、まずは野分先輩の意識改革をした訳だし、お相手である燈堂先輩の方にも何かしら根回しをする必要がある事も分かっている。分かってはいるのだが…
「あー…気が重い…」
保健室の扉の前で大きく溜め息を吐き出し、これからしなくてはならない事を思うと二の足を踏んでしまう。
野分先輩と勉強会をした日から三日後の木曜日、放課後を待ち、俺はここ──保健室にやって来た。
言っておくが、体調が悪い訳でもどこか怪我をした訳でもない。
では、なぜ特に保健室にお世話になる必要がないのにここへやって来たのか?
その理由は単純明快、この曜日この時間帯に燈堂先輩が必ずいるからである。
別に他の場所で燈堂先輩と会っても良かったのだが、出来れば他の生徒に見られたくない所で接触したかった。
何故かって?一緒にいる所を見られて燈堂先輩との噂を立てられるのを避けるためだ。
ここで面倒臭い噂を立てられると、野分先輩と燈堂先輩とをくっつける計画に弊害が出てしまう可能性がある。
そんな展開は出来るだけ避けたい。なので、こうして誰にも見られず、かつ燈堂先輩が一人でいるタイミングで接触する必要があったという訳だ。
…いや、まあ厳密に言えば、この中にいるのは『一人』ではないのだけれど。
大勢を常に引き連れて中心にいる燈堂先輩に話しかけるなんて真似は当然したくないので、仕方がないと自分に言い聞かせる。
「ふぅ…よし、行くか」
深呼吸して覚悟を決め、取っ手に手をかける。いざ、参らん!
*****
「………」
「ふっ、そんな怖い顔をするな、石留椿」
「…したくもなりますよ」
嫌悪感を隠そうともしない俺の視線に、燈堂先輩は愉快なものを見るように口角を上げる。
そんな燈堂先輩に対して、俺はもう一度大きく溜め息を吐き出した。
先程、俺は『何故か』鍵がかかっていなかった保健室の扉を開けて中に入った。
そして、俺は目撃した。まさにこれからベッドで情事をおっぱじめようとしていた二人の生徒を。
一人は当然ながら燈堂先輩で、もう一人は薄黄色の髪と眼をした可愛らしい顔立ちの男子生徒だった。
…別に同性愛に偏見はない。ないが、俺は普通に女の子が好きだし誰彼構わず手を出す趣味もない。だから、燈堂先輩が誰と行為を致していようがどうでもいいのが本音だが、思わず顔に出てしまうくらいには節操なくそういう行為をする燈堂先輩を嫌悪してしまう。
だがしかし、燈堂先輩は野分先輩と(あわよくば)くっついて貰わなければならない。そのためには、燈堂先輩の節操のなさをどうにかしなければならないのだ。
「知っていて邪魔をしに来た……という訳ではないようだな?」
「当たり前でしょう」
勿論、嘘である。俺は知っていて、今日起こるこの『イベント』を選んだ。
ゲームでは、燈堂先輩は毎週木曜日の放課後に保険医がいなくなる事を良い事に、毎回違う相手を連れ込んで情事に耽っていた。
その事を知らずに偶々保健室を訪れた主人公は、先程の俺同様まさにおっぱじめようとしていた場面に遭遇してしまう。そして、お相手の男子生徒が慌てて保健室を出ていった事で二人きりになってしまい、こういう事を毎週しているという事実を燈堂先輩から聞き、主人公は燈堂先輩に要約すると「そんな不誠実な事をして虚しくないんですか?」というような内容の事を言った事で、初めて面と向かってそんな事を言われた燈堂先輩は主人公に対して強い関心を持つようになり、また節操なしになった理由の片鱗を見せる場面でもあった。
ここで大事な点は、このイベントで主人公の燈堂先輩に対する認識が変わる事だ。
それまで、主人公は燈堂先輩の事を節操なしのナンパ野郎としか思っていなかったが、このイベントを機にその態度の理由を知り、印象が変わった事で接し方が変わるのだ。
無論、俺にそんな予定はないが、燈堂先輩が節操なしになった理由の片鱗を見せる場面はこのイベントしかないため、選ばざるを得なかったという訳である。
ん?そうまでしてこのイベントで何をしたいのかって? それは…まあこれからその目的を果たすので見てて欲しい。
「まあ、別に先輩が誰と何をしてようがどうでもいいですけど、こんな保健室の使い方は良くないと思いますよ」
暗に本当に保健室を必要とする生徒に迷惑をかけるなと言い、退室しようと踵を返す。
すると「待て、石留椿」と燈堂先輩に呼び止められた。
「? 何ですか?」
よし、かかった!と思いながら怪訝げに振り返って足を止めると、燈堂先輩は乱れた制服のままベッドから降り、俺の目の前まで近付いてきた。
そして、そのままじっと俺の眼を見つめていたかと思うと、突然俺の頬に手を伸ばしてきて。
「…本当に、邪魔しに来たんじゃないんだな」
「? そう言ったはずですけど?」
答えながら、さり気なく伸ばされた手から身を引いて避けた俺を見て、燈堂先輩は愉快そうに喉を鳴らした。
「本当に俺に興味がないんだな。いや、寧ろ嫌っているか」
「そうですね」
はっきりとそう答えた俺に、燈堂先輩は「ふっ、面白い奴だ」と笑みを見せた。
「この俺様に向かって『嫌い』だと言った奴はお前で二人目だ」
…きた!
そう。背筋に悪寒が走りながらも耐えていたのも、全てはこのセリフを燈堂先輩に言わせるため。
ゲームでは、自分以外にそんな事を言った人間がいた事実に主人公は何となく胸がモヤつくという場面だったが、当然俺にそんな現象は起きないのでノープロブレムだ。
そんな訳でやっとやって来たチャンスに、気が急きそうになるのを何とか抑え、用意していたセリフを言う。
「二人目…ですか?」
「そうだ。お前で二人目だ」
「ちなみにですけど、一人目は誰なんですか?」
「ほお?気になるか?」
「まあ、気が合いそうですから」
「何だ、そういう理由か。つまらんな」
「つならなくて結構です。それで、その一人目という人はどんな方なんですか?」
初めて自分の話に興味を示した(ふりをした)俺に、燈堂先輩は複雑そうな顔をしながら口を開いた。
「どんな…と言われると、超がつく真面目な奴、だな」
「真面目な人、ですか?」
「ああ。あんな堅物は他に見た事がない」
「………」
「? 何だ?」
「いえ…その方のお話しをしている先輩が何だか悲しそうな顔をされていたので」
「悲しそう…だと?」
驚いたように赤い眼を見開く燈堂先輩に、心の中で謝っておく。ごめんなさい、嘘です。本当は懐かしそうな顔でした。
とは言え、ここで燈堂先輩の意識を変えなければならないので、それは黙っておく。
勿論、本音では俺の安寧のために二人が付き合ってくれればと思っている。だが、いくら俺の今世の人生がかかっているとは言え、それはあちらにも同じ事が言える訳で。
だから、本当に、ほんとーーーーに!『あわよくば』という魂胆でいる。
従って、最悪二人が付き合わなくても、二人の仲を取り持つ事によって俺から注意が逸れれば、それで良しなのだ。
それに、この二人をくっつけるタイミングとして『中間試験イベント』を選んだのにもちゃんと理由がある。
このイベントは、野分先輩ルートで出てくるイベントで。どういうイベントかというと、野分先輩の悩みが明かされるというものだった。
ゲームでは、学園生活最後の中間試験が迫って、今回こそは燈堂先輩に勝たなければという強迫観念に近い思考に追い詰められていた野分先輩のいつもと違う様子を心配した主人公に、野分先輩は自分の悩みをこう打ち明ける。
『本当は同年代の者たちのように、気の置けない友人が欲しい。だが…皆が求めているのは「真面目で完璧な私」だ。だから…こんな腑抜けた願望を持っている本当の私を知ったら、きっと失望するだろう。そう考えると怖くて堪らない』
前世でこのイベントを見た時「優等生も大変なんだなぁ」くらいにしか思わなかったが、今なら分かる。
あの言葉は、言動はどうあれ自由気ままに振る舞っている燈堂先輩が羨ましいという思いから来た言葉だったのだと。
だから、気に入らないし、何かと目に付いてしまう。そして、昔は仲が良かった分余計に変わってしまった幼馴染が許せなかった。
…と、まあ、少し話が脱線したが、そんな経緯で主人公に悩みを吐露した野分先輩に、主人公は野分先輩の悩みに対して………何て言ってたっけな?
ま、まあそこは忘れたが、野分先輩の心に刺さるような事を言った主人公(恐らく)に、野分先輩は初めて恋心を自覚するのだ。
そう!大事な所だからもう一度言おう!
野分先輩は、このイベントで、『恋心』を、『自覚』するのだ!
つまり!ゲームでは相手は主人公だったが、ここで相手を『燈堂先輩』に挿げ替える事ができれば!
めでたく第一のカップリングが誕生するという寸法なのである!
…え?そんな上手く事が進むのかって?
無論、俺とて簡単にいくとは思っていない。
だから、まずは野分先輩の意識改革をした訳だし、お相手である燈堂先輩の方にも何かしら根回しをする必要がある事も分かっている。分かってはいるのだが…
「あー…気が重い…」
保健室の扉の前で大きく溜め息を吐き出し、これからしなくてはならない事を思うと二の足を踏んでしまう。
野分先輩と勉強会をした日から三日後の木曜日、放課後を待ち、俺はここ──保健室にやって来た。
言っておくが、体調が悪い訳でもどこか怪我をした訳でもない。
では、なぜ特に保健室にお世話になる必要がないのにここへやって来たのか?
その理由は単純明快、この曜日この時間帯に燈堂先輩が必ずいるからである。
別に他の場所で燈堂先輩と会っても良かったのだが、出来れば他の生徒に見られたくない所で接触したかった。
何故かって?一緒にいる所を見られて燈堂先輩との噂を立てられるのを避けるためだ。
ここで面倒臭い噂を立てられると、野分先輩と燈堂先輩とをくっつける計画に弊害が出てしまう可能性がある。
そんな展開は出来るだけ避けたい。なので、こうして誰にも見られず、かつ燈堂先輩が一人でいるタイミングで接触する必要があったという訳だ。
…いや、まあ厳密に言えば、この中にいるのは『一人』ではないのだけれど。
大勢を常に引き連れて中心にいる燈堂先輩に話しかけるなんて真似は当然したくないので、仕方がないと自分に言い聞かせる。
「ふぅ…よし、行くか」
深呼吸して覚悟を決め、取っ手に手をかける。いざ、参らん!
*****
「………」
「ふっ、そんな怖い顔をするな、石留椿」
「…したくもなりますよ」
嫌悪感を隠そうともしない俺の視線に、燈堂先輩は愉快なものを見るように口角を上げる。
そんな燈堂先輩に対して、俺はもう一度大きく溜め息を吐き出した。
先程、俺は『何故か』鍵がかかっていなかった保健室の扉を開けて中に入った。
そして、俺は目撃した。まさにこれからベッドで情事をおっぱじめようとしていた二人の生徒を。
一人は当然ながら燈堂先輩で、もう一人は薄黄色の髪と眼をした可愛らしい顔立ちの男子生徒だった。
…別に同性愛に偏見はない。ないが、俺は普通に女の子が好きだし誰彼構わず手を出す趣味もない。だから、燈堂先輩が誰と行為を致していようがどうでもいいのが本音だが、思わず顔に出てしまうくらいには節操なくそういう行為をする燈堂先輩を嫌悪してしまう。
だがしかし、燈堂先輩は野分先輩と(あわよくば)くっついて貰わなければならない。そのためには、燈堂先輩の節操のなさをどうにかしなければならないのだ。
「知っていて邪魔をしに来た……という訳ではないようだな?」
「当たり前でしょう」
勿論、嘘である。俺は知っていて、今日起こるこの『イベント』を選んだ。
ゲームでは、燈堂先輩は毎週木曜日の放課後に保険医がいなくなる事を良い事に、毎回違う相手を連れ込んで情事に耽っていた。
その事を知らずに偶々保健室を訪れた主人公は、先程の俺同様まさにおっぱじめようとしていた場面に遭遇してしまう。そして、お相手の男子生徒が慌てて保健室を出ていった事で二人きりになってしまい、こういう事を毎週しているという事実を燈堂先輩から聞き、主人公は燈堂先輩に要約すると「そんな不誠実な事をして虚しくないんですか?」というような内容の事を言った事で、初めて面と向かってそんな事を言われた燈堂先輩は主人公に対して強い関心を持つようになり、また節操なしになった理由の片鱗を見せる場面でもあった。
ここで大事な点は、このイベントで主人公の燈堂先輩に対する認識が変わる事だ。
それまで、主人公は燈堂先輩の事を節操なしのナンパ野郎としか思っていなかったが、このイベントを機にその態度の理由を知り、印象が変わった事で接し方が変わるのだ。
無論、俺にそんな予定はないが、燈堂先輩が節操なしになった理由の片鱗を見せる場面はこのイベントしかないため、選ばざるを得なかったという訳である。
ん?そうまでしてこのイベントで何をしたいのかって? それは…まあこれからその目的を果たすので見てて欲しい。
「まあ、別に先輩が誰と何をしてようがどうでもいいですけど、こんな保健室の使い方は良くないと思いますよ」
暗に本当に保健室を必要とする生徒に迷惑をかけるなと言い、退室しようと踵を返す。
すると「待て、石留椿」と燈堂先輩に呼び止められた。
「? 何ですか?」
よし、かかった!と思いながら怪訝げに振り返って足を止めると、燈堂先輩は乱れた制服のままベッドから降り、俺の目の前まで近付いてきた。
そして、そのままじっと俺の眼を見つめていたかと思うと、突然俺の頬に手を伸ばしてきて。
「…本当に、邪魔しに来たんじゃないんだな」
「? そう言ったはずですけど?」
答えながら、さり気なく伸ばされた手から身を引いて避けた俺を見て、燈堂先輩は愉快そうに喉を鳴らした。
「本当に俺に興味がないんだな。いや、寧ろ嫌っているか」
「そうですね」
はっきりとそう答えた俺に、燈堂先輩は「ふっ、面白い奴だ」と笑みを見せた。
「この俺様に向かって『嫌い』だと言った奴はお前で二人目だ」
…きた!
そう。背筋に悪寒が走りながらも耐えていたのも、全てはこのセリフを燈堂先輩に言わせるため。
ゲームでは、自分以外にそんな事を言った人間がいた事実に主人公は何となく胸がモヤつくという場面だったが、当然俺にそんな現象は起きないのでノープロブレムだ。
そんな訳でやっとやって来たチャンスに、気が急きそうになるのを何とか抑え、用意していたセリフを言う。
「二人目…ですか?」
「そうだ。お前で二人目だ」
「ちなみにですけど、一人目は誰なんですか?」
「ほお?気になるか?」
「まあ、気が合いそうですから」
「何だ、そういう理由か。つまらんな」
「つならなくて結構です。それで、その一人目という人はどんな方なんですか?」
初めて自分の話に興味を示した(ふりをした)俺に、燈堂先輩は複雑そうな顔をしながら口を開いた。
「どんな…と言われると、超がつく真面目な奴、だな」
「真面目な人、ですか?」
「ああ。あんな堅物は他に見た事がない」
「………」
「? 何だ?」
「いえ…その方のお話しをしている先輩が何だか悲しそうな顔をされていたので」
「悲しそう…だと?」
驚いたように赤い眼を見開く燈堂先輩に、心の中で謝っておく。ごめんなさい、嘘です。本当は懐かしそうな顔でした。
とは言え、ここで燈堂先輩の意識を変えなければならないので、それは黙っておく。
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(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
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