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第一章『性なる力に目覚めた勇者!?』
第4話 トーマの暴走 ★
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「ヒミカちゃんはほんと天才だよ! ミルキィフラワーもそれなりに大きい店だけど、こんな場所に居たらもったいない! 君が望めば、もっと大きな場所でもっと大勢の人を虜にできるよ!」
「もう、そんなことないですよ。それに、トーマさんは私がこの店から出て行ってもいいんですか?」
「あ、そりゃそっか、わはは。居なくなったら困るよ。ヒミカちゃんはミルキィフラワーの宝、僕にとってもね!」
(宝、か)
苦笑する。
トーマにとってもミルキィフラワーにとっても、本当に宝なのはヒミカではなく、ヒミカの恵まれた容姿だからだ。
とはいえ、少しだけ頬が緩んでしまう自分もいる。
冒険者として【踊り子】は役立たずと罵られる。けれど、娼館ならば、大勢の人に褒めてもらえるからだ。
娼婦を辞めて太陽の下を歩きたいと思う一方で、自身が求められていることに安堵を感じてもいた。
(私、これからどうすればいいんだろう)
少しぼうっとして、はっと気付く。
どうやら頬だけでなく気まで緩んでしまったらしい。
「ヒミカちゃん」
「ひゃっ」
大柄のトーマに背後から抱きしめられていた。
店内は薄暗く、仕切られたカーテンと大柄のトーマの背中に隠れてしまっているため、周りは気づくことができない。
「もう、悪い人ですね」
「悪いのはヒミカちゃんのえっちな身体だよ」
「お酒、飲みすぎですよ」
やんわり注意するのはもう何度目か分からない。いつもは『酔いが回っちゃった』と言い訳しながら諦めるのに、今日はどこか様子がおかしい。
「ずっと、ずっとこの店に居てくれるよね? どこにもいかないよね? オイラ、仕事もっと頑張って毎日来れるようにするからっ」
ヒミカを抱きしめながら、お尻を揉みしだく。
「ちょっと、一体どうしたんですか。奥さん、お家で待っているんでしょう?」
ミルキィフラワーは娼館といえど、ルールとして男性客からキャストへのお触りは厳禁という、比較的健全志向な店だ。
元々キャバレークラブだった老舗が、時代の波に押されて片足を突っ込んでいるに過ぎない。
他の店では娼館らしい過激なサービスを提供しているらしいが、ルールはルール。
そんなこと、今更知らない筈がないのに。
「嫁とは、昨日で離婚したんだ」
「え? どうして」
「酷いだろ? 夜の誘いを断るんだよ。夫婦なら、セックスはコミュニケーションとして当然だろ? それなのにあいつはオイラとはもうできない、これ以上一緒に生活できないって。一方的すぎるよな、な。だから、離婚の相談された時はこっちから『誰のおかげで飯が食えてんだ!』って追い出してやったんだ」
もっともらしく愚痴をこぼす姿に強い嫌悪感を抱く。
離婚を切り出されたことは悲しいことだ。夜の営みを断れることも男性にとっては辛いのかもしれない。
だが、おそらく性欲モンスターのトーマが奥さんの都合構わず迫ったのだろう。それに加えて、ミルキィフラワーに通ってばかりで家庭を顧みず、お金の管理はずさんで、貯金を使い果たしている筈だ。
そんな情けない姿に耐えかねて、奥さんは愛想尽かしたのだと思う。
今のトーマは、絶対結婚しちゃいけないタイプの人間の姿だ。無理もない。
「ヒミカちゃんに触れないから、代わりに奥さんで処理してたんだよ。でも離婚したらオイラはこれからどうすればいいんだい? だから頼むよヒミカちゃん、お願い。大丈夫。ちょっとだけだから」
最低、という言葉が喉元まで出かけて引っ込む。
太ももの間に、後ろから硬くて熱いものを押し当てられたからだ。
「なっ! ちょっ、ほんとにダメですよ」
見なくても分かる。ズボン越しにギチギチと勃起したペニスが、物欲しそうにビキニを擦り上げている。
「んっ……、あんっ」
意図せず切ない吐息が漏れてしまう。
(濡れてる……? そんな、違う。踊った余韻で身体が火照ってるだけ……っ)
感じちゃダメだ、と咄嗟に足をきつく閉じる。しかし、秘部を覆う布は既に十分に湿っていて、ぽたり、と汗に交じった愛液が雫となって床に垂れた。
それを見たトーマはさらに興奮し、腰の動きが一層速くなる。
「いいんですか? こんなことバレたら出禁ですよ。壁の注意書き、見えますよね」
「その言い方って、つまりバレなきゃいいってこと? もしかして誘ってるのかな?」
「そんなわけな……ン……うっ、んあっ……はぁっ」
脅してみたつもりだったが、まるで効果ない。そもそも、愛液でビキニを濡らしながら言っても説得力は無いに等しい。
我を忘れたとばかりに、今度は乳房を鷲掴みにされる。
汗ばんだ白い果実はたわわに実り、トーマの分厚い手でも全てを掴むことはできないくらい大きい。
こねる度に柔く弾み、身体は勝手に嫌悪感を快楽へと変換していく。
指先が布越しに乳首をひっかくと、ビクンっ! と身体が震えた。
(どうして? どうして私、こんな時まで感じちゃうの?)
「もう、そんなことないですよ。それに、トーマさんは私がこの店から出て行ってもいいんですか?」
「あ、そりゃそっか、わはは。居なくなったら困るよ。ヒミカちゃんはミルキィフラワーの宝、僕にとってもね!」
(宝、か)
苦笑する。
トーマにとってもミルキィフラワーにとっても、本当に宝なのはヒミカではなく、ヒミカの恵まれた容姿だからだ。
とはいえ、少しだけ頬が緩んでしまう自分もいる。
冒険者として【踊り子】は役立たずと罵られる。けれど、娼館ならば、大勢の人に褒めてもらえるからだ。
娼婦を辞めて太陽の下を歩きたいと思う一方で、自身が求められていることに安堵を感じてもいた。
(私、これからどうすればいいんだろう)
少しぼうっとして、はっと気付く。
どうやら頬だけでなく気まで緩んでしまったらしい。
「ヒミカちゃん」
「ひゃっ」
大柄のトーマに背後から抱きしめられていた。
店内は薄暗く、仕切られたカーテンと大柄のトーマの背中に隠れてしまっているため、周りは気づくことができない。
「もう、悪い人ですね」
「悪いのはヒミカちゃんのえっちな身体だよ」
「お酒、飲みすぎですよ」
やんわり注意するのはもう何度目か分からない。いつもは『酔いが回っちゃった』と言い訳しながら諦めるのに、今日はどこか様子がおかしい。
「ずっと、ずっとこの店に居てくれるよね? どこにもいかないよね? オイラ、仕事もっと頑張って毎日来れるようにするからっ」
ヒミカを抱きしめながら、お尻を揉みしだく。
「ちょっと、一体どうしたんですか。奥さん、お家で待っているんでしょう?」
ミルキィフラワーは娼館といえど、ルールとして男性客からキャストへのお触りは厳禁という、比較的健全志向な店だ。
元々キャバレークラブだった老舗が、時代の波に押されて片足を突っ込んでいるに過ぎない。
他の店では娼館らしい過激なサービスを提供しているらしいが、ルールはルール。
そんなこと、今更知らない筈がないのに。
「嫁とは、昨日で離婚したんだ」
「え? どうして」
「酷いだろ? 夜の誘いを断るんだよ。夫婦なら、セックスはコミュニケーションとして当然だろ? それなのにあいつはオイラとはもうできない、これ以上一緒に生活できないって。一方的すぎるよな、な。だから、離婚の相談された時はこっちから『誰のおかげで飯が食えてんだ!』って追い出してやったんだ」
もっともらしく愚痴をこぼす姿に強い嫌悪感を抱く。
離婚を切り出されたことは悲しいことだ。夜の営みを断れることも男性にとっては辛いのかもしれない。
だが、おそらく性欲モンスターのトーマが奥さんの都合構わず迫ったのだろう。それに加えて、ミルキィフラワーに通ってばかりで家庭を顧みず、お金の管理はずさんで、貯金を使い果たしている筈だ。
そんな情けない姿に耐えかねて、奥さんは愛想尽かしたのだと思う。
今のトーマは、絶対結婚しちゃいけないタイプの人間の姿だ。無理もない。
「ヒミカちゃんに触れないから、代わりに奥さんで処理してたんだよ。でも離婚したらオイラはこれからどうすればいいんだい? だから頼むよヒミカちゃん、お願い。大丈夫。ちょっとだけだから」
最低、という言葉が喉元まで出かけて引っ込む。
太ももの間に、後ろから硬くて熱いものを押し当てられたからだ。
「なっ! ちょっ、ほんとにダメですよ」
見なくても分かる。ズボン越しにギチギチと勃起したペニスが、物欲しそうにビキニを擦り上げている。
「んっ……、あんっ」
意図せず切ない吐息が漏れてしまう。
(濡れてる……? そんな、違う。踊った余韻で身体が火照ってるだけ……っ)
感じちゃダメだ、と咄嗟に足をきつく閉じる。しかし、秘部を覆う布は既に十分に湿っていて、ぽたり、と汗に交じった愛液が雫となって床に垂れた。
それを見たトーマはさらに興奮し、腰の動きが一層速くなる。
「いいんですか? こんなことバレたら出禁ですよ。壁の注意書き、見えますよね」
「その言い方って、つまりバレなきゃいいってこと? もしかして誘ってるのかな?」
「そんなわけな……ン……うっ、んあっ……はぁっ」
脅してみたつもりだったが、まるで効果ない。そもそも、愛液でビキニを濡らしながら言っても説得力は無いに等しい。
我を忘れたとばかりに、今度は乳房を鷲掴みにされる。
汗ばんだ白い果実はたわわに実り、トーマの分厚い手でも全てを掴むことはできないくらい大きい。
こねる度に柔く弾み、身体は勝手に嫌悪感を快楽へと変換していく。
指先が布越しに乳首をひっかくと、ビクンっ! と身体が震えた。
(どうして? どうして私、こんな時まで感じちゃうの?)
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