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番外編
Up Song 4
しおりを挟む骨折の原因がカンチョー。
ロイドは何故そんな事をしたのか、訥々と語り出した。
「運動の先生なんだけど、すごく嫌な奴でさ……」
その教師はかなり感情的に振舞うようなのだ。自分の言った通りにできないと、呼びつけて皆の前で怒鳴り散らすのだという。どうしたら出来るようになるかを考えてくれるわけでも説明してくれるわけでもなく、ただ能力が低いことや失敗した事実を罵倒する。だから恐れられているうえに嫌われてもいた。
昨日は、ロイドと仲の良い子が憂き目にあった。我慢の限界を超えたロイドは、その教師が屈みこんだ際、そのお尻に向かって……
「そこでブスッとやったわけね」
「うん」
しかし、ぴんと張った丈夫な革のズボンに、ロイドの指の骨は敢え無く敗北を喫したのだった。
もちろん教師は大激怒し、ヒューイはその教師に頭を下げに行かなくてはならなかった。それがことの顛末であった。
「ふふふっ」
怪我をしたのは気の毒だが、原因がカンチョー。そしてカンチョーのせいでヒューイは教師に平謝り。
一度笑ってしまったら、もう止まらなかった。
「あはははは!」
笑い出したヘザーにロイドは最初だけ戸惑っていたが、やがて彼もいっしょに大笑いを始めた。
目尻に浮かんだ涙を拭いながら、ロイドに伝える。
「ロイド。貴方のしたことは良くないことかもしれないけど。でも……スカッとしたお友達も多いんじゃないの」
「あ。それ。ヒューイも同じこと言ってた」
「……え?」
『ロイド。君のしたことは悪いことだ……が、君の行動で溜飲を下げた者もいるだろうな』
『リューインを……って何?』
『む……気が晴れるとか、すっきりした気分になるとか、そういう事だ』
ヒューイはロイドのことを「叱るべきか呆れるべきか分からん」と、きつい事は言わなかったそうだ。怪我をしたことで充分しっぺ返しを食らっただろう、と。
「でも、おれ、骨折した時は自分カッコ悪ィ、なんて笑ってたんだけどさ……」
自分のせいで、自分の大嫌いな教師にヒューイが頭を下げる羽目になったこと。そしてヒューイとヘザーの約束をだめにしてしまったこと。それが後からじわじわと効いてきて、すごく悲しくなったのだと言う。
ロイドはその悲しい気持ちが蘇ってきたのか、段々と萎れてくる。
あらら。どうやって励まそう。ヘザーが考えていると、
「悪い。待たせたな」
部屋にヒューイが入ってきた。
「ロイド、ここにいたのか。グレンが学校から帰ってきたぞ。それから、さっき医師とも話したが……君は明日から登校したまえ。ただし、運動の時間は見学するように」
「うん、わかった」
「ヘザーが見舞いに持って来てくれた焼き菓子がある。グレンと一緒に、キッチンへ行って貰ってきなさい」
「え! いいの!」
普段のヒューイは決められた時間以外の食事を厳しく管理しているらしい。今はおやつを食べるには遅いが、夕食には早いといった時間帯だ。
「うむ……今日は特別だ」
「やったあ」
「ロイド。ヘザーにお礼は」
「うん。ありがとう、ヘザー姉ちゃん!」
ヒューイは良い父親になるだろう。
以前ヘザーは、彼が女性だったら良い奥さんになりそうだと思ったことがあったけれど……今は、ヒューイが父親になるところを見たいと思った。
「それで、ヘザー」
「えっ」
妄想を膨らませて一人で盛り上がっていると、ヒューイが振り返った。
「一人で来たのか? ウィルクス夫人にはちゃんと許可をもらってあるのだろうな」
「……あ」
「まったく……」
「ご、ごめん……」
ヒューイはバークレイ家の馬車にヘザーと乗り込むと、ため息を吐いた。
「まあ、君が落ち着かなかった気持ちもわかる。昨夜は悪かった」
以前からの約束をキャンセルされて、さらにロイドが怪我をしたとまで聞いて、何があったのかと不安になった。
「次に会った時に説明するつもりだったが、その……ロイドの事は、どう言っていいのやら……」
そう言えばランサムも濁していた。先生にカンチョーして骨折したなんて信じてもらえるわけがないと考えたのか、それともロイドの名誉を思ったのか。
「うん、わかる。でも、会ってみて安心した。貴方も大変だったわね」
ヘザーは職場で新人たちに気合を入れている、教官としてのヒューイを思い浮かべた。その彼が誰かに頭を下げるなんて。しかもカンチョーが原因で。
「こちらが悪いのは大前提だが……件の教師に会ってみて、子供たちからの評判が良くないのは頷けたな。彼は感情的に振舞い過ぎる。自分も気を付けねばと考えさせられた」
ヒューイも確かに怒りっぽいが、感情的な罵倒はしないし、相手の人間性を貶めるような事も言わない。彼の言葉と行動には常に理由がある。ヘザーはそう思っている。
「それは過大評価だな。教育者としては、冷静かつ公正であろうと心がけているが」
確かに、教育者でない時の……ヘザーの恋人である時のヒューイは、嫉妬深くて情熱的で、冷静ではないかもしれない。あ、そう言えば今二人きりで馬車の中なのにエロいキスしてない! そのことに気づくと同時に馬車が停まり、御者に扉を開けられてしまった。
ヒューイは帰りは歩くと言って馬車を帰らせた。ヘザーは項垂れながらヒューイと共に部屋へ向かう。
しかし、ウィルクス夫人とアイリーンの姿はなかった。
「あれ。まだ帰って来てないみたい」
「無断外出はばれずに済んだようだな」
奥のキッチンからはスパイスの香りが漂ってくるが、おそらくコックもヘザーの外出と帰宅に気づいていないだろう。
「あ、そう言えばね。文字の練習にって、ウィルクス夫人が異国の昔の本を持ってきたの。見て行かない? 何かの模様みたいな文字なのよ」
「……ほう」
ヘザーは部屋へヒューイを招き入れ、練習に使っている本を見せた。
「ほら。これ、どこの国のものなのかしら」
「たぶん、だが……海の向こう。南西の果てにある大陸の文字だろうな」
「えっ。すごい。貴方ってなんでも知ってるのね」
「いや。古い美術品に似たような文字が彫ってあるのを見たことがある。どれくらい古い文字なのかは分からないが」
「へえー……」
ヘザーは本を机に置き、ページを捲る。
「私、この文字が書き辛いと思うのよね。苦手。でも……こっち文字の形は気に入ってるの。こればっかり書きたくなっちゃう」
文字を指で辿って説明していると、ヒューイがそれを覗き込んで、互いの肩が触れた。
あ。なんか今、近いかも……。
距離のことではなく、心が。
周囲の空気が熱を持ったような気がして顔を上げると、ヒューイもそうしていた。ごく当たり前のように口づけをかわす。
ヒューイからのキスは、やや遠慮がちなものだった。もっと深く口づけようとして身体を寄せると、
「……夫人が戻ってくるかもしれないぞ」
小声でヒューイが言った。
「ん、でも、もうちょっと……」
唇を吸い合って、舌を絡め、音がするようなキスを続けていると、それだけでは足りなくなってきた。ヘザーは彼の首元に手を伸ばし、スカーフを解いた。
「お、おい」
「ん……もうちょっとだけ……」
これでは女の子を部屋に連れ込んで、ちょっとだけちょっとだけと言いながら和姦に持ち込む男と何ら変わりない。
シャツのボタンを二つほど外して、鎖骨の下に唇をつける。ヒューイは息をのんでヘザーを抱きしめ、背中を撫でてくれた。
「ヘザー」
彼も息があがってきている。
「避妊薬はあるか」
「うん、あそこの抽斗に……」
するとヒューイは扉に向かい、掛け金を下ろしてから抽斗を開けた。
避妊薬は以前ヒューイが購入したものだ。久しぶりに使う機会がやって来た。二人でベッドに腰を下ろす。ギシ……と、僅かに軋んだ。
口づけを繰り返しながらヒューイはヘザーの身体を撫でていたが。
「下を脱がせるだけでいいか? 上にも直に触れたいが、脱がせてしまったら……たぶん、元通りにしてやれない」
今身に着けているドレスには、ボタンやらリボンやらが複雑についていて、その下にはさらにコルセットまである。ヘザーも一人では着られない。
「うん、じゃあ、下だけ……」
ヒューイの手がドレスを捲りあげて、ヘザーの太腿に触れた。下穿きの紐を解いて、中に侵入してくる。
「んっ……」
湿った襞を愛撫されて、ヘザーは彼に抱きついた。すると、奥で扉の開く音がした。二人とも動きを止めて固まった。
「思ったより時間がかかってしまったわね。ああ、疲れたわ……あら。ヘザーお嬢様はどこかしら」
「お部屋ではないでしょうか」
ウィルクス夫人が戻ってきたのだ。このまま部屋に踏み込まれたら……。
『いけないわ、マーク。もうすぐ主人が帰ってくるの』
ヘザーは川べりに落ちていたエロ本のことを思い出した。カサンドラにもこんな展開が待っていたのだろうか。
もっともヘザーの場合、帰ってきたのは主人ではなくウィルクス夫人で、逢引の相手は未来の夫である。不義の恋ではない……が、こんな現場を見られては夫人を卒倒させてしまうだろう。
息まで止めて様子を窺っていると、
「そう。私も少し疲れました。お部屋へ行くわ。アイリーン、後でお茶を持って来てちょうだい」
「はい。かしこまりました」
ウィルクス夫人の声が遠ざかり、どこかで扉の閉まる音がした。アイリーンはお茶の準備を始めたのだろう、彼女の足音と食器のぶつかる音が微かに聞こえた。
二人は見つめ合い、そして同時に安堵のため息を吐いた。
こんなことが起こっては、さすがにヒューイも我に返って身体を離すだろう。少し残念に思ったが、意外なことにヒューイの情熱は保たれていた。
「ん、んっ……」
ヘザーに自分の昂ったものを押しつけながら、足の間の愛撫を再開する。
「……止めた方がいいか?」
もちろん首を振った。やがて中に指が入って来て、ヘザーは身体を震わせる。同時にギシィッと、ベッドが大きく軋んだ。
結構な音だったので、また二人とも固まって顔を見合わせた。
「さっきから何なのだ、この寝台は!」
「一人で使ってる時は、こんなことなかったんだけど……」
ヒューイはヘザーの腰に手を添えて、机の方まで連れて行く。上にあった筆記用具や本を退けて、ヘザーに手をつかせた。ドレスを尻まで捲りあげられ、ヘザーは驚いて振り返る。
「え、ここで……? ここでするの?」
「寝台が使えない。壁に手をついて貰ってもいいが……」
「え? か、壁……?」
ヘザーは自分が壁に手をついて、後ろからヒューイに貫かれる場面を想像した。「ベッドが無くてもいいからとにかくヤりたい感」があって、切羽詰まっている感じがいやらしくていいと思う。
ヒューイの指がヘザーの中で小刻みに動く。
「あ、ん、んんっ……」
腕に力が入らなくなって、ヘザーの上半身は机の上に倒れ込んだ。
「すぐに君はそうなるだろうから、壁も良くないと思った」
「ん。は、はあ……っ」
指は卑猥な音を立てながら、ヘザーの中を出入りしている。ヘザーは机にしがみついた。
やがて、背後からレモンの香りが漂ってくる。薬を入れるのだ。最初だけちょっとひんやりしたが、それはヒューイの手によって違和感なく奥の方に収められた。
「ヘザー、いいか?」
「ん、うん……あ、あはっ……」
一息に貫かれて、ヘザーは喘ぐ。ヒューイはヘザーに覆いかぶさってその上半身を抱きしめ、激しい抽送はせずに、奥に己を押し付けるように腰を揺らした。密着して蠢き合う。
「ん……も、もっと、して……」
「……こうか?」
「うあ! ああっ」
「しっ……」
強く揺さぶられて、思わず大きな声が出る。すると、ヒューイの手のひらが口元に押し当てられた。
……こうしてコソコソと繋がって、声を出さないように口元を塞がれるなんて、なんだかすごくいやらしい。
静かにやらなくてはいけないのに、ヒューイはまた激しく穿った。
「ん!」
「……激しくしろと言ったのは君だ」
そう耳元で囁くヒューイの声の調子から、彼も盛り上がっているのがなんとなく分かる。声を出すなと言いながら、ヘザーが喘ぐたびに悦んでいそうな、そんな感じ。
うわあい、ヒューイってばエッチないじめっ子みたい。
「ん、んふっ……!」
「ヘザー、静かに」
うわあ、エロい。エローい……!
ああ。今日のヒューイも素敵だった。セクシーだった。大満足……。
うっとりとしていると、
「ヘザー。立てるか?」
声をかけられて、突っ伏していた机から何とか起き上がる。
ヒューイは服を直してスカーフを結んでいた。自分の姿を見下ろせば、腰まで捲れあがっていたドレスの裾は下におろされていて、下穿きも……穿いている。
「あれ?」
「君の服も整えたつもりだが……甘い部分があるかもしれない。確認してくれ」
ヒューイは尻丸出しでぐったりしているヘザーの服も直してくれたらしい。
いつの間に……仕事早すぎ。
「え、じゃあ、避妊薬も……」
「ああ。取り出した」
二人が使っている避妊薬は、薬を海綿に浸して、女性の中へ入れる方式のものだ。終わったら取り出さなくてはいけない。
さらにヒューイは万全を期すため、挙式まではヘザーの中に種を蒔かないと言っている。
「えっ? じゃあ、どこに出したの」
「……僕のハンカチに。海綿も一緒に包んだ」
「ほんとにいつの間に……」
後始末までそんなに手際よくやっていたとは。ヘロヘロになっていて全然気づかなかった。
「……返り討ちに遭う山賊……」
ヒューイが何かをボソッと言った。
「えっ」
「いや、なんとなくそんな言葉が思い浮かんだだけだ」
謎めいたヒューイの言葉に首を傾げつつも、ヘザーは抽斗を開けてハンカチを引っ張り出した。
「はい、これ」
「うん?」
「代わりのハンカチ。あの……刺繍を入れてみたの」
「……君が?」
ヒューイは受け取ったハンカチを、恐る恐るといった感じで確認している。
前にヒューイが、指先を動かすのは気分転換になると言っていたから、文字の練習に飽きた時にやってみたのだ。
「まだへたくそなんだけど、良かったら……」
「これは……カエデ、だな」
「わかる!? ……よかった!」
実は、バークレイ家の紋章にはカエデの葉が使われているのだ。騎士の家系らしく剣も一緒にデザインされているが、初心者のヘザーには複雑すぎて無理だったので、カエデだけを抜き出して刺繍してみた。一瞬間があったけど、とりあえずはカエデだと分かってもらえたらしい。よかった。
「ありがとう……もらっておく」
ヒューイは刺繍の入った部分を指で撫で、それから丁寧に畳んでポケットにしまった。
部屋の扉を開けてそっと顔を出すと、棚を拭いていたアイリーンと目が合った。
「あ、」
彼女は何か言いかけたが、ヘザーは人差し指を唇に当てる。アイリーンは頷いた。
「……ウィルクス夫人は?」
小声で訊ねると、アイリーンも小声で返す。
「お部屋です。夕食の時間までお休みになるそうで……すっ!?」
だがヘザーの背後から現れたヒューイの姿を見て、さすがにアイリーンは目を剥いた。ヘザーはもう一度指を口に当てる。アイリーンはすぐに気を取り直したらしく、激しい瞬きを繰り返しながら頷いてみせた。
名義も支払いもヒューイの部屋なのに、間男のようにコソコソしなくてはならないとは。ヒューイは音を立てぬように、ヘザーの住まいから出て行ったのだった。
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