6 / 58
第6話 萌芽の時、あるいは若き執政官の憂鬱
しおりを挟む肥料散布から三日が過ぎた。
バーンズ領に、初夏の気配を帯びた風が吹き抜けている。
朝の光が領主館の窓を叩くよりも早く、マイルズは目を覚ました。
「……ん」
重い瞼を擦る。体の節々が痛い。
十歳の体は、前世の三十代の精神が課す過酷なスケジュールに、悲鳴を上げ始めていた。
昨夜も、銀翼商会との取引契約書の細則を詰めるため、深夜まで書類と格闘していたのだ。
「マイルズ様、お目覚めですか」
控えめなノックと共に、侍女長のマーサが入室してくる。
「おはよう、マーサ。……今日の予定は?」
マイルズはベッドから降りながら、あくびを噛み殺して尋ねた。
「はい。午前中は石鹸工場の視察と、品質管理の指導。昼には農業ギルドからの日報確認。午後はエリーゼ様との輸送ルートに関する打ち合わせ。その後、父上様との領軍再編に関する会議がございます」
「……分刻みだな」
マイルズは苦笑した。
顔を洗い、冷たい水で意識を覚醒させる。
鏡に映る自分は、相変わらず完璧な美少年だが、その青い瞳の下にはうっすらと隈(くま)ができていた。
(休みたい、というのが本音だ。だが、今が正念場だ)
石鹸という「金脈」は見つかった。肥料という「種」は蒔いた。
だが、それらは放っておいて育つものではない。
石鹸の品質を維持しなければブランドは死ぬ。肥料の効果が出るまで農民を鼓舞し続けなければ、彼らは元の農法に戻ってしまう。
全てをコントロールするには、マイルズの目が届く範囲に限界があった。
◇
簡単な朝食(パンと温かいミルク、そして庭で採れた野菜のサラダ)を済ませ、マイルズは馬車に乗り込んだ。
最初の目的地は、領都の一角に設けられた「石鹸工場」だ。
工場とは言っても、元は空き倉庫だった建物を改装したものだ。
中に入ると、ムッとする熱気と、油脂と灰の入り混じった独特の匂いが立ち込めていた。
「お、おはようございます! 若様!」
現場監督を務める男、ボリスが慌てて駆け寄ってくる。彼は元々、領内のパン屋だったが、その腕を見込んでマイルズが抜擢した男だ。
「おはよう、ボリス。調子はどうだ」
「はい! 生産は順調です! 昨日は五百個の成形を完了しました!」
ボリスは胸を張るが、マイルズの目は誤魔化せなかった。
彼は積み上げられた完成品の木箱へ歩み寄り、無造作に一つを手に取った。
「……ボリス」
「は、はい」
「この石鹸、表面に気泡が入っている。それに、エッジ(角)が欠けている」
マイルズは静かに指摘した。
「温度管理だ。型に流し込む時の温度が低すぎる。あと二度上げろと言ったはずだ」
「す、すみません……。ですが、温度計という魔道具は高価で、一つしかなくて……」
「だからといって、勘に頼るな。品質のばらつきは信用に関わる」
マイルズはため息をついた。
ボリスは勤勉だが、「規格を統一する」という工業的な概念がまだ薄い。この世界の職人は「一点もの」を作るのは得意だが、「均一な製品を大量に作る」ことには不慣れなのだ。
「後で土魔法使いに頼んで、温度を一定に保つ魔導プレートを追加で作らせる。それまでは、ここにある砂時計を使って、撹拌時間を厳密に計れ」
「はいっ! 直ちに!」
マイルズは工場内を見て回った。
貧民区から雇用された労働者たちが、大釜をかき混ぜている。
彼らの顔色は、以前に比べれば良くなっている。給金が出始め、食事が改善されたからだ。
だが、作業効率は悪い。無駄な動きが多く、資材の配置も乱雑だ。
(マニュアルが必要だ。だが、彼らの多くは文字が読めない)
口頭で教えるしかないが、それには時間がかかる。
マイルズが直接指導すれば早いが、それではマイルズの体がいくつあっても足りない。
「……ん?」
ふと、工場の隅で、一人の少女が作業しているのが目に入った。
年齢はマイルズと同じ十歳くらいだろうか。
痩せっぽちで、灰色の髪を雑に束ねている。サイズの合わない大きめの作業着を着て、完成した石鹸を箱に詰める梱包作業をしていた。
彼女の動きだけが、異質だった。
無駄がない。
右手で石鹸を取り、左手で包装紙を広げ、瞬く間に包んで箱に収める。
そのリズムが一定で、機械のように正確だった。
さらに驚くべきことに、彼女は口の中で何かを呟いていた。
マイルズは気配を消して近づいた。
「……四百八十二、四百八十三……。箱の残りが十二。今のペースだと十五分で完了。次の資材搬入まで三分余るから、その間に床の掃除……」
(……計算しているのか? 作業しながら?)
「君」
マイルズが声をかけると、少女はビクリと肩を震わせ、振り返った。
大きな瞳。感情の読めない、静かな瞳だった。
「は、はい……。申し訳ありません、サボっていたわけでは……」
「いや、違う。君、名前は?」
「……シンシア、です」
消え入りそうな声だ。貧民区の出身だろう。
「シンシア。今、数を数えていたな? この箱に石鹸が何個入る?」
「縦に六、横に四、三段重ねですから、七十二個です」
即答だった。
「今、工場全体で在庫はいくつある?」
「あちらの棚に満杯の箱が八つ。作業中のものが三つ。乾燥棚にあるのが……およそ六百。合計で千二百と少しかと」
マイルズは目を見張った。
ボリスですら、在庫表を見なければ答えられない数字だ。
それを、この少女は作業の片手間に把握している。
「……計算はどこで習った?」
「習ってはいません。……ただ、数を見ると、頭の中に浮かぶのです」
サヴァン症候群に近い、特異な才能か。あるいは、この世界特有の『スキル』の片鱗か。
どちらにせよ、ダイヤの原石だ。
「ボリス!」
マイルズは監督を呼んだ。
「は、はい!」
「彼女……シンシアを、梱包係から外せ」
「え? 何か粗相を? すぐにクビに……」
「違う。明日から、在庫管理と工程管理の記録係(レコーダー)にしろ。彼女の計算能力は、お前の十倍正確だ」
「はあ……?」
ボリスは呆気にとられているが、マイルズはシンシアに向き直った。
「文字は書けるか?」
「……数字なら。文字は、少しだけ」
「なら、私が教える。給金は倍にする。その代わり、この工場の数字を全てお前が管理しろ」
シンシアの瞳が、わずかに揺れた。
ゴミのように扱われてきた自分が、工場の、それも数字の管理を任される。
「私に……できるでしょうか」
「できる。私が保証する」
マイルズは彼女の小さな、荒れた手を握った。
「頼むぞ、シンシア。私の助けになってくれ」
その日、マイルズは一つの「希望」を見つけた。
だが、それはまだ小さな種に過ぎない。
◇
昼下がり。
工場を後にしたマイルズは、馬車の中で泥のように眠りかけたが、ガタゴトという揺れに起こされた。
次は、農地の視察だ。
領都から少し離れた試験農場。
そこには、数日前にマイルズとエリーゼが肥料を撒いた畑が広がっている。
「若様」
古参の農夫、ハンスが迎えてくれた。彼は最初、マイルズの肥料に懐疑的だった一人だ。
「どうだ、ハンス。麦の様子は」
マイルズが尋ねると、ハンスは麦わら帽子を取り、ポリポリと頭を掻いた。
「へえ、それが……不思議なもんでして」
ハンスは畑の一角を指差した。
「見てくだせえ。葉の色が」
マイルズは畑にしゃがみ込んだ。
確かに、違う。
肥料を撒いていない隣の畝(うね)の麦は、薄い黄緑色で、茎も細い。
だが、マイルズの特製肥料を施したエリアの麦は、濃い緑色をしており、葉が厚く、ピンと空に向かって伸びている。
「窒素が効いてきたな」
マイルズは葉に触れ、『生命』スキルで内部を確認した。
根からの養分吸収が活発になり、葉緑素が増えている。光合成の効率が上がっている証拠だ。
「こいつは……魔法の薬ですか?」
ハンスが恐る恐る尋ねる。
「魔法じゃない。科学だ。……いや、今は魔法みたいなものだと思ってくれていい」
マイルズは土を握った。
数日前までパサパサだった土が、今はわずかに湿り気を帯び、団粒構造(土の粒が団子状になること)ができ始めている。微生物が活動しているのだ。
「ハンス。この濃い緑色が、『元気』な証拠だ。このまま水を切らさず、雑草を抜いてくれれば、穂の数も増える」
「へえ……こりゃあ、たまげた。あの臭い土に、こんな力があるとは」
ハンスの顔に、希望の色が差していた。
農民にとって、作物の成長は何よりの喜びだ。その事実を見せれば、彼らは動く。
「他の者にも見せてやってくれ。そして、肥料の追加分が届いたら、惜しまず撒くように伝えてくれ」
「合点承知でさあ! 若様、こりゃあ今年の秋は忙しくなりそうですな!」
ハンスの笑顔を見て、マイルズの胸のつかえが少し取れた気がした。
(よし、農業の方は軌道に乗りそうだ)
だが、安心したのも束の間。
背後から、優雅な声がかかった。
「あら、マイルズ様。また泥遊びですか?」
振り返ると、日傘を差したエリーゼが立っていた。
商会の馬車で追いかけてきたらしい。
「エリーゼ殿。……泥遊びではない、視察だ」
「ふふ。分かっていますわ。……少し、お顔色が優れませんね」
エリーゼはマイルズに近づき、ハンカチで彼の額の汗を拭った。
自然な動作だったが、十八歳の女性の甘い香りが鼻をくすぐり、マイルズは少し狼狽えた。
「……寝不足なだけだ」
「無理もありませんわ。工場の管理、農地の指導、そして書類仕事。……十歳の子供が背負う荷物ではありません」
エリーゼの目は、真剣だった。
商売敵(パートナー)としての打算だけでなく、純粋な心配が滲んでいる。
「私の方で、事務官を数名派遣しましょうか? 王都から優秀な者を」
魅力的な提案だ。
だが、マイルズは首を横に振った。
「感謝するが、断る。……外部の人間には、まだ見せられない技術(ノウハウ)が多すぎる」
石鹸の製造工程における化学反応、肥料の配合における微生物培養。
これらは、この世界では「未知の魔法」に近い。
不用意に外部の人間を入れれば、技術が流出する。
「それに、バーンズ領の人間でなければ意味がないんだ。自分たちの力で立ち上がったという自信が、この領地には必要なんだ」
「……頑固な方」
エリーゼは呆れたように、しかし愛おしそうに微笑んだ。
「分かりました。では、せめて今夜の夕食は、私にお付き合いくださいな。商会の新しいシェフを連れてきたのです。栄養のあるものを食べて、少しは休んでいただきませんと、私の投資が無駄になりますから」
「……ああ。それはありがたく受けよう」
マイルズは素直に頷いた。
彼女なりの気遣いが、今は心地よかった。
◇
その日の夜。
領主館の夕食は、いつもより少し賑やかだった。
父ロッシュ、母マリア、妹リリア、そしてエリーゼ。
エリーゼはすっかり家族に溶け込んでいた。特に母マリアとは、王都の流行話(コスメやドレス)で盛り上がり、意気投合している。
「お兄様、あーん」
リリアが、デザートの果物をフォークに刺して差し出してくる。
「リリア、自分で食べられるよ」
「だーめ。お兄様、疲れてる顔してるもん。リリアが元気あげる!」
天使のような妹の笑顔。
マイルズは観念して口を開けた。甘い果汁が広がる。
「……ありがとう、リリア」
穏やかな団欒。
だが、マイルズの頭の片隅では、昼間のシンシアのことが引っかかっていた。
(計算のできる少女。文字は読めない労働者たち。……やはり、そこがボトルネックだ)
夕食後、マイルズは父ロッシュの書斎を訪ねた。
「父上。少しお時間を」
「どうした、マイルズ。お前も今日は早めに休めと言っただろう」
ロッシュはブランデーグラスを傾けながら言った。
「いえ、今日一日見て回って、確信したことがあります」
マイルズは父の前に立った。
「『人』が足りません」
「人? 労働力か? それなら移民でも……」
「いいえ。手足ではなく、『頭脳』です」
マイルズは熱弁した。
「私の指示を理解し、現場で判断し、帳簿をつけ、報告できる中間管理職。……下士官と言ってもいい。それが圧倒的に不足しています。私が一人で走り回るには、この領地は広すぎます」
「……ふむ。確かに、お前のやっていることは、既存の文官たちには理解できんことが多いからな」
ロッシュも痛感しているようだった。
「で、どうするつもりだ?」
「学校を作ります」
マイルズは断言した。
「学校? 王都にある貴族院のようなものか?」
「いえ、もっと実戦的な……『私塾』です。読み書き、計算、そして私の『新しい知識』を教える場所。対象は貴族だけでなく、平民からも優秀な子供を集めます」
今日会ったシンシアのような原石。
彼らを磨き上げ、マイルズの手足となる「近衛文官」に育てる。
それが、この領地の永続的な発展には不可欠だ。
「……平民に教育を施すなど、保守的な連中が騒ぐぞ」
「騒がせておけばいいです。結果を出した者が正義です。……父上、許可を」
ロッシュはグラスの中の琥珀色の液体を見つめ、やがてニヤリと笑った。
「いいだろう。お前が蒔くのは、畑の種だけではないということだな」
「はい。人の種も蒔かねば、花は咲きません」
マイルズは部屋を出た。
廊下の窓から見える夜空には、満天の星が輝いていた。
明日もまた、多忙な一日が始まる。
肥料の追加生産、シンシアへの文字の指導、エリーゼとの商談の続き、そして学校設立の準備。
休む暇はない。
だが、不思議と心は軽かった。
(一歩ずつだ。確実に、前へ進んでいる)
マイルズは拳を握りしめた。
その小さな手の中に、領地の未来が握られていることを、強く実感しながら。
しかし、彼はまだ知らない。
その光の強さに惹きつけられるように、闇の中で蠢く者たちがいることを。
領境の森を抜け、黒い影がいくつか、静かに領内へと侵入しつつあった。
678
あなたにおすすめの小説
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる