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1.みんな変わった
しおりを挟む最近、僕の家は変わった。
「父さまのゆめはなあに?」
「そうだな。母さまの専属侍女になることかな?」
「母さまの~? なんで~?」
「母さまの夫になるという一番の夢は叶っているから、専属侍女になって母さまのお風呂や着替えやご飯、全部やってやりたいんだよ」
「いまもしてるのに~?」
「確かに。レオニーは天才だな」
父さまは真顔でこんなことを言う人じゃなかったし。
「テオ、子どもの前で変なこと言わないで下さい。すぐ覚えてしまうんですから。どうするんですか。もし他の人の前で、父さまは母さまの専属侍女になることが夢だって言われたら。大公閣下の威厳が落ちますよ」
「リュシー、今日も可愛いな。愛している」
「……ありがとうございます。皆、テオはお仕事があるから、おままごとは終わりにしようね」
「リュシーがそばにいてくれるなら仕事をしよう。いてくれないならこのままおままごと続行だ」
「いい加減にしてください」
母さまは父さまに口答えするような人じゃなかったし。
「ヤダ! 母さまとあそびたい!」
「レオニーわがままだめだよ」
「やだやだ! 母さまといるもん!」
「ぼくも母さまといたい~」
双子の妹と弟はこんなにワガママじゃなかったし。
こんなに僕たちのそばにいてくれなかった。
家族と屋敷内が変わったのは、多分母さまがキッカケ。母さまが高熱を出して倒れてから、母さまが変わって、父さまが変わって、みんな変わったと思う。
でも、毎日が楽しい!
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