僕たちの日常

かんだ

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2.実話

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 この帝国の建国神話はよくある話だが、他国とは違い神話は実話だった。
 荒れ果てた地に住まう、死に行くだけの人間たちを哀れに思い、光と闇である双神がこの地に降り立った。それぞれが自らの力を人間に与えて、生きる希望を作った。二人の人間はその力を基に荒れ果てた地を変え、建国し、多くの人間を死から救った。手を取り合った二人と救われた人間たちは話し合いの末、光を与えられた一人が皇帝となり、闇を与えられた一人が皇帝を唯一裁ける大公となった。
 建国から数百年以上経つ今でも、与えられた力はそれぞれの子孫へと脈々と受け継がれ、皇家と大公家は互いに支え合い、尊重し合い、均衡を保っている。帝国を支え導き象徴となるのは皇家だが、皇家に対する司法権のみ大公家が有している。
 その、大公家の当主が、僕の夫だ。
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