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14、薤露
一夜の夢
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アルベラが翡翠色の瞳を丸くして、そして圧し掛かられている状況に混乱して、わたわたと闇雲に腕を動かす。そんな動きじゃあ、男を上からどけることなんてできねぇよ、と少々呆れながら、ゾラはしかし、大人しく身を起こした。……主義として強姦はしない。それが、自他ともに認めるクズ男、ゾラの矜持でもある。
アルベラもまた寝台の上で半身を起こそうともがくので、ゾラが腕を引っ張って起こしてやる。アルベラは周囲をキョロキョロと見回す。ストロベリーブロンドがさらさらと揺れた。
「……ここどこ? シメオン兄様は? なんで?」
「シメオンってのは、赤い髪をした優男か?」
ゾラが寝台に腰下ろした状態で、淡々と言った。
「俺たちは月神殿でイフリート公爵を討ち取った後で、まっすぐ泉神殿を包囲した。神殿から火の手が上がったから突入して、俺はたまたま、赤い髪の優男からアンタを託された。……もっとも、優男は俺のことをテセウスだと信じ込んでたけどな」
「……お兄様……」
アルベラが自分を見下ろし、すっかり着替えさせられているのに気づき、思わず身体を抱きしめるようする。
「ここは王城の塔の一つだ。着替えはシリルと、宦官のメイローズがした」
「シリル! シリルは元気なの?!」
ゾラは頷いて、言う。
「今、宦官の修行中だ。ジブリールの世話係もしているから、あんまり持ち場を離れられねぇ」
「カンガン……」
ゾラは黙って立ち上がり、寝台脇の小卓に準備されている、水差しから水を汲み、手渡してやる。
「随分、長いこと眠ってた。喉が渇いてんじゃねぇのか?」
「あ……ありがとう」
大人しく水を受け取り、ごくごくと喉を鳴らして飲む。毒入りとか、そういうのを全く疑わないのを見て、ゾラは少しばかり感心する。
「ほんと、変わんねーな」
飲み干したカップを受け取り、小卓の上に戻して、ゾラはもう一度、寝台に腰を下ろす。
「泉神殿はどうなったの? お兄様は?」
アルベラの問いに、ゾラはじっとアルベラを見てから、やはり淡々と説明した。
「神殿は全焼。アルベラ以外は全滅。あっちこっち、集団自決の死体だらけだった」
「!!!」
アルベラが両手で口元を抑える。
「シメオンってのは、イフリート家の後継者だと名乗って……魔物を身内に飼っているから、普通の武器では自決できないからって、自らゾーイの兄貴に討たれたそうだ」
「兄様……」
アルベラの翡翠色の瞳が、みるみる涙で潤んでいく。真珠のような雫が膨れ上がり、ついに決壊してぽろぽろと流れ落ちる。
「あっ……ふっ……ううううっ……」
堪えきれない嗚咽を漏らすアルベラを、ゾラは痛ましそうに見つめ、手を伸ばしてアルベラをそっと抱き寄せ、頬に口づけて流れる涙を吸った。
「ゾラ……」
「嬢ちゃん……辛かったな。もっと早く助けてやれなくて、悪かった」
ゾラがアルベラの涙に濡れた睫毛や、額に触れるだけの口づけを落とす。優しく優しく……アルベラもいつしか、ゾラの肩に両手で縋って、大声をあげて泣いた。力強い、大きな肩、胸――ずっと自分を守ってくれたテセウスとよく似た、でも別人の腕がアルベラを抱きしめる。けして、自らアルベラに触れようとしなかった腕と違って、その腕はアルベラを掻き抱き、宥めるように背中を撫で、髪をくしけずり、うなじを支えられて唇に触れるだけの口づけが落ちる。
「家族が死んだんだ。哀しいのは当たり前だ。……もっと、泣いてもいい」
「ゾラ……でも……でも……」
アルベラがゾラに抱き着いて、肩口に顔を埋め、首を振る。
「どうして、わたしだけ……どうして……」
「アンタは、生きなきゃならねぇからだ。どんなに辛くても。――それが、女王家に生まれた定めなんだろ」
ゾラが抱きしめる腕に力を籠め、しばらく泣き続けたアルベラが、ようやく少し落ち着いて顔を上げる。頬を涙に濡れ、瞳は潤んで揺れている。
「わたしは、何か罰を受けるの?……もちろん、覚悟はできているけど」
「罰っつーか、その……」
ゾラが、さすがに気まずくなって視線を逸らせる。
「……イフリート家は魔族だから、その血を引く嬢ちゃんの、精脈を絶たなきゃなんねぇんだ」
「精脈を絶つ……具体的に、何をされるの?」
アルベラが、ゾラの首筋に両腕で縋りついたまま尋ねると、ゾラもアルベラに視線を戻し、まっすぐ、その目を見返して言った。
「具体的には……セックス」
「は?」
至近距離で見つめあいながら、アルベラの翡翠色の瞳がまん丸に見開かれる。
「貴種の血を引く男とセックスして、中出しされなきゃならねぇの。……差し当って、俺が派遣されてきた」
「……な、なかだし?」
「嫌か?」
ゾラが、少しばかり困ったように眉を八の字にする。
「その……わたしに、拒否権は……」
「あるわけねーだろ。……どうしても俺とは嫌って場合は、陛下に申し上げて、別の男に交代してもらうけど……」
ゾラの黒い瞳が少し眇められて、きらりと光ったように見えた。
「でも俺は、できるなら嬢ちゃんを抱きたい。……他の男に譲りたくはねぇんだ」
「ゾラ……」
ゾラの大きな手がアルベラのうなじを支えるようにして、ゆっくりと寝台に押し倒される。改めて、真上から圧し掛かるゾラを下から見上げて、アルベラは思う。――大きい。
ゾラはそれほど大柄ではない。身体はよく鍛えているがしなやかな細身で、威圧感を感じたことはなかった。でも今、アルベラはゾラの両腕に閉じ込めるように抑え込まれ、到底、そこから逃れられないと感じる。
「でも、ゾラ……わたしは……」
「知ってる。嬢ちゃんが好きなのは、俺じゃなくて、テセウスだ」
ゾラの黒い瞳がすっと細められる。
「でも、テセウスは死んだ。……俺は、テセウスから最期に託されたんだ。アルベラを頼むって。……テセウスはそんなつもりじゃあ、なかったかもしれねぇけど、テセウスの代わりに、俺が嬢ちゃんを抱くのが、筋だと思う」
「そんな……」
ゾラがアルベラの唇を塞ぐ。熱い舌がアルベラの口腔に侵入する。
アルベラは、テセウスと最後に交わした口づけを思い出す。微かに、触れるだけの、口づけ――。
アルベラの両目から涙が溢れ、目尻から零れて耳の方へと流れ落ちる。アルベラが両手でゾラの肩を叩くと、ゾラが口づけを中断した。
「嫌か?」
アルベラが微かに首を振る。ゾラが、嫌いなわけじゃない。でも――。
「だって――ゾラは、テセウスじゃない。テセウスはそんなキスじゃなかった……」
「テセウスも、本当はこんなキスをしたかったんだ」
もう一度塞がれ、舌で咥内をかき回される。唾液が交じり合い、舌で歯列の裏をなぞられ、不思議な刺激に背筋がぞくりとする。――知らない。こんなのは、知らない――。
ゾラが、片手を自分の背中に回し、腰に挿していた短剣を鞘ごと外し、アルベラの顔の横に置いた。
――テセウスの、短剣。
「ずっと、俺が大事に持ってた。……今晩一晩だけ、俺がテセウスだ――」
ゾラの囁きを聞きながら、アルベラは諦めに近い気持ちで固く目を閉じ、ゾラの上着を握りしめた。
アルベラもまた寝台の上で半身を起こそうともがくので、ゾラが腕を引っ張って起こしてやる。アルベラは周囲をキョロキョロと見回す。ストロベリーブロンドがさらさらと揺れた。
「……ここどこ? シメオン兄様は? なんで?」
「シメオンってのは、赤い髪をした優男か?」
ゾラが寝台に腰下ろした状態で、淡々と言った。
「俺たちは月神殿でイフリート公爵を討ち取った後で、まっすぐ泉神殿を包囲した。神殿から火の手が上がったから突入して、俺はたまたま、赤い髪の優男からアンタを託された。……もっとも、優男は俺のことをテセウスだと信じ込んでたけどな」
「……お兄様……」
アルベラが自分を見下ろし、すっかり着替えさせられているのに気づき、思わず身体を抱きしめるようする。
「ここは王城の塔の一つだ。着替えはシリルと、宦官のメイローズがした」
「シリル! シリルは元気なの?!」
ゾラは頷いて、言う。
「今、宦官の修行中だ。ジブリールの世話係もしているから、あんまり持ち場を離れられねぇ」
「カンガン……」
ゾラは黙って立ち上がり、寝台脇の小卓に準備されている、水差しから水を汲み、手渡してやる。
「随分、長いこと眠ってた。喉が渇いてんじゃねぇのか?」
「あ……ありがとう」
大人しく水を受け取り、ごくごくと喉を鳴らして飲む。毒入りとか、そういうのを全く疑わないのを見て、ゾラは少しばかり感心する。
「ほんと、変わんねーな」
飲み干したカップを受け取り、小卓の上に戻して、ゾラはもう一度、寝台に腰を下ろす。
「泉神殿はどうなったの? お兄様は?」
アルベラの問いに、ゾラはじっとアルベラを見てから、やはり淡々と説明した。
「神殿は全焼。アルベラ以外は全滅。あっちこっち、集団自決の死体だらけだった」
「!!!」
アルベラが両手で口元を抑える。
「シメオンってのは、イフリート家の後継者だと名乗って……魔物を身内に飼っているから、普通の武器では自決できないからって、自らゾーイの兄貴に討たれたそうだ」
「兄様……」
アルベラの翡翠色の瞳が、みるみる涙で潤んでいく。真珠のような雫が膨れ上がり、ついに決壊してぽろぽろと流れ落ちる。
「あっ……ふっ……ううううっ……」
堪えきれない嗚咽を漏らすアルベラを、ゾラは痛ましそうに見つめ、手を伸ばしてアルベラをそっと抱き寄せ、頬に口づけて流れる涙を吸った。
「ゾラ……」
「嬢ちゃん……辛かったな。もっと早く助けてやれなくて、悪かった」
ゾラがアルベラの涙に濡れた睫毛や、額に触れるだけの口づけを落とす。優しく優しく……アルベラもいつしか、ゾラの肩に両手で縋って、大声をあげて泣いた。力強い、大きな肩、胸――ずっと自分を守ってくれたテセウスとよく似た、でも別人の腕がアルベラを抱きしめる。けして、自らアルベラに触れようとしなかった腕と違って、その腕はアルベラを掻き抱き、宥めるように背中を撫で、髪をくしけずり、うなじを支えられて唇に触れるだけの口づけが落ちる。
「家族が死んだんだ。哀しいのは当たり前だ。……もっと、泣いてもいい」
「ゾラ……でも……でも……」
アルベラがゾラに抱き着いて、肩口に顔を埋め、首を振る。
「どうして、わたしだけ……どうして……」
「アンタは、生きなきゃならねぇからだ。どんなに辛くても。――それが、女王家に生まれた定めなんだろ」
ゾラが抱きしめる腕に力を籠め、しばらく泣き続けたアルベラが、ようやく少し落ち着いて顔を上げる。頬を涙に濡れ、瞳は潤んで揺れている。
「わたしは、何か罰を受けるの?……もちろん、覚悟はできているけど」
「罰っつーか、その……」
ゾラが、さすがに気まずくなって視線を逸らせる。
「……イフリート家は魔族だから、その血を引く嬢ちゃんの、精脈を絶たなきゃなんねぇんだ」
「精脈を絶つ……具体的に、何をされるの?」
アルベラが、ゾラの首筋に両腕で縋りついたまま尋ねると、ゾラもアルベラに視線を戻し、まっすぐ、その目を見返して言った。
「具体的には……セックス」
「は?」
至近距離で見つめあいながら、アルベラの翡翠色の瞳がまん丸に見開かれる。
「貴種の血を引く男とセックスして、中出しされなきゃならねぇの。……差し当って、俺が派遣されてきた」
「……な、なかだし?」
「嫌か?」
ゾラが、少しばかり困ったように眉を八の字にする。
「その……わたしに、拒否権は……」
「あるわけねーだろ。……どうしても俺とは嫌って場合は、陛下に申し上げて、別の男に交代してもらうけど……」
ゾラの黒い瞳が少し眇められて、きらりと光ったように見えた。
「でも俺は、できるなら嬢ちゃんを抱きたい。……他の男に譲りたくはねぇんだ」
「ゾラ……」
ゾラの大きな手がアルベラのうなじを支えるようにして、ゆっくりと寝台に押し倒される。改めて、真上から圧し掛かるゾラを下から見上げて、アルベラは思う。――大きい。
ゾラはそれほど大柄ではない。身体はよく鍛えているがしなやかな細身で、威圧感を感じたことはなかった。でも今、アルベラはゾラの両腕に閉じ込めるように抑え込まれ、到底、そこから逃れられないと感じる。
「でも、ゾラ……わたしは……」
「知ってる。嬢ちゃんが好きなのは、俺じゃなくて、テセウスだ」
ゾラの黒い瞳がすっと細められる。
「でも、テセウスは死んだ。……俺は、テセウスから最期に託されたんだ。アルベラを頼むって。……テセウスはそんなつもりじゃあ、なかったかもしれねぇけど、テセウスの代わりに、俺が嬢ちゃんを抱くのが、筋だと思う」
「そんな……」
ゾラがアルベラの唇を塞ぐ。熱い舌がアルベラの口腔に侵入する。
アルベラは、テセウスと最後に交わした口づけを思い出す。微かに、触れるだけの、口づけ――。
アルベラの両目から涙が溢れ、目尻から零れて耳の方へと流れ落ちる。アルベラが両手でゾラの肩を叩くと、ゾラが口づけを中断した。
「嫌か?」
アルベラが微かに首を振る。ゾラが、嫌いなわけじゃない。でも――。
「だって――ゾラは、テセウスじゃない。テセウスはそんなキスじゃなかった……」
「テセウスも、本当はこんなキスをしたかったんだ」
もう一度塞がれ、舌で咥内をかき回される。唾液が交じり合い、舌で歯列の裏をなぞられ、不思議な刺激に背筋がぞくりとする。――知らない。こんなのは、知らない――。
ゾラが、片手を自分の背中に回し、腰に挿していた短剣を鞘ごと外し、アルベラの顔の横に置いた。
――テセウスの、短剣。
「ずっと、俺が大事に持ってた。……今晩一晩だけ、俺がテセウスだ――」
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