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二章 かけがえのない時間
14 喜んで貰いたい
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朝の光が、ゆるやかに屋敷を包み込んでいた。
風がカーテンをふわりと持ち上げ、薄くなびいた布の影が壁を泳ぐ。
遠くで小鳥が囀り、屋敷の時計がちょうど八時を告げた。
桃は、その音を聞きながら目を覚ました。
隣には、寝息を立てているベンがいる。彼の長い髪が枕に広がり、陽の光を受けて銀色に輝いていた。
なんで隣にベンがいるのかと言うと、昨日の夜、盗賊に襲われた時の夢を見て、怖くて、ベンの部屋に行ったのだ。ベンはベッドに招き入れてくれて、桃を撫で撫でして抱き枕のようにぎゅうぎゅうしてくれた。
ベンの寝顔を見て、桃はそっと笑う。
かつては“誰かの機嫌を損ねないように”笑っていた彼女が、今はただ“好きだから”笑っていた。
そっと起き上がり、音を立てぬよう部屋を出る。
廊下は朝の冷たい空気で満たされ、足の裏にひんやりとした感触が広がった。
台所へ向かう途中、桃はふと立ち止まる。
窓の外に広がる庭の景色――草に宿る露が、朝日で小さな虹を作っていた。
「きれい……」
その言葉が、自然に口から零れた。
心の底から、世界を美しいと思えたのはいつぶりだろう。この世界に来て、1ヶ月が経った。
日本にいた頃は、朝になっても、光が眩しくても、何も感じなかった。
気づけば、いつも誰かの顔色を窺っていた。
叔父の…家族の機嫌。教師の評価。友人たちの視線。
「嫌われないため」に息をしていた。
そのうちに、自分の心はどこかへ置き去りになっていた。
台所の扉を押すと、木の香りが鼻をくすぐった。
大きな窓から光が差し込み、調理台には鍋やフライパン、調理器具から調味料まで、完璧に揃っていた
桃は袖をまくり、髪を後ろでまとめる。
「精霊さん、今日の朝食は私に作らせてください」
いいよーと言うようにきらきらパタパタしながら桃の周りを飛び回る精霊達
冷蔵庫を開けると、見慣れない野菜がいくつも並んでいた。
丸い赤い実、細長い青い根、ふかふかした白い茸のようなもの。
ベンが料理しているところを何度か見学していたので使い方はわかる。
けれど、味付けは……味見しながらコツコツ頑張るしかない。
まずは炊きたてのご飯…精霊さんにお米はありますか?と聞いたらどんなの?って聞かれたので桃は説明した。するとパッと魔法で出してくれた。
米を洗い、丁寧に水を切る。鍋に入れて火にかけ、湯気が立つのを待つ。
その間に、出汁を取る。昆布…らしきものを見つけたので水に浸し、鰹節…ぽいなにかを加えて香りを引き出す。
味噌…は精霊さんマジックで出してもらった。味噌を溶かすと、淡い茶色のスープが黄金色に光り、香りが台所に広がった。
ーーー大和魂が騒いでる!!これだよこれ!くぅーー!1ヶ月ぶりのこの香り…しみるぜ!
この調子でどんどん作業を進めていく。
手元の手綱こんにゃくや人参を小さく切り、煮物用の鍋に入れていれた。
煮込む間、箸で丁寧に混ぜる。味見をするたび、微かに笑いが漏れる。
「あ、甘さもう少し……塩気も……」
1ヶ月前までは、文句を言われるからとびくびくしながら作っていた。
でも今は、心から喜んでもらいたくて、手が震えるほど真剣だった。
卵焼きを焼くときは、フライパンに薄く油をひき、卵液を流し入れる。
くるくると巻きながら、きれいな層になるように丁寧に形を整える。
焦げ目のつき加減も絶妙に調整し、最後に切り分けたときに、ふんわりと湯気が立つ。桃は思わず小さく手を打つ。
「やったー!綺麗にできた!!」
謎の魚も塩を振り、グリルで焼く。皮がぱりっと香ばしく、身はふっくらとしている。
小鉢には、ほうれん草らしき物のお浸しと、刻んだ大根のなますを添える。
「これで……全部かな」
鍋から湯気が立ち、台所には朝の香りが満ちていく。
香ばしい卵の香り、出汁の香り、焼き魚の香りが混ざり合い、どれも優しく温かい。
ふと背後で足音がした。
振り向くと、眠そうな目をしたロウが立っていた。寝癖のままの髪をくしゃりとかき上げ、にやりと笑う。
「…おはよう~いい匂いだね」
「おはよう!ロウ、起こしちゃった?」
「ううん。夢の中で良い匂いがして……つい来ちゃっただけ」
桃は照れくさそうに笑い、鍋の中をかき混ぜた。その背中を見ながら、ロウは小さく息を漏らす。
――フリフリエプロンでおはようって笑う、僕の嫁ちゃん、可愛すぎる!女の子が料理を作るなんてこの世界じゃあり得ないよ!!くぅーーー!幸せすぎて死にそうだよぉ…
「手伝おうか?」
「ううん、今日は全部自分でやりたいの」
「そっか~、楽しみ!!」
桃は火加減を調整し、味を確かめる。
ほんの少し醤油…(精霊マジックです)を足すと、香りがさらに立ち上がる。湯気の向こうで、白い湯気と光がゆらりと揺れ、桃の心も揺れる。
「できた」
器にご飯を盛り、卵焼きや魚、煮物、小鉢を並べる。彩りを考え、盛り付けに少し気を使っただけで、テーブルがぐっと華やかになる。
ちょうどその時、他の3人も食堂に顔を出した。
ベンさんは無表情だが、なんだかソワソワしているのが新鮮でちょっと面白い…
フィンくんは「わぁ、美味しそう!」と目を輝かせる。尻尾をブンブンすごい勢いで振ってて…可愛い♡
サイは静かに微笑んでいるがきらきらした目を浮かべて、長い耳を高速でピルピルしている…なにあれ、触ってみたい!
全員で食卓を囲み、スプーンではなく箸を手に取る。(この世界に箸は元々あった…何故?)
「「「「「いただきます!」」」」」
桃は湯気が立つ味噌汁を口に運んだ。
「っっくぅーーーー!1ヶ月ぶりの味噌!出汁!しみる~」
「これは桃の世界の料理か?」
「そだよー!桃の国の料理!足りない材料は精霊さんが出してくれたの!!」
「えぇ!精霊ちゃん達が魔法を使ったの??料理の為に…?」
「え、うん」
「桃ちゃん…僕より精霊に愛されてるね、ははっ」
「桃は誑しだからな~ロウ、諦めた方がいいぞ」
「だね…」
「桃、私はこの白い主食が好きです」
「おお!サイはお米が好きなのね!嬉しいなぁ、お米は私の国には欠かせない食べ物だからね!これがないと死んじゃうと言っても過言じゃない!」
「ええ!?桃?死んじゃうんですか?」
「…冗談ですごめんなさい」
ーーまったくもー、サイは真面目なんだから
「俺はこの甘くて綺麗な卵が好きだ!」
「卵焼きだよ!味は家庭によって違うんだけど、フィンくんに気に入ってもらえて嬉しい!!」
「…俺はこの野菜を煮付けている物が好きだ」
「おお~!ベンさんは煮物が好きなのね!この味付けは醤油っていう調味料を使ってて、これも、私の国では欠かせない物なの」
「僕は~このミソシル?だっけこれが好きだなぁ。磯の香りが良いね」
「癖があるから、どうかなって思ったんだけど美味しいって言ってもらえて嬉しい!」
皆の顔を見るたびに、桃の胸はじんわりと温かくなる。
フィンがぽつりとつぶやいた。
「ねぇ、桃。これからも時々、作ってくれる?」
桃は頷いた。
「うん!!皆んなが私を笑顔にしてくれるように、私も皆んなに喜んで貰いたいの!」
「……俺の嫁さん、さいこうかよ!」
風が窓から入り、カーテンが柔らかく揺れる。
その隙間から差す光が、祝福のようにテーブルを包み込む。
桃は手を胸に当てた。
昔、誰かに必要とされるためだけに動いていた自分がいた。
でも今は、心から喜んでほしいから、動く。
それが、こんなにも自由で幸せなんだと、胸の奥まで染み渡った。
外では朝露が光を受け、きらめいていた。
新しい一日が、また始まる。
桃は窓を開け、風を吸い込みながら微笑む。
「今日も、生きてるんだなぁ……」
その声は、柔らかな光と湯気に溶けていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あと2話日常編をお送りします!
風がカーテンをふわりと持ち上げ、薄くなびいた布の影が壁を泳ぐ。
遠くで小鳥が囀り、屋敷の時計がちょうど八時を告げた。
桃は、その音を聞きながら目を覚ました。
隣には、寝息を立てているベンがいる。彼の長い髪が枕に広がり、陽の光を受けて銀色に輝いていた。
なんで隣にベンがいるのかと言うと、昨日の夜、盗賊に襲われた時の夢を見て、怖くて、ベンの部屋に行ったのだ。ベンはベッドに招き入れてくれて、桃を撫で撫でして抱き枕のようにぎゅうぎゅうしてくれた。
ベンの寝顔を見て、桃はそっと笑う。
かつては“誰かの機嫌を損ねないように”笑っていた彼女が、今はただ“好きだから”笑っていた。
そっと起き上がり、音を立てぬよう部屋を出る。
廊下は朝の冷たい空気で満たされ、足の裏にひんやりとした感触が広がった。
台所へ向かう途中、桃はふと立ち止まる。
窓の外に広がる庭の景色――草に宿る露が、朝日で小さな虹を作っていた。
「きれい……」
その言葉が、自然に口から零れた。
心の底から、世界を美しいと思えたのはいつぶりだろう。この世界に来て、1ヶ月が経った。
日本にいた頃は、朝になっても、光が眩しくても、何も感じなかった。
気づけば、いつも誰かの顔色を窺っていた。
叔父の…家族の機嫌。教師の評価。友人たちの視線。
「嫌われないため」に息をしていた。
そのうちに、自分の心はどこかへ置き去りになっていた。
台所の扉を押すと、木の香りが鼻をくすぐった。
大きな窓から光が差し込み、調理台には鍋やフライパン、調理器具から調味料まで、完璧に揃っていた
桃は袖をまくり、髪を後ろでまとめる。
「精霊さん、今日の朝食は私に作らせてください」
いいよーと言うようにきらきらパタパタしながら桃の周りを飛び回る精霊達
冷蔵庫を開けると、見慣れない野菜がいくつも並んでいた。
丸い赤い実、細長い青い根、ふかふかした白い茸のようなもの。
ベンが料理しているところを何度か見学していたので使い方はわかる。
けれど、味付けは……味見しながらコツコツ頑張るしかない。
まずは炊きたてのご飯…精霊さんにお米はありますか?と聞いたらどんなの?って聞かれたので桃は説明した。するとパッと魔法で出してくれた。
米を洗い、丁寧に水を切る。鍋に入れて火にかけ、湯気が立つのを待つ。
その間に、出汁を取る。昆布…らしきものを見つけたので水に浸し、鰹節…ぽいなにかを加えて香りを引き出す。
味噌…は精霊さんマジックで出してもらった。味噌を溶かすと、淡い茶色のスープが黄金色に光り、香りが台所に広がった。
ーーー大和魂が騒いでる!!これだよこれ!くぅーー!1ヶ月ぶりのこの香り…しみるぜ!
この調子でどんどん作業を進めていく。
手元の手綱こんにゃくや人参を小さく切り、煮物用の鍋に入れていれた。
煮込む間、箸で丁寧に混ぜる。味見をするたび、微かに笑いが漏れる。
「あ、甘さもう少し……塩気も……」
1ヶ月前までは、文句を言われるからとびくびくしながら作っていた。
でも今は、心から喜んでもらいたくて、手が震えるほど真剣だった。
卵焼きを焼くときは、フライパンに薄く油をひき、卵液を流し入れる。
くるくると巻きながら、きれいな層になるように丁寧に形を整える。
焦げ目のつき加減も絶妙に調整し、最後に切り分けたときに、ふんわりと湯気が立つ。桃は思わず小さく手を打つ。
「やったー!綺麗にできた!!」
謎の魚も塩を振り、グリルで焼く。皮がぱりっと香ばしく、身はふっくらとしている。
小鉢には、ほうれん草らしき物のお浸しと、刻んだ大根のなますを添える。
「これで……全部かな」
鍋から湯気が立ち、台所には朝の香りが満ちていく。
香ばしい卵の香り、出汁の香り、焼き魚の香りが混ざり合い、どれも優しく温かい。
ふと背後で足音がした。
振り向くと、眠そうな目をしたロウが立っていた。寝癖のままの髪をくしゃりとかき上げ、にやりと笑う。
「…おはよう~いい匂いだね」
「おはよう!ロウ、起こしちゃった?」
「ううん。夢の中で良い匂いがして……つい来ちゃっただけ」
桃は照れくさそうに笑い、鍋の中をかき混ぜた。その背中を見ながら、ロウは小さく息を漏らす。
――フリフリエプロンでおはようって笑う、僕の嫁ちゃん、可愛すぎる!女の子が料理を作るなんてこの世界じゃあり得ないよ!!くぅーーー!幸せすぎて死にそうだよぉ…
「手伝おうか?」
「ううん、今日は全部自分でやりたいの」
「そっか~、楽しみ!!」
桃は火加減を調整し、味を確かめる。
ほんの少し醤油…(精霊マジックです)を足すと、香りがさらに立ち上がる。湯気の向こうで、白い湯気と光がゆらりと揺れ、桃の心も揺れる。
「できた」
器にご飯を盛り、卵焼きや魚、煮物、小鉢を並べる。彩りを考え、盛り付けに少し気を使っただけで、テーブルがぐっと華やかになる。
ちょうどその時、他の3人も食堂に顔を出した。
ベンさんは無表情だが、なんだかソワソワしているのが新鮮でちょっと面白い…
フィンくんは「わぁ、美味しそう!」と目を輝かせる。尻尾をブンブンすごい勢いで振ってて…可愛い♡
サイは静かに微笑んでいるがきらきらした目を浮かべて、長い耳を高速でピルピルしている…なにあれ、触ってみたい!
全員で食卓を囲み、スプーンではなく箸を手に取る。(この世界に箸は元々あった…何故?)
「「「「「いただきます!」」」」」
桃は湯気が立つ味噌汁を口に運んだ。
「っっくぅーーーー!1ヶ月ぶりの味噌!出汁!しみる~」
「これは桃の世界の料理か?」
「そだよー!桃の国の料理!足りない材料は精霊さんが出してくれたの!!」
「えぇ!精霊ちゃん達が魔法を使ったの??料理の為に…?」
「え、うん」
「桃ちゃん…僕より精霊に愛されてるね、ははっ」
「桃は誑しだからな~ロウ、諦めた方がいいぞ」
「だね…」
「桃、私はこの白い主食が好きです」
「おお!サイはお米が好きなのね!嬉しいなぁ、お米は私の国には欠かせない食べ物だからね!これがないと死んじゃうと言っても過言じゃない!」
「ええ!?桃?死んじゃうんですか?」
「…冗談ですごめんなさい」
ーーまったくもー、サイは真面目なんだから
「俺はこの甘くて綺麗な卵が好きだ!」
「卵焼きだよ!味は家庭によって違うんだけど、フィンくんに気に入ってもらえて嬉しい!!」
「…俺はこの野菜を煮付けている物が好きだ」
「おお~!ベンさんは煮物が好きなのね!この味付けは醤油っていう調味料を使ってて、これも、私の国では欠かせない物なの」
「僕は~このミソシル?だっけこれが好きだなぁ。磯の香りが良いね」
「癖があるから、どうかなって思ったんだけど美味しいって言ってもらえて嬉しい!」
皆の顔を見るたびに、桃の胸はじんわりと温かくなる。
フィンがぽつりとつぶやいた。
「ねぇ、桃。これからも時々、作ってくれる?」
桃は頷いた。
「うん!!皆んなが私を笑顔にしてくれるように、私も皆んなに喜んで貰いたいの!」
「……俺の嫁さん、さいこうかよ!」
風が窓から入り、カーテンが柔らかく揺れる。
その隙間から差す光が、祝福のようにテーブルを包み込む。
桃は手を胸に当てた。
昔、誰かに必要とされるためだけに動いていた自分がいた。
でも今は、心から喜んでほしいから、動く。
それが、こんなにも自由で幸せなんだと、胸の奥まで染み渡った。
外では朝露が光を受け、きらめいていた。
新しい一日が、また始まる。
桃は窓を開け、風を吸い込みながら微笑む。
「今日も、生きてるんだなぁ……」
その声は、柔らかな光と湯気に溶けていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あと2話日常編をお送りします!
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