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第二章
第2話 恋人乱入
しおりを挟む『え? ノーキさんwww』
『まさかのノーキさん乱入で草』
『オルの旦那来たぞ!笑』
『え、オルの家にいるってこと?!』
☆『ノーキなんてどうでもいいから、オルのゲーム見せて』
『ええ、ノーキさんいるの!?w』
俺がマイクをONのまま話してしまったため、ノーキの存在を知った視聴者は、あっという間に騒ぎ出してしまう。
こうなってしまえば仕方が無い、と俺は即座にノーキを見上げる。
「悪いノーキ、今日来るって言ってたっけ?」
「ううん、オルと遊びたかったから来た。配信中だったね。ごめんね」
『遊びたかったからって可愛すぎだろww』
『微かにノーキさんの声が聞こえる!!』
『ノーオルや!!!!』
『遊びたかったの可愛いwwww』
☆『オル早くゲームして。オルが見たい』
『可愛すぎるwwww』
ノーキの手には、お菓子が沢山入った袋が握られていた。どうやら本当に遊びに来たようだ。
* * *
俺とノーキはあの公開告白から──付き合うことになった。
視聴者さんたちにハッキリ公表した訳では無いが、大体の人は把握してるようだ。
男同士で付き合っているというのに、俺の配信では、それを悪くいうコメントがあまり見かけられないから不思議だ。みんな理解があるのだろうか……?
あの騒動から数ヶ月がたったが今。俺たちは互いの家を行き来したり、泊まったりしている。高校も同じであるため、ほぼ毎日一緒にいると言っても過言ではない関係になった。
「オル、鍵開けっぱなしだったよ。オレだったから良かったけど、不用心。配信してるの気づけなかったら、本名呼んじゃうところだった」
「あっ……悪い悪い! 忘れてた!」
ノーキに優しく注意され、俺は謝る。
そうだ、俺の両親は現在そろって出張中のため、しばらく家に居ないのだった。
ちなみにここだけの話。
うちの両親とノーキは、実はめちゃめちゃ仲がいい。配信者友達でもあり、恋人でもあるノーキの存在を両親に打ち明けた時は、「累にも心を許せる人ができたのね……」と嬉し泣きされ、みんなで仲良く夕食を食べたのを覚えている。
だからノーキが俺の家に来ることは全く不自然な話ではないのだ。しかし今は、タイミングが悪く配信中で──
「ノーキ、来てもらったのに悪いけど、配信中だから少し待っててもらってもいいか?」
申し訳なさそうに言うと、ノーキは「もちろん」と頷いてくれた。
俺は気を取り直してコントローラーをぎゅっと握ると、後ろのソファで座っているノーキにピースをして画面に向き直った。
「悪い悪い! ノーキが遊びに来てた! この敵倒したらノーキと遊ぶから絶対倒すぞー!」
『ノーキさんと一生遊べないよそれww』
『倒せないだろwww』
『何時間かかるんだろう笑』
☆『ならずっとしてていいよ』
『やったれオルー!』
ちなみに敵は、三時間ほど苦戦した末。ノーキ大先生にアドバイスや手本を見せてもらいながら格闘し続けた結果。
なんとかギリギリ──勝てたのだった。
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