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2 友人のY
22 友人の帰宅(薮内)
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久しぶり、修羅場に巻き込まれてしまった。
「誰だ、お前。エミリのなんだ」
大人の男に胸ぐらを掴まれる数十分前、エミリに誘われて学校終わりに家に向かったものの元彼が待ち構えていた。当然、その男は知らない奴といるとなり、彼女と元彼は口喧嘩を始め、そろそろ俺の方に火が向くなと感じて逃げようと後ろに下がった途端に、胸ぐらを掴まれた訳だ。
ぶらぶらと揺られる首と共に、男から吐かれるのは嫉妬と怒り。彼女は関係ないと必死に彼の腰を抱いて止めようとするが、口元からは笑みが溢れていた。
そう、この出来事は茶番。彼女が復縁したいがために俺はダシに使われたのだ。
元彼に何を吹き込んだのかは分からないが、さっさと一発殴って解放をしてほしいと、空を見上げて見えない星の数を数える。
「なんとか言えよ!」
シャツは伸びるし、もう悪役でいいから手を離してくれと思っていたら、横から手が伸びてきて男の腕を掴み軽く捻る。
捻られた男は俺を掴んでいた手を離し、痛みから逃れようと体をバタバタとさせるが腕から手が離れない。
「いてててっ、だっ、誰だお前っ」
「その人は、俺の友人だ。無体はやめてほしい」
腕を掴んでいるのは暗い夜で光る銀色の髪、雪久だった。夜もあって学生服ではなく、動きやすそうなスポーツウェアを着ていた。
「はっ、はなせっ」
「手を出さないと言うなら離す」
「はぁ? そっちがいててて」
男がどれだけ暴れようと拘束は解けないどころか、さらに捻りを強める雪久。いい気味だなと、思いながら俺は後退して後ろから二人を見守る。
「すいっ、すいません。謝りますから、何もしませんからっ、離しください」
数分経った頃にはとうとう力も、気力も尽き、半べそをかきながら許しを請う。
「分かった」と雪久はすぐに手を離し、小さな悲鳴を上げて男は慌てて夜の中に消えていった。
「こわかったぁ。ありがとうございますぅ」
しなを作って雪久に近づいたのは、騒ぎの中心であるエミリ。逃げた男から美男子にさっそく鞍替えしたようだ。
「私、あなたがいなかったらどうなっていたか」
「そうか。怪我なくてよかった」
片手を上げた雪久は彼女の横を颯爽と通り過ぎようとし、その行動に唖然と立ち止まった彼女は、遠くなっていく雪久を見て慌てて引き留めようと手を伸ばした。
その手すらもひらりと避けて突き進む雪久だったが、彼女は諦めずに後を追う。
「あの! わたし、エミリって言います」
「そうか、お大事に」
「ちょっと待ちなさいよ! お礼くらいさせてよねぇ」
「いらない」
冷たくあしらい、きっぱりと断る。
どれだけ色気を使っても、甘い言葉を吐いても、全てを避けていく雪久に、彼女は追いつくことができず。息が上がった頃には、雪久の背中は小さく遠の行ってしまった。
その場に残ったのは俺と、息を荒げ数分で一気に老け込んだ彼女だけだった。
「なっ、何よ、あの男。あんなやつ、絶対もてない。まぁいいわ、あのくず男こっちから願い下げよ」
勝ち誇った顔で負け惜しみ。そもそも、雪久をどれだけ押そうがもう無理なんだよな。
「薮内君、夜遅くなるしかえろ」
「ああ、俺今日はいいです」
「えっ? あっ、もしかしてさっきのこと気にしてる。ごめんね。私も怖くて動転したの」
「そうなんですね」
「そうなの。だから、慰めて」
電灯の下で目をうるうるとさせる小動物のような彼女に、言うことは決まっている。
だから、俺は安心できるような笑顔を彼女に向けて、
「人をだしに使ってんじゃねーよ。てめぇ、二度と連絡してくるなよ」
*
エミリとは縁を切り、行く当てもなくフラフラと夜道を俺は歩いていた。
ーーーお腹すいたし、今日の寝る所どうしよう。電車もないし、バスもないし、公園で朝が明けるまで待った方がいいか。
「やっぱり、来たか」
言われて顔を向けると、腰くらいの高さがある花壇の縁に雪久が腰掛けていた。
「あっ、さっきはありがとうございます」
「それはどうも」
花壇から降りた雪久は、どうやら俺を待っていたようだ。
「で何かありましたか」
「用はないが、高校生一人を夜道歩かせるのはどうかと思って」
「いや、同じ歳じゃないですか」
「言葉の綾だ、気にするな。で、帰り道はどこだ」
「実は……あの、その、家に帰りたくなくて」
変な所は見られたし、さらには子供のような言い訳に恥ずかしくなり、自身の後頭部を撫でる。
すると、雪久はこちらを見つめて一旦間を置いてから、
「親と仲悪いのか」
「その、いや、仲が悪いと言うか、うまくいかないというか」
別に親のことが嫌いなわけじゃないが、距離を取りたいと思う気持ちをどう表現したらいいのか分からず、言葉が詰まる。
「俺は、父親と喧嘩して家出したことがある」
「えっ、雪久が。なんか、意外ですね」
「そうか? そういう顔をしていると思っていたが」
その顔はどういうものなのか知らないが、赤橋から聞いた話もそうだが真面目な人だと思っていた。
「家に帰れるって事は、仲直りしたんですね」
「いやしてない。妹に泣きながら帰って来てと言われたから帰ったまで。父親とは今だに意見が合わないままだ」
「そう……なんですね……」
結構、大胆なことをする人だな。
「今も家出ですか」
「今は日課の運動だ。薮内は家出か」
「軽くそんな感じです。明日には帰りますけど」
「寝る場所ないなら、俺の家に来るか。電車、もうないんだろ」
「いいんですか」
綺麗な顔が頷くので、朝までお邪魔することになった。
夜道を二人、雪久の家は高層マンションとか馬鹿な妄想しながら何気ない会話を交わす。
「そういや、赤橋の事は訊かないですよね。この前喧嘩したって聞いたから、様子が気になったりとかしないんですね」
雪久は顎に手を置いては夜空を見上げて、考えていた。
「……そうだな。気になるけど、友人である薮内に訊くのは利用しているようで嫌だし、赤橋には赤橋の居場所がある。それを壊すようなことはしなくない」
と大人な意見が返ってきた。赤橋とは同じ学校で友人の俺に一応敵対心があると思っていたが、そうではなくこちらに配慮があっての事だった。
「新に別の居場所がある。本当に薮内が友人で良かったよ。これからも赤橋のこと頼む」
「あっ、はい」
なんか、頼まれてしまった。
雪久という人間に会って感じるのは、芯があってブレることがない人。極端な話、恋人というか赤橋が目の前で倒れていても平然と対処しそう。実際はどうなるかは分からないが、それだけ妙な落ち着きがある。
少々優柔不断の赤橋が、好きになるのが分かる気がする。
「まぁ……お互いまだ大人じゃないからな……、仕方ない」
うん? 何故、年齢が関係あるのか。
ぼやきに近い雪久の言葉を問う前に、見上げるほどの建物に言葉が吹き飛ぶ。
「ここが俺の家だ。部屋が狭いのは我慢してくれ」
「えっ、いや、あのここ高層まっ、ンショ」
自宅だと止まった場所は、マンションが立ち並ぶ中で1番高い高層マンションの前。
「もう一つの家の方に案内したかったが、なにせ遠くてな。少々、部屋は狭いが一晩寝るくらいなら大丈夫だ」
空を指す指が震える。狭いとか、広いとかの問題ではない。というか、この人、平然ともう一つ家があるって言わなかったか。
「ちなみに、階は」
「一番上だ。そういえば、眺めはいいな」
でしょうね。
進学とは聞いていたが、同じ高校生で、同じ歳だよな。
この人の親もそうだが、一体何者だと、身が引いていく。けれど、友人として赤橋に言いたいことが増えた。
赤橋、絶対この人を掴んだままで離すな。
「そういえば、薮内」
家に入る前に一つだけと言うように、雪久は振り返った。
「もう一つの苗字ってなんだ? 薮内じゃない方の」
「苗字ですか。なんか、海北さんも同じこと訊いてましたね」
「そうか。いやなら言わなくていい。ただ気になっただけ」
もう一つの苗字。薮内という父方ではなく、ここは母方の苗字の事を訊いているのだろう。
母も、父も、何かあるわけじゃないし、拒否する理由もない。言っても別に減るわけではないので俺はすぐに答えた。
「四条です。母方の方になりますけど」
「誰だ、お前。エミリのなんだ」
大人の男に胸ぐらを掴まれる数十分前、エミリに誘われて学校終わりに家に向かったものの元彼が待ち構えていた。当然、その男は知らない奴といるとなり、彼女と元彼は口喧嘩を始め、そろそろ俺の方に火が向くなと感じて逃げようと後ろに下がった途端に、胸ぐらを掴まれた訳だ。
ぶらぶらと揺られる首と共に、男から吐かれるのは嫉妬と怒り。彼女は関係ないと必死に彼の腰を抱いて止めようとするが、口元からは笑みが溢れていた。
そう、この出来事は茶番。彼女が復縁したいがために俺はダシに使われたのだ。
元彼に何を吹き込んだのかは分からないが、さっさと一発殴って解放をしてほしいと、空を見上げて見えない星の数を数える。
「なんとか言えよ!」
シャツは伸びるし、もう悪役でいいから手を離してくれと思っていたら、横から手が伸びてきて男の腕を掴み軽く捻る。
捻られた男は俺を掴んでいた手を離し、痛みから逃れようと体をバタバタとさせるが腕から手が離れない。
「いてててっ、だっ、誰だお前っ」
「その人は、俺の友人だ。無体はやめてほしい」
腕を掴んでいるのは暗い夜で光る銀色の髪、雪久だった。夜もあって学生服ではなく、動きやすそうなスポーツウェアを着ていた。
「はっ、はなせっ」
「手を出さないと言うなら離す」
「はぁ? そっちがいててて」
男がどれだけ暴れようと拘束は解けないどころか、さらに捻りを強める雪久。いい気味だなと、思いながら俺は後退して後ろから二人を見守る。
「すいっ、すいません。謝りますから、何もしませんからっ、離しください」
数分経った頃にはとうとう力も、気力も尽き、半べそをかきながら許しを請う。
「分かった」と雪久はすぐに手を離し、小さな悲鳴を上げて男は慌てて夜の中に消えていった。
「こわかったぁ。ありがとうございますぅ」
しなを作って雪久に近づいたのは、騒ぎの中心であるエミリ。逃げた男から美男子にさっそく鞍替えしたようだ。
「私、あなたがいなかったらどうなっていたか」
「そうか。怪我なくてよかった」
片手を上げた雪久は彼女の横を颯爽と通り過ぎようとし、その行動に唖然と立ち止まった彼女は、遠くなっていく雪久を見て慌てて引き留めようと手を伸ばした。
その手すらもひらりと避けて突き進む雪久だったが、彼女は諦めずに後を追う。
「あの! わたし、エミリって言います」
「そうか、お大事に」
「ちょっと待ちなさいよ! お礼くらいさせてよねぇ」
「いらない」
冷たくあしらい、きっぱりと断る。
どれだけ色気を使っても、甘い言葉を吐いても、全てを避けていく雪久に、彼女は追いつくことができず。息が上がった頃には、雪久の背中は小さく遠の行ってしまった。
その場に残ったのは俺と、息を荒げ数分で一気に老け込んだ彼女だけだった。
「なっ、何よ、あの男。あんなやつ、絶対もてない。まぁいいわ、あのくず男こっちから願い下げよ」
勝ち誇った顔で負け惜しみ。そもそも、雪久をどれだけ押そうがもう無理なんだよな。
「薮内君、夜遅くなるしかえろ」
「ああ、俺今日はいいです」
「えっ? あっ、もしかしてさっきのこと気にしてる。ごめんね。私も怖くて動転したの」
「そうなんですね」
「そうなの。だから、慰めて」
電灯の下で目をうるうるとさせる小動物のような彼女に、言うことは決まっている。
だから、俺は安心できるような笑顔を彼女に向けて、
「人をだしに使ってんじゃねーよ。てめぇ、二度と連絡してくるなよ」
*
エミリとは縁を切り、行く当てもなくフラフラと夜道を俺は歩いていた。
ーーーお腹すいたし、今日の寝る所どうしよう。電車もないし、バスもないし、公園で朝が明けるまで待った方がいいか。
「やっぱり、来たか」
言われて顔を向けると、腰くらいの高さがある花壇の縁に雪久が腰掛けていた。
「あっ、さっきはありがとうございます」
「それはどうも」
花壇から降りた雪久は、どうやら俺を待っていたようだ。
「で何かありましたか」
「用はないが、高校生一人を夜道歩かせるのはどうかと思って」
「いや、同じ歳じゃないですか」
「言葉の綾だ、気にするな。で、帰り道はどこだ」
「実は……あの、その、家に帰りたくなくて」
変な所は見られたし、さらには子供のような言い訳に恥ずかしくなり、自身の後頭部を撫でる。
すると、雪久はこちらを見つめて一旦間を置いてから、
「親と仲悪いのか」
「その、いや、仲が悪いと言うか、うまくいかないというか」
別に親のことが嫌いなわけじゃないが、距離を取りたいと思う気持ちをどう表現したらいいのか分からず、言葉が詰まる。
「俺は、父親と喧嘩して家出したことがある」
「えっ、雪久が。なんか、意外ですね」
「そうか? そういう顔をしていると思っていたが」
その顔はどういうものなのか知らないが、赤橋から聞いた話もそうだが真面目な人だと思っていた。
「家に帰れるって事は、仲直りしたんですね」
「いやしてない。妹に泣きながら帰って来てと言われたから帰ったまで。父親とは今だに意見が合わないままだ」
「そう……なんですね……」
結構、大胆なことをする人だな。
「今も家出ですか」
「今は日課の運動だ。薮内は家出か」
「軽くそんな感じです。明日には帰りますけど」
「寝る場所ないなら、俺の家に来るか。電車、もうないんだろ」
「いいんですか」
綺麗な顔が頷くので、朝までお邪魔することになった。
夜道を二人、雪久の家は高層マンションとか馬鹿な妄想しながら何気ない会話を交わす。
「そういや、赤橋の事は訊かないですよね。この前喧嘩したって聞いたから、様子が気になったりとかしないんですね」
雪久は顎に手を置いては夜空を見上げて、考えていた。
「……そうだな。気になるけど、友人である薮内に訊くのは利用しているようで嫌だし、赤橋には赤橋の居場所がある。それを壊すようなことはしなくない」
と大人な意見が返ってきた。赤橋とは同じ学校で友人の俺に一応敵対心があると思っていたが、そうではなくこちらに配慮があっての事だった。
「新に別の居場所がある。本当に薮内が友人で良かったよ。これからも赤橋のこと頼む」
「あっ、はい」
なんか、頼まれてしまった。
雪久という人間に会って感じるのは、芯があってブレることがない人。極端な話、恋人というか赤橋が目の前で倒れていても平然と対処しそう。実際はどうなるかは分からないが、それだけ妙な落ち着きがある。
少々優柔不断の赤橋が、好きになるのが分かる気がする。
「まぁ……お互いまだ大人じゃないからな……、仕方ない」
うん? 何故、年齢が関係あるのか。
ぼやきに近い雪久の言葉を問う前に、見上げるほどの建物に言葉が吹き飛ぶ。
「ここが俺の家だ。部屋が狭いのは我慢してくれ」
「えっ、いや、あのここ高層まっ、ンショ」
自宅だと止まった場所は、マンションが立ち並ぶ中で1番高い高層マンションの前。
「もう一つの家の方に案内したかったが、なにせ遠くてな。少々、部屋は狭いが一晩寝るくらいなら大丈夫だ」
空を指す指が震える。狭いとか、広いとかの問題ではない。というか、この人、平然ともう一つ家があるって言わなかったか。
「ちなみに、階は」
「一番上だ。そういえば、眺めはいいな」
でしょうね。
進学とは聞いていたが、同じ高校生で、同じ歳だよな。
この人の親もそうだが、一体何者だと、身が引いていく。けれど、友人として赤橋に言いたいことが増えた。
赤橋、絶対この人を掴んだままで離すな。
「そういえば、薮内」
家に入る前に一つだけと言うように、雪久は振り返った。
「もう一つの苗字ってなんだ? 薮内じゃない方の」
「苗字ですか。なんか、海北さんも同じこと訊いてましたね」
「そうか。いやなら言わなくていい。ただ気になっただけ」
もう一つの苗字。薮内という父方ではなく、ここは母方の苗字の事を訊いているのだろう。
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