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最終章 それぞれの旅路
第465話 揺れる帝国
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こんにちは、ハンナです。
今更こうして名乗るのも変ですが、もう自分を名前で呼ぶ歳でもなくなってしまったので。
ターニャお姉ちゃんが学園を去った後の話しを少ししておきましょう。
私とミーナお姉ちゃんで帝国と王国のその後の話をいたします。
先ずは私からです。
ターニャお姉ちゃんはあのまま学園に残り、三年後なにくわぬ顔で高等部を卒業しました。
元々、初等部を特別クラスで過ごしたため、普通クラスの人なら十八歳で卒業するところを十五歳で卒業しています。
クラスメートは皆同じ十五歳です。
十二歳のまま成長が止まっているターニャお姉ちゃんも、クラスの中では少し成長が遅いのかな程度に思われていたのです。
でも、卒業式のときに他のクラスの十八歳の卒業生に囲まれると違和感がありありでした。
結局これ以上は誤魔化しが利かないと言うことで、王都を去ることになったのです。
実際はちょくちょく私やミルトさんのところに顔を出していたのですけどね…。
ターニャお姉ちゃんは精霊の森に帰るでなく、大陸を放浪しては気まぐれに人助けをして歩いていました。
そんなターニャお姉ちゃんが、私に力を貸して欲しいと言ってきたのです。
それは、私が学園の高等部の最終学年の夏休みのことでした。
「ハンナちゃん、帝国で大規模な反乱が起きたの。
穏健派のケントニスさんは武力制圧を避けたくて、何とか話し合いで収めようとしているのだけど。
民衆が暴徒と化していて手が付けられない感じなの。
このままじゃ、双方に多くの犠牲者が出ちゃうわ、少し手を貸して。」
ターニャお姉ちゃんは帝国では既に亡くなったことになっています。
帝国のあちこちに石像が建立されちゃって、おおっぴらには動けなくなってしまいました。
で、大きなことをするときは私が表に立って、ターニャお姉ちゃんが隠れて精霊の力を振るってくれるというパターンが出来つつありました。
いえ、別にターニャお姉ちゃんがしなくても、私がおチビちゃん達にお願いすれば出来ることなのですが。
大概の面倒ごとはターニャお姉ちゃんが拾ってくるので、自分で片付けると言うのです。
おかげで、最近は『白い聖女』の跡を継ぐ者などと呼ばれる始末です。
余談ですが、『白い聖女』に縁のある各地に作られた白い大理石の石像は、ターニャお姉ちゃんが三人の少女を従える形になっています。
中心の一歩前にターニャお姉ちゃんの像が、その後ろにミーナお姉ちゃん、私、アーデルハイト皇女が横一列に並びます。
私とミーナお姉ちゃんは恥ずかしいからと辞退したのですが、アーデルハイト皇女が『白い聖女』の活動に帝室も協力していたことをさりげなくアピールしたいので協力して欲しいとちゃっかりしたことを言うのです。
流石に、ターニャおねえちゃんと共に術を振るったミーナお姉ちゃんや私を差し置いて、アーデルハイト皇女がターニャおねえちゃんと並ぶのは図々しいと思ったようです。
間違いではないですけどね、確かにアーデルハイト皇女は一年目からずっと一緒でしたし。
確かに、『黒の使徒』を排除し新しい国を作っていくための人心掌握の手段としては悪くない。
そう考えて協力したのです。
それがこの結果です。『白い聖女』に従っていた幼女が故人の遺志を継いで苦しむ人々の救済に歩いていると。なんともはや…。
**********
さて、ターニャお姉ちゃんの尽力で『黒の使徒』の排除に成功した帝国ですが、順風満帆とは行きませんでした。
ケントニス皇帝も、ヴィクトーリア皇太后も、アーデルハイト皇女も頑張ったのです。
真摯に民に向き合い、寝る間も惜しんで……。
しかし、二千年の間に腐りきった屋台骨を支えるのは並大抵のことではありませんでした。
まず、人材がいない、ケントニス皇帝の治世の躓きはこの一点に尽きるといっても過言ではありませんでした。
慢性的な食糧難、当面は王国からの輸入で凌げますが、いつまでも放置する訳にはいきません。
政策の最優先課題は食料自給率の向上になったのですが。
砂漠化した帝国の地を穀倉地帯にするためには大規模な灌漑施設が不可欠です。
王国では灌漑施設に限らず大規模なインフラ整備には優秀な魔法使いを充てます。
大規模な土属性魔法を使える人材を投入して一気に、貯水池やら用水路などを掘るのです。
王国では、このような魔法使いは高給取りでステータスの高い仕事とされています。
一方で、帝国ではというと……。
『黒の使徒』による魔法力の強い魔法使いは軍隊へという政策の結果、有能な魔法使いはほとんどが軍属になっていました。
特に、豊富な魔法力を持つ『色の黒い人達』は魔導部隊という皇帝直属の部隊に配属されて優遇されていたのです。
ケントニス皇帝は皇帝就任時にこの人達を農業部門へ配置換えをしようとしました。
しかし、それを不服とした魔導部隊に反乱を起こされてしまいした。
その時、一緒にいたウンディーネ様の勘気に触れて、魔導部隊は全員浄化されてしまい……。
ケントニス皇帝の計画は初手から躓いたのです。
その後、ターニャお姉ちゃんの人生との引き換えによる大規模な術で大陸に住む『色の黒い人』全員が浄化されてしまい、『色の黒い人』の豊富な魔力を土木作業に充てる事は不可能になりました。
次いで、普通の人の中で比較的魔力の豊富な人を、土木関係に充てようとケントニス皇帝は試みました。
そういう人達は、ここでも軍務についていたのです。
普通の軍団に所属していたのですが、魔法兵というのは軍団の鼻つまみ者だったらしいです。
皇帝に無理やり押し付けられたらしいのですが、例によって発動に時間がかかり、連発が利かない魔法しか使えなかったそうです。
敵味方混戦になると使い様がないため、敵と味方が分かれて対峙している時しか使い様が無かったとか。
軍隊の中ではもっぱら進軍ラッパと揶揄されていたようです。
そのくせ、皇帝の肝いりで集められた人達だったので、威張り散らしてトラブルが耐えなかったと聞いています。
ケントニス皇帝が、その人達を農業部門に転属させたいと申し出たところ将軍たちは歓喜したそうです。
しかし、軍の中で優遇されてきた人達が、今まで馬鹿にしていた農業部門に転属と聞いて黙って従うわけもありませんでした。
転属を命じられた人達ほぼ全員が、退職してしまったそうです。
そもそも、戦闘開始時に初撃だけ参加して、後は後方でのんびりしていた連中に真夏の炎天下や真冬の極寒の中で土木作業なんて出来る訳がないか……。
こんな訳で、農業や土木作業に魔法を用いようとすると国民の意識改革から始めないといけなかったのです。
すると、今度は国民を啓蒙する手段がないという問題になりました。
帝国には王国の国民学校のような平民が通う学校はないし、そもそも義務教育というものがない。
『黒の使徒』が民には知らせない、知恵をつけないなどという戯けたことを考えていたから……。
ホント、しょうもないことばかりしてくれたものです……。
アーデルハイト様が農村を回って農業指導した村々は魔法を農業に使うことに抵抗はなくなったのだけど、そもそも農村には豊富な魔法力を持つ人など残ってなかったのです。
豊富な魔法力を持つ人は、色が黒いか否かを問わず『黒の使徒』が集めて洗脳してしまったのですから。
ということで、義務教育の制度を整え学校を創ったり、成人している人を集めて魔法を農業や土木作業に用いることの有用性を啓蒙するところから始めたものですから、帝国の農地の再生は遅々とした歩みになったのです。
それでも頑張ったのですよ、ケントニス皇帝は。
新たな入植地をつくり入植者を募っては、魔法を使った農地の開拓や農作業の仕方を細かく指導したうえで十分な支度金を支給して送り出したの。定期的に農業指導員も送ったしね。
でも、それでできるのは、入植した人が飢えずに食べていくのが精一杯でした。
とても、入植地の外に売りに出せるほどの農産物を生産することは出来なかったのです。
結局、ケントニス皇帝が即位してから五年を経ても国の食糧事情は改善せず、国民の暮らし向きは目に見えた改善があった訳ではなかったのです。
民衆というのは薄情なものですね、勝手にケントニス皇帝に過大な期待を抱いて、その通りに行かないと不満を言い出しました。
ケントニス皇帝が寝る間も無く働いていることなど知らずに。
それに、ケントニス皇帝は国民が飢えることを防ぐため、王国からの食物輸入を増やし安価で民に販売したのです。
それだけでも、多少は暮らし向きが良くなっているはずなのですが。
でも不思議ですね。
先帝の時代はあれだけ貧困や飢餓に苦しんでいたのに大規模な暴動は起きなかったのに。
いえ、暴動は頻発していたそうですが、いずれも小規模だったようです。
今回のように国を揺るがすような大暴動が起きるというのはどういうことでしょうか。
先帝の時に比べれば多少なりとも民衆の生活は楽になっているはずなのですが……。
今更こうして名乗るのも変ですが、もう自分を名前で呼ぶ歳でもなくなってしまったので。
ターニャお姉ちゃんが学園を去った後の話しを少ししておきましょう。
私とミーナお姉ちゃんで帝国と王国のその後の話をいたします。
先ずは私からです。
ターニャお姉ちゃんはあのまま学園に残り、三年後なにくわぬ顔で高等部を卒業しました。
元々、初等部を特別クラスで過ごしたため、普通クラスの人なら十八歳で卒業するところを十五歳で卒業しています。
クラスメートは皆同じ十五歳です。
十二歳のまま成長が止まっているターニャお姉ちゃんも、クラスの中では少し成長が遅いのかな程度に思われていたのです。
でも、卒業式のときに他のクラスの十八歳の卒業生に囲まれると違和感がありありでした。
結局これ以上は誤魔化しが利かないと言うことで、王都を去ることになったのです。
実際はちょくちょく私やミルトさんのところに顔を出していたのですけどね…。
ターニャお姉ちゃんは精霊の森に帰るでなく、大陸を放浪しては気まぐれに人助けをして歩いていました。
そんなターニャお姉ちゃんが、私に力を貸して欲しいと言ってきたのです。
それは、私が学園の高等部の最終学年の夏休みのことでした。
「ハンナちゃん、帝国で大規模な反乱が起きたの。
穏健派のケントニスさんは武力制圧を避けたくて、何とか話し合いで収めようとしているのだけど。
民衆が暴徒と化していて手が付けられない感じなの。
このままじゃ、双方に多くの犠牲者が出ちゃうわ、少し手を貸して。」
ターニャお姉ちゃんは帝国では既に亡くなったことになっています。
帝国のあちこちに石像が建立されちゃって、おおっぴらには動けなくなってしまいました。
で、大きなことをするときは私が表に立って、ターニャお姉ちゃんが隠れて精霊の力を振るってくれるというパターンが出来つつありました。
いえ、別にターニャお姉ちゃんがしなくても、私がおチビちゃん達にお願いすれば出来ることなのですが。
大概の面倒ごとはターニャお姉ちゃんが拾ってくるので、自分で片付けると言うのです。
おかげで、最近は『白い聖女』の跡を継ぐ者などと呼ばれる始末です。
余談ですが、『白い聖女』に縁のある各地に作られた白い大理石の石像は、ターニャお姉ちゃんが三人の少女を従える形になっています。
中心の一歩前にターニャお姉ちゃんの像が、その後ろにミーナお姉ちゃん、私、アーデルハイト皇女が横一列に並びます。
私とミーナお姉ちゃんは恥ずかしいからと辞退したのですが、アーデルハイト皇女が『白い聖女』の活動に帝室も協力していたことをさりげなくアピールしたいので協力して欲しいとちゃっかりしたことを言うのです。
流石に、ターニャおねえちゃんと共に術を振るったミーナお姉ちゃんや私を差し置いて、アーデルハイト皇女がターニャおねえちゃんと並ぶのは図々しいと思ったようです。
間違いではないですけどね、確かにアーデルハイト皇女は一年目からずっと一緒でしたし。
確かに、『黒の使徒』を排除し新しい国を作っていくための人心掌握の手段としては悪くない。
そう考えて協力したのです。
それがこの結果です。『白い聖女』に従っていた幼女が故人の遺志を継いで苦しむ人々の救済に歩いていると。なんともはや…。
**********
さて、ターニャお姉ちゃんの尽力で『黒の使徒』の排除に成功した帝国ですが、順風満帆とは行きませんでした。
ケントニス皇帝も、ヴィクトーリア皇太后も、アーデルハイト皇女も頑張ったのです。
真摯に民に向き合い、寝る間も惜しんで……。
しかし、二千年の間に腐りきった屋台骨を支えるのは並大抵のことではありませんでした。
まず、人材がいない、ケントニス皇帝の治世の躓きはこの一点に尽きるといっても過言ではありませんでした。
慢性的な食糧難、当面は王国からの輸入で凌げますが、いつまでも放置する訳にはいきません。
政策の最優先課題は食料自給率の向上になったのですが。
砂漠化した帝国の地を穀倉地帯にするためには大規模な灌漑施設が不可欠です。
王国では灌漑施設に限らず大規模なインフラ整備には優秀な魔法使いを充てます。
大規模な土属性魔法を使える人材を投入して一気に、貯水池やら用水路などを掘るのです。
王国では、このような魔法使いは高給取りでステータスの高い仕事とされています。
一方で、帝国ではというと……。
『黒の使徒』による魔法力の強い魔法使いは軍隊へという政策の結果、有能な魔法使いはほとんどが軍属になっていました。
特に、豊富な魔法力を持つ『色の黒い人達』は魔導部隊という皇帝直属の部隊に配属されて優遇されていたのです。
ケントニス皇帝は皇帝就任時にこの人達を農業部門へ配置換えをしようとしました。
しかし、それを不服とした魔導部隊に反乱を起こされてしまいした。
その時、一緒にいたウンディーネ様の勘気に触れて、魔導部隊は全員浄化されてしまい……。
ケントニス皇帝の計画は初手から躓いたのです。
その後、ターニャお姉ちゃんの人生との引き換えによる大規模な術で大陸に住む『色の黒い人』全員が浄化されてしまい、『色の黒い人』の豊富な魔力を土木作業に充てる事は不可能になりました。
次いで、普通の人の中で比較的魔力の豊富な人を、土木関係に充てようとケントニス皇帝は試みました。
そういう人達は、ここでも軍務についていたのです。
普通の軍団に所属していたのですが、魔法兵というのは軍団の鼻つまみ者だったらしいです。
皇帝に無理やり押し付けられたらしいのですが、例によって発動に時間がかかり、連発が利かない魔法しか使えなかったそうです。
敵味方混戦になると使い様がないため、敵と味方が分かれて対峙している時しか使い様が無かったとか。
軍隊の中ではもっぱら進軍ラッパと揶揄されていたようです。
そのくせ、皇帝の肝いりで集められた人達だったので、威張り散らしてトラブルが耐えなかったと聞いています。
ケントニス皇帝が、その人達を農業部門に転属させたいと申し出たところ将軍たちは歓喜したそうです。
しかし、軍の中で優遇されてきた人達が、今まで馬鹿にしていた農業部門に転属と聞いて黙って従うわけもありませんでした。
転属を命じられた人達ほぼ全員が、退職してしまったそうです。
そもそも、戦闘開始時に初撃だけ参加して、後は後方でのんびりしていた連中に真夏の炎天下や真冬の極寒の中で土木作業なんて出来る訳がないか……。
こんな訳で、農業や土木作業に魔法を用いようとすると国民の意識改革から始めないといけなかったのです。
すると、今度は国民を啓蒙する手段がないという問題になりました。
帝国には王国の国民学校のような平民が通う学校はないし、そもそも義務教育というものがない。
『黒の使徒』が民には知らせない、知恵をつけないなどという戯けたことを考えていたから……。
ホント、しょうもないことばかりしてくれたものです……。
アーデルハイト様が農村を回って農業指導した村々は魔法を農業に使うことに抵抗はなくなったのだけど、そもそも農村には豊富な魔法力を持つ人など残ってなかったのです。
豊富な魔法力を持つ人は、色が黒いか否かを問わず『黒の使徒』が集めて洗脳してしまったのですから。
ということで、義務教育の制度を整え学校を創ったり、成人している人を集めて魔法を農業や土木作業に用いることの有用性を啓蒙するところから始めたものですから、帝国の農地の再生は遅々とした歩みになったのです。
それでも頑張ったのですよ、ケントニス皇帝は。
新たな入植地をつくり入植者を募っては、魔法を使った農地の開拓や農作業の仕方を細かく指導したうえで十分な支度金を支給して送り出したの。定期的に農業指導員も送ったしね。
でも、それでできるのは、入植した人が飢えずに食べていくのが精一杯でした。
とても、入植地の外に売りに出せるほどの農産物を生産することは出来なかったのです。
結局、ケントニス皇帝が即位してから五年を経ても国の食糧事情は改善せず、国民の暮らし向きは目に見えた改善があった訳ではなかったのです。
民衆というのは薄情なものですね、勝手にケントニス皇帝に過大な期待を抱いて、その通りに行かないと不満を言い出しました。
ケントニス皇帝が寝る間も無く働いていることなど知らずに。
それに、ケントニス皇帝は国民が飢えることを防ぐため、王国からの食物輸入を増やし安価で民に販売したのです。
それだけでも、多少は暮らし向きが良くなっているはずなのですが。
でも不思議ですね。
先帝の時代はあれだけ貧困や飢餓に苦しんでいたのに大規模な暴動は起きなかったのに。
いえ、暴動は頻発していたそうですが、いずれも小規模だったようです。
今回のように国を揺るがすような大暴動が起きるというのはどういうことでしょうか。
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