最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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256話 - ライム師匠

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『風邪ひかないようにね?家も使っていいし、孤児院にも話ししてくれるって。スライムと一緒に過ごしてもいいしライムのすきに生活しな?……あ、そうそう!お金欲しかったらココちゃんに言って貰いなよ?ライム用に渡しておくからね?スライム達にあげてもいいしご飯しっかり食べな?あとは歯ブラシも……は要らないか』

≪? いってくる≫

 お昼ご飯も食べたし、今日はライムをおばあちゃんがエデンに連れて帰ってくれるんだ。
 ライムはエデン希望。

 しばらくライムの生活を見てたんだけど本当にずっと寝ている。
 これがスライムの本能なんだろう。

『ライムはいっしょにいかないの~?』

≪ライム、おうち、いい≫

 そうだよね。
 僕と兄弟みたいなもんだしライムも一緒に僕達と……

 とは思ったんだけど、この子は冒険には向かない。
 ライムには好きに生活して欲しいな。

『そっか~!じゃあまたあそぼ~ね!』

≪うん。ごはん、また、つくって≫

 ライムはこの数日で少しずつ会話も上達した。
 元々言葉自体は把握できてたから使い慣れるかどうかって問題だっただけみたいだ。
 まだ難しい言葉や長い文章は難しいみたいだけどね。

 全然気付いてなかったんだけどいつの間にか100階層のゲートが開いていた。
 僕とアンが寄生の為に倒れてしばらくしたら開いたらしい。
 そういえばおばあちゃんとクラマは行き来してたんだもんね。

『じゃあライム、スマホはもう使えるよね?興味ないと思うから普段は使わなくていいけど、もし何か困ったことあったら電話しておいでね?』

 キラッ。

≪ここ、おす。わかった≫

 ライムのスマホは簡潔にしてあげた。
 キッズモードって言うのを作ってみた。

 というか画面にでかでかと通話ボタンとメールボタンを作ってあげただけだね。
 ワンタッチで普通の画面にも戻るんだ。

「そうじゃそうじゃ。とりあえず今エデンにおる者たちにスマホを渡してくるぞ?最近は昼間に王も来ておるからある程度皆には渡るんじゃないかのぉ?」

 スマホはとりあえず100個程作った。
 もう人や魔物、種族関わらず欲しい人にはみんな渡していいって伝えてある。

 って王様とうとう昼から来だしたのか……。
 それでいいのか獣人国の王よ……。
 しばらくエデンを空けてるから様子も変わってるんだろうなぁ。

 一時帰宅したけど、即死無効訓練の時からダンジョンに閉じこもってたからなぁ。
 もうみんなと半年近くは会ってないんだよなぁ。
 また帰った時のお楽しみだ。

『昼からって大丈夫なのか王様……。じゃあ、王様やエルンさんにスマホ全部渡して来ればいいかも?』

 エデンは盗難なんてありえない。
 というかそもそもスマホの鯖主、星のシステムさん&僕だよ?

 いろいろシステムさんとスマホ作り出して感じた。
 ずっと鑑定さんって呼んでたけど鑑定なんてシステムさんのおまけもいいところだ。

 これからシステムさんって呼ぼう。
 略してシスさんだな。かわいいし。

≪固有名詞:シス。依頼を受託しました≫

 おお、すげぇ。
 ほらね?やばいでしょ?

 全然鑑定じゃないよこの能力。
 僕が鑑定って意識してたから鑑定って名前が付いてるだけだ。

 話逸れちゃった。
 要するにこのスマホ、まぁ当然だけど逆探知できる。

 実はGPS機能なんていらない。
 あれはみんな同士が使う用に作ったアプリだ。
 そんなもの標準搭載されている。

 見ようと思えばメール等のログの確認も可能。
 データベースデカすぎる。

 データベースの容量は僕が払うエネルギー次第。
 というか星の構築してるシステムさんに文章データ蓄積してもらってもね……。
 いっぱいになんてならないよ。

 なんなら通話への介入もできる。
 いや、やらないけどね?
 安全の為だよ。

 ぷちクロと同じように僕ならスマホを介して意識共有もかけれる。
 簡単に言えばそのスマホ周辺の風景見れるんだ。

 ぷちクロの時は出来たから出来なくなるの不安だなぁ。
 形だけくっついてるカメラ使えないかなぁって思ってたら出来たんだよね。

 でもカメラ機能はやっぱりないんだ。
 これはハード的にカメラって機能を理解しないと構築出来なさそうだ。

 僕では結構厳しいかなぁ……。
 確かカメラの始まりは光をなにかしらに焼き付ける構造で……

 いや、知らんっ!
 なんでもわからんっ!!

 僕の能力的には光や闇魔法、素材は地魔法とかで足りるよねきっと……。
 多分出来る気がするんだけど構造がわからんって……

 ってかそんな原始的なやつ作ってもなぁ……。
 僕ハードウェアはそんなに詳しくないんだよ……。

 一応カメラアプリ、もとい、スライムマークのクロムアプリが入ってる。
 今のところトラブルがあった時、僕へ画面の共有をしたいときに使うだけの機能だ。
 いつかカメラや動画の仕組みが理解できればいいのになぁ……。

 まぁ簡潔に言えばだね?
 盗みたければ盗めばいいって話だ。
 VS星の管理者だよ?
 逃げ所とかないって。

 悪の組織とかにスマホ持っていかれたとしても……
 拠点わかっちゃうし、それで連絡とれば中身筒抜けになるし、逆に組織崩落することになるよ?
 って感じ!

 僕の作る製品はいつでも安全第一なのだ!

「スチュワードとの会議をエデンで行うようになっただけみたいじゃぞ?……それもそうじゃな?それが楽でよいのぉ。そうするのじゃ!」

 あ、そういう事ね。
 ちょいちょいスチュワードさんの店来てたもんな。
 たぶん店の中に転移魔石でも置いてるんだろうね。

『クラムもかえろっかな~!ずっとみんなみてなかった~!』

「ずっとクロムさんと一緒に居たので、私も一度帰……。でもクロムさんは帰れないですし……」

 そうだよね。
 この2人は僕のこと心配でダンジョンに閉じこもりっきりだったんだもん。

『遠慮しなくていいよ?僕は僕でエデンに帰れるのをその時の楽しみにしてるよ。エステルとクラムはみんなの様子見ておいで?ゆっくりしてていいし、なんならライム案内してあげなよ?』

『そうだね~!ライムあんないする~!』

『それではお言葉に甘えましてそうさせて頂きます!ライムちゃん一緒に行きましょうか』

≪ねぇね、えすてる。ありがと≫

「私のことはママと……」

≪?≫

 ………。

 あ!そうそう。ママで思い出した。
 ライムにやっぱり僕の加護は入らないっぽいな。
 でも、これはもう仕方ない。

 スライムと僕等を同じように考えてくれればうれしいって伝えたんだ。
 それは全然大丈夫みたい。

 ただ、そもそもライム自身スライムのことも同一個体に近い認識してるんだもん。
 ちょっと家族って概念とは違ってきちゃうよね。

 ハチに関しても僕のことは主認識なんだよ。
 だから加護は入らない。

 この辺は僕が家族だと思って?って伝えてどうのこうのなる問題じゃないね。
 簡単に入ってくれれば僕の能力が使えて安心なんだけど……。

 まぁそんな簡単に加護与えられるわけないか。
 僕は神様みたいに加護のコントロールできてるわけじゃないしね。

「……ゆっくりしてきて。パパと歩行訓練してる」

『あ、クラマ残ってくれるの?』

「……うん。ぼく、たまに帰ってる。パパと2人でのんびりする」

「そう聞くと名残惜しくなるのですが……」

「……なんで?」

 ……。
 エステル、それでいいのか。
 最近君はちょっとお笑い枠になっていないかな?

『ま、まぁじゃあそういう感じで!連絡くれればいいし好きなだけ泊まっておいでよ。じゃ、ライム。みんなの事任せたよ?なにかあったらみんなを守ってあげて?』

≪……まもる。あたりまえ≫

『ん!すごく心強い!じゃあまた、僕がエデンに戻った時会おうね』

 普段寝てばっかりだけどライムめちゃくちゃ強いんだぞ。
 僕の予想ではスキル込みでアンといい勝負するくらいだと思う。

 というか、アンはライムに負けはしなくても勝てないと思う。
 だって、単純にライムのHP削り切れる?
 この子僕と殆ど同じ回復魔法使えるんだよ?

 僕が体から居なくなってスライムが本気で戦ったところとかも見てみたいな。
 たぶん肉体の使い方とか僕とは全然違うはずだもん。

 ”スライムとして”戦うなら僕より全然強いはず。
 凄く参考になりそうだね。
 でもライムは自発的に訓練とか絶対にしないから見る機会がないんだよなぁ……。

 今のところエデン最強はライムになるな。
 この子がいるってすっごく心強い。

 エデンに世界最強の布陣がそろっていく……。
 僕、特に意識してなかったのになぁ。

≪うん。パパ。がんばる≫

『おう!ありがとライム!』

「お、そういえばじゃな?泉からスライムを解き放つついでにここに1匹連れてくるかえ?今もう50匹ほどはおるんじゃが……」

 あ、そうそう。
 ライムが帰るタイミングで、エデンの崖下、おばあちゃんの泉2で育成してたスライム達を街に解き放とうって話になったんだった。

 そもそもスライムって害なんて全く及ぼさないしさ?
 かわいいしハイエルフさん達はスライム大好きだし?

 泉でこっそり育成する意味ないもん。
 みんなと過ごせばいいさ。

 危なくてもライムが守ってくれるよ。
 リーダーが出来るわけだしね。

『どうしよっかなぁ。共生できるってわかったし、またスライムにその時ちょっとだけ体貸してってお願いすれば行けるかなぁ……。先に仲良くなってた方が言葉通じやすいかなぁ……。僕と仲良くなれた子にお願いすれば……』

 スライムに関してはもう乗っ取るって感じじゃなくていいんだもんね。
 少しだけ体貸してくれないかなぁ……。

 でもスライムって本来自我ないんだよ。
 言葉通じないよなぁ……。
 ライムが特別なんだよねぇ。

≪……パパ。スライム。いる?≫

『あ、そうそう。僕この姿のまま外に出られないからさ?また一時的にスライムの体借りることになると思うんだよ。ライム?スライムのみんなとおしゃべりの練習とか頼めないかなぁ』

 ライムと意思疎通しまくってたら自我芽生えたりしないかなぁ……
 やっぱ僕、自我がないとは言え、勝手に体借りるのすごく抵抗あるんだよね。
 敵なら容赦しないんだけど……。

≪ライム!やる!≫ ぺちょっ!

『おおぅ!?』

 凄い剣幕だ!?
 顔に飛びつかれたぞ!?
 どしたどした!?

『え、いいの?ライムもう自我あるのに?まぁ共生できるってわかったから消えたりはしないだろうけどさ……』

≪パパがはいる。きもちいい≫

『ライム的にはそうなの?ってかそもそも共生嫌じゃないの?』

≪つよいパパ、いっしょ。うれしい、つよくなる≫

 そっか。
 スライムは共生するのに全く抵抗がないのか。
 そういう生態なんだな。

 それに僕がライムに入ればライムの力が増えたりもするかもしれないと。
 少し僕が力分け与えてる感じかもしれないな?

 じゃあ等価交換かも。
 ライムにとって僕との共生って全くデメリットないんだ……

『でも、体好きに動かせなくなるんだよ?注文してくれれば意思の交代とか全然するけど……。できるのかなそんなこと……』

≪いらない。うごきたくない≫

『そこまで!?スライムってそんなに動きたくないの!?』

≪ヒツヨウない。メンドクサイ≫

 ……面倒くさいんだ。
 いや、ライムってほんっとーに家にいる時ずーっと動かないんだよ。
 本当は付いてきて欲しかったんだけどね。
 それ見てて、ライムは旅には絶対に向かないだろうなって思ったんだよね。

 僕等とコミュニケーション取れるようになって尚の事安全だって思ったみたいでさ?
 僕が目を覚ます前までより動かなくなってるんだって。

 安全なら節約モードって言ってたけどまさかそこまでとは……。
 性格的にもスーパースローライフな種族なんだな。

 生態だもんな。
 やっぱり当人に気持ちよく過ごして欲しいもん。
 仕方ないね。

 それにしても……僕が目指すはスライムだな。
 これからはスローライフの師。
 ライム師匠と呼ばせていただこうかな……。

『わ、わかった、じゃあその時またライムにお願いするよ?体借りてる時に注文あったら教えてね?ライムはもう話せるんだから』

≪ごはん。たべて。あまいの≫

『了解!甘いものね!じゃあライムに体借りてる時に甘味探しでも行きますか?』

≪うれしい、ありがと≫

『いきたい~!おさとうもエデンでそだてよ~?』

 あ、そうだ。
 結局砂糖の現物はまだ無かったんだよねぇ。

 現状、エデンにある砂糖はラクトさんが仕入れてくれてるんだよ。
 あとは蜂蜜とか花の蜜とか果物とかを使って料理の甘さをだしてるんだ。
 この辺はハイエルフさんは元々そうだったらしいからプロフェッショナルだよね。

 砂糖ってたしか高温多湿の場所に生えてるんだったっけかな?
 エデンに持ってきたいよね。

「……いいね。たまにはのんびり旅したい」

「そうですね!私はそれが夢でしたから!」

「それはよいのぉ。我も孫とのんびり旅などしたことないのじゃ」

 ……そうだよねぇ。
 僕らの旅っていつもなんだかんだ焦ってるんだもん。
 のんびり旅行なんて全然してないなぁ……。

 ダンジョン入ることになってから基本的にダンジョンがベースの生活送ってたからなぁ。
 じゃあフェンリルの体探しながらのんびりゆったり旅行気分と洒落込みますか。

『うっし!じゃあみんなとの旅行を楽しみに僕も訓練頑張る事にするね!』

 目標が出来たな。
 この体をある程度鍛えたらその次は体を探しながら旅行!

 あんまり意味無いけどレベル500にしとこっかな?
 明確に数値でわかる方が嬉しいし。

 で、後はダンジョンの構成の変更だよね。
 この辺りはちょっと見てみないとわかんないな。

 あれ、そういえばソフィア様から連絡入んないな?
 最近はもうパーティーメンバーみたいなもんだしなんだかんだちょいちょい会話入ってきてたのに……。

 気楽に話せるようになったから僕等と話すのを息抜きにしてるって言ってたんだよね。
 僕ももう友達感覚だけど……。

 忙しいのかな今?

≪忙しかったのよッ!すっごく疲れたわっ!あの頑固じじぃムカつく~ッ!≫

 あ、噂をすればソフィア様。
 どこかから戻ってきたのかな?

 それにどしたの?
 そんなに怒って珍しい……

≪ちょっと愚痴聞きなさいよッ!今から皆はエデンに帰るのね?≫

『あ、うん、そのつもりだったよ?』

≪じゃあクロム君は絶対聞いてッ!すっごく疲れたんだから!あ、そうだわ?愚痴ついでにティアマトはちょっとだけ残れるかしら?≫

「お、我指名か?珍しいの?急いでおらんしよいのじゃ。我はまだあまり話したこともないし、よい機会じゃの。愚痴も聞くのじゃ!」

 名指しでおばあちゃん指名か。
 珍しいなぁ。なんだろ?

≪ほんと!?じゃあちょっと話しましょ!?君達と話すのが1番息抜きになるのよ!お酒飲みたい気分だわッ!下界のお酒ちょうだい!もうないわッ!≫

『う、うん……好きなだけ飲めばいいよ……。ってかどったのソフィア様……』

 荒れてるなソフィア様……。
 なんかすっごく大変なことがあったのかなぁ。

「じゃあぼく……肉焼きながら聞く。パパの食事」

『お、いいね!ありがと!男2人でそういうワイルドな食事も超アリ!』

 クラマ主体の食事って新鮮だなぁ。
 キャンプ飯的な感じかな?
 すごく楽しみだなぁ。

「……ん、まかせて」

「うらやま……。いえ、ライムちゃんの案内とエデンの確認は引き受けました!では、おばあ様、私達がライムちゃんを連れて行きますね?」

「後で合流するのじゃ!宜しく頼んだのじゃ」

『うん~!いってくるね~!』

≪ばいばい。からだはライム。ぜったい≫

『あはは、わかったよライム。みんな、ライムをお願いね!いってらっしゃい』
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