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57話 - 継続は力なり。
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パチパチパチパチ
ジュ―
「ん、ん~……」
『お、おきた?』
「ここは…?」
『集落の近くの山なりになってた地面に穴掘っただけだよ。しばらくここに居ようとおもって』
「私は……意識を失ってしまってましたか……?」
『よっぽど疲れたんだろうね。まぁ最初にあんな格上の魔物と戦わされたら恐怖でそうなっちゃうよね。ごめんな』
「はい……驚きました……でもスライムさんとクラムちゃんがシールドしてくれてたんでしょう?」
『そうそう。だから絶対ダメージうけなかったんだよ。わかってても怖かったとおもうけどね。透明だし、いつも見たいに大きい範囲で囲ってたわけじゃないから目の前で攻撃弾いてたかんじだもんな。』
「そうですね……すごく怖かったです……」
『うん、その方がいいよ。』
≪パパーおにくやけたよ~?≫
『ありがと~!とりあえず下手なりに解体して焼いといた。食べながら話そうよ。せっかくの初討伐だろ?自分の獲物だし喰ってく?帰る?あとは出来る限り包んでもってかえればいいさ。僕らも1晩分だけお肉もらうよ?』
≪あ!いただきます!ボアのお肉なんて初めてです……≫
・
・
・
『焼いて塩コショウ?ブラックペパロン?かけただけなんだけどね。はいどうぞ。またおいしいハーブとかスパイスとか教えてよ。僕ら人間が使ってる香辛料とかわかんないからさ。』
≪わかりました!いただきます。あ、チーズ持ってきましたよ!食べますか?≫
『≪食べる!≫』
……
「おいしい……お肉ってこんなにおいしいんですね……。いつも少しばかりの干し肉をキノコや他の農作物と交換してもらっていたので……」
『自分で倒したからより一層うまいな!それにしてもボアの肉美味いな!油がちゃんとのってて……コウモリばっかでしっかりした肉ってあんまり食べてなかったな……いやそれよりチーズうんめぇ~(泣)文明の味がする!肉焼いてるだけじゃない!久しぶりにこんなの食べた……うぅ』
≪このお肉おいしいね~!チーズも!焼いたらトロトロだよ!!≫
『僕も焼く!あ、そういえば僕らめちゃくちゃ魚とかもってるから腐らず食べられる分持って帰りなよ。交易に出さないでエステルがこっそり食べる分にはいいだろ。どうせそんなの交易させてもらえないんだろ?』
「あ、はい……魚や生肉は銀貨1枚しますね……。いいお肉はエルフが食べているのできっと粗悪品です。それも一人前になるかならないかくらいのごく少量で……。お祝い事の時にしかいただかないです……」
ってことは100gくらいで1万円くらいするってことか。
それ何牛だよ……どこのA5ランクだよ……超霜降りでもそんな値段せんわ。
シャトーブリアンがそれくらいの値段じゃないかな……知らんけど。
『マジでぼったくりじゃん……。領から運んでこないとそろわない物が輸送量で高くなってるなら理解できるが。肉も魚もエルフが頑張ればとれるだろうに。ってかこの辺肉だらけだろ?たたき売りしててもいいくらいだ。まぁこのボアレベルは厳しいんだったか?』
「そうですね。エルフが5人くらいそろってうまく攻撃が当たればたまに弱らせて偶然討伐できるといった感じで……もちろんお肉なんかはハイエルフには回りません。」
『なぁなぁエステル。多分ここに来てるやつら騎士じゃないとおもうな?騎士であったとしてもかなり下っ端とか使えないやつが送られてる気がするぞ。徴兵制度ってわかるか?』
「あ、はい、国からのお達しで戦場に任期を決めて送られるっていう感じですか?」
『そうそう、昼間ルイズっていう趣味悪そうなエルフがそういってた。あいつは近場の領の領主候補でいやいや来ているらしいぞ。』
「あぁ……あの方ですか……。いつも男性のハイエルフには乱暴で女性のハイエルフを見るといやらしそうな目で近寄っていくんです……」
あ~やっぱりか。そんな感じしたな。遊郭とかいってたもん。
『エステルも気をつけろよ?まぁそんな話はおいといて、あのボアめちゃくちゃ弱かったぞ。あれで歯が立たなくなる騎士とか国でも使いもんにならんだろ。』
「あの……すごい威圧感のある大きなボアが弱いのですか……?私は意識を失うほど必死で……」
『あーちがうちがう。ネガティブになるな。エステルはすごく頑張ったさ。そうじゃなくてあいつまったく武とかの要素がないんだよ。だから怖かっただろうけどあいつを倒してもらおうと思ったんだ。』
「武、ですか?」
『エステルは例えばゴブリンとかもっと弱い魔物からって思ったろ?でもゴブリンは腕あるから殴ってくるし蹴ってくるしガードするし。たまにその辺のぶっとい棒持って襲い掛かってくるやつもいる。狼系のやつは早いし躱すし後ろに回り込むししっかり牽制しながら戦うぞ?僕とクラムとの狼との戦い見てただろ?』
「はい……何をやってるのかわかりませんでした……」
『あのボアはそれと引き換え、パワーとスピードはあったが一直線に突撃してくるだけ。攻撃も避けない。だから早くてもちゃんと見てればエステルでも避けれちゃうんだよ。石投げるなら的もデカい。1でもダメージ与えられるならもう倒せるの確定してたんだ。根性で石投げ続けてくれさえすればね。最後の方ボアの攻撃結構避けれただろ?』
「そうですね……。確かに石を避けられたりもせず、ガードもしませんでした。攻撃もずっと同じもので単調でした。がむしゃらにやってたので意識してませんでしたがいつのまにか避けれてましたね……」
『そゆことー。どっちみち一撃食らえばゴブリンパンチでもエステルはひるんじゃうだろうからむしろゴブリンと戦うほうがやりにくかったと思うぞ。狼は論外だな。多分動きについていけない。シールド張ってるからダメージは受けないんだが、シールド前提に練習するのは経験にならない。だからしっかり躱せって言った感じかな。こいつちょうどいい獲物だった。肉美味いし。』
「しっかり考えてくれていたのですね……突貫しろと言われているのかと……」
『協力するっていったのにそんなことしないよ(笑)ただ、具体的に教えちゃうと恐怖心が収まっちゃうだろ?狩りとか強くなることって命を懸けることだと思うんだよ。だから命がかかっていないと思ってしまったらそこで甘えがでる。恐怖を覚えてないと僕らがいなくなったとききっとエステルは事故で死ぬ。怖い事言ってわるいけどね』
「いえ、理解できます……。」
『中途半端に戦い方を身に着けるより本気で逃げる力身に着ける方がいいんだよ。逃げさえできればまたやれる。一番死ぬ確率が高いのは中途半端に戦えると思ったやつだ。だからいつも死ぬかもしれないと思いながら戦う方がいい。僕は今でもそうだよ。だから知らない魔物は弱そうでもいつも鑑定するし最初は様子見するよ。エステルはそれもできないわけだからもっと慎重になったほうがいいよ』
「あんなに強いお二人でもですか……」
『僕らなんか強くないって。絶対勝てそうにないりゅ、魔物と洞窟で出会ったとこだし。だから今これ教えちゃったから明日からシールド弱くするからな。いっぱい当たると割れるぞ?がんばれ』
「えー!?」
まぁそんなことしないのだが。口だけね。
絶対ダメージ食らわない特訓とかありえないからね。
そんなの戦いじゃないじゃん。それなら最初からサンドバックなぐっときゃいい。
『僕とクラムは昔すごく弱くて一発もらうと死ぬって状況で戦ってきたんだよ。最初攻撃力皆無の水流す魔法しか使えなかったんだぞ。ふざけんなとおもった本当に。シールドももちろんその時は覚えてなかった。だから必死だったんだ。エステルもそこまでとは言わんが守ってもらえるとか適当にやってても勝てるとかそういう意識は頭から消さないと強くならないな。』
≪パパからだばらばらだったからね~クラムしんぱいだったの~≫
「バラバラですか……。そうならないようにがんばりましゅ……」
ワカメん時な。
『で、話は戻るんだが、その避けるとか受けるとか高度なやつだとフェイントとかな?騎士って人間相手に戦争してるやつだぞ?戦いの専門家だ。こんな敵意むき出しのアホなボアに負けるかよ。能力の強い弱いはあっても少し戦いなれたやつなら歯が立たないとはならないと思うぞ。しかも複数だろ?誰かが盾とか持ってタゲ取ってうしろからヤリででもつついときゃ勝てるじゃん。ただのおいしいオカズだろこいつ。今日のエステルが初めてでシールドありきだけど倒したんだぞ?専門家が歯が立たないの絶対おかしいだろ。』
「戦いのことはわからないのですが、そういわれれば確かにそんな気がしてきますね……」
『たぶんな、その領主の跡取りとか貴族の次男坊で家継げないやつが騎士っていう地位の為に適当にやってんだ。で戦場には送れないからここに徴兵されている。でここでもハイエルフに好き放題やって仕事はサボり散らかしてる。そんな感じだと思う。』
「そういわれると、いつもこちらに到着する時は30人くらいの小隊でいらっしゃって、過半数は帰っていくのです……で、残られた方がこちらに……」
『その帰って行ってるやつが実際魔の森でしっかり戦えるやつだきっと。送り迎えしてんだろ。エルフがまともに戦ったところみたことあるのか?』
「いえ……ゴブリンクラスにもハイエルフでは勝てないので、そのゴブリンクラスの魔物を倒して……言い方はわるいですがハイエルフに威張っていますね。で今日のような魔物が来たときは魔物避けの薬剤をふりまいたり牽制して逃がすのに必死という感じで……それでも俺たちのおかげで助かったんだぞ、という感じですが……」
『なるほどな。もし今後強敵が集落に来た時にエルフが守ってくれるとおもってるならその考えは捨てた方がいいな。これはみんなにも言っておきな。絶対ハイエルフ捨てて逃げる。むしろ囮にされるぞ。』
「そうですね……スライムさんが言ったと言わずエルフが強いやつが来たら逃げるといってたと伝えます。」
『ふぅ~ごちそうさま~!うまかった~!』
≪ごちそうさま~≫
「ごちそうさまでした」
こっちでも食後の挨拶するんだなぁ。
『じゃあエステルは帰るか?送っていこうか?』
「いえ、集落は目と鼻の先なので大丈夫です!」
『あ!ちょっと待って!せっかく初討伐したから能力上がったか見とくね』
「はい!」
ちょっとエステル参考に伸び方考えさせてもらおう。
”鑑定”
---------------
★種族:ハイエルフ
名前:エステル・エル・エーデルフェルト
状態:
加護:なし
LV4(↑2) / 500:経験値 66 / 300
HP:506 / 506(↑386)
MP:262 / 1026(↑906)
力:358(↑326)
防御:243(↑197)
敏捷:406(↑325)
器用:813(↑632)
知能:780(↑542)
魅力:620(↑500)
幸運:525(↑300)
【魔法】
・精霊魔法 LV1 → 3(水)
【スキル】
・弓術 LV1→LV7
・命中 LV1→LV8
・投擲 LV2(NEW)
・料理 LV2(NEW)
・矢細工 LV4(NEW)
・木工 LV3(NEW)
---------------
……あかん。
エステル全然参考にならん。これ絶対全部努力値だ。
今日弓とかつかってない。
矢細工とか覚えてるじゃん。
ひっそり弓つくってあげよっかなって思ってたんだ、今日……
クラムに細工してもらってさ。
エステルがつくる方がいいじゃん……
ここまでくると弓矢つかわせてやりたいなぁ……
サブウェポン考えようか。
弓はとっておこう。精霊魔法に弓だと近接戦闘やばいよね。そこ考えよう。
はぁ。これ10年分の経験がレベル上がって全部吐きだされただろ……
僕が知ってるだけで10年だもんな……むしろ上限来ちゃって幅少なすぎるくらい。
僕ら2年経ってないくらいなんだもん。
何歳なんだろエステル……年齢聞くの怖い。
末っ子とかハイエルフって言葉付くだけで全く当てにならん。
とりあえず……
レベル4の子のステータスじゃない!!
もうエルフより多分全然強い!!
ただ今日レベル2も上がってよかったね。
シールド使いまくってるからきついと思ったけど今のステータスのエステルだとかなりの経験になったんだな。あ、ちなみに僕とクラムは?
≪本日の取得経験値はありません≫
ふっ。ですよね~。遊んでましたもんね~。
この感じ経験値多くもらえるかどうかの基準は多分今の強さとの対比だな。種族の格とかレベルとかの関係だったら僕とクラムにも経験値入るはずだ。0はない。クラム結構練習頑張ってたし。
たぶん過去のハイエルフは自分にあった相手かむしろ楽な相手と戦って訓練したんだろうね。
で、必要経験値多すぎて全然上がらなかったと。
普通そうするわな……。あぁ、ちょっとなんかやってしまった感じだ。
でもこれはエステルの努力だから!僕バフかかってないから!!
あ、いや、ちょっと魅力が怪しい気がする……
これエロフに狙われなければいいけど……
・
・
・
『確認終わりました~。うん、ステータスちゃんと伸びてたよ!』
「ほんとですか!おいしいお肉もいただいて体がすっごく軽いんです!明日も頑張れそうです♪」
『そ、そっすか……』
「どうしました?」
それたぶんステータス爆上がりしたからだと思います~……
これ言わんでおこう。弱いと思ったまま取り組んだ方が、ねぇ?
『じゃあ気をつけてなぁ!』
「はい!また今日と同じ時間に!」
今から弓矢作って初討伐のお祝いしようと思ってたのに……くぅ……
ジュ―
「ん、ん~……」
『お、おきた?』
「ここは…?」
『集落の近くの山なりになってた地面に穴掘っただけだよ。しばらくここに居ようとおもって』
「私は……意識を失ってしまってましたか……?」
『よっぽど疲れたんだろうね。まぁ最初にあんな格上の魔物と戦わされたら恐怖でそうなっちゃうよね。ごめんな』
「はい……驚きました……でもスライムさんとクラムちゃんがシールドしてくれてたんでしょう?」
『そうそう。だから絶対ダメージうけなかったんだよ。わかってても怖かったとおもうけどね。透明だし、いつも見たいに大きい範囲で囲ってたわけじゃないから目の前で攻撃弾いてたかんじだもんな。』
「そうですね……すごく怖かったです……」
『うん、その方がいいよ。』
≪パパーおにくやけたよ~?≫
『ありがと~!とりあえず下手なりに解体して焼いといた。食べながら話そうよ。せっかくの初討伐だろ?自分の獲物だし喰ってく?帰る?あとは出来る限り包んでもってかえればいいさ。僕らも1晩分だけお肉もらうよ?』
≪あ!いただきます!ボアのお肉なんて初めてです……≫
・
・
・
『焼いて塩コショウ?ブラックペパロン?かけただけなんだけどね。はいどうぞ。またおいしいハーブとかスパイスとか教えてよ。僕ら人間が使ってる香辛料とかわかんないからさ。』
≪わかりました!いただきます。あ、チーズ持ってきましたよ!食べますか?≫
『≪食べる!≫』
……
「おいしい……お肉ってこんなにおいしいんですね……。いつも少しばかりの干し肉をキノコや他の農作物と交換してもらっていたので……」
『自分で倒したからより一層うまいな!それにしてもボアの肉美味いな!油がちゃんとのってて……コウモリばっかでしっかりした肉ってあんまり食べてなかったな……いやそれよりチーズうんめぇ~(泣)文明の味がする!肉焼いてるだけじゃない!久しぶりにこんなの食べた……うぅ』
≪このお肉おいしいね~!チーズも!焼いたらトロトロだよ!!≫
『僕も焼く!あ、そういえば僕らめちゃくちゃ魚とかもってるから腐らず食べられる分持って帰りなよ。交易に出さないでエステルがこっそり食べる分にはいいだろ。どうせそんなの交易させてもらえないんだろ?』
「あ、はい……魚や生肉は銀貨1枚しますね……。いいお肉はエルフが食べているのできっと粗悪品です。それも一人前になるかならないかくらいのごく少量で……。お祝い事の時にしかいただかないです……」
ってことは100gくらいで1万円くらいするってことか。
それ何牛だよ……どこのA5ランクだよ……超霜降りでもそんな値段せんわ。
シャトーブリアンがそれくらいの値段じゃないかな……知らんけど。
『マジでぼったくりじゃん……。領から運んでこないとそろわない物が輸送量で高くなってるなら理解できるが。肉も魚もエルフが頑張ればとれるだろうに。ってかこの辺肉だらけだろ?たたき売りしててもいいくらいだ。まぁこのボアレベルは厳しいんだったか?』
「そうですね。エルフが5人くらいそろってうまく攻撃が当たればたまに弱らせて偶然討伐できるといった感じで……もちろんお肉なんかはハイエルフには回りません。」
『なぁなぁエステル。多分ここに来てるやつら騎士じゃないとおもうな?騎士であったとしてもかなり下っ端とか使えないやつが送られてる気がするぞ。徴兵制度ってわかるか?』
「あ、はい、国からのお達しで戦場に任期を決めて送られるっていう感じですか?」
『そうそう、昼間ルイズっていう趣味悪そうなエルフがそういってた。あいつは近場の領の領主候補でいやいや来ているらしいぞ。』
「あぁ……あの方ですか……。いつも男性のハイエルフには乱暴で女性のハイエルフを見るといやらしそうな目で近寄っていくんです……」
あ~やっぱりか。そんな感じしたな。遊郭とかいってたもん。
『エステルも気をつけろよ?まぁそんな話はおいといて、あのボアめちゃくちゃ弱かったぞ。あれで歯が立たなくなる騎士とか国でも使いもんにならんだろ。』
「あの……すごい威圧感のある大きなボアが弱いのですか……?私は意識を失うほど必死で……」
『あーちがうちがう。ネガティブになるな。エステルはすごく頑張ったさ。そうじゃなくてあいつまったく武とかの要素がないんだよ。だから怖かっただろうけどあいつを倒してもらおうと思ったんだ。』
「武、ですか?」
『エステルは例えばゴブリンとかもっと弱い魔物からって思ったろ?でもゴブリンは腕あるから殴ってくるし蹴ってくるしガードするし。たまにその辺のぶっとい棒持って襲い掛かってくるやつもいる。狼系のやつは早いし躱すし後ろに回り込むししっかり牽制しながら戦うぞ?僕とクラムとの狼との戦い見てただろ?』
「はい……何をやってるのかわかりませんでした……」
『あのボアはそれと引き換え、パワーとスピードはあったが一直線に突撃してくるだけ。攻撃も避けない。だから早くてもちゃんと見てればエステルでも避けれちゃうんだよ。石投げるなら的もデカい。1でもダメージ与えられるならもう倒せるの確定してたんだ。根性で石投げ続けてくれさえすればね。最後の方ボアの攻撃結構避けれただろ?』
「そうですね……。確かに石を避けられたりもせず、ガードもしませんでした。攻撃もずっと同じもので単調でした。がむしゃらにやってたので意識してませんでしたがいつのまにか避けれてましたね……」
『そゆことー。どっちみち一撃食らえばゴブリンパンチでもエステルはひるんじゃうだろうからむしろゴブリンと戦うほうがやりにくかったと思うぞ。狼は論外だな。多分動きについていけない。シールド張ってるからダメージは受けないんだが、シールド前提に練習するのは経験にならない。だからしっかり躱せって言った感じかな。こいつちょうどいい獲物だった。肉美味いし。』
「しっかり考えてくれていたのですね……突貫しろと言われているのかと……」
『協力するっていったのにそんなことしないよ(笑)ただ、具体的に教えちゃうと恐怖心が収まっちゃうだろ?狩りとか強くなることって命を懸けることだと思うんだよ。だから命がかかっていないと思ってしまったらそこで甘えがでる。恐怖を覚えてないと僕らがいなくなったとききっとエステルは事故で死ぬ。怖い事言ってわるいけどね』
「いえ、理解できます……。」
『中途半端に戦い方を身に着けるより本気で逃げる力身に着ける方がいいんだよ。逃げさえできればまたやれる。一番死ぬ確率が高いのは中途半端に戦えると思ったやつだ。だからいつも死ぬかもしれないと思いながら戦う方がいい。僕は今でもそうだよ。だから知らない魔物は弱そうでもいつも鑑定するし最初は様子見するよ。エステルはそれもできないわけだからもっと慎重になったほうがいいよ』
「あんなに強いお二人でもですか……」
『僕らなんか強くないって。絶対勝てそうにないりゅ、魔物と洞窟で出会ったとこだし。だから今これ教えちゃったから明日からシールド弱くするからな。いっぱい当たると割れるぞ?がんばれ』
「えー!?」
まぁそんなことしないのだが。口だけね。
絶対ダメージ食らわない特訓とかありえないからね。
そんなの戦いじゃないじゃん。それなら最初からサンドバックなぐっときゃいい。
『僕とクラムは昔すごく弱くて一発もらうと死ぬって状況で戦ってきたんだよ。最初攻撃力皆無の水流す魔法しか使えなかったんだぞ。ふざけんなとおもった本当に。シールドももちろんその時は覚えてなかった。だから必死だったんだ。エステルもそこまでとは言わんが守ってもらえるとか適当にやってても勝てるとかそういう意識は頭から消さないと強くならないな。』
≪パパからだばらばらだったからね~クラムしんぱいだったの~≫
「バラバラですか……。そうならないようにがんばりましゅ……」
ワカメん時な。
『で、話は戻るんだが、その避けるとか受けるとか高度なやつだとフェイントとかな?騎士って人間相手に戦争してるやつだぞ?戦いの専門家だ。こんな敵意むき出しのアホなボアに負けるかよ。能力の強い弱いはあっても少し戦いなれたやつなら歯が立たないとはならないと思うぞ。しかも複数だろ?誰かが盾とか持ってタゲ取ってうしろからヤリででもつついときゃ勝てるじゃん。ただのおいしいオカズだろこいつ。今日のエステルが初めてでシールドありきだけど倒したんだぞ?専門家が歯が立たないの絶対おかしいだろ。』
「戦いのことはわからないのですが、そういわれれば確かにそんな気がしてきますね……」
『たぶんな、その領主の跡取りとか貴族の次男坊で家継げないやつが騎士っていう地位の為に適当にやってんだ。で戦場には送れないからここに徴兵されている。でここでもハイエルフに好き放題やって仕事はサボり散らかしてる。そんな感じだと思う。』
「そういわれると、いつもこちらに到着する時は30人くらいの小隊でいらっしゃって、過半数は帰っていくのです……で、残られた方がこちらに……」
『その帰って行ってるやつが実際魔の森でしっかり戦えるやつだきっと。送り迎えしてんだろ。エルフがまともに戦ったところみたことあるのか?』
「いえ……ゴブリンクラスにもハイエルフでは勝てないので、そのゴブリンクラスの魔物を倒して……言い方はわるいですがハイエルフに威張っていますね。で今日のような魔物が来たときは魔物避けの薬剤をふりまいたり牽制して逃がすのに必死という感じで……それでも俺たちのおかげで助かったんだぞ、という感じですが……」
『なるほどな。もし今後強敵が集落に来た時にエルフが守ってくれるとおもってるならその考えは捨てた方がいいな。これはみんなにも言っておきな。絶対ハイエルフ捨てて逃げる。むしろ囮にされるぞ。』
「そうですね……スライムさんが言ったと言わずエルフが強いやつが来たら逃げるといってたと伝えます。」
『ふぅ~ごちそうさま~!うまかった~!』
≪ごちそうさま~≫
「ごちそうさまでした」
こっちでも食後の挨拶するんだなぁ。
『じゃあエステルは帰るか?送っていこうか?』
「いえ、集落は目と鼻の先なので大丈夫です!」
『あ!ちょっと待って!せっかく初討伐したから能力上がったか見とくね』
「はい!」
ちょっとエステル参考に伸び方考えさせてもらおう。
”鑑定”
---------------
★種族:ハイエルフ
名前:エステル・エル・エーデルフェルト
状態:
加護:なし
LV4(↑2) / 500:経験値 66 / 300
HP:506 / 506(↑386)
MP:262 / 1026(↑906)
力:358(↑326)
防御:243(↑197)
敏捷:406(↑325)
器用:813(↑632)
知能:780(↑542)
魅力:620(↑500)
幸運:525(↑300)
【魔法】
・精霊魔法 LV1 → 3(水)
【スキル】
・弓術 LV1→LV7
・命中 LV1→LV8
・投擲 LV2(NEW)
・料理 LV2(NEW)
・矢細工 LV4(NEW)
・木工 LV3(NEW)
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……あかん。
エステル全然参考にならん。これ絶対全部努力値だ。
今日弓とかつかってない。
矢細工とか覚えてるじゃん。
ひっそり弓つくってあげよっかなって思ってたんだ、今日……
クラムに細工してもらってさ。
エステルがつくる方がいいじゃん……
ここまでくると弓矢つかわせてやりたいなぁ……
サブウェポン考えようか。
弓はとっておこう。精霊魔法に弓だと近接戦闘やばいよね。そこ考えよう。
はぁ。これ10年分の経験がレベル上がって全部吐きだされただろ……
僕が知ってるだけで10年だもんな……むしろ上限来ちゃって幅少なすぎるくらい。
僕ら2年経ってないくらいなんだもん。
何歳なんだろエステル……年齢聞くの怖い。
末っ子とかハイエルフって言葉付くだけで全く当てにならん。
とりあえず……
レベル4の子のステータスじゃない!!
もうエルフより多分全然強い!!
ただ今日レベル2も上がってよかったね。
シールド使いまくってるからきついと思ったけど今のステータスのエステルだとかなりの経験になったんだな。あ、ちなみに僕とクラムは?
≪本日の取得経験値はありません≫
ふっ。ですよね~。遊んでましたもんね~。
この感じ経験値多くもらえるかどうかの基準は多分今の強さとの対比だな。種族の格とかレベルとかの関係だったら僕とクラムにも経験値入るはずだ。0はない。クラム結構練習頑張ってたし。
たぶん過去のハイエルフは自分にあった相手かむしろ楽な相手と戦って訓練したんだろうね。
で、必要経験値多すぎて全然上がらなかったと。
普通そうするわな……。あぁ、ちょっとなんかやってしまった感じだ。
でもこれはエステルの努力だから!僕バフかかってないから!!
あ、いや、ちょっと魅力が怪しい気がする……
これエロフに狙われなければいいけど……
・
・
・
『確認終わりました~。うん、ステータスちゃんと伸びてたよ!』
「ほんとですか!おいしいお肉もいただいて体がすっごく軽いんです!明日も頑張れそうです♪」
『そ、そっすか……』
「どうしました?」
それたぶんステータス爆上がりしたからだと思います~……
これ言わんでおこう。弱いと思ったまま取り組んだ方が、ねぇ?
『じゃあ気をつけてなぁ!』
「はい!また今日と同じ時間に!」
今から弓矢作って初討伐のお祝いしようと思ってたのに……くぅ……
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アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
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以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
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