最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

文字の大きさ
182 / 270

178話 - 成功の失敗

しおりを挟む
 これでドラゴン(1等級)の魔石が2つ……

 転移魔法の魔石が作成可能かどうかが気になって仕方ないのですぐに家に帰ってきた。
 今更だがダンジョン裏手側の王都門はダンジョン出入口からすぐ近くにある。

 深夜帯など他の門が閉まっている時にダンジョンに用事がある人が王都に”入る”為に使用する門なので、あまり利用されない。

 尚且つ、日中ここから王都外に”出る”人は全くいない。

 ダンジョンに行ったらギルドで魔石の買取をしてもらったり宿に宿泊したり、必ず他の用事も発生するためだ。

 そしてこの通用門を通るには冒険者であることが必要だ。
 商人等商品持ち込みに利用されない為だね。

 そこから出て、周りの人の有無を確認して王都外を回り家にダッシュする。
 ここまで5分だ。

 いいところに家を買った。
 結局徒歩25分とは言ったがこの門を使えば5分で行き来できるんだ。

「ほう、ここが家かのぉ?立派じゃなぁ……」

「ここがこれからおばあ様の我が家ですよ」

「人の家に住むなどどれくらいぶりじゃろうか……楽しみじゃのぉ……」

「……魔の森にもある」

『そうだよ~!もりのおうちにもいこ~ね~!』

「いつの間に建てたんじゃ……食事の為に月数回程は森の上を飛んでおるんじゃがのぉ……」

「完成されるまで3分程ですから……あ、1””半くらいですね」

 カップ麺か。

『これから我が家が増殖していくんだろうなぁ』

 中に入りリビングに座った。
 おばあちゃんが初めての光景にソワソワしている。
 エステルも転移魔石が出来るかどうかが気になりソワソワしている。

『魔石が気になって落ち着かないから先にやろうか』

「はい!お願いします!」

 別に作成などどこでもできるのでリビングの椅子に3人が座った。
 僕とクラムは基本テーブルの上に乗っている。

 コロコロ……

 これで1等級の魔石が2つ……

『ゴクッ……行くよ?んんんんんん……”ゲート”ッ!!』

 ホワァアアァァァアァ

 魔石が黒に近い藍色に輝いた……
 ゲートなどと同じ色だ。
 宇宙の色とでもいえばいいだろうか。
 夜空の色……そんな感じだ。

 溶岩竜の赤と茶が混ざった光に輝いていた魔石。
 それが段々夜空色一色に染まっていく……

「おねがい……」

『割れるなよ……頼む……』

 1分程経って夜空色が魔石にしっかり浸透し魔力が落ち着いた。

『できたああああああ!!』

「やりましたあーー!!」

『できたね~!』

「……よかった」

「これが空間属性の魔石というものか……」

『疲れた……ここまで苦労したなぁ……ずっとこればっかりやってたからなぁ……』

「クロムさんは陰で1人でずっとこの魔石のことを考えてくださってたのですね……グス」

『あぁ、違う!口が滑った!泣くなって!余裕!』

 はぁ疲れた……。
 思わず口が滑ってしまった。

 思えば、だ。
 最初転移ゲートを見た時からずっと考えていたんだ。
 転移ゲートの下にある超巨大な水晶。

 皆がダンジョンに出入りする順番待ちの時間等にずっと睨めっこしていた。
 転移ゲートが起動するたびに魔石と魔法陣が光る。

 あれは多分、神様が作った壊れない巨大な魔石。
 だから転移魔法が使える僕なら魔石のキャパがあれば転移魔石が作れるはずなんだ、と。

 魔石周りの魔法陣。
 あれは僕の予想では……

 転移魔法用の巨大なスクロールのようなものだ。
 世界から魔力を自動回収する為の記述も入っていると思う。

 神様が魔石を作ってもそれに魔法を込める人がいない。
 魔力がなくなるごとに転移の魔力を込めなければならないからね。

 火魔法が使えない人に火魔石を作ることは出来ないんだ。
 じゃあ魔法の代わりを魔法陣で用意しなければいけなくなる。

 転移魔力を込められる人はこの世界に居ないんだ。
 だからそれがあの魔法陣の機能だと思う。

 でもまさか複数必要だとは……
 まぁそりゃそうか。

 出口どこにどうするんだよって話か。
 くっそー盲点だったあああ。

 ただ、どちらにしろ1等級の魔石が必要だったんだ。
 タイムロスは特にない。

 あの時一気につくろうとしてみてよかったなぁ……
 こんなこと僕くらいしかやんないぞ……

 まぁ……僕しか転移魔石作んないけど。

 とりあえず一安心だ……予想は当たった。
 今は起動していない。
 これに魔力を流せば起動できるはず。
 さて……どうするか……

『僕の予想ではこの魔石がある場所から魔石のあるところに転移が出来るって仕様だと思う』

「はい……」

『次の問題はこの魔石があることで僕の魔力を肩代わりしてくれるかどうかなんだ』

『どういうこと~?』

『僕の魔力では今50mしか転移できないの。だけどこの魔石があれば距離制限を無視してどこまでもいけるかどうかってことが問題。魔石をつかっても50mしか転移できなかったら作った全く意味ないでしょ?努力が無に帰すね』

「……そうだね……作る意味ない」

『だから実験だね。今から片方の魔石もって1km程離れたところに行ってく……』

「おばあちゃんの出番じゃな?うっふっふ」

 お、笑い方も変わった?
 偉い人の感じがしなくなったなぁ。

『何ニヤニヤしてんのおばあちゃん……』

「それはハイエルフの為に使うのじゃろ?」

『そうだね?』

「最初から集落まで行けばよいのじゃ。クロムが長らく頑張ってやっと制作に成功したんじゃろ?初めての試行じゃろ?ちまちませずパーッと行くのじゃ!」

 そうか……
 魔石の仕様上失敗しても割れないはず。
 出来ないなら発動不可のはずだ……

 魔石が割れるときは魔石の使用限度。
 魔石を作っている魔素が魔石から抜けきってしまって耐久度がなくなった時だ。

 魔法であつかう魔力は魔石を形作っている魔素とはまた別。

 じゃあ最初からいきなり集落にいってもいいのか……。

「今から行ってくれるのですか!?」

「おばあちゃんに任せておくのじゃ!先程はお主らに合わせてペースを落としたのでのぉ?早く飛べば……ここから世界樹じゃと、お主らの言う時間で2時間くらいかの?お主らの会話でお主らが使う言葉は大体覚えたんじゃ?気を遣わんでええぞ?1人で洞窟におっても暇だったのでのぉ……」

『…………すご』

「……すごい」

 言葉めっちゃ助かる。
 距離とか時間とかよく使うからなぁ。

 ちょっと大雑把なんだよ、この世界の単位。
 だから単位系は地球の覚えてもらった方が便利なんだ。

 そしてもれなくちょっと寂しいエピソードがついてくる。
 わかるよ……僕も引きこもりだったから実験の動画や刀作る動画ずっとみてたんだ……

 猫の動画とかずっと眺めてたなぁ……

 おばあちゃんの寂しいエピソード共感する場所多すぎる……
 ぼっちホイホイだなこれは。

 ってそんな話じゃねえ!!
 スピードえっぐ!!

「集落の反対側の世界樹のふもとに降りればよいかの?1刻……3時間後くらいに試してもらえれば確実についておるのじゃ?2刻して来なければまたのんびり帰ってくるからの?」

 どれくらいで飛んでるんだそれ……
 もし南アメリカと同じくらいのサイズだったら……

 大陸ほぼ横断しないといけないわけだから横幅5000kmくらいあるぞ……
 それにここからの大陸までの距離も1000kmくらいはあるはず……

 マッハ3じゃん……
 超音速ジェット機じゃん……

 しかもばあちゃん僕等みたいに魔法ジェットなしだからね?
 逃げ足に自信のある龍……えぐい……

「今こちらについたばかりなのに……いいのですか?」

「かわいい孫の為じゃ。頼られることがあって嬉しいのじゃ♪おばあちゃんに任せておけ?」

『つかれない~?』

『我もクラムと一緒で飛ぶことが基本の種族じゃ。歩くより疲れんぞ?こんな距離よく飛んでおったのじゃ。気にするでないのじゃ』

『……ずっと転移魔石作れるのを心待ちにしてたんだ。それならごめん、頼んでいい?本当に助かるよ……』

『じゃあクラムがいっしょにいくよ~?おそらとぶべんきょうする~!』

「おお、本当かクラム?張り切ったはよいが……ちょっと魔物が怖かったのじゃ。クラムも一緒でよいかの?」

『うん、もちろん。クラムも助かる!あ、そうだ!別に3時間後とか考えなくていいや』

 プチッ……

『そうだそうだ。これおばあちゃん用のぷちクロム電話!おばあちゃん僕の加護入ったし意思伝達使えるでしょ?クラムがやってもいいけどおばあちゃんもこれ持ってて』

「おぉ……小さいクロムじゃ。かわええのぉ……」

『クラムもついて行ってくれるなら着いたら電話すりゃいいじゃん。その子は距離関係ないよ。僕の意識と僕の意識の通信だからね。あ、ダンジョンの外と内は無理だったんだけど……』

 ダンジョンはやっぱり色々遮断してんだなぁ……

『わかった~!じゃあクラムそれでおばあちゃんのキーホルダーつくってまっとくね~!』

「じゃあ行ってくるのぉ」「おねがいします!」
『気を付けてねー!』「……行ってらっしゃい」

 ……

『そうだ……おばあちゃんの道具作って待っとこっと。耐性付与アクセおばあちゃん用に作んないと。アイテムボックスとかは……クラムの裁縫あり気だなぁ~』

 こっちだけでご飯食べたりするの嫌だしね。
 おばあちゃんとクラムが僕らの為に飛んでくれたのに。

「……じゃあぼく……肉解体」

『おお!いいじゃん!結構魔の森の肉溜まったよな!解体覚えてくれて助かるわ~。しかもクラマめっちゃ早い!』

「……うん……解体……得意」

 クラマは孤児院で冒険者のサポートに解体引き受けて小遣い稼ぎしてる子にちゃんと解体を教わったらしい。

 今までは何となくやってたんだって。
 元々刃物扱いすごいから速度がヤバくなった。
 これめっちゃ助かる。

「……じゃ、じゃあ私は……パン作ります!おばあちゃんの分もいっぱい作らないと!」

 ………

 ちょっと何やっていいか悩んだな?
 知ってるんだぞエステル。
 木工が消えかかっているぞ?

 最近もはや矢も作らなくなったから制作スキルレベルがどんどん落ちていることを僕は知っている。

 まぁそんなことは置いておいて。
 こういう時に誰も先にご飯食べよって言いださないのがうちの家族っぽいね。


 ・
 ・
 ・


『こ、こう使うのかぇ?』

『そーそー!もしもしっていわないとつながらないんだよ~?』

 つながるよ??
 もう繋がってるよ。

 今後そういうことにしておこっと。

『もし、もし?聞こえておるのかえ?』

『もしも~し!聞こえてるよー!早かったね!?1時間半とかじゃない?』

『おー!これは便利じゃのぉ!うふふ、張り切ってしまったのじゃ!今世界樹の裏手におるぞ?ここからは集落が見えんから大丈夫なはずじゃ。魔石は下においたから使っていいのじゃ!』

『わかった!ちょっと待っててね!切るよ?』

『わかったのじゃー!』(プチッ)

 めっちゃ緊張するな……
 距離問題……行けるかな??

『行ける?』

「……うん」

「大丈夫です!お願いします!」

『ん?エステルが使いなよ。僕がやるよりそれの方が魔石使った感あるじゃん。僕ゲート唱えられるし。起動に込める魔力は属性のものじゃなくていいんだから。僕がやらなくてもいい』

「……うん、ママの家族」

「いいのですか?……そうですね……わかりました」

「”ゲート”ッ!」(ボワンッ)

 おお!僕がイメージした通り!
 魔石の上に2m×2m程の円が出来てる!!

「出来ましたッ!!やっ(ピシッ)

『嘘だろ!?エステルクラマ!急いでゲートに飛び込んで!!』

「は、はい!!」「……わかった」

 ・
 ・
 ・

 ………マジか。

「こ……これは……成功なのでしょうか……」

「……失敗?」

『でもこれたよ~?』

「判断にこまるのぉ……」

 魔石を作ることは出来た。

 距離の問題は解決。
 魔石の上部に同じようにゲートが出来ていた。

 5000kmくらい飛んだはず。
 距離は問題にならないんだろうと思う……が……

 通過して1分程で魔石が完全に割れてしまった。
 もちろんゲートも消失。
 魔石の耐久度の限界だ。



『片道切符だ……』
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

処理中です...