181 / 270
177話 - オス
しおりを挟む
『とりあえず!おばあちゃんも出来たことだし一旦帰ろっか』
「そうですね、一旦戻りましょうか」
「……うん」『おっけ~!』
(帰るとは獣人国かの?)
あ、そうだ。
おばあちゃんごりっごりの龍じゃん。
このままだと目立ちまくるな……。
『おばあちゃん人化できるんだっけ?』
(人化したほうがよいかぇ?人の国へ行くことなどもうどれ程ぶりじゃろうか……。嫌われんかのぉ……恥ずかしいのぉ……)
『どんな見た目でも嫌わないって!』
「そんな事気にしません!」
「……どうでもいい」
『みため~?』
おばあちゃんめちゃくちゃネガティブだ!!
見た目を気にするのはわかるけどね……
多分相当シャイだし……
本音で話しだしてからすごく変わった。
本当に演技だったんだろうなぁ。
全部の動作が凄く気弱そうなの。
僕等にも少しビクビクしてる。
慣れるの時間かかりそうだなぁ。
徐々に慣れればいいけど……
(で、では……いくぞ………)ホワァ……
『おお、すごい……』
『きれい~!』
「……人化……初めて」
「私もです……」
体が全部精霊になったかのように水色に光った……
水なのか魔素なのかその中間なのか……
その光が小さく集まっていく……
クラマは一瞬なんだよね。
煙が出てとけたらもう変わってる感じ。
性質の違いなのかなぁ?
「『…………』」
『おばあちゃんかっこい~!!』
「……ぼくより……大きい」
「……ど、どうかの。変ではないか?少しなら変化できるぞ?」
『どの姿で変って言ってんだよ……』
「その姿で……何が恥ずかしいのですか………」
一言で言うと……
神です。神様見た時の感想と一緒です。
めちゃくちゃ美しいです。
ストレートの腰まで届きそうなロングヘアー。
濃い青色の髪の毛……。
水を濃縮した色って感じがする。
凄い光沢……。
先の分かれた角。
これは龍特有のものだろうか。
白い龍の時の尾が上手く地面につかないように反れている。
女性だと考えると背が高い。
170位あるのかな?
あ、やっぱり女性だったんだ。
ちゃんと性別あったんだな。
勝手にばあちゃんって呼んでたよ。
えっと………
僕がいうのちょっと恥ずかしいんだけど……
めちゃくちゃグラマラスです。
ボンキュッボンって感じです。
凄い色白の肌に細くて長い四肢をしていて、
濃紺で切れ長の目をしているクール感漂う絶世の美女です。
ノースリーブでハイネックの青色に白い柄のワンピースを着用されてます。
海外のモデルさんですかね。
世界三大美人とかですか?
はい。えっと………
そんな感じなんですけど……
今その方がもじもじしながらくねくねしてます。
恥ずかしいんでしょうかね……。
外見と中身の不一致具合がえぐいです。
あと、どうしても言いたいことがあってですね……
『おばあちゃんってなんなの』
「えぇ……数万歳と……」
『お、老いた姿の方がよいかぇ?クロムのクリーンとソーマで肉体が若返ったんじゃが……我の本質は水の魔素じゃからのぉ……。でも老いた姿にもなれるぞ!おばあちゃんじゃからの!今すぐそっちに……』
『だいじょーぶ!!老いなくていいからッ!!』
「そうですよ!!何故自ら老いるのですか!!!」
「そ、そうかぇ?じゃあ……このままで……」
あぁ。この人多分街でエステルより絡まれる。
絶対に。断言できる。
エステルはかわいい。とってもかわいい感じ。
おばあちゃんは……女性の魅力が……
『おばあちゃん絶対男の人に街で絡まれるよ……』
「えぇ……避けることは不可能だと思います……」
「……また、切る?」『きるー!!』
「嫌じゃ!オスなどに興味ないのじゃ!!」
『あ、そうなんだ?』
「恋愛というものじゃろ?龍にとって子孫繁栄などは物好きのやることなのじゃ!我は興味がない!!そのような目線で近寄られとぉないんじゃ!オスは怖いのじゃ……」
『もういっそ老いてもらったほうがいいのかなぁ……』
「仮面でも……探しますか……?」
『それもいいかm……(サッ)
エステル……
おばあちゃんをチラ見しながら
胸をポンポンするのはやめなさい。
君はちゃんとあります。
きっと身長的に平均以上です。
平均知らんけど……
比較対象がおかしいだけなんです。
・
・
・
王都まで帰ってきた。
数時間で……
おばあちゃんが……
はやい……はやすぎる……
『は、はやい……しかもなんでそんな静かなの……?』
「……すごい」
「ええ……掴まらせていただいてすぐでしたね……」
「魔力の流し方にコツがあるんじゃよ?我はずっと逃げておったからのぉ。静かに飛ぶのは得意かもの?また教えるぞ?」
きっと同じ飛行でも練度が全く違うんだ。
ばあちゃん飛行のプロフェッショナルじゃん。
全然ステータスの速度なんて当てにならなかった……。
僕も怖くなかったもん。
意識しないと風景見えないから……。
くっ……。
『くっそ!もっと早くおばあちゃんに来てもらったら僕ダンジョン怖くなかったのに!!』
「そうなのかぇ?ひとつ役に立てそうなことをみつけたのじゃ、よかったのぉ」
「ダメです!空階層は私が抱くんです!!」
「そ、そうなのか?我は……どちらでも……」
『おば~ちゃ~ん!かめんできたよ~?』
結局もうどうにもならなそうなので仮面の装着をすることにした。
慣れてきたら外してくれればいいが……。
すごいなぁクラム。
あの速度の中で作ったのか……
白い顔全体を覆う仮面に波を模したような渦が顔半分に彫られている。
かっこいい……
ここから見ている風に見えている。
ちなみにこれはダミーだ!
ほぼ穴は貫通していないのだ!
怖いから人混みを見たくないということだった。
見なければ割と平気だそう。
見なくても見えているのと変わりないという事だ。
気分の問題らしい。僕の感知と同じだね。
見たいときにちらっと眼を動かせば一応見える作りにはなっている。
街中で外す必要はないそうだ。
顔見知りのみになればとるって。
『どうする?飛行が早すぎて時間あるけど……エステルかクラマについてきてもらえるなら僕一人でパパっと終わらせるけど』
「パパっと……あのドラゴンをですか……」
「……みたい」『クラムも行くー!』
『見ても面白くないと思うけど……』
「わ、我はどうすればいいのじゃ!?」
『家で待っててもいいし、どっちみち冒険者カードくらい作る事になるから作りにいってもいいけどね?おばあちゃんに戦いを強制はしないよ?』
「安全かのぉ……。で、出来ればがんばりたいのじゃ……戦えはせんが……守るのは嫌いではないのじゃ……お主らを守れるようになりたいのじゃ……」
ちょっと震えてるじゃんか。
無理しなくていいのに……
本当に嫌なんだなおばあちゃん……。
あの能力なのに戦えないハイエルフくらいの感じだ……
でも一緒に居たいって言ってくれるなら応援したいね。
また時間ある時に徐々に練習かな。
おばあちゃんの場合多分全然戦えるんだけどな。
正直攻撃力なんかあってないようなもんだよ。
絶対要らないステータスだ。
『クラムのシールドとおらないよ~?だいじょうぶ~!』
『そうだね。観光に行く?装飾品も予備あるよ。じゃあこのブレスレット2つ付けておいてね。ギルド行こっか』
ダンジョンギルドに行った。
今日は並んだところの回転が速くて10分も待たなかった。
おばあちゃんの角とかって目立たないのかなって思ったんだけど、獣人って本当に十人十色だから気にしている人は全くいなかった。
他人の種族なんて殆どあってないようなものなんだろう。
『意外と平気だね。人混みなのに』
『そうじゃろ?見てないからのぉ。居ないと思えば居ないのじゃ。訓練したからの!』
人に慣れるほうじゃなくて人の存在を意識的に抹消する方に訓練したんだ……
「ではお次の冒険者様どうぞ」
「すみません。今日はこの方の登録に……」
もう慣れたもんだな。
手数料出して紙貰って。
「ここにお名前と職業をお書きください」
「文字は大丈夫です?」
「大丈夫じゃ。読み書きはよくしておったのでのぉ?」
『魔術師とかでいいんじゃない?』
『そうじゃの?そうするかのぉ』
全然あっさり終わった。
質疑応答にも普通に答えていた。
「全然話せるじゃないですか!すごいです!」
「……うん……ぼくより……上手」
『きんちょうしてなかったよね~?』
「そうじゃろ?見なければこんなもんじゃ。我は我が作った水人形と話しておったのじゃ。そう思えばそうなのじゃ」
徹底的に人を除外している……
『僕等への最初もそんな感じだったの?』
「最初はなりきりじゃなぁ……。ただ悪意がないとわかれば本来少しくらい話せるようにはなっていくのじゃ。でも人はのぉ……特にオスが……。読心をコントロールできないときにのぉ……色々とオスが……あああああ。思い出しとぅないのじゃ。オスは怖いのじゃ……うう……」(カタカタカタカタ)
『あぁ、全てのピースが当てはまった。それで人嫌い(特にオス)なんだな』
「はい……これほど説得力のある言葉もないですね……」
「……僕も……オス」
「クラマは我の孫じゃろ?それは嬉しいのじゃ」
「……よかった」
『パパはメスだったんだよ~?』
『言わんでいいいいいい!!!』
「そ、そうなのですか……それは想定外でした……でも……クロムさんなら……」
・
・
・
ダンジョン80階層……
「ダンジョンとはこのような……不思議じゃのぉ……この借りた装飾品がないと我は辛そうじゃのぉ」
『あぁ、そっか。おばあちゃん水だもんなぁ。なんとか水を蒸発させないように出来るのかなぁ……』
『とかげいないとらくだねぇ~!!』
『ほんとそれ!これなら気楽に通えるよな!!』
「そうですね!……でも階層主はかなり手ごわそうでした……一応クロムさんも気を付けてくださいね?」
『心配ありがと!気を付けるね?』
バチバチ……バチバチ……
「……結構……強いよ」
『そっか。クラマがそういうなら少し多めに力入れる!ありがと!』
バチバチバチバチバチバチバチ……
『パパ~がんばって~!シールド張る~?』
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ……
『あ、僕はいいよ?安心の為にみんなには張っといてくれる?』
『は~い!』
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ………
「の、のぅ……その……天変地異が起きそうな程の魔力は……」
『ん?なに?聞こえなかった!とりあえず開けるよ~!』(ギギギ……)
『し~r………
キュイーーーーーーーーーーーーーーン
G……
『”電磁大砲”ッ!!』
シュッ……
ドガアァァアアァァァァァァアアアンッ!!
……ポトッ
『おわった~。魔石取って帰ろ~!』
「……ドラゴンは居たのですか?」
「……わからない」
「我は……何を不安がっておったのかのぉ………」
「私たち……王都に帰ってくる必要ありましたか?」
「……ない……絶対」
「つ、次からは我が引率するからの?」
「私の家族のことをお願いしているのでもちろん毎回ついて来ますが……何故かこう言わなければならない義務感が……」
『しーるどはれなかったああ~!パパまってよ~!』
『あれ?うそ!?ごめん!音聞こえなくてさ!かなり手抜きでやったのに……。まだまだかぁ。キャノンいらなかったなぁ……。ガンの他にもニードルとか作ろうかなぁ。それともレールビーンズ……豆はダサいか。いっそ空気でいいかなぁ~。じゃあ何て名前に……ブツブツ』
『「「「…………」」」』
「そうですね、一旦戻りましょうか」
「……うん」『おっけ~!』
(帰るとは獣人国かの?)
あ、そうだ。
おばあちゃんごりっごりの龍じゃん。
このままだと目立ちまくるな……。
『おばあちゃん人化できるんだっけ?』
(人化したほうがよいかぇ?人の国へ行くことなどもうどれ程ぶりじゃろうか……。嫌われんかのぉ……恥ずかしいのぉ……)
『どんな見た目でも嫌わないって!』
「そんな事気にしません!」
「……どうでもいい」
『みため~?』
おばあちゃんめちゃくちゃネガティブだ!!
見た目を気にするのはわかるけどね……
多分相当シャイだし……
本音で話しだしてからすごく変わった。
本当に演技だったんだろうなぁ。
全部の動作が凄く気弱そうなの。
僕等にも少しビクビクしてる。
慣れるの時間かかりそうだなぁ。
徐々に慣れればいいけど……
(で、では……いくぞ………)ホワァ……
『おお、すごい……』
『きれい~!』
「……人化……初めて」
「私もです……」
体が全部精霊になったかのように水色に光った……
水なのか魔素なのかその中間なのか……
その光が小さく集まっていく……
クラマは一瞬なんだよね。
煙が出てとけたらもう変わってる感じ。
性質の違いなのかなぁ?
「『…………』」
『おばあちゃんかっこい~!!』
「……ぼくより……大きい」
「……ど、どうかの。変ではないか?少しなら変化できるぞ?」
『どの姿で変って言ってんだよ……』
「その姿で……何が恥ずかしいのですか………」
一言で言うと……
神です。神様見た時の感想と一緒です。
めちゃくちゃ美しいです。
ストレートの腰まで届きそうなロングヘアー。
濃い青色の髪の毛……。
水を濃縮した色って感じがする。
凄い光沢……。
先の分かれた角。
これは龍特有のものだろうか。
白い龍の時の尾が上手く地面につかないように反れている。
女性だと考えると背が高い。
170位あるのかな?
あ、やっぱり女性だったんだ。
ちゃんと性別あったんだな。
勝手にばあちゃんって呼んでたよ。
えっと………
僕がいうのちょっと恥ずかしいんだけど……
めちゃくちゃグラマラスです。
ボンキュッボンって感じです。
凄い色白の肌に細くて長い四肢をしていて、
濃紺で切れ長の目をしているクール感漂う絶世の美女です。
ノースリーブでハイネックの青色に白い柄のワンピースを着用されてます。
海外のモデルさんですかね。
世界三大美人とかですか?
はい。えっと………
そんな感じなんですけど……
今その方がもじもじしながらくねくねしてます。
恥ずかしいんでしょうかね……。
外見と中身の不一致具合がえぐいです。
あと、どうしても言いたいことがあってですね……
『おばあちゃんってなんなの』
「えぇ……数万歳と……」
『お、老いた姿の方がよいかぇ?クロムのクリーンとソーマで肉体が若返ったんじゃが……我の本質は水の魔素じゃからのぉ……。でも老いた姿にもなれるぞ!おばあちゃんじゃからの!今すぐそっちに……』
『だいじょーぶ!!老いなくていいからッ!!』
「そうですよ!!何故自ら老いるのですか!!!」
「そ、そうかぇ?じゃあ……このままで……」
あぁ。この人多分街でエステルより絡まれる。
絶対に。断言できる。
エステルはかわいい。とってもかわいい感じ。
おばあちゃんは……女性の魅力が……
『おばあちゃん絶対男の人に街で絡まれるよ……』
「えぇ……避けることは不可能だと思います……」
「……また、切る?」『きるー!!』
「嫌じゃ!オスなどに興味ないのじゃ!!」
『あ、そうなんだ?』
「恋愛というものじゃろ?龍にとって子孫繁栄などは物好きのやることなのじゃ!我は興味がない!!そのような目線で近寄られとぉないんじゃ!オスは怖いのじゃ……」
『もういっそ老いてもらったほうがいいのかなぁ……』
「仮面でも……探しますか……?」
『それもいいかm……(サッ)
エステル……
おばあちゃんをチラ見しながら
胸をポンポンするのはやめなさい。
君はちゃんとあります。
きっと身長的に平均以上です。
平均知らんけど……
比較対象がおかしいだけなんです。
・
・
・
王都まで帰ってきた。
数時間で……
おばあちゃんが……
はやい……はやすぎる……
『は、はやい……しかもなんでそんな静かなの……?』
「……すごい」
「ええ……掴まらせていただいてすぐでしたね……」
「魔力の流し方にコツがあるんじゃよ?我はずっと逃げておったからのぉ。静かに飛ぶのは得意かもの?また教えるぞ?」
きっと同じ飛行でも練度が全く違うんだ。
ばあちゃん飛行のプロフェッショナルじゃん。
全然ステータスの速度なんて当てにならなかった……。
僕も怖くなかったもん。
意識しないと風景見えないから……。
くっ……。
『くっそ!もっと早くおばあちゃんに来てもらったら僕ダンジョン怖くなかったのに!!』
「そうなのかぇ?ひとつ役に立てそうなことをみつけたのじゃ、よかったのぉ」
「ダメです!空階層は私が抱くんです!!」
「そ、そうなのか?我は……どちらでも……」
『おば~ちゃ~ん!かめんできたよ~?』
結局もうどうにもならなそうなので仮面の装着をすることにした。
慣れてきたら外してくれればいいが……。
すごいなぁクラム。
あの速度の中で作ったのか……
白い顔全体を覆う仮面に波を模したような渦が顔半分に彫られている。
かっこいい……
ここから見ている風に見えている。
ちなみにこれはダミーだ!
ほぼ穴は貫通していないのだ!
怖いから人混みを見たくないということだった。
見なければ割と平気だそう。
見なくても見えているのと変わりないという事だ。
気分の問題らしい。僕の感知と同じだね。
見たいときにちらっと眼を動かせば一応見える作りにはなっている。
街中で外す必要はないそうだ。
顔見知りのみになればとるって。
『どうする?飛行が早すぎて時間あるけど……エステルかクラマについてきてもらえるなら僕一人でパパっと終わらせるけど』
「パパっと……あのドラゴンをですか……」
「……みたい」『クラムも行くー!』
『見ても面白くないと思うけど……』
「わ、我はどうすればいいのじゃ!?」
『家で待っててもいいし、どっちみち冒険者カードくらい作る事になるから作りにいってもいいけどね?おばあちゃんに戦いを強制はしないよ?』
「安全かのぉ……。で、出来ればがんばりたいのじゃ……戦えはせんが……守るのは嫌いではないのじゃ……お主らを守れるようになりたいのじゃ……」
ちょっと震えてるじゃんか。
無理しなくていいのに……
本当に嫌なんだなおばあちゃん……。
あの能力なのに戦えないハイエルフくらいの感じだ……
でも一緒に居たいって言ってくれるなら応援したいね。
また時間ある時に徐々に練習かな。
おばあちゃんの場合多分全然戦えるんだけどな。
正直攻撃力なんかあってないようなもんだよ。
絶対要らないステータスだ。
『クラムのシールドとおらないよ~?だいじょうぶ~!』
『そうだね。観光に行く?装飾品も予備あるよ。じゃあこのブレスレット2つ付けておいてね。ギルド行こっか』
ダンジョンギルドに行った。
今日は並んだところの回転が速くて10分も待たなかった。
おばあちゃんの角とかって目立たないのかなって思ったんだけど、獣人って本当に十人十色だから気にしている人は全くいなかった。
他人の種族なんて殆どあってないようなものなんだろう。
『意外と平気だね。人混みなのに』
『そうじゃろ?見てないからのぉ。居ないと思えば居ないのじゃ。訓練したからの!』
人に慣れるほうじゃなくて人の存在を意識的に抹消する方に訓練したんだ……
「ではお次の冒険者様どうぞ」
「すみません。今日はこの方の登録に……」
もう慣れたもんだな。
手数料出して紙貰って。
「ここにお名前と職業をお書きください」
「文字は大丈夫です?」
「大丈夫じゃ。読み書きはよくしておったのでのぉ?」
『魔術師とかでいいんじゃない?』
『そうじゃの?そうするかのぉ』
全然あっさり終わった。
質疑応答にも普通に答えていた。
「全然話せるじゃないですか!すごいです!」
「……うん……ぼくより……上手」
『きんちょうしてなかったよね~?』
「そうじゃろ?見なければこんなもんじゃ。我は我が作った水人形と話しておったのじゃ。そう思えばそうなのじゃ」
徹底的に人を除外している……
『僕等への最初もそんな感じだったの?』
「最初はなりきりじゃなぁ……。ただ悪意がないとわかれば本来少しくらい話せるようにはなっていくのじゃ。でも人はのぉ……特にオスが……。読心をコントロールできないときにのぉ……色々とオスが……あああああ。思い出しとぅないのじゃ。オスは怖いのじゃ……うう……」(カタカタカタカタ)
『あぁ、全てのピースが当てはまった。それで人嫌い(特にオス)なんだな』
「はい……これほど説得力のある言葉もないですね……」
「……僕も……オス」
「クラマは我の孫じゃろ?それは嬉しいのじゃ」
「……よかった」
『パパはメスだったんだよ~?』
『言わんでいいいいいい!!!』
「そ、そうなのですか……それは想定外でした……でも……クロムさんなら……」
・
・
・
ダンジョン80階層……
「ダンジョンとはこのような……不思議じゃのぉ……この借りた装飾品がないと我は辛そうじゃのぉ」
『あぁ、そっか。おばあちゃん水だもんなぁ。なんとか水を蒸発させないように出来るのかなぁ……』
『とかげいないとらくだねぇ~!!』
『ほんとそれ!これなら気楽に通えるよな!!』
「そうですね!……でも階層主はかなり手ごわそうでした……一応クロムさんも気を付けてくださいね?」
『心配ありがと!気を付けるね?』
バチバチ……バチバチ……
「……結構……強いよ」
『そっか。クラマがそういうなら少し多めに力入れる!ありがと!』
バチバチバチバチバチバチバチ……
『パパ~がんばって~!シールド張る~?』
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ……
『あ、僕はいいよ?安心の為にみんなには張っといてくれる?』
『は~い!』
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ………
「の、のぅ……その……天変地異が起きそうな程の魔力は……」
『ん?なに?聞こえなかった!とりあえず開けるよ~!』(ギギギ……)
『し~r………
キュイーーーーーーーーーーーーーーン
G……
『”電磁大砲”ッ!!』
シュッ……
ドガアァァアアァァァァァァアアアンッ!!
……ポトッ
『おわった~。魔石取って帰ろ~!』
「……ドラゴンは居たのですか?」
「……わからない」
「我は……何を不安がっておったのかのぉ………」
「私たち……王都に帰ってくる必要ありましたか?」
「……ない……絶対」
「つ、次からは我が引率するからの?」
「私の家族のことをお願いしているのでもちろん毎回ついて来ますが……何故かこう言わなければならない義務感が……」
『しーるどはれなかったああ~!パパまってよ~!』
『あれ?うそ!?ごめん!音聞こえなくてさ!かなり手抜きでやったのに……。まだまだかぁ。キャノンいらなかったなぁ……。ガンの他にもニードルとか作ろうかなぁ。それともレールビーンズ……豆はダサいか。いっそ空気でいいかなぁ~。じゃあ何て名前に……ブツブツ』
『「「「…………」」」』
30
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる