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176話 - 本音
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★種族:龍(神獣)
名前:ティアマト
・LV128 / 750:経験値 213421 / 999999
・HP:18712 / 18712
・MP:187895 / 187895
・力:1158
・防御:21496
・敏捷:32612
・器用:21792
・知能:29681
・魅力:3821
・幸運:5186
【魔法】
・水 ・光 ・神聖
【創造魔法】
・ソーマ
【スキル】
・治癒・念話
・鑑定・鑑定阻害
・暗視・隠密・魔力隠蔽
・空間感知・聴力強化・望遠
・並列思考 ・高速思考
・調合・回避
・浮遊・飛行
・物理耐性
【ギフト】
・水棲・水化
・水心・水癒
・読心・心眼
・人化・水吸収
・再生・魔力自動回復
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『わっかんね~……』
『みたことないのいっぱい~』
「数値で判別がつかないです……」
「……うん」
見たことないギフトだらけだ……
取りあえずレベル上限高すぎる。
あとこれ多分経験値上限カンストしてるでしょ……
999999って……。
さすがにここは上限作ってたんだな……。
どこまでも上がったら可哀そうだもんね……。
(でもお主より弱いと思うがのぉ??)
何故弱いのを押してくるんだばあちゃん……
吹っ切れてしまったのか??
さっきもいつものおばあちゃんじゃなかったし……。
『僕が見える数字ではね?それに能力高くない?3万とか超えてるのもある』
『そうだねぇ~ぎふとむずかし~なぁ~』
「私とクラマ君と数値上は同じくらいではないですかねぇ?」
「……………………………うん」
今絶対空気読んだろ!?
クラマは気をつかったんだな!?
でも僕と出会った時に勝てる気がしなかったって言うのは言い過ぎじゃない?
ステータスほぼ2万越えだよ?
あの時僕のステータス1500とかのもあったよ?
(わからないものは説明するぞぇ?)
『水化はそのまま?水になれるの?』
(そうじゃな?部分的にもできるんじゃ。我の体はほぼ水の魔素で出来ておるのでのぉ)
「それだけですごく強そうですが……」
「……うん……刀……効かない」
(まぁ、うまく水化できればじゃが……)
『え、ひょっとして不死身なの?』
(水化した時の水は我の生命の源じゃ。過半数無くなると死ぬぞ?)
不死身ではなかったか……
でも利用出来たらめっちゃ強そうじゃない?
やっぱりおばあちゃんステータスなんか二の次だよ。
『水心は?』
(それはのぉ。水の心を読めるのじゃ)
『ん~?わかんない~』
(泳ぐときに便利じゃなぁ。水の流れを読んだり水流の操作が可能じゃ。あと水質を変えたりもできるぞ?水に関する操作が色々出来ると思ってもらえればいいかのぉ?)
『めちゃくちゃ強いじゃん……水流操作に水質変化って……それチートだよ……』
(ちーととはなんじゃ?)
「ズルいくらい強いってことですよ?」
(水がかぇ?水は全体的に攻撃には向かんぞ……)
そんなことないよ!?なんで!?
使い方でめちゃくちゃ化けるとおもうよ!?
アシッドレインし放題じゃん……
それだけでほぼ敵壊滅なのになぁ……
何が弱いのかわからん……
あ、そうか……
龍といえどこの世界の生物なんだ……
そんなものしらなかったりするのかな……
『みずいっぱ~いだしたりしないの~?』
(水を生み出すことはできんのじゃ……。それは魔法でやっとるの?)
元々ある水を操作するものか。
でも別に水魔法でつくればいいじゃん……
すごい魔力高いしなぁ。
「水癒はなんです?」
(癒しの水を作れるのじゃよ?これは1番得意じゃったなぁ……)
え、すげぇじゃん……
魔力消費ナシで回復の泉とか作れるってこと?
やばいんだけど……
でも。おばあちゃんが遠い目をしている……
何か思い入れ深い事でもあるのかな?
『じゃった?って?』
(お主のソーマとさほど変わらんぞ……。光や神聖の効果が入っておる、ソーマの方が効果が高いのではないかのぉ。最近は使ってないのじゃ……)
『…………』
僕の魔法がおばあちゃんの自信を潰すのに一役買っていたー!!
なんてこったい……そんなつもりでは……
「……心眼」
『これめっちゃ強そうだよね!!剣士の悟りみたいな能力じゃん!!』
「何千年も敵から逃げておったら覚えたのじゃ……」
『「『「…………」』」』
えぇ……。
そういえばおばあちゃんのスキルに攻撃性能がある物1つもない……
ひょっとしておばあちゃんって……攻撃しないの?
『おばあちゃんこうげきりょくすごいひくいね~!なんで~?』
ど真ん中ストレートッ!!
どう触れようか悩んでたのにっ!!
(我に戦いの才能はないのじゃ!何年何百年何千年練習しても攻めの能力が一向に身につかんかったんじゃ!ずっと逃げて逃げて……そのうちに治癒を覚え、次第に心や行動が読めるようになったのじゃ……情けないのぉ……)
逃げて逃げて……それでこんなに攻撃力だけ低いのか……
でも戦う必要あるわけじゃないしな。
戦いなんか嫌いでもいいと思うけどなぁ。
「……氷は?」
(我は水の魔力が強すぎてのぉ。冷やすことは可能なんじゃがいくら頑張っても氷にはならんのじゃよ……水に戻ろうとしてしまうのじゃ……やろうとしたことはあるんじゃが……)
「……そんなこと……あるんだ」
そんなこともあるんだ……。
凍結より流動しようとする力が勝っちゃうってこと!?
やりよう……だと思う……どうかな。
(クロムと出会った時には恐らく逃げることはできたとは思うぞ?ただ、倒すのには至らんかったと思うのじゃ。ましてやあのような魔法を使えるお主に戦況をひっくり返されてもおかしくない。勝てる気はあの時点でせんかったよ。我はずっと逃げてきたでのぉ。相手の強さを感じる能力は高いと思うのじゃ)
『それで勝てないと思うって言い方をしたんだ。負ける、ではなくってことか……』
(そうじゃ。クロムとクラムと最初に出会った時のぉ?本音を言えばお主らが怖かったんじゃ。だから偉そうな喋り方をして強ぶっておった。我は龍の集落で幼いときにずっといじめられておってのぉ。集落から逃げだしたのじゃ。それからずっと逃げて。敵からも逃げて。いつの間にか歳だけとってしもうた。長年生きてやっと魔の森に入れるようになった。人も怖かったんじゃ。じゃからまたここへ逃げて来た。人がここには来れぬじゃろ?我は本当は臆病なのじゃ……。争いが嫌いなのじゃ……)
演技してたのか。全然わからなかった……。
龍ってイメージとおばあちゃんの出す威厳や雰囲気で強いと思い込んでしまっていた。
『……僕が誘ったときについてこなかったのは怖かったからなの?』
(あれは違うぞ!自分の生き方は自分で見つけるべきだと思った。それは本音じゃ。我の意見に左右されて欲しくなかった。我みたいにずっと逃げて生きて欲しくないでのぉ。偉そうな事を言って悪かったのじゃ)
『そっか……。全然いいよ。怖くてついてこれなかったって理由でも別にいいじゃん。』
(我と会話をしてくれる者などずっとおらんかった。スライムだけが話し相手じゃった。皆が話しに来てくれるようになって、今日おばあちゃんと呼んでくれて、とても嬉しかったのじゃ。助けになりたいと思ったんじゃ……。でも数か月経って帰ってきたお主らは驚く程強くなっていてのぉ……。もう我など必要なくなってしまうと思ったんじゃ……)
……
(失望したかのぉ……?)
『え、いや、全然』
(こんな弱い者を連れて行くのは嫌かの?)
『全く?ってかうちのみんな戦い基本嫌いだよ?』
(そんなに強いのにかぇ?)
『クラムおりょーりのほうがすきだよ~?』
「私も本の方が好きですかねぇ」
「……寝る方が好き」
『おばあちゃんって逃げるの得意なんでしょ?』
(逃げるしかなかったからのぉ……)
『僕逃げる為に強くなってるんだもん。安心できるように強くなってるだけ。いくら強くなっても安心できないんだ……。だから逃げるのが得意なのは僕の中では最強だよ?』
「次は回復が得意なのです?」
(そうじゃのぉ……。他に得意と言えるものがないからなのじゃが……)
「嬉しいです!クロムさんしか回復できる人がいないのです……。クラムちゃんもできるのですがクラムちゃんは危ないときは防御役に回ってしまうので……」
「……みんな攻撃は……できる」
(そうなのかぇ?……攻撃ができなくても……いいのかぇ?)
『いいよ~!でもみずもつよいけどなぁ~』
(水が……つよいのかぇ?水など攻撃には……)
『うん~どうくつきっていい~?』
(切る……じゃと?ま、まぁよいが……)
『”うぉ~たーかった~”っ』(ズバッ)
スー……ズダアアァァァァァァァァァァンッ
「こほッこほッ」
「コンッ……コンッ……」
『ごっほごっほ……煙たい……”ウィンド”ッ!クラムやりすぎでしょ……。洞窟横に真っ二つにしなくても……。洞窟の意味無くなっちゃったじゃんか……』
『だって~!クラムみずがいちばんすきなのに~!!よわくないもん~!!』
(洞窟が割れた……じゃと……?)
『そうだよ!水めっちゃ強いからね!っていうかおばあちゃんのスキルマジでチートだから!』
(では我も……連れて行ってくれるのかのぉ……)
『ん……でも、あんまりそれに返答したくないんだよなぁ……』
「クロムさん!?」
『ダメなの~?』
(やはり……ダメなのかのぉ……)
『違うって。なんで逃げるのがダメなのかわかんない。強くなくちゃいけない理由ないでしょ。弱くていいじゃん。それで連れて行くって言ったら強いからいいっていってるみたいじゃん』
「そうですね。納得です。私なんておばあ様の100分の1の力もありませんでした」
「ぼくも……みんなに負けた……」
『クラムがさいしょいちばんよわいよ~?』
(弱いのはダメではないのか……?)
『僕はおばあちゃんと話すのが好きだからここまで来てるの!安心するから話したいの!強いから話したいとか思ったこと1回もないよ!』
(我の知識を頼りにしているのではないのかぇ?)
『知りたい情報知ってたらいいなぁとかは思うよ?知らなかったから頼りにならないとか思う事ないでしょ……情報屋じゃないんだから』
「それであんなに力になりたいと……」
(我は……頼りにされたことなどなかったのじゃ。嬉しかったんじゃよ……。じゃから……頼られなくなってしまうのが怖いのじゃ……)
『……あーそれはわかる。どうしよ。何も言えねぇ。すっげー共感』
「それは……私もクロムさんに頼られなくて不安でしたから……」
「……ぼくも」『クラムも~』
『す、すみません……』
(皆もそうなのかぇ?)
『何年生きても嫌われるのは怖いよ……』
(そうじゃ……何万年生きても怖いもんは怖いんじゃ……むしろ歳を追うごとに怖くなるんじゃ……)
『おばあちゃんとパパいっしょだね~』
おばあちゃんと話してて落ち着くのって似てるからなのか……
強がってたの気付いてなかったんだけどどこかで感じてたのかもしれないなぁ……
「……パパ……よくおばあちゃんの話する」
「そうですね。会いたいってずっと言ってますよ、ふふ♪」
(そうなのかぇ……?)
『最初ずっと海の中で1人だった。クラムがやってきて2人になった。2人でずっと不安でさ。ずっと訓練して……でもおばあちゃん見た時すごい落ち着いたんだ。あー、おばあちゃんだなぁって思った。』
『そうだよね~!こわかったもん~!あんしんしたよ~?』
『僕が頼りにしたいのは戦いなんかじゃない。安心が欲しいの。戦いなんかで安心が買えるなら全部僕がやるよ!くだらない話したり、疲れたら話聞いてもらったり、家族はそんなのが1番嬉しいよ。おばあちゃんがおばあちゃんで居てくれれば僕にはそれが1番頼りになるよ。だからこの家族のおばあちゃんになって?』
『おばあちゃん~!!』
「相談できる人が出来るのは素晴らしいですね♪おばあ様いなかったです!すごく嬉しいです♪」
「……うん……うれしい……ばぁば?」
『クラマはそっちの方がしっくりくるなー!』
「そうですね、ふふ♪」
『ねぇねとおそろい~!』
(そうか……。おばあちゃんとしてだけでいいのかぇ……。そんなことでよかったのか……それならできそうじゃのぉ。お主らのおばあちゃんにしてもらってよいかのぉ?)
『最初からいいって言ってるよ。もちろんだよ』
「また家族が増えましたね~ふふ♪」
『かぞくー!』
「……うれしい」
(おばあちゃんを宜しく頼むぞ?クロム、クラム、エステル、クラマ)
≪個体名 ティアマト に加護:クロムの加護を付与しました≫
そうなるのか……。
あ、そういういみじゃないよ。
もう家族確定演出ってわかってるから。
そうじゃなくてさ……
おばあちゃん神獣なのになぁ。
僕が加護側なんだ……このシステムおかしくね!?
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