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邀撃 比島方面迎撃戦
反転攻勢 いざ挟撃
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夕日が傾き始めたスール海は、壮絶な海戦の舞台となろうとしていた。
南西からオルテンドルフ提督率いる米第七艦隊の戦艦群が
西進する第二遊撃部隊(志摩艦隊)を追い詰めていた。
オルテンドルフは、ハルゼー大将の第三艦隊が既に栗田艦隊を撃破し
敗走させているものと確信していた。
彼にとって、志摩艦隊は、レイテ湾の安全を脅かす最後の残党に過ぎない
そして栗田艦隊とタフィ3との交戦による通信は、彼の耳には届いていなかった。
そのオルテンドルフ艦隊を、東と西から挟撃すべく
志摩艦隊と第一遊撃部隊(栗田艦隊)が静かに接近していた。
午後5時ちょうど、栗田長官からの最終指令が志摩艦隊に届いた。
「志摩艦隊反転サレタシ」
軽巡洋艦「那智」を旗艦とする志摩艦隊は
追撃を続けていたオルテンドルフ艦隊に背を見せるように、急激に針路を変更した。
艦隊は東方を大きく南下し、オルテンドルフ艦隊の東の舷側に並ぶ形となる
この動きは、オルテンドルフの目には絶望的な逃走に見えただろう
その頃、西の視界のぎりぎりの距離から
戦艦「大和」を中心とする栗田艦隊が静かに
しかし確実にオルテンドルフ艦隊の西方へと進出していた
艦隊は最大速力の26ノットで突進し
志摩が誘い込んだ敵を、挟み討つためにその砲塔を敵へと旋回させた。
両艦隊がオルテンドルフ艦隊を射程に捉えたのは、午後5時15分頃だった。
西の栗田艦隊、旗艦「大和」の艦橋。栗田長官は双眼鏡を覗き
戦艦、重巡が並ぶ敵の艦影を確認した。
彼らは、旧式ながら重武装を施された「スタンダード・タイプ」の戦艦群だ
「距離、二万三千!敵、全く我々の存在に気づいていない!」
栗田は無言で頷き、命令を下した**。
「全艦、主砲斉射!目標、敵戦艦群!」
ドゴォオオオオン!!
世界最大の主砲**、46センチ砲を持つ「大和」が火を噴いた。
続いて**「長門」の41センチ砲、「妙高」、「羽黒」、「利根」などの
重巡が一斉に砲撃を開始 砲弾は夕日の光を受けて、一直線にオルテンドルフ艦隊へと飛翔した。
ほぼ同時刻、東の志摩艦隊からも砲撃が始まった。
重巡洋艦「那智」、「足柄」の20.3センチ砲が、追撃に夢中になっていた敵の東の舷側へと襲いかかる
オルテンドルフ艦隊は、突如として前後から挟み撃ちに遭い大混乱に陥った
彼らは**、栗田艦隊が既に敗走していると信じていたため西からの砲撃は全くの想定外だった。
栗田艦隊の最初の斉射は米軍の隊列に混乱をもたらしたが
オルテンドルフ艦隊の戦艦群の防御力は予想以上に高かった。
米戦艦は、直ちに態勢を立て直し、反撃を開始する
特に、戦艦「メリーランド」はその重装甲と正確な射撃で知られており
そのターゲットは栗田艦隊の重巡洋艦「熊野」に向けられた。
熊野はサマール沖で損傷を受けていたがこの戦闘でも前線に立っていた。
メリーランドの第一斉射 主砲が轟音を立てて発射され、熊野の周りに水柱を上げた。
次の斉射が、致命的なものとなった。
40.6センチ(16インチ)の砲弾が、連続して熊野の船体を突き破った。うち3発が命中。
ゴオオオオッ!!
一発は舷側の水線上を貫通し、機関区を破壊。
そして、別の一発は装甲を破って艦底まで貫通し、海面に巨大な水しぶきを上げた。
その直後、熊野は艦内に多量の浸水を引き起こし、急速に航行不能に陥った。
栗田の貴重な重巡が、戦線から離脱せざるを得ない状況となる
戦艦「大和」は、その巨体を砲弾の嵐に晒しながら、旗艦として戦闘を指揮していた
長門とともに**、栗田の作戦の要である「反航戦」の体勢を維持し、敵戦艦を狙い続けた**。
その時戦艦「ウェストバージニア」の主砲弾が「大和」を捉えた
「ウェストバージニア」はレーダー射撃の精度を誇りその砲弾が「大和」の艦体を突き刺さった。
次の瞬間「大和」の15.5cm三連装副砲四番砲に直撃弾があった。
それは、単なる命中弾ではなかった。装填済の砲弾と発射薬が
直撃の衝撃で誘爆し、副砲砲塔全体を吹き飛ばす、大爆発を起こす
砲塔内の人員は総員戦死さらに、爆発の衝撃波と破片が後部艦橋を襲い
多くの人員が死傷するという甚大な被害を受けた。艦体は一時的に大きく揺さぶられた
しかし、この壮絶な被害と同時に、栗田艦隊の反撃もまた、劇的なものをもたらす
戦艦「長門」の41センチ主砲弾が、米戦艦の「ミシシッピ」を捉えた
「長門」の砲術員は、幾度もの演習で磨き上げた技術で、正確な射撃を行い
砲弾はミシシッピの舷側装甲を食い破って艦内へと侵入した
その砲弾は、ミシシッピの三番主砲の弾薬庫を直撃した
ダアアアアアン!!
艦内から突き上げるような大爆発が起こり、ミシシッピの艦体は
瞬時に艦全体の後半三分の一を喪失した誘爆は四番主砲の弾薬庫にも繋がり
ミシシッピは戦闘能力を完全に失い、炎上しながら海を漂い始めた
長門が挙げたこの劇的な戦果は、艦隊の士気を一気に高めたが、その歓喜は束の間であった
ミシシッピを守りきれなかった米戦艦の怒りが、長門に向かった
その直後戦艦「メリーランド」を中心とした米戦艦の集中砲火が「長門」を襲った。
米軍は通常の徹甲弾よりも重い「スーパー・ヘビー・シェル(SHS)」を長門に向かって浴びせかけた。
ゴオオオオオオオッ!!
4発のSHSが長門の水平装甲に突き刺さる
SHSは日本艦の装甲を突き破って艦内で炸裂し
凄まじい被害をもたらした。
艦の舷側に配置されていた2番、4番、7番の副砲が全損し
艦の防御能力は大幅に低下した。
さらに、対空防御の要であった第二、第四高角砲も全損。
極めつけは3番主砲のバーベット(砲塔基部)が損傷したことで
その巨砲が砲撃不可に陥るという、戦闘能力の根幹を揺るがす被害を受けた。
「長門」は航行こそ可能だったが、その戦闘能力は大幅に低下し
栗田艦隊は、短時間の挟撃戦で既に2隻の主力艦に甚大な損害を受けた。
しかし、作戦の目的は達成されつつあった。
オルテンドルフ艦隊は、戦艦「ミシシッピ」をはじめとする複数の艦が大損害を受け
陣形は完全に崩壊。混乱の極みにあった
この混乱に乗じて、駆逐隊が突撃し
志摩艦隊が強行突破を試みる、最終局面へと移行するのだった。
南西からオルテンドルフ提督率いる米第七艦隊の戦艦群が
西進する第二遊撃部隊(志摩艦隊)を追い詰めていた。
オルテンドルフは、ハルゼー大将の第三艦隊が既に栗田艦隊を撃破し
敗走させているものと確信していた。
彼にとって、志摩艦隊は、レイテ湾の安全を脅かす最後の残党に過ぎない
そして栗田艦隊とタフィ3との交戦による通信は、彼の耳には届いていなかった。
そのオルテンドルフ艦隊を、東と西から挟撃すべく
志摩艦隊と第一遊撃部隊(栗田艦隊)が静かに接近していた。
午後5時ちょうど、栗田長官からの最終指令が志摩艦隊に届いた。
「志摩艦隊反転サレタシ」
軽巡洋艦「那智」を旗艦とする志摩艦隊は
追撃を続けていたオルテンドルフ艦隊に背を見せるように、急激に針路を変更した。
艦隊は東方を大きく南下し、オルテンドルフ艦隊の東の舷側に並ぶ形となる
この動きは、オルテンドルフの目には絶望的な逃走に見えただろう
その頃、西の視界のぎりぎりの距離から
戦艦「大和」を中心とする栗田艦隊が静かに
しかし確実にオルテンドルフ艦隊の西方へと進出していた
艦隊は最大速力の26ノットで突進し
志摩が誘い込んだ敵を、挟み討つためにその砲塔を敵へと旋回させた。
両艦隊がオルテンドルフ艦隊を射程に捉えたのは、午後5時15分頃だった。
西の栗田艦隊、旗艦「大和」の艦橋。栗田長官は双眼鏡を覗き
戦艦、重巡が並ぶ敵の艦影を確認した。
彼らは、旧式ながら重武装を施された「スタンダード・タイプ」の戦艦群だ
「距離、二万三千!敵、全く我々の存在に気づいていない!」
栗田は無言で頷き、命令を下した**。
「全艦、主砲斉射!目標、敵戦艦群!」
ドゴォオオオオン!!
世界最大の主砲**、46センチ砲を持つ「大和」が火を噴いた。
続いて**「長門」の41センチ砲、「妙高」、「羽黒」、「利根」などの
重巡が一斉に砲撃を開始 砲弾は夕日の光を受けて、一直線にオルテンドルフ艦隊へと飛翔した。
ほぼ同時刻、東の志摩艦隊からも砲撃が始まった。
重巡洋艦「那智」、「足柄」の20.3センチ砲が、追撃に夢中になっていた敵の東の舷側へと襲いかかる
オルテンドルフ艦隊は、突如として前後から挟み撃ちに遭い大混乱に陥った
彼らは**、栗田艦隊が既に敗走していると信じていたため西からの砲撃は全くの想定外だった。
栗田艦隊の最初の斉射は米軍の隊列に混乱をもたらしたが
オルテンドルフ艦隊の戦艦群の防御力は予想以上に高かった。
米戦艦は、直ちに態勢を立て直し、反撃を開始する
特に、戦艦「メリーランド」はその重装甲と正確な射撃で知られており
そのターゲットは栗田艦隊の重巡洋艦「熊野」に向けられた。
熊野はサマール沖で損傷を受けていたがこの戦闘でも前線に立っていた。
メリーランドの第一斉射 主砲が轟音を立てて発射され、熊野の周りに水柱を上げた。
次の斉射が、致命的なものとなった。
40.6センチ(16インチ)の砲弾が、連続して熊野の船体を突き破った。うち3発が命中。
ゴオオオオッ!!
一発は舷側の水線上を貫通し、機関区を破壊。
そして、別の一発は装甲を破って艦底まで貫通し、海面に巨大な水しぶきを上げた。
その直後、熊野は艦内に多量の浸水を引き起こし、急速に航行不能に陥った。
栗田の貴重な重巡が、戦線から離脱せざるを得ない状況となる
戦艦「大和」は、その巨体を砲弾の嵐に晒しながら、旗艦として戦闘を指揮していた
長門とともに**、栗田の作戦の要である「反航戦」の体勢を維持し、敵戦艦を狙い続けた**。
その時戦艦「ウェストバージニア」の主砲弾が「大和」を捉えた
「ウェストバージニア」はレーダー射撃の精度を誇りその砲弾が「大和」の艦体を突き刺さった。
次の瞬間「大和」の15.5cm三連装副砲四番砲に直撃弾があった。
それは、単なる命中弾ではなかった。装填済の砲弾と発射薬が
直撃の衝撃で誘爆し、副砲砲塔全体を吹き飛ばす、大爆発を起こす
砲塔内の人員は総員戦死さらに、爆発の衝撃波と破片が後部艦橋を襲い
多くの人員が死傷するという甚大な被害を受けた。艦体は一時的に大きく揺さぶられた
しかし、この壮絶な被害と同時に、栗田艦隊の反撃もまた、劇的なものをもたらす
戦艦「長門」の41センチ主砲弾が、米戦艦の「ミシシッピ」を捉えた
「長門」の砲術員は、幾度もの演習で磨き上げた技術で、正確な射撃を行い
砲弾はミシシッピの舷側装甲を食い破って艦内へと侵入した
その砲弾は、ミシシッピの三番主砲の弾薬庫を直撃した
ダアアアアアン!!
艦内から突き上げるような大爆発が起こり、ミシシッピの艦体は
瞬時に艦全体の後半三分の一を喪失した誘爆は四番主砲の弾薬庫にも繋がり
ミシシッピは戦闘能力を完全に失い、炎上しながら海を漂い始めた
長門が挙げたこの劇的な戦果は、艦隊の士気を一気に高めたが、その歓喜は束の間であった
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米軍は通常の徹甲弾よりも重い「スーパー・ヘビー・シェル(SHS)」を長門に向かって浴びせかけた。
ゴオオオオオオオッ!!
4発のSHSが長門の水平装甲に突き刺さる
SHSは日本艦の装甲を突き破って艦内で炸裂し
凄まじい被害をもたらした。
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艦の防御能力は大幅に低下した。
さらに、対空防御の要であった第二、第四高角砲も全損。
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その巨砲が砲撃不可に陥るという、戦闘能力の根幹を揺るがす被害を受けた。
「長門」は航行こそ可能だったが、その戦闘能力は大幅に低下し
栗田艦隊は、短時間の挟撃戦で既に2隻の主力艦に甚大な損害を受けた。
しかし、作戦の目的は達成されつつあった。
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