異聞第二次世界大戦     大東亜の華と散れ

みにみ

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終焉の閃光と新世界の胎動

ドイツ陥落

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1948年3月、ヨーロッパの地は
長きにわたる戦いの終焉を迎えようとしていた。
イギリス本土上陸作戦の失敗、イタリアの脱落
そして東部戦線でのソ連の猛攻に疲弊しきったドイツは、まさに死に瀕していた。
その心臓部である首都ベルリンは、東西から押し寄せる
連合国とソ連軍の挟撃を受け、ついに包囲されることとなる。


東部からは、圧倒的な物量と、T-44戦車の改良型や
JS-3重戦車といった新型兵器を投入したソ連軍が、雪崩を打って進撃してきた。
彼らは、国土の大部分を焦土とされた恨みを晴らすかのように
ドイツ軍を容赦なく叩き潰していった。西からは、アメリカ、イギリス
そして再編されたフランス軍を中心とする連合国軍が
ノルマンディー上陸作戦を成功させ、E-50「パンターII」戦車や
「電撃歩兵」の残党を撃破しながら、着実にドイツ奥地へと進攻していた。

1948年3月上旬、両軍の先鋒部隊がベルリン郊外で接触し
ついに首都ベルリンは完全に包囲された。ベルリン市民は、絶望的な状況の中で
日々の空襲と砲撃に怯えながら、地下壕での生活を余儀なくされていた。

ドイツ軍は、最後の抵抗を試みた。彼らは、わずかに残された航空燃料と
資材をかき集め、Go 229「ホルテン翼」のような先進的なジェット爆撃機を投入した。
全翼機という革新的な設計を持つGo 229は、レーダーに捕捉されにくい
ステルス性を持つとされ、その爆撃は連合国軍に少なからぬ損害を与えた。
また、V3砲のような超長距離砲も、ベルリン郊外に設置され、
連合国軍の進撃路に砲弾を浴びせた。これらの兵器は、
ドイツの技術力の高さを最後まで示していたが、その数はあまりにも少なく、
連合国の物量の差は覆しがたいものだった。


ベルリンの地下壕では、ドイツ軍の将校たちが、それぞれの運命と向き合っていた。

その一人、ヴェルナー・フォン・ミュラー大佐は
典型的な狂信的なナチス将校だった。彼は、最後まで
ヒトラー総統への忠誠を誓い、勝利を信じて疑わなかった。
「我々は、神に選ばれた民族だ!最後の最後まで戦い抜けば、
 必ず奇跡が起きる!ソ連の蛮族どもに、ベルリンを渡すものか!」
彼の目は血走り、疲労困憊の兵士たちを叱咤し続けた。
彼は、たとえベルリンが瓦礫の山となろうとも、一歩も引くまいと固く決意していた。
彼の指揮下にある兵士たちは、もはや餓えと疲労で限界に達していたが、
彼の狂信的な命令に従い、絶望的な抵抗を続けた。

一方で、カール・シュナイダー少将は、現実を直視し
絶望の淵に立たされていた。彼は、この戦争が既に終わっていることを悟っていた。
「もはやこれまでだ…これ以上の抵抗は、無意味な死を招くだけだ。」
彼の顔はやつれ、その目には深い疲労と諦めが宿っていた。
彼は、街中で無意味な死を遂げていく若き兵士たちや
飢えに苦しむ市民の姿を見るたびに、胸を締め付けられた。
彼は、部下たちに投降を促したが、ミュラー大佐のような
狂信的な将校たちによって阻まれていた。地下壕の中では
勝利を叫ぶ声と、降伏を求める声が入り乱れ、まさに狂気と絶望が同居する空間となっていた。


激しい市街戦が続く中、ついにソ連軍が総統官邸の地下壕へと迫った。
1948年4月30日、追い詰められたヒトラー総統は、地下壕で自決した。
彼の死は、ドイツ軍の抵抗を完全に打ち砕いた。


ヒトラー総統の死の報がドイツ軍全体に広まると
残された将兵たちは次々と武装を解除し、投降していった。
1948年5月8日、ドイツは連合国とソ連に対し、無条件降伏した。

この瞬間、ヨーロッパでの長きにわたる戦いはついに終結した。
ベルリンは瓦礫と化した廃墟となり、その傷跡は深く
ドイツ国民に戦争の悲惨さをまざまざと見せつけていた。
ヨーロッパの空は、数年ぶりに静寂を取り戻し、人々は
この長く苦しい戦いがようやく終わったことに、安堵の息をついた。

しかし、この終結は、新たな時代の始まりでもあった。
ベルリンで合流した米ソ両軍の兵士たちが互いに向けた警戒の目は
やがて来る冷戦の時代を予感させるものだった。ドイツの崩壊は
世界のパワーバランスを大きく変化させ、人類は、新たな脅威と
平和への道のりの困難さに直面することになるのだった
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