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第一章 悪魔の科学者
第四話 先客
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森に流れる川に沿って歩いていると、直ぐにバルバゴの村が見えて来た。
村と言っていたが、人が増えて来たのか建物も多く、道も石畳が敷き詰められて舗装され、町と言っていい規模があった。
盗賊団に襲われたにしては行き交う人々の姿は多かったが、その表情はやはり、いつまた襲って来るか分からない盗賊団の恐怖に、何処となく強張っているように見える。
そんな中をウィルに連れられて辿り着いたのは、村の中でも一際大きな家だった。
「ここがウィルの家? 随分と大きな家ね」
「いちおう村長の家だからね」
「村長の? じゃあウィルは村長の息子なの?」
ウィルは少し恥ずかしそうに頷いた。
「これはお金になりそうね……」
「やっぱりフラムは金の亡者でヤンス」
「そうみたいだな」
「何ですって」
肩に乗るパル、少し後ろに立つフリードに、フラムの険しい目が交互に向けられる。
「まあまあ、とりあえず中に入ってよ」
その場を執り成しつつ、ウィルは家のドアを開けた。
ドアの向こうには、二階へと続く階段が伸びるロビーのような少し広い部屋があり、階段の前で一人の婦人が村人らしき男三人と不安げな面持ちで話し合っていた。
ドアを開ける音に気付き、婦人が慌てた様子で小走りにウィルに寄って来た。
「ウィル、一体何処に行っていたの? 朝起きたら姿が何処にもないから、心配して村の人達に探して貰っていたのよ」
どうやらウィルの母親らしい。
ウィルはばつが悪そうに顔を伏せる。
「ごめんなさい。僕も村長の息子だから、村を助けてくれる人を探そうと思って……」
「そうだったの。でも、あなたはまだ子供なんだから、一人で無茶な事はしないでちょうだい。いい?」
「……はい」
「それに、その事ならもういいの」
「え?」
少し驚いた顔を上げたウィルの後ろで、フラムとフリードは嫌な予感を過らせる。
「もういいって、どういうこと? 僕がちゃんと連れて来たんだよ。こっちが魔獣召喚士のフラムさんで、あっちが剣士のフリードさん。二人ともすっごく頼りになるんだよ」
「あら、そうなの」
母親は少し困った顔でフラムとフリードに会釈する。
「でも困ったわね。お父さんと村の人がもう魔獣召喚士の人を見つけて連れて来たのよ。今、中央の広場に村の人達を集めて紹介しているはずよ」
「そんな……」
ウィルは肩を落とす。
「二人とも、ごめんなさい」
「いや、あやまる事はないわよ。こう言う事はあり得る事だから。ただ、このまま引き下がるって言うのもしゃくだし、どんな奴かとりあえず見ておこうかな」
「そいつはいい。俺も行くぞ。大した奴でなきゃあ野次の一つや二つ、飛ばしてやりたいしさ」
フラムはフリードに冷ややかな目を向けていたが、その事に関しては意見が合ったのか、軽く頷いていた。
「だったら僕も行くよ」
「何を言っているの。ようやく帰って来たばかりなのに、ちゃんと家に居なさい」
「でも、二人を連れて来た責任もあるし、広場までの道案内をしてあげないと。僕も一応村長の息子なんだし。それに、村を出るわけでもないし、広場にはお父さんも居るんでしょう」
「でもね……」
尚も母親は迷っていたが、フラムが責任を持って送り届けると後押ししてくれて渋々了承してくれた。
村と言っていたが、人が増えて来たのか建物も多く、道も石畳が敷き詰められて舗装され、町と言っていい規模があった。
盗賊団に襲われたにしては行き交う人々の姿は多かったが、その表情はやはり、いつまた襲って来るか分からない盗賊団の恐怖に、何処となく強張っているように見える。
そんな中をウィルに連れられて辿り着いたのは、村の中でも一際大きな家だった。
「ここがウィルの家? 随分と大きな家ね」
「いちおう村長の家だからね」
「村長の? じゃあウィルは村長の息子なの?」
ウィルは少し恥ずかしそうに頷いた。
「これはお金になりそうね……」
「やっぱりフラムは金の亡者でヤンス」
「そうみたいだな」
「何ですって」
肩に乗るパル、少し後ろに立つフリードに、フラムの険しい目が交互に向けられる。
「まあまあ、とりあえず中に入ってよ」
その場を執り成しつつ、ウィルは家のドアを開けた。
ドアの向こうには、二階へと続く階段が伸びるロビーのような少し広い部屋があり、階段の前で一人の婦人が村人らしき男三人と不安げな面持ちで話し合っていた。
ドアを開ける音に気付き、婦人が慌てた様子で小走りにウィルに寄って来た。
「ウィル、一体何処に行っていたの? 朝起きたら姿が何処にもないから、心配して村の人達に探して貰っていたのよ」
どうやらウィルの母親らしい。
ウィルはばつが悪そうに顔を伏せる。
「ごめんなさい。僕も村長の息子だから、村を助けてくれる人を探そうと思って……」
「そうだったの。でも、あなたはまだ子供なんだから、一人で無茶な事はしないでちょうだい。いい?」
「……はい」
「それに、その事ならもういいの」
「え?」
少し驚いた顔を上げたウィルの後ろで、フラムとフリードは嫌な予感を過らせる。
「もういいって、どういうこと? 僕がちゃんと連れて来たんだよ。こっちが魔獣召喚士のフラムさんで、あっちが剣士のフリードさん。二人ともすっごく頼りになるんだよ」
「あら、そうなの」
母親は少し困った顔でフラムとフリードに会釈する。
「でも困ったわね。お父さんと村の人がもう魔獣召喚士の人を見つけて連れて来たのよ。今、中央の広場に村の人達を集めて紹介しているはずよ」
「そんな……」
ウィルは肩を落とす。
「二人とも、ごめんなさい」
「いや、あやまる事はないわよ。こう言う事はあり得る事だから。ただ、このまま引き下がるって言うのもしゃくだし、どんな奴かとりあえず見ておこうかな」
「そいつはいい。俺も行くぞ。大した奴でなきゃあ野次の一つや二つ、飛ばしてやりたいしさ」
フラムはフリードに冷ややかな目を向けていたが、その事に関しては意見が合ったのか、軽く頷いていた。
「だったら僕も行くよ」
「何を言っているの。ようやく帰って来たばかりなのに、ちゃんと家に居なさい」
「でも、二人を連れて来た責任もあるし、広場までの道案内をしてあげないと。僕も一応村長の息子なんだし。それに、村を出るわけでもないし、広場にはお父さんも居るんでしょう」
「でもね……」
尚も母親は迷っていたが、フラムが責任を持って送り届けると後押ししてくれて渋々了承してくれた。
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